日本ボロ宿紀行

ボロ宿にあこがれ、各地のボロ宿を訪ねています。

兵庫の宿

「ボロ宿」というのはけして悪口ではありません。
歴史的価値のある古い宿から単なる安い宿まで、ひっくるめて愛情を込めて
「ボロ宿」といっています。自分なりに気に入った、魅力ある宿ということなのです。
もともと、できるだけ安く旅行をしたいということから行きついた結果ではありますが、
なるべく昔の形を保って営業している個性的な宿を応援していきたいと思います。
湯治宿や商人宿、駅前旅館など、郷愁を誘う宿をできるだけ訪ねて、
記録に残していくこともいずれ何かの役にたたないかなと‥‥。

小浜宿を歩き、手塚治虫記念館を見学 [宝塚温泉 宝塚ワシントンホテル]

兵庫の旅を終わり東京に帰る途中、諸般の都合でもう一泊することになりました。大阪と岡山の中間くらいが都合が良かったので、何となく宝塚に行ってみました。特に理由はありませんが、あえていえば城崎温泉から便が良かったからなのか。

宝塚といえば歌劇団が有名ですが、ほかには何も情報がなかったので、とりあえず城崎温泉から現地に向かうまでにスマホでいろいろ調べてみました。

その結果、「小浜宿」という宿場町がある程度保存されているという情報を得て、駅からそれほど遠くもなさそうなので行ってみることにしました。

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JRで宝塚駅に到着したのがお昼頃。宿場町に行く前にどこかで昼食を食べようと思い、店を探しました。そうしているうちにけっこう雨が降ってきたので、とりあえず目についたお好み焼き屋に入ってしまいました。しかしさすが関西というか、ここで食べた焼きそばがけっこうおいしかったです。壁には宝塚のスターのポスターなどがたくさん貼ってありました。

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店を出てもまだ雨は降っていましたが小やみになってきました。小浜宿にはバスかタクシーで行く必要があるのですが、見ているとタクシーはすごく混んでいるらしく、タクシー乗り場にまったく来なくてかなりの行列ができています。そこでバスにしました。

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バス停で降りてうろうろしていると、小浜宿という看板が見えたので、ただの住宅地にしか見えない路地に入っていきました。するとすぐに発見したのが「首地蔵」。これは珍しい。

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このあたりは旧西宮街道らしく、いろんないわれがあるそうです。小雨の中をさらに奥へ。

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立派な看板も発見。やはりこの道でまちがいはなかったようですが、しかしあまり宿場町らしき雰囲気は感じません。

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少し行くと神社があって、その前に本格的に案内板などが出ていました。ここは京伏見街道だとか。小浜宿はいろんな街道が交差していた交通の要衝のようです。

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この付近に資料館があるらしいのですが、見当たらず、ふと見ると近くの家の2階の窓から顔を出しているおっちゃんがいたので「資料館はどっちですか」と聞いてみると、「あっちあっち」と指さしてくれました。

その方向に行くと10mくらいのところに資料館発見。すぐそばだったようです。

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しかもこの道は、わずかに宿場町の雰囲気が残っています。古い商家らしい建物もありました。

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とにかく雨も降っていることだし、資料館に入ってみると、おっちゃんが出迎えてくれました。あまり客も来なくてひまだったのか、えらく歓迎してくれて、頼みもしないのに小浜宿を解説するビデオを流してくれました。

このビデオが、なかなか良くできてはいるのですが、映像でレポートしているアナウンサーみたいな女性が、いかにもバブル期みたいな服装。だいぶ前に作ったやつみたいでした。このビデオをけっこう真剣に見てしまいました。

そのほか小浜宿のジオラマも。

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このへんで発掘されたらしい銅鐸も展示されていました。

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そのほか民具なども展示されていましたが、さらっと見て、おっちゃんにお礼を行って外に出ました。目の前はやはり商家。かなり歴史を感じる建物です。

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さらにバス停方向にもどる感じで裏道を行くと、「毫摂寺」というかなり立派な寺がありました。建物が大きすぎてうまく写真を撮れませんでした。

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こんな寺があるということは、やはりかなりの規模を持った宿場町だったのでしょう。全体として保存されている建物は少ないですが、宝塚のような歌劇団の町で、こんな宿場跡を発見したのは意外でした。

「大へん古い道標」も残っていました。

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だいたい気が済んだのでまたバス停へ。

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地図を見ると、ここからバスで宝塚駅に戻る途中に宝塚大劇場もあるようでしたが、あまり興味がないので、寄りませんでした。しかしそのわりと近くに「手塚治虫記念館」が。これは見てみたい。ということで途中でバスを下車。

バス停から歩いて5分くらいのところに「手塚治虫記念館」がありました。

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いきなりキャラクター全開(笑)
 
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こういうのを見ると、何となくウキウキしてしまいます。手塚治虫という方は、とにかくたくさんマンガを描いたんだな~と実感します。

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キャラクターの手形、足型コーナーも。「ブッタ」の手形とは???

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中に入ると「リボンの騎士」。天井にもいろいろ描いてあります。

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中はけっこう人が多くてにぎわっていました。ポイントカードなどもあったので、何度もくる人がいるみたいです。

キャラクター撮影スポットもいろいろありました。

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カフェはジャングル風。トイレに向かう廊下にも演出がほどこされていました。子供が来たら楽しいでしょう。短編マンガの上映もしていて、それも見てきました。

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手塚せんせい仕事部屋風景も。

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さて、ここを出て駅に向かう途中は、大劇場に裏手になっていて、今度は宝塚歌劇団キャラクターの像がありました。

こういうのや、

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これはオスカルでしょうか。

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駅に戻りました。

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コインロッカーに預けていた荷物をピックアップして駅のすぐ前にある宝塚ワシントンホテルへ。このホテルはボロでも何でもない立派なチェーンのホテルですが、今回は翌日が早いので駅前立地で便利であることと、温泉があるということでここを選びました。

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部屋は普通。

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温泉はこんな感じ。武庫川を望む眺望がなかなかよかったです。

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われわれはお金の節約のため素泊まりで、夕食は暗くなってから近くのラーメン屋に行きました。

餃子と唐揚げ。

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ちょっとつまみが足りないのでおつまみセットを頼むと、とんでもない大盛りがきました。キムチ、チャーシュー、メンマ。

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とても食べきれないのですが、最後にラーメンを食べる時にトッピングとして利用しました。

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それにしても今回はちらっと寄っただけですが、宝塚というところはなかなかおもしろい。手塚記念館に昔の宝塚の地図なども貼ってあったのですが、昔はこんな都会ではなく、明治、大正あたりは静かな別荘地のようなところだったようです。もっと昔は古墳がたくさんあったようで、宝塚の「塚」は古墳のことのだそうな。近畿地方はだいたいどこも昔から人が住んできたので、歴史に焦点を当てると宿場町以外にもいろいろおもしろい物件がありそうです。

翌日はわれわれ夫婦は大阪方面と岡山方面に別れます。特に私のほうが時間が早かったので、とりあえず一緒にホテルを出て、駅の地下でモーニングセット。

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ここで一人になり、駅に向かいました。新大阪にむかう「こうのとり」に再び乗車し、東京に戻ったというわけです。

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[宝塚温泉  宝塚ワシントンホテル](2013年10月宿泊)
■所在地  兵庫県宝塚市栄町2-2-2
■泉質  ナトリウム塩化物泉
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親身に世話をしてくれるおばちゃんがいる家庭的な温泉宿 [城崎温泉 やなぎ荘]

兵庫城巡りの続きです。

夕方豊岡から城崎温泉へ。普通列車でも10分くらいのところで本来190円なのですが、普通列車が少なく、この時間帯は特急こうのとりに乗るしかありませんでした。そうすると自由席でも820円もかかるというジレンマ。バスも出ているみたいだったのでバスにすれば良かった。

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そんなせこいことを考えている間もなく城崎温泉駅に到着。ここは前に一度訪れたことがありますが、宿泊するのは初めて。前に来た時に見学した「やなぎ荘」を予約してあります。「やなぎ荘」は、以前はウェブサイトなどでボロ宿自慢をしています。

その言葉がひっかかって前から機会をうかがっていた私は、いよいよ今回やなぎ荘に泊まることにしたわけです。

前にチェックして場所もわかっているのでまっすぐ「やなぎ荘」へ。

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見た目は普通。しかもこの本館のほか、高級別館や名物料理「かにかまくら」などもあり、本当は「ボロ宿」扱いしてはいけない宿なのです。

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この日、土曜日ということもあってか城崎温泉は人が多く、「やなぎ荘」も客が次々とチェックインしていました。私たちもとりあえず3階の部屋に案内してもらいました。

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こんな感じ。

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古いといえば古いかもしれませんが、まあ私がふだん泊まっている宿と比較しても、普通というか、そんなにボロではありません。

次の間付きで、冷蔵庫や金庫などの設備もありました。

窓からの景色。1本裏に入っているので、山も見えますが、なかなか渋い建物が並んでいます。

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しばらく待っていると係の仲居さん登場。まあおばちゃんという感じの年齢だと思いますが、かなりベテランというか、熟練した人でした。「お客さんは城崎は初めて?」と聞かれたので、「いや~前にボロ宿を見にきたことがあります」というのもなんなので、「だいぶ前に一度‥」というと、「じゃあ初めてみたいなもんだから、ちゃんと説明しますね」といって、城崎温泉ガイドマップを取り出し、説明を始めました。

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要するに城崎温泉は、昔から外湯めぐりをするべき温泉地なので、内湯はあまり使われないというのが前提。その外湯めぐりをするのに、それぞれ営業時間なども異なるので、どうすれば今日と明日朝で効率よく全部まわれるか、という解説でした。

私はそんなに全部入りたいという執念はなかったのですが、まあせっかくなので話を聞きました。重要事項はペンで書き込んでくれます。

さらにおばちゃんは「これから出かけたとしても、あまり何か食べたりしないほうがいいですから。うちはボロ宿だけど、料理だけはすごくいいから。ボロ宿だけど」としつこく“ボロ宿”発言。私は「そうはいっても私は一番安いプランで頼んだのでそれほどでもないのでは?」と聞き返したのですが、「安いプランだろうが、とにかくすごくいいから余計な買い食いはやめておいたほうがいいです」というのです。

そういうことなら、素直に従うことにして、ちょっと休んですぐに浴衣に着替え、風呂道具を持ってでかけました。風呂道具を入れる便利な袋も宿でくれました。

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城崎温泉の宿泊客は、バーコードのついたカードを渡され、それを使うとどの外湯でも無料で入ることができるシステム。近代化されています。

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まず「やなぎ荘」に一番近いのは「柳湯」。

しかしいずれにしても全部入るのは無理だと思っていたのでここパス。私としては優先順位の高い「一の湯」に向かいました。

「一の湯」外観。

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そして内部。ゴージャスで規模も大きい。お風呂もなかなか良かったです。

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出ようとすると、下足番の人がげたを揃えて出してくれます。げたに宿の名前は書いてありますが、どうして私のげたがわかるのでしょう??????  まさか記憶しているのか。

そんなことを思いながら、さらに温泉街を奥に進みます。しかしこの道は幹線道路らしく、車が多くて、あまりのんびり歩ける感じではありません。

この日人が多かったのは、何か部落解放関係の会合があり、その関係者が泊まっているからだそうです。垂れ幕や看板で「歓迎」と掲げている店も多かったです。

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この先にもうひとつ入りたいと思っていた「御所の湯」というのがあるのですが、ここは行列ができていました。なのでここもパス。たくさんあるので、あまりこだわっている場合ではありません。

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途中で「三木屋」を発見。志賀直哉せんせいが泊まった宿として有名。私もこんな高級宿に泊まって、ブログで「城崎にて‥」などと書ける身分にいつかなりたいものです。

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この少し先を左に入ったところにあったのが「まんだら湯」。ここは「一の湯」より小さいですが、なかなか豪華な建物でした。

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ここを出る時にもやはりげたがすぐ出てきたので、番の人に聞いてみると「まず浴衣とげたの宿名で覚える。あとは何人で来たか、男性か女性か、などと見当をつけるためのヒントを覚えている」ということでした。なるほど。しかし城崎温泉に宿も数ある中で、その浴衣の柄などをすべて覚えるとすると、かなり大変な仕事です。

次に向かったのがさらに奥にあるという「鴻の湯」。ロープウェイの近くになります。ここもそんなに大きくありませんでした。

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このへんでだいたい食事の時間が近くなってきたので、宿に戻ることにしました。もう暗くなってきています。

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城崎温泉街を流れる川の夜景を撮影。柳の木がなかなかの風情。城崎温泉といえば、もはや大温泉地ですが、こんな風情が残っているから人気があるんでしょうね。

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「飛び出し注意」のこうのとりの看板もあるので、安心。

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夜の「やなぎ荘」に戻ってきました。けっこう歩きました。思えば朝から山登りあり、街歩きあり、とかなり脚力を使った一日でした。

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部屋に戻るとすでに食事の支度がほぼできていました。そのまま待っていると、例のおばちゃんが次々と料理を運んできました。見習いの新人(若い女性)が、手伝いに付いてきています。「まだ見習いだから、私の後を付いて歩くけど、よろしくね」とおばちゃんがいいます。

料理の細かいことはあまりわからないのですが、確かにボリュームがあり、季節はずれなのでしょうがカニもあり、エビもあり、豚肉のせいろ蒸しもありました。

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この焼いたエビは皮を向いて食べるわけですが、おばちゃんは「私なんかは酒飲みだから、皮ごと食べるけどね。皮ごと食べると香ばしくておいしいですよ」というので、そうして食べてみたらおいしかったです。

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あとほかにもいろいろ出てきました。問題はしゃもじが出てなかったことでしたが、電話で呼ぶのも面倒なので箸でごはんをよそって食べました(笑)

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この日はよく動いて温泉も入ったせいか、ビールがおいしい上に、熱燗も頼んでだいぶ飲んでしまいました。

そうして食後の片づけには若い女性2人でやってきました。見習い2人組。

この2人が布団を敷いてくれたのですが、途中で別のおばちゃんがやってきて、シーツのしわが出ないようにとか、いろいろ実際にやってみせて指導しています。しかもやはりおばちゃんは手早い。私も素人ながら、見習いとはだいぶ力量の差を感じました。

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さて、これでいつでも寝ることができるので、この後もちょっと散歩に出てみました。すると柳湯のすぐ前のあたりで、琴と三味線の演奏準備をしているグループがいたので、これを聞いてみようと思い、柳湯の足湯に座りながら待ちました。

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しかしなかなか始まらないので、先に狙っていた射的屋へ向かうことに。道路はぼんぼりでライトアップされています。

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射的屋ではまじめに狙いましたが、この前積善館の夏祭で取ったのと同じようなのしか取れませんでした。

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宿の方向に戻ってみると演奏が始まっていました。こんなサービスも地元の人たちが観光活性化のために協力してやっているでしょう。確かに温泉宿に泊まると夜は意外にひまなので、こういうのは健全でいいのではないでしょうか。

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宿に戻ってさらに内湯に入ってみました。ここの内湯は城崎温泉の内湯としては珍しいかけ流しだそうで、実際なかなか良かったです。「外湯めぐりしなくてもここでいいじゃないの」と思ったくらい。写真がうまくとれなかったので、下の写真は宿のサイトから借りました。

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別館に行くと、こんな↓貸し切り湯もあるそうです。なかなかいい雰囲気ですね。

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1階の設備を改めて見ると、休憩室や、

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バーカウンター、

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自販機や売店などもありました。


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そういうわけでお風呂から上がり、この夜は疲れて寝てしまうところだったですが、隣の部屋の学生の団体が夜中までうるさくて、時々目が覚めました。実は昼間のうちから仲居のおばちゃんにいわれていたのです。「うるさかったらこっちから注意するからいってね」と。

しかしあの学生のバカ騒ぎも、こっちの疲れには勝てず、やがて寝てしまいました。

朝食は食堂で取ります。確か2階にあったと思います。早めに行くとまだ空いていましたが、やがて例の学生たちもやってきました。やはりいかにも夜中に奇声を発して騒ぎそうな、アホそうな顔がそろっています。

そういえば私も昔、温泉で騒いで隣の部屋におばちゃんに怒鳴られたことを思い出しました。

食事はこんな感じ。鍋は湯豆腐でした。名前のわからない焼魚が妙にうまくて、お酒を頼みそうになりましたが、やめておきました。

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例の見習い女子2人もいて、おばちゃんの指令を受けて、「おかわりはいかがですか」などとキャッキャいいながら学生たちの席を回っています。何が可笑しいのか。箸がころげても可笑しいのか。学生もおばちゃんによそってもらうより、見習いによそってもらうほうがうれしいようでした。私のほうにはおばちゃんが「おかわりは」といってきましたが、もうお腹いっぱいなのでやめておきました。

この日はついに但馬地方の城巡りミッションが終了する日。この後、別件で宝塚に一泊することにしていましたが、それは普通のホテルなので、ここで「兵庫・ブロガー100人戦国トリップ」としては終了になります。

宿を出る時、おっちゃんがいたので最近の景気を聞いてみると、「まあ悪くはない」といった感じの答えでした。何よりのことです。

会計の時に、木製のしゃもじをくれました。これは夕食の時にしゃもじを忘れていたからなのか、いつものおみやげなのかわかりません。とにかく宿を出て駅に向かいつつ、お土産などもみようかと思って歩き始めました。

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前に来た時に見た廃業した「遊技ホール」や、ラーメンを食べた店などの前も通りました。

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駅まで行く途中にあるのは「地蔵湯」。ここに入っていっても良かったのですが、今回はいずれにしても全部制覇はできないのでやめておきました。

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駅前に来て思い出したのですが、前はたしかカニの足のオブジェがあったと思うのですが、なくなっていました。

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その替わりかどうかわかりませんが、こうのとり様の像がありました。

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顔はめなどもひととおりやって駅の窓口に行くと、ちょうど宝塚に直行する特急が出るところだったので、あわててチケットを買い電車へ。

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城崎温泉を後にしました。今回、だいぶ様子がわかったので、ぜひまた訪ねてみたいと思います。

[城崎温泉 やなぎ荘](2013年10月宿泊)
■泉質  ナトリウム・カルシウム塩化物泉
■所在地  兵庫県豊岡市城崎町湯島701
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豊岡~出石の城下町風情を訪ねて歩く

兵庫城巡りの続きです。

早朝から竹田城後に登り、ぐったりした感じでしたが、次の目的地豊岡をめざします。豊岡は、和田山から電車に乗るとすぐ。30分くらいで豊岡駅に到着しました。

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意外に大きな町で、駅も新しく立派でした。

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この日は夕方くらいまでに城崎温泉に着けばいいので、時間もたっぷり。豊岡城とできれば出石城に行こうと思っていましたが、まったく情報を持っていなかったので、とりあえず駅1階にある観光案内所へ。

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ここの観光案内所で、町の地図でももらおうと思っていて、「豊岡の城跡はどのへんですか」と窓口の女性に聞いて見ると、奥にいったただ者ではない感じのおっちゃんが「そういうことであれば私が」と満を持して乗り出してきました。私としては「豊岡周辺の城を見学して、それからできれば出石にも行ってみたい」というようなことをいうと、出石行きのバスの時間から、豊岡市内の見どころまですらすらと解説してくれました。

おっちゃんによると、「まずバスで出石に行き、ちょうどお昼になるので出石そばを食べ、それから出石の伝統的建造物保存地区の町並や城を見て、またバスで戻ってくるとちょうどいいでしょう。ただ豊岡の城というと明確に残っている遺構は少ない」ということでした。

その上に「城に興味がおありですか」と聞かれたので、「いや、興味というより、今回の旅のテーマが城巡りなので‥」などとわけのわからないことをいうと、ロッカーから秘蔵の資料を出してきました。この資料は城に関心のある人にあげるために大事にとってあるそうで、恐縮ながら私にもくれました。

こんな感じ。

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中身は観光ガイドというより、豊岡周辺の城についての学術的な論文にも似て、古い図面や絵図などを駆使しており、それを比較的わかりやすく記述したような内容でした。

とにかくおっちゃんのおかげで計画が立ったので、駅前から出ている出石行きのバスに乗ることに。ちょっと時間があったのでお土産屋をのぞいて見たのですが、基本的に「玄さん」ものが多かったです。「玄さん」とは何者なのでしょう。

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よく見ると駅の周辺も「玄さん」だらけでした。

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ほどなくバスが来たので乗車。豊岡の市街地を抜けて、出石方面に向かいます。出石のバスターミナルには、10分か15分くらいだったでしょうか。割と近いです。ここで帰りのバスの時刻表をもらって、いよいよ出石の町に繰り出しました。

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しかし出石に来てはみたものの私は昔の城下町であることくらいしか知識がありません。とにかく観光案内所のおっちゃんが出石そばを食べろといったので、そば屋を探してみようと思ったのですが、そこら中そば屋だらけで、探すも何もありません。むしろどれに入っていいのか悩む感じ。

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歩いていると「旅籠西田屋」という古そうな旅館を発見。後で調べてみたら、使われなくなった町家を再利用した宿泊施設として、営業もしているそうです。

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結局、少し古い町並みを歩いて、路地裏で見つけた古そうな建物のそば屋に入ってみることにしました。建物の雰囲気優先で選択。

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観光案内所のおっちゃんによると、「出石そばというのは皿そばだが、1人前だと足りないかもしれないので、最初から3人前くらい取って、それでも足りなければさらに1枚ずつ追加することもできる」という話でした。なので3人前注文。

最初に卵とか薬味が出てきました。

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次に大量の皿そば登場。これで2人前。10皿。

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これ以上置く場所がないのではないかと思ったのですが、気にせずどんどん置いていきます。スペースがなければ積み重ねていきます。

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結局私が2人前食べました。やはり2人前くらいは軽く食べられますね。

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そば自体がかなりおいしい。せっかくあるので卵やとろろも混ぜてみましたが、むしろそばつゆだけのほうがおいしかったような気がします。

さて、もらった出石のガイドマップによると、このそば屋のすぐ近くに家老屋敷があります。その先に城跡があり、町並みも全体的にかなりコンパクトにまとまっています。あまり時間をかけなくても、けっこう回れそうです。

まずは家老屋敷へ。

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この場所は「仙石騒動」で有名な仙石左京の家があった場所だそうだ。古い屋敷ならではの重厚な雰囲気もありました。ちょうど団体さんがガイド付きで入ったところだったので、そのグループに紛れ込んで説明を聞きながら見学。

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2階に上がって窓から外を見ると、ちょうどさっきのそば屋が見えます。一生懸命手打ちしているところでした。そばがうまいと思いましたが、やはり打ち立てのやつを出しているようです。

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旧城下町の一部を再現したジオラマもありました。

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「告  質素倹約につとめるべし  城主」

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さてここを出て、少し歩くとすぐにお城に行き当たりました。

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登城門。

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逆光ですが櫓が見えました。非常に小規模な城です。石垣はけっこうしっかりしていますが、ちらっと見るとただの山のようにも見えます。

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この上から見た出石市街。盆地ですね。但馬の小京都といわれるほどの古い町並みが残れされたのは非常に幸運でした。もっと上にのぼる道もあったのですが、暑いのでパス。

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城山の一角にお稲荷さんもありました。

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出石の街中を適当に歩いてみることにします。

城跡の前からにぎやかな通りが続いており、観光客がたくさんいます。お土産屋もたくさんありました。

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日本最古の時計台といわれる「辰鼓楼」も見学。

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この近くのせんべい屋で立ち食いのせんべいを1枚買い、食べながら散策。古い町屋がけっこう残っていて、電気屋などの商売をしている家もありました。

工事中の民家の前で、桂小五郎の史跡を発見。そういえば、彼は京都から長州藩が追われた時に、こっちのほうに逃げてきたのでした。地元民の侠気に助けられたというような話を聞いたことがあります。こんなところにも隠れていたんですね。

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ほかにもいろいろ見どころの多い町並みでしたが、バスの時間が近づいているのでそろそろ立ち去らなければなりませんでした。しかしバス停に向かっている途中で「出石永楽館」を発見。古い芝居小屋です。近畿地方最古の芝居小屋で、明治34年会館。前に内子でも芝居小屋を見学しましたが、こういうものを復元して、地域で利用するというのはいいことだと思います。

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入ってみると、芝居小屋ですからだいたい似たような構造になっています。

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舞台下にもぐってみると、やはり奈落がありました。「せり」の仕掛けも。

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ここで時間をつぶしたので、バスの時間がいよいよなくなってしまい、小走りでバス停へ。バスは高校生などで意外と混んでいました。たぶん出石の町などは、実際に住んでみるとすごく住みやすいところだろうなあという印象。手頃な規模の町の中にしっとりした雰囲気が残り、観光客もけっこう来ます。空き家も見かけたので、そんな家でアイスクリーム屋でも開業したら、けっこうのんきに暮らせるのではないか、などと思いましたが、まあ住んでみないとわかりません。

さて豊岡駅行きのバスは豊岡の街中に入ったので、途中でおりてみました。豊岡城の城跡にあたる神武山公園に寄ってみるのが目的。観光案内所のおっちゃんの話では、豊岡市街は地震などの災害が多く、あまり古い建物は残っていないということでした。

バスから降りて少し歩くと「カバンストリート」発見。この通りは昔は宵田商店街といわれ、豊岡経済の中心地だったとか。カバンは豊岡の地場産業で、カバン屋がならぶ町だそうな。

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確かにカバン屋が多く、工房などもありました。珍しいカバンの自動販売機まで発見。

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しかしあまり人影もなく、閉まっている店も多かったです。

ここからさらに歩いて神武山公園をめざします。遠くからでも山が見え、「あのへんが城跡だ」というのは見当がつきました。あまり城の面影はありません。

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入口がわからずだいぶ歩いた結果、「通行止め」。

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ほかにも入り口があるのかもしれませんが、今回は疲れたので城跡の山を見ただけでよしとして、再び駅に向かって歩きはじめました。

古い家はない、と聞いていましたが歩いているとなかなか渋い建物に出くわします。

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あと、道路のマンホールなどにはコウノトリがたくさん。豊岡では長らくコウノトリの繁殖を続けており、日本最後の野生の生息地として知られているそうです。

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「大石りくまつり」のお知らせも。この方は豊岡のお生まれのようです。

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そんなわけで思った以上に充実した出石~豊岡の散策を終え、計画通りの時間に駅に戻りました。

このあとはいよいよ待ちに待った城崎温泉。

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竹田城に登り、出石と豊岡を歩き回った一日がようやく終わり、あとはただ温泉につかり、ビールを飲むだけの一夜が待っています。その話は次回に。

(2013年10月訪問)
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雲海見学をめざして天空の城・竹田城跡へ[朝来市 いずみ旅館(後編)]

朝来市いずみ旅館の続きです。

朝4時に起きると予報では降らないはずだったのですが、雨が降っていました。4時半頃に下にいってみるとご主人がちょうど起きてきてわれわれのおにぎりを作るところでした。

「やっぱり雨ですね。足元は大丈夫なんでしょうか」と聞くと、「歩くのは全部舗装してあるところだから問題ない」という答えでした。もはやこうなれば出発するしかありません。もし1時間くらい歩くことになったとしても、しょうがないと思いました。

5時に再び下に行き、荷物を預けて外に行くと、一人若いにいちゃんが車の助手席で待っていました。同乗者がいてよかった。どうやら映画かテレビのロケハンで来たみたいな雰囲気で、観光客らしくありませんでした。

私はカッパを着て、かみさんは傘を持ってとにかく出発。今回はあまり降られないとみて傘も1本しか持ってきていませんでした。

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車中でご主人がいうには、「最近は急に観光客が増えてきて、土日は道路の規制も厳しくなっている。もともと年間5万人くらいだったのが去年は20万人以上きたし、今年は50万人くらいいく勢いだから」ということでした。

大きかったのはやはり高倉腱主演の映画「あなたへ」だそうです。ちなみにこのご主人もエキストラで出演して、城で太鼓をたたいたそうですが「けっこう長く映っている」と、まんざらでもなかったようでした。ギャラについては「健さんが2億、こっちはおにぎり一個だ」と笑っていました。「最近は“歴女”も来るからね。このあいだも遠くから一人旅できた客がいたし」ということで、地の利のいいいずみ旅館はなかなか繁盛しているようです。

それにしても毎朝5時に客を送っていくのは大変ではないのでしょうか。「もう、よほど用事がない時以外は、ほとんど毎日車を出しているからね」というのですが、起きるだけでも大変なような気がします。

そんな話をしていると、検問に遭遇。大勢の係員が集まっていて車を規制しています。車をどこかに止めて、シャトルバスに乗れといっています。最近はそういうバスが早朝から出ているのでしょうか。しかしご主人は粘り、「〇〇さんと話して許可も得ているから」というので、向こうは無線などで連絡を取った結果、無事通過。

さらにのぼっていくともう一か所検問が。ここでも止められましたが、連絡を取った結果、通ることができました。この日、最終的にどういう取り決めになっていたのかわかりませんが、車で中腹の駐車場まで行った感触としては「雨の中を歩くのはとても無理だったな」という感じ。普通の登山道が通行止めになっていて、車両はかなり遠回りして中腹駐車場に向かうようになっているようでした。

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規制されている割には中腹駐車場にはけっこう車も人もいました。もちろんまだ真っ暗。ここに自販機やトイレもありました。

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この10月から入場が有料になったところでした。人が増えすぎたのと、石垣が崩れたりするので、補修などに使うためでしょう。

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私たちは懐中電灯も持っていませんが、とにかくここにいてもしょうがないので登ることにしました。ご主人が「帰り道は歩いても近いから」などを教えてくれたので、とにかく「竹田城跡」の門を潜ります。

門の先の階段を少し下ると受付。ここで300円払うと「気をつけて。そこの杖を使ったほうが楽ですよ」というので、竹の棒を借りて出発しました。

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しばらくはまったくの闇夜で、何も見えませんでした。ご主人が前後の客が懐中電灯を持っていたら、それでけっこう見えるといっていたのですが、前後に誰もいません。いずみ旅館から一緒に来たにいちゃんはさっさと先に行ってしまいました。

しかたないのでたまにスマホの灯で確認しつつ、歩いていると、私は道からそれてしまい、側溝に落ちそうになりました。右側はガードレールなので、それに触って歩くと一応安心。

そのうち真っ暗だと思っていたのが、目が慣れてきたせいか、すこし空と遠くの山が区別できるようになってきました。雨なので星も月もまったくないですが、道路はうっすらと見える感じ夜が明けてきたからかもしれません。

落ち着いてみると、下界の夜景などもかすかに見えます。

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そうやって歩いているうちに、道路は坂道から石段にかわり、たぶん城のエリアに入ったのだと思います。後から来る懐中電灯の灯も見えてきたので、しめしめと思い、追いついてくるのを待ちました。見ると若い女性2人。「こいつらを先に行かせれば便利」と思って「おはようございます」とあいさつをかわしたのですが、実際に歩いてみると石段を登るペースについていけませんでした。

しかしようやく少し平らなところに出て、どうやら城の一角に到達したようです。

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まだほとんど暗くてよくあたりはよく見えません。石が転がっていたのですわって休んでいると、「何時頃から来られたんですか」とどこかの奥様に声をかけられました。「5時に宿から送ってもらって、いま着いたところです。あいにくの天気で、今日はダメですね」というと、「今日は日の出もダメそうですけど、とにかくここまで来たからにはこないと」といっていました。

気がつくと周囲には徐々に人が増えています。ようやく少し明るくなってきたので、本丸跡と思われる方向に歩き始めました。

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この日は雲海というほどではなく、ちょっと雲がある程度。しかしなかなか幻想的な光景です。

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もうだいぶ明るくなりました。本丸付近はだいぶ人が多く混雑。天守台の上は記念撮影する人でいっぱいになっています。

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天守台からの風景。天守台の標高は353.7mあるそうな。確かにこの風景は見にくる価値がある。

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城はなかなか複雑な構造をしており、迷いながら歩きました。あちこちに石積みの跡や、櫓があったと思われる石垣が残っています。最近は人が増えて崩れるケースが出ており、保存が問題になっているようです。

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一段下から見た天守の石垣。人が多い。この日はテレビ局の取材も来ていて、観光客に感想などを尋ねていました。最近の観光地はどこも高齢者が多いですが、さすがにここはアクセスがきついので若いカップルか中心。

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遠くから見ているとなんだかすごく危ないことをしているように見える人もいます。

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櫓の上で二人の世界に入りこむカップル。誰もじゃまできない。

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すっかり明るくなりました。

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途中、雲が激しく動くので、時々すごい雲海に包まれたようになります。

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それにしても、よくもこんな山の上にこんなに大きな城を築いたものです。竹田城は江戸時代は廃城になっていましたが、戦国時代にはずいぶんいろんな攻防があったようで、秀吉にも攻められています。いったいこんな城をどうやって攻めたのか。何だかわかりませんでしたが石碑もありました。

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再び最初の南千畳といわれる平地に戻り、だいぶ体力を使ったので帰りも元気に歩くために、おにぎりをとりあえず1個だけ食べることにしました。

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いずみ旅館のおっちゃんが早起きして作ってくれたシンプルな塩むすび。塩がきいていてすごくおいしかったです。残りは後で食べましたが、もち米を混ぜたやつとか、昆布の佃煮を混ぜたやつがありました。

食べていると通りがかりのおっちゃんが「おっ、おむすびか。いいな~」と物欲しそうに声をかけてきましたが、もちろんあげませんでした。

雨も小降りになったり、やんだりしている状態。ここにずっといてもいいのですが、さらに霧だか雲だかが増えてきました。寒いこともあって、山を降りることにしました。

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来た道の景色も改めて明るいところで見るとなかなか絶景。

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まず中腹駐車場に戻り、竹田駅まで歩こうかと思っていると、偶然客を乗せて来た空車を発見。すかさずこれを取り押さえて、タクシーで降りることにしました。今は一方通行の指定などができて、登るのは多少遠回りですが、「下りは近くて5分くらいですから」ということです。

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駐車場を出る時にどこかの子供がタクシーに向かって敬礼をしており、運転手さんもあいさつを返していました。

さらに少し下った道沿い(城の受付付近)でタクシーに手をあげる人を発見。このタクシーが少し前に乗せて来た客だそうで、ついでなので同乗して山を降りることにしました。

この運転手さんは、何者か不明ですがやたらと歌がうまい人で、「竹田城の歌」とかいうのを歌ってくれました。たぶん乗せた客にはみんなに聞かせているのでしょう。

竹田駅に到着。

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この日の最大イベントというか、この旅の最大イベントともいえる竹田城跡の見学が終わり、任務を果たした気分。この日の予定は城崎温泉泊まりですが、だいぶ早く竹田城跡見学が終わったので、豊岡で降りて出石城などにも行ってみようと計画。その前に和田山で宿に寄って荷物をピックアップしなくてはなりません。

それにしてもだいぶ時間的に余裕があるので、竹田駅付近を少し歩いてみることにしました。竹田駅の待合室はすごくきれいになっていたので、ここで残りのおにぎりを完食。

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竹田駅前のようす。

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土曜日ですが子供たちが通学していきます。それ以外、ほとんど人影がないのどかな風景。

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ここも宿のようです。なかなか良さそう。

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町屋カフェもまだ時間が早いので営業していないみたいでした。

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古い酒屋か醤油屋と思われる建物があり、ここは工事中でした。どうやら観光施設になるようです。このへんも観光客が増えたので、急ピッチで受け入れ体制を整えている感じ。

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確かにこの渋い通りだけでもかなりの価値があると思います。城下町の風情を感じます。北の山の中腹にも雲がかかっています。駅の反対側に寺町もあり、城主の居館跡もあるようでしたが、今回は行きませんでした。

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裏道を歩いていると、きれいに世話をされた地蔵発見。一応拝んできました。

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再び竹田駅へ。

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改めてみると駅前旅館もありました。食堂・居酒屋も兼業。ここも泊まってみたい気がしましたが、こういう宿は現地に来ないとなかなか存在がわからないので、難しい面があります。

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だいぶ早いですが駅のホームに入りました。

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ホームから、大手門に続く登山口が見えます。ここを歩くと竹田城まで40分とか。しかし今回は通行止めでした。

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和田山行きの普通列車に乗車。

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和田山駅前には昔の車両基地らしい古い建物がありました。これもなかなか渋い。DSCN3796

駅から歩き、ようやく懐かしのいずみ旅館に戻ってきました。ご主人は見当たりませんでしたが、とにかくお礼をいって荷物を受け取り、すぐに和田山駅に戻りました。今回は宿のご主人のおかげで、無事に竹田城跡を見学することができました。

和田山駅では待ち時間が40分くらいあったので、駅下にある喫茶店へ。

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ここで地元の高齢者の皆様が最近の観光動向について話していました。

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「竹田城の雲海はこの前の日曜がすごくよかったそうや」
「〇〇(近くの飲食店らしい)もだいぶもうかったやろ」
「あそこは6人くらいしか入らんで、しれてるわ」
「だいたい観光客は朝来には金を落とさんやろ」

などと。われわれも見るからに観光客なので、じいちゃんがいきなり標準語になって聞いてきました。

じいちゃん「これから竹田城ですか」
私「いや、今行ってきたところです」
じいちゃん「そうですか。雲海は見れましたか」
私「まあ雲海なのかどうか、けっこう雲が出ていてよかったです」
じいちゃん「そりゃよかった」

てな感じで、店主おばちゃん、客おばちゃん、じいちゃんに見送られて喫茶店を出ました。のどかな朝のひととき。このへんで朝の9時半くらいだったでしょうか。まだまだ1日は長いわけですが、すでにけっこうな達成感と疲労感。

そういうわけで、この続きは次回にします。

[いずみ旅館](2013年10月宿泊)
■所在地  兵庫県朝来市和田山町寺谷712-10
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雲海見学をめざして天空の城・竹田城跡へ [朝来市 いずみ旅館(前編)]

前にちょっとこのブログでも書いたのですが、兵庫県のブロガー招待企画「兵庫・ブロガー100人戦国トリップ」に応募してみたところ、なぜか選ばれたので兵庫県のお城巡りに行ってきました。補助金をもらって兵庫県を旅して、ブログで紹介するという企画です。しかも、かみさんに岡山出張が入ったので、これにかこつけていけば2人で行ってもだいぶ経費が節約できるということで日程を決定。

私としても、かりそめにも兵庫県の予算をいただき、観光活性化という重要な役割の一端を担うことになった以上、いつものように気分まかせのいいかげんな旅ではよろしくない。そんなことを思い、私なりに野心的な計画を立ててみました。

兵庫県で行きたいところも数あるなかで、私としては圧倒的な第一位が「竹田城跡」でした。「天空の城」、「日本のマチュピチュ」など、いろいろ通称がありますが、前から不思議な城跡がある、と聞いてぜひ一度は行ってみたいと思っていました。こんな感じの写真を見たことがある人も多いと思います。(写真は和田山町観光協会のHPからお借りしました)

51-1

応募する段階で、旅の希望エリアとして竹田城跡がある但馬エリアを第一希望にしていたところ、それもそのまま通ったので、今回、竹田城跡に行くことを最大イベントとして計画を立案。豊岡、出石などの城下町を訪ね、最後は城崎温泉で〆るという、まさに万全の計画を立てました。

そういう事情なので、今回も安い宿を選んではいますが、けして“ボロ宿”が出てくるわけではないのでご了承願います。今回はいずれも立派な宿ばかり泊まっております。

さて、実際に行くと決まった後に、少し竹田城跡のことを調べてみました。写真で見るような雲海は、実は秋から冬にかけての早朝しか出ないので、普通は朝早く暗いうちから登る必要があること、それから城そのものに登るか、あるいは城の遠望を重視し、遠くから眺めることができる峠の眺望ポイントに行くか、いろいろ考えなければいけないということがわかりました。

車が入れるのは中腹の駐車場までで、そこからけっこう歩く必要があります。しかし、竹田駅からの登山路もあり、40分程で歩いて行けるルートもあるらしい。朝早く行くとなるとタクシーなどを頼む必要がありますが、台数も限られているそうな。

そんなわけであこがれの竹田城跡に行くのはけっこう面倒くさいことなのだ、ということを実感しました。

そうなると行ってみないとわからないことも多いので、最悪でも歩いて登ればいいと決めて、とにかく現地の宿を予約。しかし週末だったせいか、宿が少ないせいなのか、意外と手間取りました。

一応の手配を終えて出発。いろんなルートが考えられましたが、まず新幹線で姫路まで行って、そこから播但線に乗って竹田、和田山方面へというルートを選択。朝早い新幹線なので、今回も朝食は貧乏くさい海苔弁。最近はおにぎりより弁当に凝っています。タコウィンナやハンバーグもあって、のりたま付き。これで朝からビールを飲みつつ姫路に向かいました。

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姫路駅到着。駅周辺は何やら工事中でした。そして本来なら正面に見えるはずの姫路城。しかし今は修復工事中なので、足場の囲いしか見えません。

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私は昔仕事で姫路に来た時に、姫路城の外側を車で回ってもらったことがありました。その時の印象は深く、数ある城なの中でもダントツの迫力、重厚感でした。漆喰の白い外壁も年月を重ねて美しい。だいたい姫路の駅を降りて、正面に城を見た時の感動も忘れられません。こんな町中にあんな大きな城(しかも再建天守ではない本物)があるなんて。今回はせっかく来たからにはちょっと寄ってみたい気持もあり、修復中ながら行ってみることにしました。

駅前のバス発着所の案内にいたおっちゃんに「今、姫路城はどうなってるんですか。中に入れるんですか」と聞くと「入れる」と断言。バスについて聞くと「すぐに乗りたいのなら、案内所の前の停留所から出る路線バスがすべて城まで行く」ということでした。おそらくこのおっちゃんは年中同じようなことを聞かれるので、もはや効率的に回答することに熟練しきっている感じでした。実際は駅から城まで十分歩ける距離だと思います。

しかしバスが便利なので時間もかからないし、やはりちょこっと寄っていこうかな、とバスに乗車。姫路城に入ってみました。

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天守は工事中で囲われていますが、隣の櫓だけでも、普通の城の天守くらいの規模があります。石垣なども本物の迫力。

天守の中には入れませんが、エレベーターで工事中の城を見学できる施設「天空の白鷺」というのをオープンしていたので入ってみました。

天守閣最上部を見学できます。すごい。アップで見る屋根は、逆に修復中でないと見ることができない光景かもしれません。

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外を見ると、駅までまっすぐ続く道が見え、遠くにはうっすらと海や島も見えます。大天守は海抜91.9mの高さだそうですが、景色を見るともっと高く感じます。

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城自体はすごく広いので、全部見るのはあきらめ、西の丸方面に行ってみました。百間廊下という長い渡櫓や、千姫様の化粧櫓などがありました。こういうのを見ると、つい写真を撮ってしまいます。

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今日は和田山まで行く必要があるので、姫路城は修復工事後に改めてゆっくり来ることにして、再び姫路駅に戻りました。姫路駅では有名な立ち食いを食わないといけないので、早速寄ってみました。名物「えきそば」はラーメンの麺にそばやうどんのつゆを合わせた独特の立ち食いそばだそうで、食べてみたらちょっとほかにはない味でした。くせになりそうな感じ。

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そしてだいたい予定通りの時間に播但線に乗車。いよいよ和田山に向かうわけですが、直行する特急もあるようでしたが、この時は普通列車に乗りました。

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姫路を出る時はかなり混んでいて座ることができませんでしたが、やがて人が減り、乗換駅の寺前当たりではかなり少なくなっていました。途中、「生野」という駅からは生野銀山というのに行けるとか。時間があればぜひ寄ってみたいところでした。

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寺前で乗換時間が40分くらいあったのですが、途中下車すると前途無効になる券なので、しばらく駅で待機。しかし一応念のために駅員さんに聞いてみると、「途中下車はできませんが、ちょっと出るだけでしたらどうぞ」といわれたので、早速駅前に出てみました。

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寺前駅は小さい駅ですが、駅前に神河町の観光案内所もあり、ラーメン屋もありました。このラーメン屋は、立地や造りからして、昔は宿屋でもやっていたのかもしれない、などという妄想も。

観光案内所には天然水の試飲もありましたが、寒い日だったのでつい水ではなくお湯を飲んでしまい、あまり味の違いがわかりませんでした。

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この路地を少し歩いていくと商店を発見。入ってみるとなぜか駄菓子系が充実した店だったので、飴を買いました。40分くらいしかないのであまり深入りせず、また駅へ。

駅には「乗りたいなぁ  全線電化の播但線」の標語が。電化していない区間があるのでしょうか。

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そして普通列車に乗って和田山へ到着。けっこう大きな駅で、意外なほど大きな町です。

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和田山駅構内。やはり竹田城跡の看板も。

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和田山駅からの眺めと和田山駅。

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今日予約してある宿「いずみ旅館」は駅から近いので、のんびりと歩いて向かいます。

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見えてきました。

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いずみ旅館という看板もありましたが、実際に泊まった宿は、その奥にある4階建ての「ファーストホテル いずみ」。近代的なホテルでした。ちょうどこの同時に到着した工事関係者らしい数人の客が入っていったので、たぶんビジネス旅館的に宿泊する常連客もいるものと思われます。あとでわかったのですが、手前にある旧館も「いずみ旅館」として営業しており、大広間が中心の団体用に使っているようでした。私はよくわからないで予約したのですが、できることなら「いずみ旅館」のほうが良かった(笑)

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玄関を入るとすぐにフロントがあり、ひじょうにていねいな応対の若いにいちゃんが出迎えてくれました。何はともあれ、「明日の朝、竹田城跡に行きたいんですが」と聞いてみました。送ってくれるものなのかどうか。

兄ちゃんは「朝5時に車を出します」という返事。結局、荷物を預けて朝5時の車で中腹駐車場まで送ってもらい、その後それぞれ勝手に下山し、荷物を取りにまだ宿に戻るという作戦を決めました。朝ごはんはおにぎりを作ってくれるそうな。やはり竹田城跡目当ての観光客も多いようで、非常に手慣れた感じ。

竹田城に行くと聞いて奥からきさくな感じのご主人が出てきて、「明日は天気がちょっと心配だけど、5時に起きてくれれば送っていきます。5時というと真っ暗だけど、懐中電灯は持ってきてる?」と聞かれて、「持ってない」というと、「まあ、前後に人がいればみんな持ってるからね。その明かりでけっこう歩けますけどね。だいたい5時半くらいになれば夜が明けてくるし」ということでした。われわれはどうも準備不足の無謀観光客だったようです。

とにかくそうと決まれば安心して部屋へ。ビジネスホテル的な設備なのですが、どことなくメルヘン調。廊下にはメルヘンチックなBGMも流れていました。あの主人には合わない感じですけど、誰の趣味なのでしょう?  お風呂は2~3人入れる大きなのが1階にあったので、そっちを使わせてもらいました。

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その後ちょっと散策へ。表通りに出ると、商店街があり、それなりに店もありました。このへんが和田山の中心市街地なのでしょう。

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食事は大広間で。この部屋は「いずみ旅館」の時代から使われていた部屋だと思われます。ごはんのおかわりはセルフですが、フロントにいた若い兄ちゃんがだいたいよそってくれていました。工事のおっちゃんたちは、すでに本格的に飲み始めています。

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この日の夕食は白身魚のフライと鍋焼きうどんが中心。あとで刺身も出てきました。寒い日の鍋焼きうどんは非常にいいですね。私たちは、ビールを飲んだあと、熱燗を注文してさらに温まるという作戦。

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さらに熱燗のおかわりを重ねているところへ、ご主人がやってきました。

熱燗でしびれた頭で、詳細はよくわかりませんでしたが、とにかく地元の警察などとの取り決めで、朝8時前に一般車両は中腹駐車場まで通行止めになるとかなんとか。「たった今、急に連絡があって弱っているんだ」ということでした。そうなると、麓まで送ってもらったとしても、かなり歩くことになるそうです。

聞くところによると、最近竹田城跡への観光客が激増し、この前の3連休などは道路にまで車がはみ出して渋滞し、夜中から徒歩の観光客が列を作るほどだったとか。安全上の理由から何らかの規制が必要なのは理解できます。しかもあまりに急に観光客が増えたため、いろいろ試行錯誤もあるということでしょう。

ご主人は「正式決定でもないみたいだし、とにかく行ってみて行けるところまで行くか、それとも5時の出発はあきらめて、ゆっくりうちで朝ごはんを食べて、それから行くのも悪くないよ」といってくれました。しかし、せっかく兵庫県の使命を帯びてここまで来た以上、中途半端はよくない。「とにかく5時に城に向かうことにしたい」というと、「わかりました。意外と行けるかもしれないしね」ということで、話は決着。4時起きに決まったからには早く寝ることにしました。

さて翌朝4時に起きてみると外は真っ暗。それなりに雨が降っていました。竹田城跡の雲海は晴れた日に出やすいということなので、今回は無理と思いつつ、もうこうなったら行くしかありません。

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そんなわけで長くなったのでこの続きは次回に。

[いずみ旅館](2013年10月宿泊)
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城崎にて。みずから“ボロ宿”を名乗る宿を訪ねる [城崎温泉 やなぎ荘]

城崎温泉のやなぎ荘。前からぜひ行ってみたい宿でした。なぜなら、ウェブサイトなどでみずから「城崎温泉有数のボロ宿」と名乗っていて、気になっていた宿だからです。

先日JR山陰本線の「城崎温泉駅」を通りかかる用事があり、泊まる時間はなかったのですがちょうどいい機会なので途中下車してみました。見るだけでも見ておこうと。ですから今回は宿泊したわけではなく外観を見ただけのリポートです。

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城崎温泉というと志賀直哉の「城の崎にて」を思い出す人も多いと思いますが、私もそうです。しかし全然内容を覚えていません。ちょっと調べてみると、石を投げたら偶然イモリにあたって死んでしまった、という話しだそうな????

実際に滋賀直哉が泊まった三木屋という宿は今でも現存しているそうです。志賀直哉という人は城崎温泉だけでなく、前に訪ねた尾道にも滞在した住居跡が残されていました。あちこち行くのが好きだったようで、静養とか療養とかいってますが、けっこうヒマな人だったんでしょうか。

今回途中下車したのはお昼過ぎくらいでしたが、この日のうちに京都経由で東京まで戻らなくてはいけないのであまり時間はありませんでした。「やなぎ荘」だけ見て、すぐに帰ろうという作戦。

駅に着くと平日の割には人がいました。駅を出てすぐのところに「さとの湯」という外湯。駅前にはカニ。

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やなぎ荘のだいたいの場所を確認してその方向に歩き始めました。途中の通りにもカニ。

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なかなか由緒正しそうな宿も並んでいます。こういう高級宿に泊まることが、今後一生のうちにあるのかどうか。

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やがて橋に出ました。なかなかいい風情です。城崎温泉は初めてきましたが、「すごくいいところだな」と思いました。


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裏道を歩いてみると渋い「遊技場」もありました。こういうのを見るとやってみずにはいられないのですが、営業していないようでした。古くからの温泉街なので、ゆっくり歩けばいろいろおもしろそうです。


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やなぎ荘発見。どの程度のボロ宿なのか。

結局のところ外観を見ただけですが、残念ながらとても“ボロ宿”という感じではありませんでした。普通の立派な宿。別館もあるようで、名物「かにかまくら」と書いてありますが、名物料理がある時点で“ボロ宿”とはいえなさそうです。

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なぜみずから“ボロ宿”などと名乗るのか。やはりただ見ただけではわかりませんでした。もしかしたら、内部はかなり古さが目立っていい感じなのかもしれません。それにしても“ボロ宿”というキーワードだけで、ここまで見に来るヒマ人がいるとは、さすがに宿の人も想像できないでしょうね(笑)。志賀直哉のことをとやかくいえません。

そういうわけで、いずれ再訪して泊まってみないとわからないという結論でした。

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途中下車の目的を果たしたので、今回はラーメンを食べてとっとと帰ることにしました。

駅まで歩いていても、なかなか趣があります。明治、大正の頃とかだったらもっと良かったかもしれません。どうせなら数日滞在してみたい。ただ現在の温泉街は、全体的にきれい過ぎるというか、あまり鄙びた感じがないので、私の趣味的にはちょっと違うような気も。

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京都までは「きのさき」という特急があって、これにギリギリ間に合ったのでそれで帰りました。考えてみれば城崎温泉はすごく遠いと思っていたけれど、京都まで来てしまえば意外に便利だなと思いました。

[やなぎ荘](2011年2月見学)
■所在地  〒669-6101兵庫県豊岡市城崎町湯島701
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プロフィール

もんすけ

 古い湯治宿や駅前旅館など、日本が高度成長時代に入る前からあったような雰囲気の宿が大好きで、各地を回っています。
 どこにいってもそれなりに立派な宿が多く、個性的なボロ宿に出会うことは少なくなりました。
 10年、20年前ならもっといろんな宿が残っていたと思いますが、しかしいま現在でも、10年後、20年後に比べたら多くの貴重な宿が残っているはずです。そうした宿を記録に残していけたら、と思っています。

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