広島に可部という町があって、この前でかけてきました。始発ののぞみで広島駅に9時到着。午前中に仕事を終えて日帰りするというスケジュールでした。
広島駅からクルマで行って可部付近を通りかかると、かなり古い家が目についたので、用事が済んだあとにまっすぐ帰らず、ちょっとそのへんを歩いてみることにしました。
可部という土地を訪ねるのは初めて。まったく知識がないので、まずは可部駅に行ってみました。一見かなり近代的な新しい駅なのですが、線路を渡って券売機の前あたりは古い駅舎がそのまま残っているような感じ。なかなか風情があります。
とにかくクルマから見て、古そうな町並みがあったあたりをめざすことに。距離感がまったくわからなかったのですが、10分も歩かないうちにけっこう渋い通りに出くわしました。可部はどんな歴史を持った町なのでしょうか。何となく古い街道筋のような街並みが続きます。すごく懐かしい感じの通り。
期待通り旅館もありました。「ふろや旅館」。
もとは銭湯だったのでしょうか。すでに廃業したのかどうかわからないまま写真を撮っていて、ふとその古い建物の向かいに目をやると「ふろや旅館」新築バージョンが。残念ながら古い建物はやめて、建て替えた近代的な宿として営業しているようでした。もし古いほうの建物に泊まれるのなら、特に用がなくても泊まってみたいところでした。
あとで調べたところ、地下30mからくみ上げた天然水をお風呂に使っているようなので、そのへんが名前の由来なのかもしれません。
よく見るとそのほかにもビジネス旅館やホテルなどが何軒かあります。たぶん昔は何かの産業が栄えていたか、交通の要衝であったかして、それなりに需要があったところなのでしょう。あとで調べてみたのですが、よくわかりませんでした。
とにかく思わぬところで風情のある町を発見してうれしかったので、そのへんをやたらと歩きまわりました。普通の住宅街もなかなかいいです。
私が通った道は駅の別の出口に続く通りで、駅前にもありました。「ホテルリッチ」。
インターホンで受け付けを呼ぶという、画期的な方式。名前とはちょっとギャップを感じますが、たぶん安くて便利そうです。どういう人が利用しているのでしょうか。建物は近代化されております(笑)。
悪いクセなのですが、こういう知らない町を歩いていると、なんとなく帰りたくなくなります。実際、これまでも予定外のところに突然泊まってしまうことがたまにありました。この日はどうしても日帰りする必要があったので、残念ながら可部線の電車に乗って帰りました。
[ふろや旅館](2011年2月見学)
■所在地 〒731-0221 広島県広島市安佐北区可部2-39-21