念願の富士屋ホテルに泊まり、朝食は洋食と和食を選べたのですが、和食を選ぶと、食事会場が別館の「菊華荘」に指定されました。皇族の旧御用邸として明治28年に建てられたという由緒ある建物。この別館自体が宿泊棟として現在も使用されているそうですが、1日3組程度しか泊まれないようです。恐れ多くも御用邸に泊まる、などという機会があるなら一度は泊まってみたいところです。
しかし今回は朝食のみ。
時間が決まっていたので合わせてホテルを出て朝食に向かいました。
道路を渡った向かいで、門から建物まで少し歩くような広大な敷地の中に「菊華荘」はありました。
入口を入ると部屋に案内してくれます。和室ですがテーブル席で、10人分くらいの朝食の準備がしてありました。
食事の内容も豪華ですが、やはり建物がすばらしい。中庭が見える部屋で、廊下などの雰囲気も歴史を感じます。
食事のあと、中庭も見学できるので行ってみました。池に赤い橋がかかった端正な庭で、なかなか趣があります。御用邸とはいっても、現在は国道に面しているのでそんなに閑静な感じはありませんが、建造当時なら、自然も豊かで、すごくいい雰囲気の建物だったのでしょう。何はともあれ、明治時代の箱根に来てみたかった。
中庭を見学したあとは、富士屋ホテルが経営しているパン屋さんに寄ってみて、それからロビーのカフェでコーヒーを飲んでみました。実に高いコーヒーですが、やはり来たからには一応カフェも体験しておきたいということで。
帰りは登山鉄道ではなく、小田原まで行くバスに乗ってみることにしました。箱根湯本までの道は、急なコーナーも多く、箱根駅伝の山下りコースの一部を体験する感じ。
この日の宿泊予定は伊東温泉。余裕で到着できるのですが、昼間、何をするか予定を決めていませんでした。
とりあえず小田原駅近くで渋いラーメン屋を発見したので、そこでお昼を食べました。昔風のラーメンでなかなかおいしかったのですが、厨房担当がおっちゃんひとりで、大変そうでした。
小田原もけっこう古い家並みが残っている感じがあります。しかし小田原についてはこのしばらく後に再び泊まりに来る予定があったので、そのときにじっくり散策することにして、この日はとりあえず早めに伊東に向かいました。