日本ボロ宿紀行

ボロ宿にあこがれ、各地のボロ宿を訪ねています。

群馬の宿

「ボロ宿」というのはけして悪口ではありません。
歴史的価値のある古い宿から単なる安い宿まで、ひっくるめて愛情を込めて
「ボロ宿」といっています。自分なりに気に入った、魅力ある宿ということなのです。
もともと、できるだけ安く旅行をしたいということから行きついた結果ではありますが、
なるべく昔の形を保って営業している個性的な宿を応援していきたいと思います。
湯治宿や商人宿、駅前旅館など、郷愁を誘う宿をできるだけ訪ねて、
記録に残していくこともいずれ何かの役にたたないかなと‥‥。

石段街のひっそりとした温泉旅館で立ち寄り湯 [伊香保温泉 丸本館]

積善館に2泊後、まっすぐ東京に帰るのも芸がないので、どこかに寄って帰ろうと思っていました。いずれにしても電車の旅なのであまり面倒なところには行けません。まずは渋川駅まで出て、プランAは沼田まで行ってそばを食べるという企画。プランBは渋川駅からバスで伊香保温泉に行って、立ち寄り湯をするという企画。

その結論が出ないまま、四万温泉から中之条駅まで行くバスに乗車。ちょうどこの日は参議院選挙の投票日でしたが、群馬は圧倒的に強い候補者がいるせいか、あまり盛り上がっていませんでした。バスの運転手さんと地元おばちゃんとの会話を聞いていても、「どうせ誰が議員になってもたいして変わりはない」という結論になっていたようです。

中之条駅到着。

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のんびりと吾妻線で渋川へ。

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渋川駅に着いてみると、伊香保温泉に行くバスはひんぱんに出ているようで、ちょうどすぐに出るバスもあったので、あまり深く悩まず、今回は伊香保温泉に行ってみることにしました。

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軽く石段街あたりを散策して、食事でもできればいいという程度の軽い気持。お風呂はどこか良さそうなのがあったら入ろうと思っていました。

バス停から温泉町に向かう道。かなり寂れた渋いムードが漂っています。

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石段到着。このあたりで小雨が降ってきました。

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同じ石段で撮られた昔の写真も見学。

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日曜日なのでけっこう人が多く、にぎわっていました。足湯も。

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私は伊香保温泉は何回か来ているのですが、泊まったことはありません。そういえば昔バイクで榛名山にのぼった時に、視界1メートルくらいの霧に見舞われて、死ぬ思いをしたことを思い出しました。

今回は初めて伊香保神社も見学。伊香保神社といえば、千葉周作と地元の馬庭念流の掲額騒事件が有名です。当時千葉周作が逗留していた「木暮武太夫」という宿は今も旅館をやっているそうですが、近くには見当たりませんでした。その代わり「木暮金太夫」という看板はみかけました。

神社の下の通り。

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格式の高い歴史のある神社だと思うのですが、社殿は想像よりも小規模でした。それにしてもこんな狭いところで馬庭念流と北辰一刀流がけんかをしたら、大変なことになっていたことでしょう。

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しかしこのへんからの眺めはすばらしい。

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再び石段街に降りて、少し歩いてみました。路地などにはかなり古そうな家も多く、渋い旅館もありました。

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食事する店を探しつつ歩いていたのですが、ブラブラしていると、ちょうど通りかかった「丸本館」という宿からおばちゃんが出てきて「貸し切り風呂500円」という看板を出していました。「これは安い」と思い、しかも今看板を出したところなので絶好のタイミングとばかり、そこのお風呂に入ってみることにしました。

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おばちゃんに聞いてみると「お湯を入れていて、いっぱいになるにはもう少し時間がかかる」とういことでした。しかしほとんどいっぱいなのであれば特に問題ないのでお願いして、お風呂場に案内してもらいました。

お風呂はこんな感じ。こんな湯船がもうひとつくらいあるようでした。

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小さいお風呂ですが、非常に快適でした。源泉・黄金の湯の掛け流し。けっこうゆっくり入って、ロビーに行くとおばちゃんが麦茶を出してくれました。

おばちゃんが「源泉は石段街の下を流れていて、ガラスを通してみられるようになっている」などと、いろいろ教えてくれました。昔は温泉擬装問題もあったわけですが、最近は季節ごとにイベントをやったりして觀光客も増え、それなりににぎわっているようなので何よりでした。

それにしても丸本館は、温泉町の真ん中と立地も良く、なかなか居心地の良さそうな宿であり、しかもそんなに高くなさそうでした。今度泊まるとしたら、こういう宿に頼んでみようと思いました。

今まで伊香保というと、どうも団体客向け、高級客向けというイメージあって、あまりそそられませんでしたが、こうやって改めて来てみると、なかなかいい風情の温泉街です。たぶん、地元の人々が苦労して雰囲気を維持しているのでしょう。

さてお風呂からあがった以上、どこかでビールを飲まなくてはいけません。いろいろ迷ったあげく、ちょっと目をつけていた居酒屋風の「ふきのとう」に入ってみました

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私はビールとチャーシューメンを注文。

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ここのチャーシューメンはかなりおいしいやつでした。私の好きな感じの懐かしいラーメン。チャーシューもかなりいい味を出していました。

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食後再びバスにのって渋川駅へ。渋川駅からは豪勢にも特急電車に乗って帰ってきたというわけです。今回は積善館に泊まるのが最大の目的でしたが、伊香保も意外といいな、という発見がありました。

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[伊香保温泉  丸本館](2013年7月立ち寄り)
■所在地  群馬県渋川市伊香保町伊香保48番地
■泉質  硫酸塩泉
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元禄時代創業。日本最古の温泉建築宿に泊まる[四万温泉 積善館本館(後編)]

積善館の後編です。

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翌朝も早起きして山荘の貸し切り風呂にいってみました。貸し切り風呂は2つあるのですが、両方とも同じ形式でした。

お待ちかねの朝食はこんな感じ。今度は部屋に持っていくのが面倒なので、大広間に朝からビールを持ち込んで食べてみました。

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最初にダイコンの混じったお粥をよそってくれたのですが、これはかなりおいしかったです。後はやはりヘルシーというか味が薄いというか‥。しかしまあ、普通の旅館と比べて特に見劣りするようなものではありませんでした。私はふだんオクラやオカラなど、ヘルシーなものはほとんど食べないのですが、今回は食べました。

しかし本館プランの客の中にはプロがいて、女性の一人客は納豆を持ち込んで、醤油をかけて食べておりました。私も「ごはんですよ」とかけっこう塩分の強いやつを持ち込めばよかったと反省しました。しかしそれをやると、せっかくのヘルシープランがだいなしですが。

さてこの日唯一予定しているイベントは山をのぼったほうにある薬師堂まで散策することです。帰りに岩魚を食べて、ビールを飲む。前に来た時もやったパターンで、前回は冬だったのでかなり厳しい道のりだったのですが、今回はまったく安心。

朝食後、少し昼寝をして、お昼前くらいに出かけました。四万温泉はいくつかの地区に別れて温泉宿が分散していますが、積善館があるのは「新湯」地区。これから行こうとしているは山の中腹にかけてのぼって「ゆずりは」地区を通りすぎ、「日向見」地区にある薬師堂です。「御夢想の湯」という共同浴場もあるそうです。

夏場で道がいいとはいえ、のぼり道をあるいているとけっこう暑い。急な坂を少しのぼると、温泉街が山あいに埋もれている感じがわかります。

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さらにいくと「ゆずりは」地区あたりで足湯を発見。近くに滝もありました。なかなか自然が豊かでいい雰囲気です。

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しかし熊が出るそうな。熊避けの鐘を鳴らして歩いている人もいました。

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そのほか宿の案内には山ヒルなどにも注意したほうがいいと書いてあったので、注意しながら先へのぼっていきます。

途中に「木の根宿園地」もありました。この名前は、前日ご主人がいっていた昔の街道筋の宿場名からとったそうです。

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「日向見」地区あたりは古い温泉街風情も。

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ようやく日向見薬師堂到着。

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以前真冬に来た時のことを思い出しました。その時は積雪にさえぎられてえらく苦労してたどりついたものですが。小さなお堂みたいに見えますが、真田氏ゆかりのお宮で天文年間の建造。昔は国宝に指定されており、その後重要文化財になっているそうです。

中に入ることもできないので、小さな穴からお賽銭をあげてきました。

前に来た時はなかったと思うのですが、薬師堂の隣に足湯と共同浴場「御夢想の湯」がありました。たぶん最近整備し直したんでしょうね。すごく立派な建物でした。

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四万温泉には人気の高い共同浴場もたくさんありますが、今回はこの「御夢想の湯」に入ってみました。

中はこんな感じ。小さめの湯船。しかしお湯が異常に熱いです。水道直結のホースがあったのでだいぶうめてようやく入ることができました。

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しかしきれいで気分のいいお風呂です。料金は寸志を入れる穴があったので、私は100円入れてきましたが、少なかったでしょうか‥。少ないですね。

あがろうとするとおっちゃんが一人入ってきたので「こんにちは」というと、「ここは料金はいくらなんですか」と聞いてきたので、「そこに寸志を入れてください」と教えてあげました。「だいぶ熱いですか」というので、「いや、熱いけど今だいぶうめたところなので大丈夫でしょう」と無責任にいってきましたが、どんなだったでしょうね。

外のベンチで汗がひくのを待ちつつくつろいでいると、家族連れなどが足湯につかりにきたり、けっこうにぎやかでした。四万温泉でも一番奥にあたる地区ですが、宿も何軒かあり、廃墟のような建物も多く、私としてはすごく雰囲気がいいところだと感じました。

さて、お風呂のあとは待望の岩魚とビールへ。前に来た時に食べた店に行くために、来た道をまた戻りました。帰りは下り勾配なのですごく楽です。

食堂でビールと岩魚を頼んだのですが、ほかにも客がいて、おっちゃんの6人組は、本格的にお酒を飲んでかなりろれつが回らない感じではしゃいでいました。あと若い大学生くらいの男性二人組みは、うな重を食べながら、二人とも無言でスマホをいじるという、いかにも今どきの感じ。

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おっちゃんたちはそのうち出ましたが、出がけに店のオリジナル地酒をひと瓶買っていました。人のことはいえませんが、たぶんまだ飲むつもりなんでしょうね。

ビールを飲んでいるうちに岩魚登場。串ごとかぼちゃの魚籠に刺してあります。

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しかしあっという間に食べてしまい、その後は近所のそば屋でそばとミニ親子丼を食べました。

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ちょっと食べすぎて苦しいのでまた宿に戻って昼寝。その後何回かお風呂に入ったり出たりしているうち夕方になってきました。

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この日の夕食もやはりヘルシー。でもビールを持ち込んで飲みましたが。

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食後またもや館内放送。「7時から佳松亭ロビーで夏祭りをやります」と案内が。何をやるのかよくわかりませんが、こっちもひまなので7時ジャストにいってみました。

ロビーでは射的やボール投げ、おもちゃすくいなどのイベントがあって、遊ぶのはチケット制なのですが、500円払うと飽きるほど遊ぶことができました。

外に出るとなにやら見たような御方がひとりで座っていらっしゃいました。

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確かにどこかで見たような。

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カオナシ様でした。

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私たちは両側に座って記念写真を撮ってもらいました。まったく動かないし、宿の人も「動きませんから安心です」といっていたのですが、どっかの奥さんがそれを疑ってカオナシの腕などを引っ張ったりしてチェックしていると、いきなり振り向いたので腰を抜かしそうにしていました(笑)

積善館も「千と千尋の神隠し」のモデルといわれています。モデルといわれる宿はあちこちにありますが、宮崎駿せんせいは、たぶんいろんな宿でインスピレーションを得て、それを自分なりに再構築してアニメにしたのでしょう。積善館にも確かに宮崎せんせいが訪れて、ご主人とも話をしたそうです。その後、TVの取材などでどうやら積善館はモデルのひとつであることが確認できたそうです。

ゴージャスな佳松亭は山の上のほうにあるので、林がきれい。夜も更けてきました。

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このあとかみさんは高級露天風呂に行ったのですが、私はあまりそういうゴージャスなお風呂に興味がないのでパスして、ロビーでしばらく遊んでいました。その成果がこれ。

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寝る前にちょっと外に出て積善館本館の夜景を撮影してみました。
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うまくとれませんでしたが、なかなかいい雰囲気でした。明日はもう帰ると思うと残念。そういうわけで、翌日の話はまた次回に。

[四万温泉  積善館(本館)](2013年7月宿泊)
■所在地  群馬県吾妻郡中之条町四万温泉
■泉質  ナトリウム・カルシウム 塩化物硫酸塩温泉
■楽天トラベルへのリンク→四万温泉 積善館本館

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元禄時代創業。日本最古の温泉建築宿に泊まる[四万温泉 積善館本館(前編)]

先日ブログにいただいたコメントで草津温泉のボロ宿情報を得たので、また草津にでも行ってみようと思っているうちに、時間がとれず、電話した時には狙っていた宿が「満室」になっていました。

しかしせっかくでかけるつもりでいたのでどこか別の宿に泊まろうと思い、思い出したのが四万温泉の積善館でした。ここは良心的というか、平日で古い本館に泊まるプランだと5000円台で2食付くという安さ。これとは別に高級な宿泊棟もあるのですが、私は当然、元禄時代建築という、古くて風情にあふれる本館プランを選んで2泊お願いしました。

四万温泉に行くのはたぶん5回目くらいですが、積善館本館にも10年近く前に泊まったことがあります。その時は冬の寒い時期で、ひっそりと宿にこもってビールを飲みまくっていたような記憶があります。今回は夏場なので、少しは散策などもできるかもしれない、などと期待してでかけました。

今回は東京駅の八重洲口から出る高速バスで行くことに決定。朝9時に出発し、お昼過ぎくらいに四万温泉に到着します。ほぼ満席に近い状態ですが途中いくつかバス停があるので、全員が四万温泉に行くとは限りません。

途中休憩に寄った下里のSA。関越交通の「四万温泉号」です。

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途中群馬を象徴するような山並みが見えてきました。妙義山とか榛名山。右手に赤城山。遠くに浅間山も。東京から群馬に向かう景色はなんとなくワクワクしますね。

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バスは渋川伊香保インターで高速をおりて、一般道を中之条へ。吾妻線沿いの景色を見ながら、八ツ場ダムで消える川原湯温泉にもまた行ってみたいと思いつつ、中之条の街中に入っていきました。

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市街地からどんどんのぼって、沢渡温泉経由で四万温泉に向かうわけですが、結局途中でおりる客は一人もいなくて、全員四万温泉のお客でした。温泉街の中にも3箇所くらいバス停がありましたが、われわれは終点まで乗車し、温泉街の奥のバス停に到着。積善館にもすぐ近く、本当に便利なバスでした。

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時間は12時40分くらい。チェックインができるのは2時からなので、少し散策しつつお昼を食べる計画です。

積善館前の路地を入っていくと懐かしい温泉風情を残した短い商店街が続きます。天気も良くのんびりした雰囲気。私は例によってラーメン屋を探していたのですが何軒かありました。そのうちのひとつを適当に選んで入ってみました。

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かなり古そうな店でした。餃子とビールとラーメンを注文。おつまみにきゅうりの塩もみが出てきて、これが意外においしかったです。ラーメンもこういう普通のが近頃少ない。

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ラーメンを食っているとおっちゃんが厨房から出てきて、「今日はちょっと涼しいね」といいます。確かにすごく涼しく、風が通るとさわやかな感じの日でした。

「そうですか。山の上だからこんなのが普通かと思っていました」と私がいうと、「まあもともと下より涼しいけどね。中之条と比べると4度低いからね。でも最近はクーラーを入れたりすることもあるよ。まあ今日は涼しいほうだよ。秋みたいだな」ということでした。

そんな話のついでに聞いたところ、昨年(2012年)4月に商店街の入り口にあった酒屋から火が出て、お土産屋が延焼し、大きな被害が出たそうです。そういえば、前にきた時にビールを買い込んだ店がなくなっていることに気がつきました。

夜のことだったので大変な騒ぎになって、近くのグランドホテルの宿泊客も一部避難したそうです。確かにこんな山の中で火事が出たら消火活動も大変なことでしょう。

おっちゃんがいうには、「消防団がいるし、中之条から消防車がたくさん来たけどね。しかしみんな寝ている時間だから、そんなすぐには集まらないしね」ということです。

「最近商売の景気はどうですか」と聞くと、「スマートボールも一軒やめたし、この通りもさびれてきてるよ。夜までやってる店も少ないしね。うちは10時までだけど、旅館の従業員も食べに来るし、積善館の本館だと、飯が物足りなくて7時くらいから出てくる客もいるからね。まあ何とかやってるけど、こっちももう年だから、そんな遅くまではできないよ。9時くらいになったらおれももう飲んじゃうからね」ということです。

確かに本館の格安プランの食事は超ヘルシーな低カロリー弁当で、油っ気がたりないのです。私はそれでも十分なのですが、若い客などは足りずにラーメンを食べに来るということでした。

そんなことをしているうちに2時近くになったので宿に行ってみることにしました。といっても、ラーメン屋から歩いて1分かそこらです。

積善館到着。昔からの本館正面です。

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いわずと知れた四万温泉の名旅館で、例によってこういうブログに載せてしまうと問題になる可能性があります。

本館の一部は元禄時代の建築ですが、そこには宿泊はできません。私たちが泊まるのは昭和の建築部分ですが、建物全体がなかなか風情があります。

この奥に山荘や佳松亭というちょっと高級なしゃれた部屋もあります。そっちはお金持ち向け。ただ、本館に泊まってもすべてのお風呂に入ることができます。

受付で部屋の鍵をもらい、自分で部屋へ。けっこう入り組んだ構造なので、館内地図もくれます。今回はラムネ付きプランで、ラムネを1本ずつもらいました。

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前回泊まった時は本館正面の2階だったような気がするのですが、今回は向かって左手に当たる3階の部屋でした。

古いけれどなかなかいい雰囲気の部屋。冷蔵庫、扇風機完備。

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窓際には緊急避難用のロープもあって安心。

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窓の外には本館正面と、元禄の湯が見えます。

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宿の前には小川が流れ、その音が涼しさを感じさせてくれます。

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この日は、お風呂に入る前に、ビールを買いにもう一度外へ出てみることにしました。河原の共同浴場は、けっこう人がいましたが、時間が遅めなので入浴はパス。

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ここから四万川の畔に降りることもできます。

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宿から近い酒屋が焼けてしまったので、少し歩いたところにある別の商店街をめざします。寂れた温泉街が多い中で、ここもそれなりに商売は繁盛しているように見えます。

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酒屋があったので缶ビール6本と、缶コーヒーとペットボトルのお茶などを買って宿に戻りました。

最初のお風呂は山荘棟にある「貸し切り湯」へ。本館からだと、崖上にあるため、エレベーターを使うのですが、そこまで行くトンネルがなかなかの迫力。このトンネルも積善館の名物なのでしょう。

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お風呂はこんな感じの浴場が2つあり、空いていたら勝手に内鍵をかけて貸し切り利用できます。

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あくまでの私の想像ですが、けっこう広い浴場だし、2つあるということから考えても、ここも大浴場として使っていた時代があるのではないでしょうか。いい湯加減で、ぜいたくにお湯がかけ流されています。

部屋にもどって扇風機にあたっていると、館内放送があり、夕方から宿の亭主による積善館の歴史ガイドがあるそうな。

こっちもひまなので、喜んで参加するため、本館3階の集合場所へ。われわれが泊まっている部屋からは非常に近い場所です。

そこで待っていると、けっこう20人くらいの客が集まってきて、やがて亭主が来て、宿のガイドを始めました。最初はスライドで昔の宿のようすを見ながら歴史や構造などを解説。当時の湯治客がどれだけ大変な思いをして山奥の温泉までやってきたか、けっこう実感のあふれる説明をしてくれます。

私もよく知らなかったのですが、元禄時代の建物は本館正面の2階までで、それ以外のところは明治以降、交通の便が良くなって客が増えたことに対応して増築されたものだそうです。しかし明治といっても100年以上前ですからたいしたものです。

古い写真は宿のホームページからお借りしました。

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人力車が見えますが、これに乗ってくるような人はだいぶ裕福な部類で、たいていは荷物を背負って歩くか、馬を引いてくるしかなかったそうです。

明治初期建築の部屋はこれ。

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窓を開けると正面の橋が見えます。現在は客室としては使用していないそうです。

それともうひとつおもしろかったのは、四万温泉は現在は山奥の突き当たりの温泉場ですが、昔は越後に抜ける脇街道が通っていて、宿場を兼ねていたという話でした。積善館の本館と元禄の湯の間の狭い通りも街道の一部で、馬をつないだ柱などが磨り減ってはいるもののそのまま残っていました。さらに県境の山を上がっていくと、宿場は残っていないものの、それらしき地名が残っているそうです。

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こういうことはただ見ただけではわからないことで、関心がある人にとってこの館内歴史ツアーは非常におもしろく、価値があります。毎日やっているわけでもないそうですが、宿泊するならぜひ参加してみることをお勧めします。

本館1階には江戸時代に役人が泊まった一段高くなった部屋も残されています。

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そのほか当時の資料や道具なども展示してあり、自由に見学可能。しかしどうせなら「館内歴史ツアー」で説明を聞きながら見学したほうがおもしろいです。

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ツアーが終わった後、食事前にもう一度お風呂へ。今回は本館脇にある泣く子も黙る名湯「元禄の湯」。

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ここは写真撮影禁止になっていたので、写真はホームページからお借りしました。大正ロマンというのかどうか。すばらしいとしかいいようがない。とにかく有名ですから、実際に行ったという方も多いことでしょう。

この時はちょっと混んでいて、しかも若い兄ちゃん3人がひとつの湯船を独占しながら、桶の底をたたいたりして騒いでいました。このクソガキたちに説教してやろうかどうか考えているうちに兄ちゃんたちはあがりそうになったのでそのまま見ていました。すると他の客が使った桶も含めて回収し、きれいに片づけはじめたわけです。なかなかえらいものです。ちょっとうるさいぐらいでキレて、説教などしなくて良かったと思いました。

そんなこんなで食事の時間に。前にも書いたように、ここの食事はいわゆる温泉の豪華食事ではなく、当時向けのヘルシー弁当です。客は大広間に食べにいきますが、弁当なので部屋に持って帰って食べるのも自由。6時頃大広間に行くとまだ開いていなくて、他の数人のフライイング客と一緒にオープンを待ちました。

広間で食べてもいいのですが、この日は部屋に持って帰って食べることに。弁当はともかくごはんや汁椀もあるので、運ぶのはけっこう面倒くさいといえば面倒くさい。

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超ヘルシーで物足りないのですが、私は量的には十分です。ただ塩分が少なめなのでつまみとしてのインパクトが弱い。この日はこんにゃくの刺身を主力とし、さんまの煮付けはご飯用として温存しつつビールを飲みました。かぼちゃはビールに合わないと私はいつも思うのですが、今回は戦力不足の中で、なかなか活躍しました。

食事も1時間以内なのであっという間に終わり、あとはお風呂に入るくらいしかすることはありません。夜は本館1階にある「岩風呂」に行ってみました。ここは混浴ですが、女性専用時間もあります。しかしどっちにしてもここのお風呂では誰にも合いませんでした。

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ほかのお風呂と比べてやや温めに感じたので、けっこう長湯ができ快適でした。

そういうわけで長くなったので、続きは次回にします。

[四万温泉  積善館(本館)](2013年7月宿泊)
■所在地  群馬県吾妻郡中之条町四万温泉
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歴史資産をいかに守るか。ぎりぎりがんばっている老舗旅館 [高崎・豊田屋旅館]

高崎は何度も通っているけど、東京から近いせいか宿泊したことのない町です。昨年用があって行った時に、昔から交通の要衝なので「けっこう渋い建物があるかな」と思っていたら、いきなり駅のすぐ近くにありました。

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それが「豊田屋旅館」です。まわりは味気ないビルに囲まれていますが、軒先の唐破風づくりなど、見るからに光り輝くような個性がありました。これが駅から市役所にいく途中の広い道路脇に、普通に残っていました。外観を見ただけですが、私としては、もうすごく魅力的でした。

後で調べてみると、昭和初期の建物で創業はもっと古いみたいです。昔は高崎の著名な駅前旅館だったようですが、再開発でじゃまになり、建物ごと移動した上に、料亭みたいな商売に変わっているようです。昔は規模ももっと大きかったようです。

結局のところ、高崎の西口は本当にどこにでもある田舎町のターミナルみたいになっていました。高崎のような昔から宿場として栄えたところは、こんな旅館が町の顔としてあったほうがはるかに魅力的なのに、なんであんな風に無味乾燥に作り替えてしまうのか。まったく理解できません。


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関係ありませんが、行ったのは去年の2月なので、高崎商業の選抜出場を祝うのぼりなどがあちこにありました。

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また駅には、一応昔の高崎駅のタイル絵が貼ってありました。いまさらながら昔の価値に気づいたのかもしれません。

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もし、この時代の高崎にこれたら、どんなにおもしろかったでしょう。

そんなことをいくらいってもしょうがないので、展望台がある市役所をめざしました。私は一般論として、地方自治体がこんな豪華な施設を作ることには賛成できません。でもそこは高崎市民ではないので、なんともいいようがないわけです。一応見に行きました。ここの眺めがすごいものでした。

まず浅間山。この日は少し霞がかっていましたが天気がよく、よく見えました。危険な山だと知りつつも、つい拝みたくなります。

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さらに東方向には前橋市街の向こうに赤城山らしき山塊が。私の価値観としては、歴史的背景だけでなく、非常に恵まれた自然環境の中にある町だということが実感できます。町の発展という観点では逆説的な言い方になりますが、もしこのあたりに与党の有力政治家が次々と出ていなければ、もっと素朴な状態が残されていたかもしれません。

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さらにもっと近くの西側には謎の観音様が。

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この観音様、ものすごく目立ちます。市役所から見ると、南西方面だと思うのですが。なんか妙義山らしき山影も見えるような?

このあと駅前の裏通りなどを少し歩いてみましたが、けっこう古い建物が残っていて、やはり相当な歴史がある町だということがすぐわかります。あのあまりにもひどい駅ビル(ただのさえない大型ビル)さえなければ、まだしもどれだけいい雰囲気だったことか。

再開発の問題に踏み込むと、いろんな議論があって収拾が付かなくなります。また何でも古ければいいという議論は現実的ではないとも思います。

しかし、私としては目に見えにくい文化的資産というものに対して、もう少しデリカシーを持ってもいいのではないかと思います。別に観光でもうかるとかそういう意味ではなく、民間はまだしも行政は、「価値なし」と見なして壊す決定を、なるべく簡単に下さないないようにしてほしいのです。

そういう気持が強かったせいか、帰りの電車もついビールを飲み過ぎてしまいました。東京にはすぐ着いてしまうのに。

さらについでに「だるま弁当」と、「D51弁当」を買ってしまいました。これらの弁当は、おかずにこんにゃくが多すぎるという難点はありますが、伝統的な中身を持ったおいしい駅弁で、しかも最近では陶器製の復刻版「だるま弁当」もあるみたいです。その容器はすごくほしい(笑)。

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そういうわけでこの時は、何度も通過していながらほとんど立ち寄ったことがない“高崎”という町をかいま見る機会となりました。まあ、ちょっときつい言い方をするようですが、やっぱり「役人や政治家に街づくりさせちゃダメだ」、というのが正直な感想でした。今回は文句ばかりで、大変もうしわけありません。

[高崎・豊田屋旅館](2009年2月見学)
■所在地 〒370-0849 群馬県高崎市八島町68
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混浴露天・貸し切り露天・バラのお風呂など、いろんなお風呂が楽しめる [老神温泉 伍楼閣]

池波正太郎著・「真田太平記」で、非常におもしろく展開する沼田城の攻防戦。上越2国を結ぶ要衝である沼田城は、上杉、武田、北条、真田などが入り乱れて、戦国時代から入れかわり立ちかわりで治めてきた落ち着きのないお城。

真田太平記(一)天魔の夏 (新潮文庫)真田太平記(一)天魔の夏 (新潮文庫)
著者:池波 正太郎
新潮社(1987-09-30)
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「真田太平記」の中で、たしか老神温泉に隠れて城の奪還の機会をうかがう土着豪族の話しが出てきたような気がします。それと関連して確か金子某という弱小土着勢力がいたはずですが、その金子氏が老神温泉付近に拠点を持っていたような記述があったような。てきとうな記憶ですが、そんな古い歴史を持つ「老神温泉」を訪ねようと、まだ寒い時期に出かけたことがあります。上越線の沼田駅から20kmくらいのところにあります。

沼田駅に着くと、改札の外にすぐ出発する老神温泉行きのバスが。あわてて走って乗ったところ、どうも様子が変なので、運転者さんに「このバスは老神温泉に行きますか?」と聞いたところ「いや、このバスは行かないよ」というではないですか。カン違いでした。

そうなるといったん駅に戻るしかないと思い、降りてまた反対側のバス停で沼田駅行きのバスを待つことにしました。しかし運転手さんが同情した顔で告げたのは、「次の沼田駅行きのバスというと、結局このバスが終点まで行って戻ってくるのしかないんだから、それまでは1時間くらいはかかるよ」という衝撃の事実でした。

知らない土地に行ってこういうはめになるのは、やはり慎重さに欠けていたということです。バスに乗る前によく確かめればよかったとしかいいようがありません。

とにかくバスを降りて、タクシーを呼ぶことにしました。ちょうどバッティングセンターがあったので、そこの休憩所に入って待たせてもらい、タクシーは10分くらいで来ました。それで駅まで戻って再びバスに乗る手もあったのですが、もう面倒なのでこのまま「老神温泉」に行ってもらうことにしました。運転者さんによると「5000円くらいで行ける」ということでした。

タクシーはバッティングセンターから老神温泉に向かって走ります。沼田の駅は谷底の平地にあり、そこから急激に登った高台に市街地や崖に沿った沼田城址があって、タクシーも付近を通過しました。運転手さんは話し好きというか、歴史好きで沼田城がいかにすばらしかったかを延々と語ってくれました。

「だいたい関東地方で五層の天守というのは、古くから江戸城と沼田城しかなかった。すごく遠くからでも沼田城は見えたと伝えられてる。城は壊されて昔の面影はないけれど、あれが残っていたら姫路城なんかめじゃない。名胡桃には付け城の跡も残っている」などと、やたらと詳しいのです。池波正太郎の本に影響された私にとっては、なかなかおもしろい話しが多かったです。

そのうちに山奥の閑散とした老神温泉街に到着。結局料金は6000円近くになり、メーターをにらんでいた私は「このクソオヤジ、5000円っていったじゃないか」と思っていましたが、到着すると運転手さんは5000円に負けてくれました。運転手さん、その節はいろいろありがとうございました。


老神温泉街は川沿いと起伏のある土地の上下に広がっていますが、廃業したような飲食店も多く、人かげも少ない。かなり寂れたムードでしたが、「伍楼閣」は思わぬ豪華旅館でした。

部屋に通してもらい、お茶菓子なんかをチェックしていると上品な女将が挨拶にきました。「このたびはご利用いただきましてありがとうございます」とかなんとか。女将がいちいちあいさつに出るとは、いつも泊まっているようなボロ宿ではありえないことで、「北温泉」のおやじに見せてやりたいものです。

こっちは緊張してしまい、「いや、まあよろしく頼みます」などと鷹揚にいいましたが、持ち込みの隠し酒のことも気になったり、落ちつきませんでした。貧乏そうな客にはあまりあいさつに出ないとか、少し客筋を見て配慮してもらいたいと思います(笑)。

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(↑宿のHPより)

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さっそくお風呂に行きましたが、内湯、露天風呂、貸し切り風呂など種類が多く、貸し切り露天も広くて、ずいぶんぜいたくにお湯をかけ流しているとてもいいお風呂でした。混浴露天は2段くらいに浴槽が分かれていて、お湯加減もちょうど良く、なかなかのいい風呂です。その割に人がいないので「これはけっこう穴場なのでは」と思いました。無色透明のクセのないお湯でした。

内湯にいってみるとバラの花が浮いています。これは女湯はともかく男湯にはいらないのでは、と思いました。バラの香りに包まれて入浴するオヤジの大群‥‥。仲間に入りたくない、まさに地獄絵図‥‥。それでも入りました(下の写真は宿のHPからお借りしました)。

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食事も詳細は忘れてしまいましたが、かなり豪華で凝ったやつで、おいしかったです。確か、けっこう古い梅酒も出してもらい、ふだんあんまり梅酒は飲まないのですが、おいしかった記憶があります。

夜は結局風呂にばかり入っていて少ししか外に出ませんでした。一応歓楽街らしきものもあり、営業もしているようでしたが、あまり流行ってはいない感じでした。

「老神温泉」は、場所的には尾瀬や日光などの観光地にも近いいい場所にあります。しかしどうも温泉街としてアピールする場合、いまいち個性が足りないような気がしました。とにかく「伍楼閣」は私が求めるボロ宿ではありませんが、お風呂だけでもじゅうぶん価値があるいい宿でした。

翌日は遅めにバスで沼田駅に向かい、駅前のそば屋に行きました。沼田は上越方面に行く場合必ず通る場所で、バイクでも何回も行っています。沼田付近を通る場合、駅前食堂のような「あがりや」でそばを食べるのが恒例行事になっています。ここは自家製の手打ち麺を使っていて、太さが不揃いだったりするのですが、かなりおいしいです。

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昔沼田に来た時に、地元のおっちゃんに「うまいそば屋」を聞いて食べたのが最初です。地元の人々は意外とそばを食べずに親子丼とかを食べていました。それもまたおいしそうでした。

沼田駅前も再開発が終了し、最近は駅前の商業ビルにこぎれいなそば屋さんも入っています。ここも後で行ってみておいしかったのですが、やっぱり「あがりや」とは比較になるレベルに達していません。新店開業によって、もしかしたら観光客は減ったかもしれませんが、地元の人々にはあいかわらず支持されていると思います。

[老神温泉・伍楼閣](2007年3月宿泊)
■場所 〒378-0304 群馬県沼田市利根町老神602
■泉質 単純泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
■楽天トラベルへのリンク→老神温泉 伍楼閣
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自家源泉の冷泉をかけ流し。大正ロマン風の建物も風情たっぷり [八塩温泉 神水館]

東京からいつでも気軽に行ける近場に、気に入った温泉があれば便利、ということで行ってみたのが「八塩温泉・神水館」でした。

一応群馬県ですが埼玉県との県境に接しており、関越道でいくと本庄児玉ICが近かったです。近くに冬桜の名所である桜山公園や、埼玉側の城峯公園などがあり、ちょうど時期だっので行ってみましたがすごい人出でした。冬桜はなかなかきれいだったです。

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なおどこに行ってもラーメンを食べてしまう私ですが、桜山公園の駐車場売店のラーメン屋さんは、のびている上に何というか、やっぱりねぇ‥。なるべく食べないことをおすすめします(あくまでも個人的感想です)。

城峯公園でも「冬桜まつり」をやっており、屋台やテントの売店がたくさん出ていて、ステージではイベントも行われていました。屋台を見ると何か買ってしまうくせがあるので、ここでも岩魚の塩焼きとみかんを買っていって、宿で食べました。

駐車場入り口には外の道路まで延々と続く渋滞が起きていました。バイクで行ったので関係なかったのですが、四輪だと中に入るだけでかなり時間がかかってしまうと思います。

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そのあと、ちょっと国道を戻る形で宿に到着しました。外観は昭和6年の開業という通りなかなか風情があり、大正ロマンというか、ちょっと趣のある雰囲気でした。エントランスやロビーも広く、館内設備も立派で、ちょっとした高級旅館みたいな感じでした。

広い前庭があり、バイクも屋根のあるところに停めさせてもらいました。


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正直なところ、あまり観光客も寄りつかないような、寂れた鉱泉を期待していたので、少しがっかりしたのは事実。思っていたより立派すぎました。一応「日本秘湯の会」に加盟しているのでスタンプはもらいましたが、普通の国道沿いにあり、まったくもって“秘湯”という感じではありませんでした。

ロビーでお茶などを飲んだあとに部屋に通してもらい、座って仲居さんの説明などを聞いている時にふとテーブルの下を見ると、でっかいゲジゲジだかムカデだかの死骸がありました。山の温泉にいって虫くらいで騒いでいては話しにならないのですが、こんなでかいやつが部屋にいるのは初めてだったので、仲居さんに「テーブルの下に何かおりますが…」と報告しました。

仲居さんもそのゲジゲジだかムカデだかを見て、一瞬顔色を変えていましたが、ちょっとつついて死骸であることを確認して、手持ちの紙かティッシュで包んで何事もなかったように持っていってしまいました。さすがプロです。こういうのがいたので、「外観は立派だけど、やっぱり田舎なんだなぁ」と少し安心しました。

さて、この宿は自家源泉のお風呂が有名です。男女別の内湯と混浴の露天風呂があり、どちらもなかなか良かったです。内湯には源泉そのままの冷たいお湯が張ってあり、秋だったせいもありかなり冷たくて長くは入っていられませんでした。隣の加熱浴槽と交互に入るといいということでした。

露天は小さめの石造りで、二人で入るのがちょうどいいくらいの大きさでしたが、やはり塩分濃度が非常に高く、効能も高いようです。

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食事は食事処で食べるけっこう豪華なもので、おいしかったです。このへんでは庭石に使われる三波石という石が採れるそうですが、その石を熱した上で肉や野菜を焼くやつが、おもしろくてなかなか味も良かった記憶があります。

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宿の裏側は神流川に面しています。中庭などもあって手入れが行き届いているのですが、神流川の岸は10月ということもあって、寂しげに枯れ草がそよいでいて、ちょっと殺風景な景色でした。

とにかく東京から近くて便利なのは確かです。冬桜の時期ということもあり道路も混雑していていましたが、独特の冷泉はなかなかの迫力があり、個性的な宿だと思いました。

翌日、近くにある「湯郷・白寿」という温泉施設に寄ってみました。ここは宿から近いのですが神流川を渡った埼玉県側になります。塩分のきつい似たような泉質だそうで、浴室の床には茶色い温泉成分が固くなって何重にも積み重なっており、成分の強さがわかります。こういう状態の床は「神水館」にもあったのですが、それより強烈でした。かなりクセのある泉質で、なかなかおもしろかったです。

[八塩温泉・神水館](2006年10月宿泊)
■場所 〒370-1406 群馬県藤岡市浄法寺6番地
■泉質 ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉(中性高張性冷鉱泉)

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有数の規模を持つ混浴露天風呂。大雪だとさらに最高 [宝川温泉 汪泉閣]

去年の冬は北東北にいってきて大雪にみまわれたので、以前行った大雪の「宝川温泉」を思い出しました。

「宝川温泉・汪泉閣」は、あまりにも有名な一軒宿ですが、私がいったのは4年くらい前。やはりとんでもない大雪に当たり、「子宝の湯」は雪で危険だということで入浴禁止になっていました。

当時のようすは下の写真のような感じ。

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いずれも宿のHPからお借りしました。この写真と違うのは、雪が実際に降り続いていたことで、夜に橋を渡って対岸のお風呂に行くのはかなりの冒険でした。途中に熊もいたような記憶がかすかに…。

自分で撮影した当時の写真は下。

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写真はかなりしょぼいですが、雪の感じはご理解いただけると思います。


このときは一番安い部屋を頼んでいたので、最初渋くて古い棟に通されて喜んでいたですが、しばらくすると「水道管なんかの水回りが凍って使用できなくなっていますので、新しい部屋に移っていただきます」といわれ、「本来はもっと高い部屋に特別に泊まらせてやるので、喜べ(ニヤリ)。ラッキーだね、きみたち」という仲居さんの表情が印象的でした。あくまでもこちらが感じた表情のニュアンスであり、実際にそういわれたわけではありません。

実際に移ってみるとなんの変哲もない今どきのきれいな温泉旅館の部屋で、「古いほうがよかったのに…」という特殊な趣味は理解していただけませんでした。でもまあ宿の好意でしてくれた配慮でもあり、ありがたくその部屋に泊まりました。下の写真の部屋が、最初の古い部屋なのか、移った部屋なのかは忘れてしまいました。

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明るいうちに宿に到着した時はけっこう大勢の入浴客がいて、中でも子供連れのヤンキー夫婦グループが大騒ぎしていました。風呂の中ででんぐり返しをしたりお湯をかけあったりしていましたが、これだとあの子供も似たような大人になるんだろうな、と思いました。同時に入っていた韓国人男性3人組は、浴衣も満足に着れていないほどの素人でしたが、それでも静かに温泉を楽しんでいるというのに。

昼間はそれほど降っていなかったのですが、夜になるとしんしんと降り積もり、そのときの露天風呂は最高でした。もともとここの露天風呂は泣く子も黙る超有名露天風呂です。周囲に積もった雪がほのかに雪灯となり、さらに降り続く雪が幻想的な雰囲気で、夢のような最高の雰囲気でした。夜は貸し切り状態でしたし。

作ったゆきだるまさんと一緒に入浴したらすぐに溶けちゃったりして…。いい思い出です。

食事も、山の宿らしい素材を使った上に凝っているというか、実際に炭火で焼いて食べられるのがよかったです。朝食も私としては超贅沢だったので朝からビールを飲んでしまいました。

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今でも雪の露天風呂というと、ここを第一に思い出してしまうほど印象的でした。そういうわけで、期待以上の初訪問だったので、いずれまた行きたいと思いつつその後は訪問できていません。連泊しても飽きないくらいのいいお風呂だと思います。多くの人が高く評価するのはもっともなのではないでしょうか。

[宝川温泉・汪泉閣](2006年1月宿泊)
■場所 〒379-1721群馬県利根郡みなかみ町藤原1899
■泉質 単純温泉(源泉かけ流し)
■楽天トラベルへのリンク→宝川温泉汪泉閣
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歴史ある総檜の大浴場。底から自然湧出する源泉が大人気の有名温泉 [法師温泉 長寿館]

「法師温泉」というだけで上原謙と高峰三枝子を思い出してしまう─。そんな人も多いかと思いますが、私は何のことかわかりません。フルムーンなんて知らないし。

そういうわけで、「法師温泉」と一軒宿の「長寿館」はものすごく有名です。私は残念ながら泊まったことがなく、立ち寄りの入浴に2回行きました。あまりにも有名なので、100年以上たった古い建物ですが“ボロ宿”などということはできません。歴史と風格のある立派な建物です。

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現在は群馬県みなかみ町に含まれていますが、前は新治村でした。この三国峠周辺はなぜか昔から好きで、よくバイクで走っています。「月夜野インター」という美しい名前も興味深いし、国道17号は幹線道路でありながらけっこう迫力のある山道が続きます。それが今は、このへん一帯がただの「みなかみ町」です。しかもひらがな。市町村合併による地名の変更は各地で行われていますが、本当に残念です。

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ここに初めていった時は、道に迷ってしまいました。17号から途中左にはずれて県道をひたすらいけばいいのですが、途中の「長寿館」の看板を見間違えて、さらに分岐する山道に入っていってしまったのです。

すると次第に山道は細くなり、まわりは山林とススキの生えた原野のような風景に変わっていきました。「なんか変だ」と思ったものの、周辺の山の景色があまりにも迫力があり、きれいといえばきれいなような、でもちょっと怖くなるような感じに引き寄せられて、そのまま進んでいきました。結局道はバイクでは通れない山道に変わり、あきらめて戻ってきました。

この道はあとで調べると「ムタコ沢」という谷をたどる道で、この奥にはちゃんとした道路はありませんが、もはや上越国境にも間近い山の中です。考えてみれば少し北に山を越えれば苗場、南西方向に越えていけば四万温泉に出るという、とんでもない山中であったわけです。

「法師温泉」自体、古くからの街道筋とはいえ、よくもこんなところに温泉をみつけたものだと感心します。そして今では多くの観光客が訪れているわけです。私が行った時も大混雑でした。有名な総檜造りのお風呂は確かにすばらしく、浴槽に敷きつめられた玉石の間からお湯が湧いています。

混浴ですが昼間ッから平気で入浴している女性客も多く、女性用のお風呂は別にあるのですが、やはりこの人気の浴場に入る人が多いようでした。女性用のお風呂は悪くはないけど狭かったようです。脱衣所も人数の割に狭いので、やはり浴槽に面した棚に脱いだものを入れて入浴するのが通のようです。

とにかくあまりにも混雑しているので、ゆっくり温泉を楽しむという雰囲気ではなく、やはり本当に味わうなら宿泊しなければダメだ、と思いました。さすがに写真は撮れませんでしたので、宿のHPの写真をお借りしました。アーチ型の窓など、ほんとうにすばらしいです。
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建物全体もかなりいい感じに古びています。裏には花壇や散歩道があり、小川をさかのぼってさらに山奥に続くような小道もありました。まだ開業当時の明治時代、訪ねる人も少ない頃に滞在してみたら、どんなに良かっただろうと妄想してしまいます。

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館内には休憩スペースなどもあり、日帰り入浴とはいえかなりゆっくり過ごすことができました。ここはぜひとも再訪して1度は宿泊してみたいと思っています。

[法師温泉・長寿館](2006年9月日帰り入浴)
■場所 〒379-1401 群馬県利根郡みなかみ町永井650
■泉質 カルシウム・ナトリウム硫酸塩泉(源泉かけ流し)
■楽天トラベルへのリンク→法師温泉 長寿館
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何日いても飽きない日本屈指の温泉街。安い小規模旅館がおすすめ [草津温泉 松坂屋旅館]

「草津温泉」は全国でも有数の自然湧出による湯量を誇る、超有名温泉の代表格で、湯畑を中心とする温泉街もかなりの規模を持っています。古くから効能が知られていて、昔は世間で差別されたような、難病にかかった人々にからむ暗い歴史もあったようです。それだけ効能に対する信頼が大きく、さまざまな治療効果が期待されていたということでしょう。

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「草津温泉」は大規模だけにいろんな顔があり、なかなかブログでは紹介しにくいです。例えば現在でも大規模な旅館やホテルだけでなく、湯治目的の滞在に向いた安くて小規模な宿も普通に営業しています。「松坂屋」もそんな宿のひとつだと思います。目立つ観光客が多い一方、湯治客もかなりいるという感じがします。

最近では昨年の6月に行きました。「松坂屋旅館」に素泊まりで2泊したのですが、その前に「たまには贅沢もしてみたい」と思って湯畑近くの「奈良屋」にも1泊し、合わせて3泊しました。「松坂屋旅館」にお世話になるのは、この時で3回目です。

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だいたい「草津温泉」は、お湯の良さがすべてだと思っています。高級旅館の「奈良屋」でも、食事はなんというか豪華で凝っているのですが、別にそれほどおいしいとは思いませんでした。むしろ以前「松坂屋」で食べた家庭料理のほうがおいしかったと思います(上の写真)。さすがに「奈良屋」の部屋やお風呂はぜいたくな雰囲気で、いつもボロ宿ばかり泊まっている私は圧倒されました。

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上の写真3点は「奈良屋」です。なかなか良かったですけど高い。

何回か滞在する中で経験を積み、最近は素泊まりで行き、食事はラーメン屋で餃子を買ってきたり、湯畑前のセブン・イレブンで弁当を買ってきたり、屋台のラーメンを食べたりしています。滞在中の昼食は蕎麦屋も何軒か行ってみましたが、格別においしいと思う店はありませんでした。もちろん探せばあるのだと思いますが。

それに比べて温泉はすばらしくて、小さな共同浴場がいくつもあるほか、西の河原の大露天風呂や大滝乃湯などの大規模な入浴施設もあります。お湯が目当てであれば、何日滞在しても飽きることがありません。少し離れたベルツ温泉センターや、ロープウェイで行く白根山など、見どころもたくさんあります。温泉街にもいろんな店がたくさんあって、歩いていると蒸かしたての温泉まんじゅうを争って試食させようとしてきます。これはおいしいしお茶も出してくれるので食べてみるべき。どうせ逃げきれないというか、何度もせめてくるので、最初から素直に受け取って食べたほうがいいと思いました。せんべいや川魚をちょっとつまんでみるのも楽しい。

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また草津温泉の三角形の容器に入った湯の花も希少品として有名だそうで、おみやげ屋さんには置いてませんでしたが、せんべい屋さんに行ったらいくつも置いてあってびっくりしたこともありました。

ちなみに湯もみショーの会場で湯もみ体験をする時は、遊び半分ではなくまじめにやったほうがいいです。指導のおばちゃんがおっかないので、目をつけられると一層指導が厳しくなります。私も「腰が入っていない、無駄な力をいれるな」と怒られながらやりました。けっこううまくなったかもしれません。

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これだけ楽しめる温泉街なのですが、ただ残念ながら、例えば外湯のひとつである白旗の湯は、湯畑前にあるせいか常に混雑しており、風呂自体はとてもいいのですが、とても新鮮なお湯とは思えません。大滝乃湯もそうですし、西の河原露天風呂などはだいたい芋を洗う状態。地獄絵図かと思いました。どちらもいいお風呂なのですが、要するに草津温泉は有名観光地になってしまっただけに、どこにいっても人が多過ぎるのが難点になってしまっていると思います。

その点、「松坂屋」はいい宿だと思いました。ここには小さいですが快適で清潔な2つの檜風呂があり、一応男女別なのだと思いますが、実際にはそれぞれ自由に貸し切りで利用されています。確か湯畑源泉から引いたかけ流しのお湯で、常に新鮮な源泉があふれています。へたに外湯を巡るより、ここにこもっていたほうがいいのでは、と思うくらいです。

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温泉街を散策するにも、バスターミナルから湯畑まで歩く中間くらいに位置しているため、どちらも徒歩5分くらい。立地的にも不便はありません。女将さんも明るく親切でざっくばらんな感じの人です。宿を出る時には手作りのポケットティッシュケースをくれます。いつも愛用しております。その節はありがとうございました。

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前に泊まった時は女将さんが買い物か何かに出ていて、小学生くらいの子供か孫が部屋に案内してくれたこともありました。部屋数はけっこうあると思うのですが、家庭的でくつろげる宿です。初めていった時は源泉の話しや、「草津は標高が高くて温泉が出ているため蚊がいない」といった話しをしてくれました。「滞在して症状が良くなったという人が、改めて訪ねてくれるとうれしい」などといっていました。

こうやって書いているとまた行きたくなってきました。なんだかんだいっても、やっぱり草津はふところが深く、日本屈指のいい温泉地だと思います。

[草津温泉・松坂屋旅館](2008年6月宿泊)
■場所 〒377-1711群馬県吾妻郡草津町草津178-4
■泉質 酸性泉(酸性低張性高温泉)
■楽天トラベルへのリンク→松坂屋旅館 <群馬県>

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大雪の中を強行突破。豪雪に埋もれながら快適な露天風呂を満喫 [川古温泉 浜屋旅館]

毎年冬になると、どうせなら思い切り雪の積もった温泉に行きたくなります。「川古温泉」にいったのも雪の露天風呂が狙いでした。

浜屋旅館は一軒宿で、「水上温泉」と「猿ヶ京温泉」の間にあり、アクセスはあまり良くないところです。混浴の大きな露天風呂があり、比較的低い温度のお湯に何時間も浸かるという風習があります。長湯するのが好きなので期待してでかけました。

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しかしこの日、異常に多くの積雪があり、上越線は水上駅より北は不通になっているほどでした。水上駅付近もすでに大量の雪が積もっているだけでなく、さらに降り続いている状態。温泉街を少し散歩してみたのですが、あまりに路面が悪く、降り続く雪でまともに目も開けていられない状態なので、すぐに駅に戻ってきました。駅前では除雪車がさかんに稼働中。まだ昼頃だったので、食事をしたり駅では観光マーケティング用のアンケートなどに答えて時間をつぶし、とにかくタクシーの運転手さんに行けるかどうか聞いてみることにしました。

声をかけた運転手さんは「え~、川古か~。」と一瞬たじろいでいましたが、すぐに「まあ大丈夫でしょう。ただチェーンをかけないといけないのでちょっと待ってもらわないと」ということでした。水上駅前はある程度除雪作業が進んでいたのですぐに出発し、途中、どこかの公民館みたいなところの駐車場でチェーン装着作業を待ちました。

川古温泉までの道も一度除雪車が通ったようで、かなり積もっているものの車の通行は可能でした。そうやって苦労してたどりついたので、ひときわ思い出深い温泉となりました。

宿の窓から見た景色は上の写真のような感じ。それでも2~3人は入浴客がいて、露天風呂に入っていました。私たちも早速お風呂へ。期待通りの快適なお湯で、1時間以上は入っていたと思います。混浴なのですが、真ん中に大きな岩場があって分割された感じになっているため、なんとなくグループごとに分かれて入っています。

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雪景色がすばらしく長湯しても飽きることがありませんでした。また一部に屋根がかかっているので雪や雨をよけることもできますが、この日はせっかくの大雪なので雪に降られながら入浴しました。なぜか子供が周囲の雪をお風呂に入れて、溶かす作業を必死に続けていました。なにがおもしろかったのでしょうか。何となくわかるような気もしますが。

宿の建物自体は、山奥の一軒宿で湯治色が強いのですが、意外なほどきれいで新しく感じました。秘湯感はなく、積雪の中でも明るく近代的な雰囲気。ボロ宿狙いの私としては、その意味では期待はずれでした。周囲が大雪で散策にでかけることもできないので、部屋のこたつに入ってビールを飲み、お風呂に入ってはまたビールを飲むという、ただただ、だらけきった時間を過ごし、最高の気分になりました。

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また食事も山の温泉で期待していなかったのに、おいしかったです。ちょっと上品で量的には少なめなのがむしろちょうどよくて、川魚の塩焼きなどに加えて生ハムも出ました。たぶん自家製だといっていたと思います。朝食もおいしかったです。ぜいたくな素材でなくても、これだけおいしい食事ができるわけです。

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朝、宿の人と少し話したところ、お湯の由来や効能などについても教えてくれました。湯治目的で滞在するお客も多いということでした。全体的に控えめながら行き届いた応対で一貫しており、とても過ごしやすい宿でした。日頃感じていた「山の温泉のめしはまずい」という不満を聞いていただき、その節はありがとうございました。

翌朝はまたタクシーを呼んでもらい、今度は猿ヶ京温泉に出て、おみやげ屋さんを少しひやかしながらバス待ち。新幹線の駅まで出ました。国道はすっかり除雪されていましたが、赤谷湖周辺は息を呑むような雪景色できれいでした。

浜屋旅館はすっかり気に入ったのですが、その後再訪する機会がありません。冬以外の通行にはまったく問題がないはずなので、今度はバイクで行ってみたいと思っています。

[川古温泉・浜屋旅館](2004年宿泊)

■場所 〒379-1404 群馬県利根郡みなかみ町相俣2577
■泉質 カルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉(弱アルカリ性低張性温泉)・源泉かけ流し
■楽天トラベルへのリンク→川古温泉 浜屋旅館
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