日本ボロ宿紀行

ボロ宿にあこがれ、各地のボロ宿を訪ねています。

新潟の宿

「ボロ宿」というのはけして悪口ではありません。
歴史的価値のある古い宿から単なる安い宿まで、ひっくるめて愛情を込めて
「ボロ宿」といっています。自分なりに気に入った、魅力ある宿ということなのです。
もともと、できるだけ安く旅行をしたいということから行きついた結果ではありますが、
なるべく昔の形を保って営業している個性的な宿を応援していきたいと思います。
湯治宿や商人宿、駅前旅館など、郷愁を誘う宿をできるだけ訪ねて、
記録に残していくこともいずれ何かの役にたたないかなと‥‥。

弥彦神社参拝の宿場として栄えた温泉街の豪華宿に泊まる [岩室温泉 ほてる大橋 館の湯]

またまた高級ホテルに泊まってしまいました。

先日急きょ新潟の巻駅に行く用事ができて、ついでに泊まろうと思ったのですが、急なことであまりゆっくり探す時間がなく、巻駅から比較的近くて、前から行ってみたかった岩室温泉の大きなホテルを予約しまた。それが「ほてる大橋  館の湯」です。

当日は新幹線でいったん新潟駅に出て、越後線に乗り換えて、巻駅に向かう計画。新幹線からも海岸沿いの弥彦山、角田山らしき山影が見えました。この日東京を出る時は市街地にもかなり雪が積もっていたのですが、新潟県内でも、平地におりてくるとむしろ東京より雪がありませんでした。

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巻駅到着。

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夕方くらいに仕事が終わり、岩室温泉に行くにはタクシーに乗るべきなのですが、高級ホテルに泊まる以上、少しでも宿泊代を安くしようと、夕食は頼んでいませんでした。なので、そのへんでラーメン屋を探してみます。

牧駅周辺には駅前にコンビニがあるほか、多少飲食店もないわけではなかったですが、どちらかというと寂れた雰囲気。旅館らしき建物もありました。

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やっているのかどうかわからないラーメン屋。

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ここは高級そうな食事処。

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古くて風情のある建物が意外に多いエリアでした。

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少し遠くまで歩いてみると、けっこうにぎやかなアーケードの商店街がありました。駅前より、こっちが中心街なのでしょう。


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そんなことをしているうちに暗くなってきて、ようやく開いているラーメン屋をみつけました。「わんもあ亭」。看板にいろんなメニューが出ている楽しそうなラーメン屋です。

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おなかが空いていてあせって食べてしまい、写真を撮り忘れましたが、私が食べた味噌ラーメンはなかなかおいしいやつでした。

あわよくば岩室温泉まで歩けないものかと考えてみましたが、けっこう歩き疲れてきたので再び駅に戻りタクシーへ。結果的に、とても歩ける距離ではないことがよくわかりました。

「ほてる大橋 館の湯」到着。選ぶ時に比較検討はまったくしておらず、情報もほとんどなかったのですが、表門はかがり火風の照明があり、城郭風というのか、なかなか珍しい建築でした。

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ていねいなスタッフがお風呂の場所などを案内しながら、部屋に通してくれました。「お布団はいかがいたしましょうか」というので、できたらこれからお風呂に行くので、その間にでも敷いてほしい」と頼むと「承知いたしました」といって、実際お風呂から帰ると布団が敷いてありました。

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部屋は上がりの間があり、

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洗面所やお風呂などもついています。鏡台も。お茶受けは岩室温泉まんじゅうと、健康わかめ。

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お風呂はさすがに高級温泉ホテルだけあって、なかなか豪華でした。

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私は多少湯の温度が温めの露天風呂が気に入ったので、長らくここに入湯。平日で余り混んでいないのか、お風呂はほとんど貸し切り状態でした。

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一度行ってみたいと思ってきた岩室温泉ですが、やはりタクシーを飛ばして夜中に到着するような旅では、何もすることはありません。

コンビニで買った夜食のサンドイッチを食べる。

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そして部屋においてあった郷土誌らしき自費出版本を手にとってみました。明治大正くらいの古い時代の、このあたりの農家の想い出話が書いてあります。伊藤甲子著。幕末の志士みたいな号ですが、読んでみるとなかなか読みごたえがあり、夢中に読んでいるうちに夜が更けていきました。

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翌朝は例によって早起きして再びお風呂へ。露天風呂に入ると雪がけっこう降っています。

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部屋の窓からも雪景色。近くに見える山は「岩室富士」ともいわれる「松岳山」だそうです。このへんの山は弥彦山とか角田山とか多宝山とか、けっこう有名だと思いますが、それ以外にもけっこう山が並んでいるようです。その向こうはすぐ海なわけですから、ちょっと珍しい地形だと思います。

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朝食だけは頼んであったので食堂へ。豪華朝食を食べました。この写真以外にも納豆や小鉢などがバイキング形式で自由に取ることができるようになっていました。

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フロントでタクシーを呼んでもらい、外に出て改めて見ると、やはり城郭風。

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向かい側には渋い宿らしき建物もありました。こっちも往事の宿場町風情を感じさせ、歴史がありそうでなかなかよさそうだと思いましたが、たぶんけっこう高いんでしょうね。

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タクシーが来て、乗り込んだ瞬間気がかわり、行先を巻駅から弥彦駅に変更。弥彦線で燕三条まで出て帰ることにしてみました。

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運転手さんが、「次の列車に乗りますか。けっこうギリギリですね」というので、「いや、別に時間は気にしていないので、急がなくてもけっこうです」といったのですが、「でもそれを逃すと次は2時間くらいないよ」といいます。「そうすると、それに乗ったほうがいいのかな」と思ってみたりしたのですが、運転手さんが気合を入れて運転したせいで、列車の発車わずか前に弥彦駅に到着。神社風の駅舎。せっかくなのでこの列車に乗ることにしました。

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別に2時間くらい弥彦神社を見学しても良かったのですが。

そして弥彦線で無事に燕三条駅に到着。途中の景色もなかなか渋いところも多かったのですが、新幹線に乗って東京に戻りました。

[岩室温泉  ほてる大橋  館の湯](2014年2月宿泊)
■所在地  新潟県新潟市西蒲区岩室温泉340甲
■泉質  ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉
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古い城下町風情と塩引鮭を味わうために村上へ [瀬波温泉 ホテル瀬波観光]

今年のGWは、前の記事で書いた通り東鳴子温泉のまるみや旅館さんにお世話になったわけですが、そこまで行くルートについてはいろいろ考えました。その結果、酔狂にも新潟経由で村上に一泊し、さらに山形の酒田で一泊。最後に山越えで宮城県内に入るというルートにしてみました。東北新幹線は再開していたものの、GW中では混んでいるだろうという事情も考えました。

早朝、東京駅から上越新幹線で新潟駅へ。そこから「特急いなほ」で村上をめざしました。朝出ると昼前には着いてしまうという早さ。

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村上といえば、いわずと知れた鮭の聖地。そんなに鮭が好きというわけでもないのですが、古い城下町風情を残す町並みは、けっこうテレビなどで見ていい雰囲気だなあ、と思っていました。

駅前は意外とさびれた雰囲気ですが、少し歩くと、あちらこちらで鮭を干しているのを見かけます。

出発前に宿を決める時、市内のボロ宿を探してみたのですが見つかりません。村上で宿泊というと、海沿いの瀬波温泉にいくらでも観光ホテルがあります。あまりそういう宿には泊まったことはないのですが、温泉に入れるなら、そのほうがいいかなと思い、比較的安いプランが用意されていた「ホテル瀬波観光」を予約しました。

そういうわけで、午後からは村上市内で好きなだけ遊べるので、まずサーモンパークという施設をめざしました。鮭関連の博物館やレストラン、おみやげさんなどが集まっているので、ここでお昼を食べるのが目的。

駅を降りてだいたいの見当で歩いていくと、いきなり良さそうなボロ宿発見。こういうのはネットでは見つけられませんでした。「扇屋旅館」。どうせならこっちに泊まりたかったと思ったのですが、いまさらしょうがありません。

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サーモンパーク周辺はGWなので、それなりに賑わっていました。ここで塩引き鮭を食べたらすごくおいしかったので、早速自宅用に大きな半身を買って、宅配便を頼みました。塩加減はかなりきつめなのですが、単なる塩ジャケとは違う、奥の深い味。

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ここにも軒先に大量の鮭が干してありました。

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あとさざえのつぼ焼きなんかでビールを飲んでいると、ある程度おなかがいっぱいになったので、お昼はそれくらいに抑えて、古い町屋巡りへ。

けっこう歩き回ってみましたが、想像以上に渋い建物が多かったです。どういう商売なのか、今でも営業しているのかよくわかりませんが、いろんな古い店が並んでいます。

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武家屋敷跡もありました。ここは有料だったので外観だけ見学。

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さらに歩き回っていると、「井筒屋」という旅館があり、喫茶店を営業していました。ここも今でも泊まれるならぜひとも泊まってみたいような古い旅籠。松尾芭蕉先生が泊まった跡だそうです。

ここでコーヒーを頼んで待っていたら、ほかのお客のところに店員がやってきて「コーヒーミルがショートして壊れたので、紅茶などではいかがでしょうか」と謝って回っていました。私のところにも来るかと思っていたら、普通にコーヒーが出てきました。私のはゴールドブレンドか何かだったのでしょうか????   謎です。

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そして、狙っていた吉永小百合シーンのお店もついに発見。すごくいい風情の店です。

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大勢の観光客でにぎわってました。数千とかいう鮭がぶらさがっていて、店の人が塩引き鮭の由来などを教えてくれます。村上の人はみんな親切でした。

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近くには粋な黒塀ゾーンもありました。

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そんなことをしているうちに夕方になってきたのでホテルに行くことにして、駅に戻ってタクシーに乗車。瀬波温泉といえば日本海に沈む夕日が有名なので、それに間に合うようにチェックインしないとしょうがありません。

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外観は上の写真のような感じ。少し昔の観光ホテルという雰囲気。私の感覚からいうと豪華ホテルなので、ぜいたくかなと思いましたが、たまにはいいかなと。そういうわけですので、このホテルは“ボロ宿”ではけっしてありません。

部屋は普通の洋室。ただし、全室オーシャンビューだと思います。

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1階ラウンジは節電のためかちょっと暗い感じ。大きな売店などもあり、設備は充分です。

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お風呂は大浴場のほかに、予約制の貸し切り風呂があるのですが、「本日はすでに予約で埋まっていて、入れるのは明日の朝になります」といわれたので、朝に予約を入れてもらいました。

大浴場には海を見渡せる露天風呂もついていて、なかなかいい感じなのですが、けっこう人が多くて写真は取れませんでした。下の写真はホテルのHPからお借りしました。

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ちなみに貸し切り風呂は下の写真のような感じ。大浴場も貸し切り風呂もオーシャンビュー。

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お風呂に入った後、部屋から夕日を見ていましたが、天候のせいかいまいちでした(笑)

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食事は地下の食堂で取りました。こっちは安いプランで泊まっているのでショボいかなと思っていたのですが、充分な内容でした。ここで生ビールを飲んだ上、スタッフの人のおすすめで地酒「〆張鶴」も飲んでみました。さすが地元だけにおいしかったです。ここの食堂スタッフは呼ぶとすぐ来てくれるし、お酒を何本飲んでも怒らないし、すごく親切でした。

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しかし周囲の客のテーブルには、これに加えて村上牛などが。小学生みたいな子供まで、牛のステーキやら陶板焼きやらを食べています。厳しい身分の違いを感じてしまいました(笑)

朝食はバイキング。塩鮭とか、郷土料理の汁ものとか、種類も豊富でなかなかおいしかったです。あと、漬物がうまかったですね。

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翌朝の帰りは最初、フロントの女性がクルマで送るといっていたにも関わらず、部屋に電話をかけてきて「手のあいている者がいないのでお送りできません」といってきました。そんな話はホテルに泊まっていて聞いたことがないのですが、運転する人がいないということならしょうがありません。

タクシーで行くつもりでいると、さらにまた電話がかかってきて「管理の者がお送りする手筈ができました」ということで、結局送ってもらえることになりました。「管理の者」でも誰でもいいわけですが、最初からはっきりしてほしいものです。ただここのフロントには非常にてきぱきした、有能かつ若くて美人のスタッフがいたので、私としては全体的な応対は良かったと思っています。

朝はチェックアウトした後の少しの時間に、ホテルの前の浜に出てみました。

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下は浜側から見たホテル。
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まだ寒いので誰もいませんが、夏であればすごくいい立地だと思います。周囲にもこんな感じの海に面したホテルがたくさん並んでいました。子供連れで海水浴を兼ねてくるとおもしろいところなのではないでしょうか。

さて、無事に村上駅まで送ってもらい、時刻表を見るとまだ1時間くらいありました。そこで駅前にある観光案内所にひまつぶしに寄ってみました。

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入り口に昔のばあちゃんみたいなリアルな人形がいてびっくりしましたが、これは案内所のおばちゃんが自分で作ったそうです。ここのおばちゃんはすごく親切な人で、いろいろ教えてくれました。

例えばきのうの夕日がいまいちだったのは、「黄砂の影響だ」ということなど。

大震災以後、一時は自粛ムードで、瀬波温泉も大量のキャンセルが出たそうです。観光客はバッタリ来なくなったそうですが、連休に入ってようやく客が増えてきたということです。被災地とは直接関係のない離れた観光地にも、さまざまな影響があったようでした。

電車の時間になったので、普通電車で酒田へ向いました。村上は期待以上におもしろい町で、どうせならクルマよりじっくり歩いてみたい感じの町。今度来る機会があれば、駅前の「扇屋旅館」に頼んでみようと思っています。

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[瀬波温泉  ホテル瀬波観光](2011年5月宿泊)
■所在地   新潟県村上市瀬波温泉1-2-66
■泉質  ナトリウム塩化物温泉
■楽天トラベルへのリンク→瀬波温泉 ホテル瀬波観光
 
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若くて元気な女将が仕切る、風情のある駅前旅館 [直江津・附船屋]

2009年の夏に佐渡島に遊びに行く時、新潟からのフェリーが満員で、直江津経由の船があいていたので直江津に一泊することにしました。そのときに泊まったのが昔の駅前旅館のような「附船屋」でした。

新潟というと、新潟市方面や糸魚川方面は行ったことがあったのですが、上越方面は初めてでした。それで目的地の直江津に行く前に、古い城下町の高田エリアにも寄り、有名な雁木造りの町並みや、そこにある古い商店、上杉謙信公の逸話が数多く残る春日山城跡などにも寄ってみました。

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この時期、例の大河ドラマ「天地人」の影響で春日山城跡は大盛況で、大変な人出でした。駐車場はだいぶ下のほうにあり、そこから無料シャトルバスが出ていました。

ちなみに「天地人博」を直江津の港のほうでやっていたので見物に行き、ドラマで実際に阿部寛が着たという衣装を着て記念写真も撮りました(無料)。この時、エキストラで変な足軽みたいな人が一緒に写ってくれるんですが、次から次へと流れ作業で写真に写らなくてはいけないので、もう疲れ切った表情をしていてかわいそうでした。

高田では、城下の職人町にある「金津桶屋」という古い商家を開放していたので寄ってみました。そこに待ち構えていた案内のおっちゃんが、いろいろ古い家の造りについて教えてくれました。昔の積雪量の話しとかおもしろかったです。「高田では2階から出入りするなんてのは当たり前だけど、子供の頃は1階から雪にトンネルを掘って、向かいの家まで遊びにいったりしてたんだ」ということでした。

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この家の構造でおもしろかったのは、入り口から裏口まで細長い土間が続いていて、昔は近所の人が誰でも勝手にそこを通っていたということです。土間口には作業部屋から居間まで並んでいますので、囲炉裏で酒でも飲んでいると、近所の人がちょっとあいさつしながら通ったというのです。

今では考えられない習慣ですが、雪が多くて冬は通行が不便な地域なので、現実的な必要性から生まれた習慣かもしれません。

そのあと、「今井染物店」という古い家も見学しました。ここで印象的だったのは屋根裏の職人部屋です。これぞボロ宿の極致というか、板張りにむしろが敷いてあるだけの天井が低い薄暗い部屋で、ここで団体生活をしていたそうです。

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写真はうまく撮れませんでした。

実際に宿泊した「附船屋」は、港にも近いですが、直江津駅のすぐ前にある駅前旅館です。港が近代化される前はもっと海に近かったのでしょう。このあたりも高田の雁木通りに似たような造りになっていて、なかなか風情がありますが、町並みが何となく寂れた感じがあるのもなかなか良かったです。
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宿ではバイクをなんと玄関の中に入れてくれました。こんなことをしてほかのお客さんの邪魔にならないのでしょうか。若くて元気いっぱいの女将さんがいて、かまわないから入れろといってくれました。

この宿は、建物は古いと思いますが、居室の内装はかなり新しくリフォームされていて、狭いけれどもむしろちょっと上品で、高級感さえありました。備品なども洗練された感じで、けっこう流行っている宿だと思います。


食事もかなりおいしいらしいのですが、この時は翌朝の出発が早い時間だったので、素泊まりでお願いしました。それで夜、近所に食事に行こうと思って例の女将さんに店を聞くと、飲食店街をいくつか教えてくれました。「ただ気をつけなければならないのは、寿司屋でも居酒屋でも値段が書いてあるのを頼むこと。よく珍しいからとか、ノドグロを食べてみたいとかいって、“時価”のものを頼んで、あとでびっくりしたというお客さんがいるから、気をつけてください。それ以外はだいたいどこにいってもがおいしい魚が食べられますよ」ということでした。

女将にいわれた通りにいって、いくつか店を探してみましたが、けっこう混んでいたり、見るからに怪しげだけど魅力的な感じの店があったりして迷っているうち、「居酒屋平次」という店をのぞいてみたら、空いていたので入りました。

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ちなみにこの店のおやじは「平次」さんではないそうで、いろんな事情があって「居酒屋平次」になったのですが、ここでは省略します。

ここは居酒屋といってますが、内実はほとんどお寿司屋さんみたいな感じだったので、刺身の盛り合わせなんかを食べましたが、やはりおいしかったです。

最初おやじはこっちの様子をうかがっていましたが、徐々にいろいろ話しかけはじめ、東京からきた観光客で、明日は佐渡に渡る」ということがわかると、いろんな情報を教えてくれました。佐渡で砂金取り体験をする時のコツなども教えてくれました。

いろんな話しをしているうち、店内に相撲の手形がやたらとあるので、聞いてみたら相撲については「好き」どころか、昔は自分でもかなりのレベルまでやっていて、今でも相撲部屋を後援しているそうです。確かに体も大きく、しっかりした感じでした。さらに聞くと、そばで手伝っていたお母さんも昔は体が大きくて有名だったそうで、確か女相撲でもならしたといっていたような。見た感じ、だいたい70歳前後かと思うのですが、すごく背の高いおばあさんでした。

そのうち昔の関取の手形や古い写真などを出してきて見せてくれました。自分が試合に出た時の写真やら、高見山と一緒に写っている写真などもあり、かなり貴重なものだと思います。機会があれば客に見せびらかそうと、すぐに出せるところに用意してあるのもサービス満点です。

その後、特別に珍しいものを食わせてやるということで、イカのルイベ状のスライスを出してくれたり、「野菜や調味料を長く新鮮な状態で保存するコツ」などにもついても教えてもらいました。そばで聞いていたお母さんは、最初口数が少なかったのですが、相撲の話し以降積極的に話しに参加してきて、昔の直江津の海がどんなにきれいだったか、特に早朝のうちに海にいくと信じられないくらいきれいだったのだ、などという話しなどをしてくれて、とてもタメになりました。

ご主人とお母さん、その節は大変お世話になり、ありがとうございました。

この後、もう一軒「まおや」というちょっと変わった居酒屋に寄り、ラーメンなどを食べて帰りましたが、きりがないので省略します。とにかく女将が心配していたようにボラれることもなく無事に宿に帰りました。

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実際にいってみて感じたのは、直江津にしても高田にしても、今は「上越市」などという名前になっていますが、古い歴史を背景にした風情が十分残っているということです。このときは通過しただけになってしまいましたが、「平次」のおやじによると、親鸞ゆかりの地や、「安寿と厨子王」に絡む名所などもあり、すごくいいところなのだということでした。あらためてゆっくり訪問する機会があればいいな、と思います。

[直江津・附船屋](2009年8月宿泊)
■場所 〒942-0001 新潟県上越市中央1-2-16
■楽天トラベルへのリンク→旅館 附船屋
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佐渡島に残る栄枯盛衰を感じさせる町並み [両津・海老名旅館]

2009年8月に佐渡島にいってきました。佐渡島は「ボロ宿」の宝庫でした。泊まったのは両津の「海老名旅館」というところで、ここに3泊しました。ここで紹介すると“ボロ宿”よばわりするかたちになって申し訳ないのですが、けっこう古いのは確かです。

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外観は古くて間口も狭いのですが、奥に向かってけっこう広く、かなりの収容力がありそうでした。両津湾と加茂湖にはさまれた細長い陸地に立地しており、港にも両津の市街地にも至近な便利なところです。おそらく昔の船交通中心の時代には、多くのビジネス客でにぎわったと思います。今は空港ができたため、港近くのビジネス需要はすたれているのかもしれません。ほかにも加茂湖のほとりには寂れた旅館やホテルが何軒かありました。今は営業していないところもあるかもしれませんが、一度泊まってみたいところです。
ニューホテル蓬莱(両津)DSCN0364

到着して最初にでてきたおじいさんに部屋に通され、荷物をほどいていると、女将さんがきて「部屋が狭いような気がするから隣の部屋に移ったら?」というので、せっかくですので隣の広い部屋に移らせてもらいました。とにかく家庭的で落ち着ける宿で、夕方お風呂が湧くと、例のおじいさんが「お風呂どうぞ」と知らせにきてくれます。洗濯も洗濯機を借りて自分たちでやりましたが、女将さんが「お風呂の残り湯を汲んで使え」というので、桶で水を運びました。これもおじいさんが手伝ってくれようとしましたが、さすがにご遠慮しました。

古い建物なので隣の部屋とは完全に分離されておらず、欄間などを通して隣の声がモロに聞こえます。泊まった初日の翌朝、となりの部屋の人が訪ねてきて「昨夜はいびきがうるさくてすまなかった」と新品の靴下をおわびの印としておいていきました。こっちも「お互い様ですから」といったんは断ったのですが、結局もらってしまいました。昔の商人宿は相部屋なんか当たり前ですから、ちょっと似た雰囲気を味わいました。

それから食事は飾り気はあまりありませんが、海産物をたっぷり使って、豪華でおいしかったです。それと佐渡産のコシヒカリが信じられないくらいおいしかった。

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佐渡島には各地に古い町並みが残っています。相川の中心街もかなりいい感じの建物が残っていましたが、昼食を食べる場所を探すのに苦労しました。そもそも営業している店が少なく、営業しているように見えても「きょうは休業」だといわれたり「材料がなくなった」などといわれて、何軒か回りました。相川は江戸時代に奉行所もあった中心地で佐渡金山跡にも近いところです。観光客もそれなりに多いと思うので、食事で苦労するとは思いませんでした。

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↑は相川の路地。

それにしても、佐渡金山の人形は気持悪いですね。この人形が電気仕掛けで動き、しかもその動きが不規則で、時々客のほうを振り向くので、昔失神した女性がいたとか。

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そのほか佐渡では小木の港に近い「宿根木」という集落にもいきました。小木自体の町並みもかなり歴史を感じる雰囲気がありますが、「宿根木」は完全に昔の集落が再生・保存されているエリアで、北前船の船主や船大工などが集まって住んでいたところです。

以前の繁栄を偲ばせる古い民家も一般公開されており「清九郎家」や「金子屋」などは昔の船主の家だそうです。案内のおばあさんによると以前は民宿もしていたそうです。ここは「ボロ宿」ではなく昔のお金持ちの家なので、豪華な襖絵なども残っていました。柱なども凝った造りで、一度泊まってみたかったので残念です。

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↑宿根木の町並みです。細い石畳の路地や用水路が印象的。ぜひまたゆっくりと再訪してみたいと思いました。

[海老名旅館](2009年8月宿泊)
■住所 〒952-0011 新潟県佐渡市夷268-9
■楽天トラベルへのリンク→海老名旅館 <佐渡島>

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ボロ宿紀行・続編




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