大月から富士五湖方面に向かう富士急行線の富士山駅近くに用事ができたので、一泊してみることにしました。久しぶりに富士山でもゆっくり見ようかと。急な話だったので、とりあえず適当に安い宿を探して朝食付きで予約。富士山駅からさほど遠くないところにある「リーベン古奈家」でした。それにしても“リーベン”って何でしょう。ドイツ語なら「愛する」ですか。中国語だと「日本」のことだったりして。何となく富士登山と関係ある名前かもしれません。
午前中は東京都内で仕事があったので、午後から出発。特急で大月に向かい、大月から富士急行線に。
富士山駅というのは、昔は「富士吉田駅」といっていた駅で、名前が変わったのだと思います。このへんは以前わざわざ吉田うどんを食べに来たことがありました。
駅ホームからも富士山が見えますが、あまり条件が良くなくはっきりとは見えません。
このあと用事が済んで富士山駅に戻ったのが7時頃。宿へは歩いて行ける距離だと思いますが、面倒なのでタクシーに乗りました。
宿の前の通り。
宿は玄関は普通の家のような造り。中に入ると何だか料理屋みたいな雰囲気で、昔はそうした商売をしていた家なのでしょう。
鍵をもらって部屋へは自分で行きます。部屋の前は照明がなくて暗いと思ったのですが、センサーライトを採用しているようで、近づくと明かりがつきました。
入口に小さな部屋があり、その奥が客室の座敷になっています。けっこう立派な部屋です。今回の旅は2人だったのですが、十分な広さ。
この日夕食は頼んでいなかったので、早速外に出て飲食店を探しました。ドラッグストアやコンビニも近くにあり、それなりに食事をできる店もありそうでしたが、なぜか焼肉屋が多いのが不思議でした。そんな中で、わりと宿に近いちょっと上品そうな感じの居酒屋に入ってみました。
ここは店名は忘れましたが、タクシーの運転手さんの推薦のお店。実際、頼んだものがすべておいしかったです。部屋も貸し切り状態の個室に通してくれました。
刺身とか唐揚げとか。
これでビールを飲み、さらに寒い日だったので熱燗を頼み、最後は〆でうどんとおにぎりまで食べしました。私が「うどんは吉田うどんですか」と聞いたら、女将さんが申し訳なさそうに「いいえ普通のうどんなんです」というのですが、お酒の〆としては普通のうどんのほうがいいと思ったので、むしろ良かったです。
すっかり堪能して宿に戻り、お風呂へ。お風呂は富士山を正面に見る展望風呂ですが、夜の上に曇っていたのでさっぱり見えませんでした。暗くて写真がうまく撮れませんでしたが、思ったより広い浴場です。天然ではありませんが活性トロン温泉とかいうそうな。24時間入れるそうです。
翌朝は完全に曇りで富士山はまったく見えません。富士山を見るのが目的だったので残念ですが、まあ、天候ばかりはどうしようもありません。
朝食は1階の座敷で。こんな感じ。特別特徴はなく普通の朝食でした。やたらと漬物がたくさん着いていたのが特徴かも。それにしてもここのおっちゃんは愛想がよくて、きさくで親切な人でした。ちょっと聞いたところ、やはり割烹みたいな商売をしていた家のようです。
この日の夜は東京で花見の予定だったので、早めに帰ることにして、とりあえず再び富士山駅へ。
この日は何となく気分で高速バスで帰ることにして、まずは電車で河口湖駅へ。河口湖駅は売店とか食堂も揃っていて、なかなか便利になっていました。それにしてもさすが世界遺産になったせいか、このあたりも外国人観光客がたくさんいます。
我々としては、河口湖まで行ってみても良かったのですが、前にさんざん見ているので、周辺のおみやげ屋さんで今夜の宴会用のワインを買ったくらいで、すぐに帰ってきました。今回もなかなかいい宿でしたが、次に行くときは天気をみはからって、湖畔の小さな温泉宿にでも泊まってみたいと思います。
[富士吉田市 リーベン古奈家](2014年4月宿泊)
■所在地 山梨県富士吉田市中曽根2-11-39
■楽天トラベルへのリンク→リーベン古奈家(富士吉田市)