日本ボロ宿紀行

ボロ宿にあこがれ、各地のボロ宿を訪ねています。

宮城の宿

「ボロ宿」というのはけして悪口ではありません。
歴史的価値のある古い宿から単なる安い宿まで、ひっくるめて愛情を込めて
「ボロ宿」といっています。自分なりに気に入った、魅力ある宿ということなのです。
もともと、できるだけ安く旅行をしたいということから行きついた結果ではありますが、
なるべく昔の形を保って営業している個性的な宿を応援していきたいと思います。
湯治宿や商人宿、駅前旅館など、郷愁を誘う宿をできるだけ訪ねて、
記録に残していくこともいずれ何かの役にたたないかなと‥‥。

[気仙沼で夜の港を散策 気仙沼 サンマリン気仙沼ホテル観洋]

気仙沼にはこれまで何回も行く機会があり、震災直前にも震災直後にも行きました。震災直後に行った話は前にこのブログにも載せたのですが、今回は陸前高田で仕事があり、付近の宿を探した結果、陸前高田市内では適当な宿を見つけることができず、またしても気仙沼に泊まることにしました。

今回は「サンマリン気仙沼ホテル観洋」に宿泊。翌朝早く、バスで陸前高田に向かう計画を立てました。ここは大きな観光ホテルで残念ながらボロ宿ではありません。今回は諸般の事情でこちらのホテルにしました。ホテルは高台にあり、大きな被害を受けなかったのだと思いますが、周辺の様子はまだまだ復興が進んでいるようには見えませんでした。何といっても中心市街地が港に面していたので、被害も大きかったわけです。

実は気仙沼には長年お世話になっていた地場スーパーマーケットがあります。今回時間がなくてそこの店長には会いに行かなかったのですが、後からこの8月に閉店されたという情報を知って、この時ちょっとでも寄ってくればよかったと後悔しました。閉店の理由は詳しくはわかりませんが、やはり震災の影響も小さくはなかったと思います。このスーパーは津波の被害はぎりぎりで免れたので、震災直後は、電気がこないうちから店を再開したり、商品を避難所に配ったりと、努力されていました。店長自身は自宅が津波にあって、しばらくは気仙沼駅近くのかどや旅館に滞在していたと聞いています。

そんなこんなで気仙沼のその後にも関心があったわけです。

もはや慣れた道筋。まずは新幹線で一関駅へ。

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ここから大船渡線に乗って、気仙沼に向かいます。昔は「盛行き」の列車でしたが、今は気仙沼が終点になっています。

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気仙沼駅に着くとBRTが停車していました。復旧していない大船渡線の代替バスです。駅のようすはずいぶん変わっていました。ホームをひとつ取り去ったんでしょうね。

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駅舎も何となくきれいになった感じ。

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気仙沼駅からはけっこう遠いのでタクシーでホテル到着。もう夕方でした。

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部屋はこんな感じ。普通のホテルですが、ここの大浴場がすばらしい。塩分が強い温泉なので身体が浮遊するような感覚が楽しめます。

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今回は夕食を頼んでいなかったので、近くにあるはずの「復興屋台村」でラーメンでも食べようと出かけることにしました。

海岸線に沿って屋台村をめざします。魚市場と海鮮市場の「海の市」方面を眺める。「海の市」はちょうど私が行った日に完全に再開されたみたいです。「海の市」は気仙沼に来ると必ず寄ったものですが、今回は時間が遅いのでパスしました。

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歩いて10分くらいで「復興屋台村」に到着。すでに暗くなってきて、少し雨模様。

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プレハブの店が何軒か集まっていて、私は適当に手近な店に入ってみました。居酒屋かと思ったのですが、こぎれいな食堂でした。メニューには肉系の料理が多かったのですが、私はかつおの刺身をオーダー。

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気仙沼なので魚がうまいのは当たり前。かなりおいしかったです。

翌朝早いのであまり本格的に飲んでいるわけにもいかず、すぐに店を出てラーメン屋を探したら、割と近くにありました。

テレビでは高校野球宮城県予選がまだ続いていて、気仙沼高校が試合中でした。

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ラーメンはこんな感じ。シンプルでなかなかおいしいラーメンでした。

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その後、このままホテルに帰るのもつまらないので少し付近を歩いてみました。港のフェリー乗り場付近。前はエースポートという建物があったのですがその跡形もなく、もともとあった商店街などもほとんど更地になっていて、場所の感覚がつかみくかったです。

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津波で破壊された「港町ブルースの碑」がなぜか取り残されていて、これでだいたいの場所の見当がつきます。

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震災直前に泊まった「大鍋屋旅館」は、被害を受けたものの現在は営業再開。泣く子も黙る小野寺五典元防衛大臣の実家ですね。裏に回ってみると、真新しい別棟もできていました。着々と新しい歩みを進めている感じがうれしいですね。

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こちらは震災直後から営業していたという、階段脇の「旅館  金港館」。やはり元気に営業を続けているようです。

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震災後に来た時は、この一帯にもはっきり津波の後が残っていたのですが、ほぼきれいになっていました。

街灯も少なく真っ暗な中をまた歩いてホテルに戻ることにしました。行く先の向こうに「復興屋台村」の灯が見えます。ほかに明るい場所が少ないので、こうして見ると、あのプレハブの飲み屋街があるかないかの気分の差は大きい。

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ホテルに戻るとライトアップされていました。

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翌朝は早くから海の見える豪華な食堂でバイキングの朝食。

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フロントに頼んであったタクシーに乗って7時くらいにホテルを出て再び気仙沼駅へ。

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駅からはいよいよBRTに乗って、陸前高田をめざしました。バスの時間は調べてあったので余裕。ただ陸前高田行きの乗り場がわからずうろうろしていたところ、意外にも駅の外の観光案内所の前から発着することがわかり、あわててバスに乗り込みました。

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バスを降りた後、陸前高田では雨の中をけっこう歩きました。仕事が終わった後、また歩くのいやなのではタクシーを呼んでみました。しかし電話に出たにいちゃんが「今日はかなり混んでいるので30分くらいかかりますがいいですか」といいます。私は30分くらいなら待つことにしました。

それでやってきたタクシーに乗ってみると、運転者は電話に出ていたにいちゃんで、「すみません、電話応対を兼ねているもので」と。携帯電話で電話を受けながら、運転手もしているそうです。

しかも「領収証は必要ですよね」というので「必要」というと、「ちょうどいまレシートの紙が切れてしまったので、途中事務所に寄っていいですか。通り道ですので」というので、一緒に事務所まで行くことに。行ってみると小さな事務所ですが、タイヤの販売店や修理店など、クルマ関係の事業を兼業しているようでした。

私が「なかなかの多角経営ですね(笑)」というと、「いや~、好きで始めたというより、父親がやっていた会社なんですが、震災の時に亡くなったもので……」ということです。余計なことをいってすみませんでした。

よく聞いてみると兄弟2人が後を継いで商売をしているそうなので、「後を継ぐあなた方がいたのはよかったですね」というと、「本当にそのとおりです。後継者がいなくて商売をやめた人も多いので」といっていました。もう3年はたっていますが、大震災と津波の傷跡はそう簡単に消えるものではない、と実感しました。

再びBRTに乗るために到着した陸前高田市の仮庁舎。大雨になってしまいました。この道路の向かい側で大規模な工事が行われており、本格的な庁舎が再建されるようでした。

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傘が効かないくらいの大雨の中、観光案内所があったので寄ってみるとうわさに聞く「奇跡の一本松」が近くにあるそうな。

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BRTの駅も近くにあるので、この際寄ってみようかと思いましたが、いったんここで降りると、次のバスまでかなり時間があります。結局あきらめて、車窓から撮影したのがこの写真。

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遠すぎて何が何だかよくわかりませんが、肉眼では一応確認できました。こういうのは見たといえるのかどうか。天気さえよければ寄りたかったところです。

気仙沼駅に到着し、前にも寄った駅前の食堂で昼食の味噌ラーメン。

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地元紙によると気仙沼高校は勝ったようでした。

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あとは大船渡線で一関まで行き、新幹線で帰るだけ。気仙沼駅の待合室にいると、ばあちゃんに声をかけれらて、何でも「BRTの時刻表は、盛方面はたくさん置いてあるけど、柳津方面は置いてないことがある」とかなんとか。そういわれても…。よく見ると、柳津方面の時刻表もたくさん置いてあったので、「たくさんありますよ」と取ってあげると、どうもそれがほしかったわけではなく、私に教えてくれようとしたみたいです。ひまなので話相手がほしいだけだったのかもしれません。

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そんなわけで、久しぶりの気仙沼を後にしました。
[サンマリン気仙沼ホテル観洋](2014年7月宿泊)
■所在地   宮城
県気仙沼市港町4-19
■泉質   ‎ ナトリウム・塩化物泉 高張性中性低温泉

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東鳴子温泉でまたも特徴のある快適な自炊宿に出会う [東鳴子温泉 いさぜん旅館]

去年の暮れ、帰省のついでに温泉に寄ろうと思い立ち、いろいろ考えた結果、またも東鳴子温泉に行くことにしました。何といっても東鳴子温泉のいいところは、お金があまりかからないということです。私は今回で5回目か6回目になります。

自炊湯治が基本の宿が多く、居心地が良く、お風呂も特徴があって滞在していても飽きません。隣の鳴子温泉まで電車で行けば、さらにいろんなお風呂に入ることもできます。今回は初めての宿でしたが、やはり特徴があって風情のある快適な宿でした。

今回は帰省の途中の一泊なので、とりあえず前に泊まってお世話になったキクちゃんの宿「まるみや旅館」に頼もうと思っていたのですが、年末で混む時期でもあり、念のため事前に予約サイトで調べてみると、すべて満室になっていました。そこに無理に頼むのも悪いと思って、今回は「いさぜん旅館」を予約しました。何度も前を通ったことがありながら、泊まったことがない宿です。食事も頼めますが、今回は素泊まりで。自炊が基本の東鳴子らしい宿のようです。

今回はなるべくお金をかけないで行こうと思い、新幹線に乗るのはやめて朝出て昼ころ到着する高速バスで仙台へ。高速バスもいろいろあるかと思いますが、今回のは新宿駅発といいながら、新宿駅からはるか遠いバス停からの出発で、けっこう苦労しました。

しかしバスは1列、2列のゆったりした豪華バスでなかなか快適でした。バスに乗り込んで、早速弁当を食べつつビールを開けようと思ったら「バス内での飲酒はご遠慮ください」という音声が流れたので、あわててビールをしまい、爽健美茶を取り出しました。

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そんなことで仙台駅に到着し、次は東北新幹線で古川に向かいます。1時間近く待ち時間があり、ちょうどお昼くらいだったので、駅内で食事する店を探しました。それがこれ。

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簡単なスタンド風の店ですが、私は「昔なつかし中華そば」に惹かれ、ここに決定。バスでビールが飲めなかったので、ここではまず生ビールを注文。おつまみにおいしい煮込みがついてきただけでも、この店に入って良かったと思いました。

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さらにラーメンも期待通りシンプルであり、いい感じの昔の中華そば。東京にいてもごてごてしたラーメンばかりが流行るなかで、なかなかこんな端麗系ラーメンに出会えません。

そんなことをしているうちに時間がきたので新幹線に乗って古川へ。さらにここから陸羽東線で東鳴子温泉がある「鳴子御殿湯」という駅に向かいます。もう何回も通っているルートです。

古川の乗換口にはこけしの駅員。

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年末とはいえ、あまり雪がなく、のんびりとした車窓を眺めつつ、鳴子御殿湯に向かいます。

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鳴子御殿湯到着。駅前には残雪が少し見えますが、道路には雪がなく、暖冬なのかと思わせます。

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「いさぜん旅館」は駅から最も近く、ほとんど駅前といってもいい感じ。

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玄関前の「長寿の松」の下をくぐると長生きするといわれているそうな。

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入ると帳場のソファがあり、おばちゃんが出てきて、座って待つようにいわれました。

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待っているとでかい猫が足元に来てお出迎え。私は猫も犬も好きなほうなので遊んでいると、その後出てきたのは若い女将さん。「温泉お好きなんですか?」などと聞かれたので「温泉というよりボロ宿好きで」といおうかと思ったのですが、なかなか一言で理解してもらうのは難しいので「ええまあ‥」とかいってごまかしつつ、宿の案内をしてもらいました。

部屋は2階ですが、まず1階にいろいろあるお風呂の案内から。思った以上に温泉が充実した宿です。自家源泉もいくつかあるようです。「食事は自炊ですか」といわれて、「いや~一泊なので自炊も面倒だし、外食するか、何か買ってきて食べます」と答えました。

部屋は自炊用でこんな感じ。余計な豪華さはありませんが、滞在するのに十分な設備と快適さがあります。

湯治宿なので、流し台やガス台も完備。

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すぐにでもお風呂に入りたかったのですが、まずはキクちゃんの「まるみや旅館」に様子を見にいってみることにしました。歩いてもすぐのところです。キクちゃんは私の宿選びにもいろいろアドバイスをくれた、自炊温泉宿の達人です。

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行ってみると意外なことにあまり部屋のあかりもついていなくて、玄関から呼んだらキクちゃんが出てきたのですが、この年末はご家族の病気とか事情があって、あまりお客さんを取っていないということでした。予約サイトの「満室」というのも、実は事情があってのことだったのですが、私もそういうことであればなおさら、無理に頼まなくて正解だったと思いました。

「今日はいさぜん旅館さんに泊まっています」というと、キクちゃんは「あそこはいいお湯ですよ~。ゆっくり入っていくといいですよ」といっていました。最近になって確認してみると、無事予約サイトでもお客さんを受け付けているようなので-安心しました。

このへんから少し雪が降り始めていたのですが、とにかく寒い中で、今日の晩ごはん確保のために買い出しへ。食堂などもあるのですが、われわれはビールさえあればいいので、近所の酒屋でビールを買い、商店でガス台にかけるだけで食べられる鍋焼きうどんを買い、暗くなった中を宿に戻りました。

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そしてお風呂へ。

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まず炭酸泉と鉄鉱泉の2つの湯船がある混浴のお風呂へ。湯船の間に敷居があり、鉄鉱泉はわりと熱め、炭酸泉はややぬるく感じます。

私はぬるいのが好きなので、まずは炭酸泉へ。こんな感じ。少し階段を降りたところにありますが、小さい湯船ながら、いかにも効能あらたかな源泉らしい雰囲気があります。温泉好きな人は、この雰囲気だけでなかなかいいお湯だということがわかってもらえると思います。

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その隣の鉄鉱泉はひょうたん型というか、ちょっと凝った形ですが、ここも湯治宿らしい渋い雰囲気。お湯はかなり熱く感じましたが、それなりに浸かってきました。

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脱衣所には古い温泉効能書き。このほか、このお湯のすぐとなりにきれいな大浴場があり、奥のほうには露天風呂付きのお風呂があって、男女交代制になっています。

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お風呂は帳場の裏にあり、廊下の奥に露天風呂。すべての温泉が近いので、何度も入る場合でも便利です。

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ようやく人心地ついたので、部屋でビール。貧乏くさいおつまみで、かなりのビールを飲みました。

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うどんは五木食品製。熊本のうどんです。宮城の東鳴子温泉で熊本のうどんを食べる。そんなことも、旅先での楽しみとしつつ、何度もお風呂に入りながらのんびり過ごしました。

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この後炭酸泉に行った時には、若いにいちゃんが一人で入っていたので、私は鉄鉱泉のほうへ。しかし熱いのであまり長くは入っていられず、やむをえず炭酸泉のほうに移動。せまい湯船なので、にいちゃんの前につかりました。「こんばんは」というと「こんばんは」という声が女性の声だったので驚いてよく見ると、30代くらいの女性でした。女性は先に出て行きましたが、私には「男だと思ったので入ったんです」という言い訳の機会はありませんでした。

さらに寝る前くらいの時間になってお風呂に行くと、三陸方面の漁師だというご夫婦と、一人で滞在しているばあちゃんなどともお風呂で一緒になりました。このばあちゃんは、本当になまりがきつくて、東北弁はだいたいわかる私も、さすがに何をいっているかほとんど理解できませんでした。

かみさんは共同炊事場に行ってこのばあちゃんと遭遇し、やはりいろいろ話をしたそうですが、息子だか孫だかが東京に出てえらく出世しているということくらいしかわからなかったそうです。

漁師のご夫婦のほうとは脱衣所で少し話し込みましたが、日本酒のほか、3日で2本のウィスキーを空けるそうな。奥さんは「いつも仕事で大変だから、こういう時くらいは好きに飲ませてるんだ」といってました。正月は温泉で過ごすのが楽しみだといいながら、地元から子供や孫も呼んだりして、にぎやかにやっているようです。

こちらは露天風呂付きの浴場。

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なぜか風呂桶はタイガース仕様。この宿のご主人がタイガース好きなのか、あちこちにタイガースグッズがあります。ご主人とはあまりゆっくり話す機会がありませんでしたが、ちょっと聞いたところ、昭和16年に始めた宿のようです。

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同宿の人々には、だいたいお風呂で会うので、たぶん当日泊まっていたのは全部でそれくらいでしょう。夜はみんな早寝で静かなので、われわれもそのうち寝てしまいました。

翌朝目覚めると、何となく外が明るく白っぽい感じがしたので外を見ると雪。前日の夜から降っていましたが、思いのほか積もっていました。

いさぜん旅館の前。いさぜん旅館で静かな夜を過ごしている間に、すっかり雪が積もったので私はうれしくなりました。この日は列車時間に合わせて早めに宿を出発。

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すでに道路の雪かきをしている人もいます。

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駅まで歩く途中の商店の看板。これはいったい何を意味しているのか。

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鳴子御殿湯の駅もこんな感じ。前日到着時の写真と比べてみてください。

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外に置いてあったゴミ箱もこんな感じ。一晩雪が降っただけで、いかにも冬の東北らしくなってきました。

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鳴子御殿湯駅は小さいけれどきれいな駅で、無人ではありません。
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この日はここから小牛田まで乗って、東北本線に乗り換えましたが、その話は次回に。

[東鳴子温泉  いさぜん旅館](2013年12月宿泊)
■所在地  宮城県大崎市鳴子温泉字赤湯11
■泉質  ナトリウム-炭酸水素塩泉
             ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉
■楽天トラベルへのリンク→鳴子温泉郷 いさぜん旅館
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山中の名湯に震災復興プランで格安泊まり [鎌先温泉 最上屋旅館]

この前気仙沼に行った帰り、鎌先温泉に寄りました。鎌先温泉といえば、薬湯イメージがあって昔は湯治場だったと思いますが、最近はけっこう高い宿が多くていったことはありませんでした。

しかし、今回宮城に向うことになって、一応調べてみると、最上屋が震災応援プラン・2食付き6000円というのをやっていて、すごくお得です。これを目当てに予約しました。電話するとすぐに予約が取れましたが、このプランは食事の品数が少ないということでした。温泉の豪華食事はいつも全部食べられないので、まさに私のためにあるようなプランです。

それにしてもGWに酒田で「最上屋旅館」に泊まったばかりですが、今度も「最上屋」。酒田はわかるのですが、なぜに鎌先温泉で「最上屋」なのでしょうか。

気仙沼からの帰りなので、ルートはいったん一関に出て、仙台で乗り換えて白石まで。各駅停車の旅でした。

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朝食を食べていなかったので、一関ではホームの立ち食いで天ぷらそばを食べました。そのあとちょっと途中下車して駅前に出てみると、いきなり目を引く物件を見つけました。「いわぶち屋旅館」。

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食堂を併設しているというか、食堂が本業のようでもあります。しかし宿のほうは震災の影響なのでしょうか、現在休止中のようでした。これがかの温泉一朗さんのご友人の家であるとは、あとで知りました。そうと知っていたら、ちょっとご挨拶でもしたいところでした。

一関から白石はそんなに遠くもないのですが、各駅停車を乗り継ぐとけっこう時間がかかり、白石に到着したのは午後1時頃だったと思います。バイクで蔵王や遠刈田、青根などに行く時に、白石は何回も通ってはいます。しかし駅に降りたのは初めてでした。

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ここに来たらとにかく白石温麺を食べなくてはならないわけですが、いきなり駅前に店があったので、そこにしました。山菜温麺。やはり現地で食べるとおいしいです。吉永小百合は当然のごとく、すでに温麺を食べていました。

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宿に行くまで何をしようか決めていなかったのですが、駅前からわりと近くに白石城が見えたので、なんとなくそっち方面に歩いてみることにしました。この日は暑かったので荷物を持っていると大変でしたが、まあ、のんびり行ってみようと。

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しかしどうみても城はかなり高台にあるので、のぼり坂を避けて少しずつ道をそれていくうち、案内版で見学できる古い武家屋敷があることを知りました。川沿いに歩いていけばいいようなので、そっち方面へ。

鯉がたくさんいて、鴨も泳いでいる川に沿って行くと、さらに奥まったほうになかなかいい雰囲気の一角がありました。武家屋敷前の通りで、きれいな水路が流れ、それを木橋でわたって家に入るようになっています。

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すぐ前が駐車場と入場チケットの販売所になっていたので、まずそこのベンチに寄って少し休憩しました。とにかく暑い。持っているペットボトルのお茶も生ぬるくなっています。ここのポスターを見ると、またも吉永小百合に先を越されていました‥。


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チケット販売所のおっちゃんが「今日は暑いですねえ~」と声をかけてきました。「今日は30度近くなってるらしいですよ」ということでした。

私「ここの武家屋敷はかなり古い家ですか?」
おっちゃん「いや~どうだったかな、100年以上はたってると思いますけどね」
私「でも見た感じだと、農家風でもあり、武家屋敷としては相当古い感じがしますけどね~」
おっちゃん「ああちょっと待って。調べるから。ああ300年近くたってるね」
私「‥‥」
おっちゃん「ここの駐車場の石畳がすぐはがれて困ってるんだよね~。見てよ。あそこに積んであるのは全部はがれた化粧石だからね」
私「なるほど」
おっちゃん「で、中も見ていきますか。もし城にも行くんだったら、セット券がお得ですけど。歴史ミュージアムの券もついてますよ」
私「いや~、高いところは苦手なので。ここだけの券でいいです」
おっちゃん「まあ、別に城見たってしょうがないしね。中の柱とか、けっこう迫力ありますけどね。でもまあ、こういうところの料金は高いよね。もっと安くてもいいよね~」
私「じゃあ、武家屋敷の券だけ1枚お願いします」

料金がいくらだか忘れましたが、200円くらいだったような。むしろ安いと思います。武家屋敷に向うとおっちゃんが追いかけてきて、「券をまちがえた、こっちと交換してください」といって別の券をくれました。なかなかおもしろいおっちゃんだったわけですけど、たぶん一人で番をしていて、かなり退屈していたんでしょう。

実際に武家屋敷に入ってみると、広い土間があり、板敷きの囲炉裏の部屋もあり。私の趣味としては理想的な住まいで、そんなに大きな家ではないですがすばらしい家だと思いました。しばらく板の間に座って涼みました。やはり武家屋敷とはいっても、どこか農家風の雰囲気も残っているので、江戸時代でもかなり初期の家だと思います。

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ここを出て、何となく駅方面に歩きました。だんだん城が近づいてきて天守閣が大きく見えてきます。暑いので坂をのぼりたくなかったのですが、かの片倉小十郎ゆかりの城であり、一応天守閣だけでも見ていくことにしました。

実際にのぼってみるとそんなにきつくなく、すぐに天守につきました。売店やおみやげ屋さんもあって、けっこうにぎやかです。

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このへんで4時近くになっていたと思います。城をおりて駅方向に戻ろうと思って歩いている途中、SC形式のヨークベニマルを発見。中に入るとイートインコーナーがあったので、ソフトクリームとアイスコーヒーを飲んで休憩しました。震災応援特価でコーヒーがすごく安くなっていました。

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鎌先温泉にはタクシーで行くのですが、ヨークベニマルを出るとちょうどお客を乗せてきたばかりの空車があったので、それに乗り込みました。

運転手さんも「今日は暑いですね~」が第一声で、いろいろ話しているとやはり原発の話に。「このへんは地震の被害はそんなになかったけど、原発から70km圏内ですからね。農家の人は心配してますよ」ということでした。


そしてついに鎌先温泉に到着。山中に忽然と現れる温泉場。山肌に貼りつくように、わずかな平坦地に大きな宿がたて込んでいます。すごくいい雰囲気です。

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下の写真が「最上屋」外観。これはいい。まさに秘湯の雰囲気を持っていますが、同時にどこか上品な感じの建物です。

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玄関を入るとすぐにおっちゃんと女将さんらしき人が迎えてくれて、部屋に案内してくれました。きれいで窓からの眺めもいい部屋でした。

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外観とはイメージが異なり、部屋は完全にリニューアルされて新しくなっています。まったくもって“ボロ宿”ではありません。廊下の洗面スペースもきれい。こんなブログに載せると怒られるかもしれない。

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しかしこの宿は、今でも自炊の湯治客を受け入れているようで、お風呂の前にはたくさんの昔風の洗面所が並び、自炊用のキッチンもありました。

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早速お風呂に入ると、やはりいかにも効きそうな茶色っぽい濁り湯です。男女のお風呂は入れ換え制になっていたので、両方入ることができました。

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夕食はこんな感じ。

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品数が少ないといっても、私としてはこれで充分です。6000円だともうからないのではないでしょうか。しかも味つけがいいというのか、なかなかおいしくて、ビールとお酒を飲んだ上に、おひつのごはんも全部食べてしまいました。私はすき焼きに卵を混ぜないのが好きなので、卵はごはんにかけて食べました。

朝食はこんな感じ。貧乏くさいですが豪華ではありませんが、これも充分。

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お風呂から出て夕食を待っている時に、大型バスが到着して外が妙に騒がしくなりました。窓から見ると、福島県内のとある高校の野球部でした。高校生のくせにこんなところに泊まるのはぜいたくではないの、と思いましたが、もしかしたら春季大会の遠征か何かで、時節柄、泊まる宿探しに苦労した結果なのかもしれません。

それにしてもあいつらが同宿するとなると、お風呂も大混雑して大変だなあ、と思っていると、「最上屋」の脇道を通り抜けて、「木村屋旅館」のほうに上がっていきました。やれやれ。

鎌先温泉は商店や飲食店はほとんどなく、夜になっても別にやることはありません。そこでちょっと散歩に出てみました。


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夜になるとますますいい雰囲気です。少しライトアップもしているようでした。宿の自分の部屋を眺めてみると、おっちゃんが布団を敷いてくれているのが見えました。

泣く子も黙る高級宿「湯主  一條」の木造4階建てが、暗闇にそびえ立っています。鎌先温泉の草分け的存在の名旅館。すごくいい感じの建物ですが、料金からして私は一生泊まれないでしょう。

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とにかく静かでほとんど物音もしない山中。散歩といっても、それほど歩くところもないのですが、こんな山の温泉に、自炊で長逗留してみたいと思わずにはいられませんでした。

翌朝もタクシーを呼んでもらい、白石駅から各駅停車で福島をめざしました。今日中に帰ればいいので、なるべく各駅で行けるところまで行ってみようと思っていました。しかし福島で乗り換えると次は郡山止まり。郡山駅で次の電車を見ると、今度は黒磯止まりと、なかなか旅程がはかどりません。

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電車待ちの時間に郡山のドトールで考えた結果、新幹線に乗ることにしました。ヘタれてしまい、面目ありません。

[鎌先温泉  最上屋](2011年5月宿泊)
■所在地  宮城県白石市福岡蔵本字鎌先1-35
■泉質  塩化物泉
■楽天トラベルへのリンク→鎌先温泉 最上屋旅館
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震災後の気仙沼再訪で被害の大きさを思い知る [気仙沼 大鍋屋旅館(再訪)]

仕事ができたので5月中旬に気仙沼に行ってきました。

震災前の今年の2月に訪問して以来です。それから3か月後。町はどんなふうに変わってしまったのか。また、思えば2010年の5月にも気仙沼を訪問し、その時は一泊しています。泊まった宿は「大鍋屋旅館」。被災したとは聞いていたのですが、この機会に一年ぶりの訪問を果たしたいとも思っていました。

一ノ関駅から大船渡線の普通列車に乗ります。2月に来たときは「盛行き」でしたが、今は「気仙沼行き」。気仙沼から先の陸前高田や大船渡方面は、再開の見通しがまったくたっていないという事実。震災の影響の大きさを、すでにこんなところで感じてしまいます。

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去年も田んぼの田植えがほぼ終わったような時期でした。今年も沿線風景を見ると田んぼに水が入り、かなり田植えが進んでいます。

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気仙沼駅前は意外にも人が多く、これまでにない活気のある雰囲気でした。明らかにボランティアとしてやってきたらしい人々や、取材のための報道関係者などがたくさんいました。鉄道で行ける気仙沼を拠点に、南三陸や陸前高田、大船渡などにアクセスしようとする人も多いらしく、タクシーも大繁盛していました。

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ちょうどお昼頃だったので、まず2月に寄った駅前の大衆食堂ますやへ。前はラーメンを食べました。今回は店のおばちゃんが「気仙沼ラーメンはできません。今、材料が入ってこないもので」とことわってきました。確かサンマを使ったラーメンだったような。そういうわけで味噌ラーメンにしました。何度きても結局選ぶのはラーメン系。おいしかったです。

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駅から市内へクルマで向かいつつ、あたりの景色を見ましたが、駅周辺は高台になっているせいか、それほど大きな被害の様子は感じられませんでした。クルマも普通にたくさん走っていました。

市内で仕事を終えた後、もう3時くらいだったのですが、現地の知人がクルマで港方面を回ってくれました。私が去年大鍋屋旅館に泊まったことを知っているので、何をさておいてもまずは大鍋屋旅館へ。

大きな通りは思ったより片づいていました。現地の人も「これでも津波の直後と比べると、がれきは8割か9割くらいは片づいたような感覚」といっていました。しかし見ていくうちに、それは部分的な話なのだと思い知りましたけど。

大鍋屋旅館の去年のようす。

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そして今年。被害は大きかったようですが、思ったより構造がしっかり残っている感じ。しかも補修工事の最中でした。

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しばらく見ていると奥に女将さんがいたので「去年泊めてもらったものですが」といって声をかけると、「まあ、何とか再開したいと」とあまり力のない声で応えました。

このところずっと「泥との戦いの毎日だった」ということです。泥を出しても出しても片づかず、乾燥剤を入れたり、いろいろやったそうです。ようやくこの時期になって、工事ができるような状態になったようです。

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電柱が倒れてきて壊れた部分もあったそうです。余震などでまた倒れてきて、昔からの看板が壊れると困るのでいったんはずそうとしたそうですが、「何をやっても、どうしても取れないんです。看板もやはりあそこにいたい、といっているようで‥」と女将さんはいってました。

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実際に津波が来た時はいったん3階に逃げたそうです。「前の津波の時はそれで大丈夫だったので」ということでしたが、見ているうちにそこも危ないと思ったので、いったん潮が引いた時に裏の気仙沼女子校まで走ったそうです。高台にそびえる要塞のような校舎。それで女将さんは何とか無事。よかったよかった。

しかし、いろんな悲惨な話も聞きました。多くの人が亡くなっています。とにかく想像を超えた大きな災害だったことを実感しました。大鍋屋旅館の裏手に並んでいた古い家も大きな被害を受けていました。

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もう一軒、裏にあった旅館「金港館」も、被害にあったものの、すでに再開しているそうです。

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大鍋屋旅館の裏手に回ってみると、お風呂が開放状態になっていました。ここも被災後の地域の人にとっていろいろ役立ったに違いありません。駐車場には大きなテントも張ってありました。

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すごく心配していた大鍋屋旅館が営業再開に向けて動き出しているのを見て、少しホッとし、暗い気持も明るくなったような気がしました。

しかし、このあと海沿いをクルマで回ってみると、やはり想像を超えた被害だったことがわかりました。3か月近くたった今でも、まだまだ傷跡がはっきり残っているエリアも多いのです。

大鍋屋にも近い、フェリー乗り場のエースポートには、「港町ブルース」の碑がありました。行ってみると残ってはいましたが、かなり傾いています。前はセンサーで音楽が流れましたが、もちろん今は流れません。

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桟橋も海に沈んだままです。

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倒れた像を、誰かが座らせてあげたのでしょうか。

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この近くの「男山本店」は見事な石造りの建物でした。

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それが今はこんな感じ。

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大鍋屋の近くの文具屋さんも、もともと古かったわけですが‥。

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今はこんな感じ。たぶんもう使用不能に見えます。

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せっかく着物作家さんに教えてもらった、ラーメンがうまいという「喫茶マンボ」があったはずのエリアも、こんな状態になっていました。

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すごく危ない感じの建物も残っています。

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全体的に地盤沈下したため、水がなかなか引かないというエリアもありました。私が見た中では、魚市場から南気仙沼駅方面のがれきがかなり残っていて、震災以前の状況をなかなか思い起こすこともできない状況でした。

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市場近くにあって、何度も寄ったおみやげ屋さんの「海の市」は、1階部分が完全に破壊されていました。「お魚いちば」も同様。

エースポート付近では、これから気仙沼を長期取材していくという若いカメラマンに出会いました。彼は自転車で市内を回って撮影を続けているそうです。宿泊は駅の近くの「宝屋旅館」だということですが、「いや~、今はもう満室状態ですね」といってました。その近くの「かどや旅館」もなかなか良さそうな建物だったのですが、いったん営業を休止していのが、今回の震災で再び被災者などに格安で部屋を貸しているそう。

駅に近い高台の古い旅館が残ったのは、不幸中の幸でした。

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私を連れてまわってくれた知人は、自宅が被災し、その後アパートを借りることができたものの、やはり家族が多くて手狭なので、単身で「かどや旅館」暮しをしているということでした。

彼は自宅を流されてしまっているわけですが、家族はみんな無事でした。その彼は、「家なんか流されてもどうってことはない」といいます。「ええ~っ」と思いましたが、彼がいうには「再起しようと思う一人の男にとって、仕事を失った、働く場所を失った、というのが一番こたえる。そんな人が気仙沼にはたくさんいる」ということでした。

気仙沼は水産業の町なので、魚市場を再開し、なるべく早く水揚げができるように作業を急いでいるそうです。しかし、これだけの状況なので、まだまた困難がありそうです。

特に製氷工場が被害を受けたことが大きいそうで、船や市場、倉庫では大量の氷を使用する必要がありますが、それが供給できる大きな製氷工場が復旧しないと、水産業は本格的に立ち直れない。とにかくお金がかかるようです。自治体レベルでは難しいと思うので、国が何とかすべきでしょうが、国の支援策は融資とか、利子補給とか、漁協単位の支援とか、杓子定規で使えないものばっかりだし。国による大規模なインフラ投資と、事業者個人への融資ではない支援が必要だと思います。

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地域経済を支え、観光の目玉ともなっていたカキやホタテの養殖についても、再開できるようになるにはさらに時間がかかりそうに思えました。

私はこの数年、たまたま気仙沼を訪ねる機会が多かったのです。そんな事情もあるので、今後もできる限り訪問して、復興の様子を見守っていきたいと思っています。

今回は本当に沈うつというか、ショッキングというか、気分が重くなるような訪問でした。しかし、多くの人がふだんの生活を取り戻すために動き始めていました。

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絶対にまた来よう、復活した大鍋屋旅館にまた泊めてもらおう、などと思いつつ、気仙沼をあとにしました。

[気仙沼  大鍋屋旅館](2011年5月再訪・当時休業中)

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自炊専門の湯治宿で気さくなご主人と温泉談義 [東鳴子温泉 まるみや旅館]

今年の連休に震災後の東北方面を訪ねてみようと、いろいろ計画を考えてみました。福島県内も考えたのですが、いくつか宿を当たってみると、ボランティアや復興工事関係者、原発関係者のみを受け付けているところが多かったので、単なる観光目的の私としては、どうしようかと悩むところでした。

そんな時に、前からこのブログに時々コメントをくれている東鳴子温泉・まるみや旅館のご主人「きくちゃん」さんから、「GWでもお客さんが全然こなくて空いている」というコメントが。そんなことなら、この機会にぜひ行ってみようと出かけることにしました。東鳴子はけっこう好きな温泉場で、これまで3回行っていますが、まるみや旅館さんは初めて。自炊専門の湯治宿なので、私としては久しぶりにのんびり温泉に入ったり、昼寝をしたりしてやろうという計画です。

今回は新潟経由で日本海側を酒田まで出て、さらに新庄から山越えで鳴子温泉郷をめざすという遠回りルートを取りました。新庄から陸羽東線の普通列車で山を越えると、鳴子峡を経て鳴子温泉駅に到着。東鳴子温泉は、さらにこの隣の「鳴子御殿湯」という駅なのですが、この日は自炊宿に泊まるわけなので、鳴子温泉駅周辺で食糧を調達するために下車しました。駅の近くの惣菜屋でおにぎりとか、アジフライとか、煮物なんかのおかずを買い、ビールも買って再び電車で鳴子御殿湯駅をめざしました。

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小さいけれど、けっこう新しいきれいな駅です。まるみや旅館さんに行くのは初めてですが、この駅には何度も来ているのでだいたいの場所はわかっています。前に泊まったことのある宿のすぐ隣でした。

旧街道に面した東鳴子温泉のメインストリートはこんな感じ。郵便局を兼ねた商店もあって便利。

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まるみや旅館はこの通りの1本裏にあるので、裏通りに入りました。

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このへんの風情からして、もう私としてはたまりません。自炊の温泉場らしい、独特の雰囲気があります。しかもこの温泉場の多くの宿が、今でも自炊ができる宿としてきっちり營業を続けているというのがすばらしいところです。

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左手の建物がすでにまるみや旅館の一部で、横に長くつながっています。その向こうに玄関がありました。

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すごくいい雰囲気です。いかにも自炊で長逗留したくなるような、湯治場らしい落ち着いた建物。古い建物だと思いますが、けっこう手が入っていて、きれいになっています。ご主人は「うちもかなりのボロ宿だ」と自慢していましたが、それほどのボロい家ではありませんでした。

私も「きくちゃん」さんことご主人にお会いするのは初めてなので、どんなようすかと思っていましたが、玄関を入るといきなり出てきて、「やあやあ、ようこそようこそ!!」と、まるで長年の常連客みたいに明るく歓迎してくれました。泣く子も黙る「元湯自炊 まるみや旅館」4代目。いただいた名刺の肩書は「湯守」。温泉へのこだわりと愛情を感じます。

お風呂の場所とかの説明を聞きながら2階の部屋へ。床の間やテレビも完備したすごく広いぜいたくな部屋で、かえって申し訳ない気持になりました。普通自炊で長く滞在する人は、もっと狭いけれどガス台などがそろった部屋に泊まるそうです。この日の部屋は1~2泊程度のファミリー向けで、あまり自炊宿に慣れていない人でも、気軽に泊まれるようになっています。

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とはいえこの部屋にも冷蔵庫とか食器類が完備されていて、部屋のすぐ前には、清潔で手入れが行き届いた流し台やガス台もがあるので、自炊したいという人にも便利。調理器具や鍋釜、食器、なんでもそろっています。

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とにかく、初対面にも関わらず、いきなり各地の温泉の話で盛り上がりました。そんな話の中で、私もようやく理解したのですが、湯治宿にもお得意様のエリアがあり、東鳴子温泉は伝統的に三陸方面の漁業関係者が多い温泉場だったそうです。今回の震災および津波被害によって、そうした常連客の足が途絶え、連休にも関わらず空いているという状況だということでした。しかも今後の復興事業は否応なしに長期化するわけで、先行きも不透明。結果的に直接的な被害が少なかった東鳴子温泉の宿も、経営が圧迫されているという状況のようです。

ニュースなどで見た限り、鳴子温泉郷では被災者を受け入れていると思っていましたが、一部の大規模施設は受け入れているものの、小規模な自炊宿ではそんな需要もなく、逆に本来の常連客が湯治滞在を遠慮するという、いってみれば悪循環にあるそうです。そんなことになっているとは東京にいて想像もできませんでした。

さて、部屋で話していると、きくちゃんさんが「鶏肉は大丈夫ですか?」と聞くので「大丈夫です」と応えると、「トマトは?」「にんにくは?」「ピーマンは?」などと続けざまに聞いてきます。実は夕食に得意料理を一品出してくれるということで、しめしめと 恐縮しながらもごちそうになることにしました。

夕食までのあいだ、まずはお風呂へ。ここのお風呂は自家源泉の男女別の内湯と、赤湯共同源泉の混浴の大浴場があり、いずれも源泉をかけ流しています。まずは混浴の大浴場へ行ってみました。

階段や廊下の雰囲気もいかにも自炊宿。私としてはこういう雰囲気だけでうれしくなってしまうのですが、階段をおりてすぐにお風呂があり、いつでも何度でも入れるという温泉天国。もう帰りたくなくなりそうでした。

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混浴大浴場は、大浴場とはいってもそれほど大きくはないのですが、源泉が次々と注がれていて、お肌にやさしい触感。前に泊まった東鳴子の高友旅館は石油臭のする黒いお湯でしたが、それよりやさしい感じです。

あとで男女別の内湯にも何度も入りましたが、こちらは少し濁りがあって、さらにお肌にいい感じがしました。いずれもいくつかの源泉が混合されているようで、なかなか奥深い印象でした。

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この日は長期滞在の客を含めてほかに3人程度しか泊まっていないということで、基本的にお風呂は常に独占することができました。すごいぜいたくです。きくちゃんさんによると、宿泊客を重視するということから日帰り入浴も受け付けていないそうで、その意味でも安心してくつろぐことができると思います。

さて、夕食時間の前に下に偵察に行くと、きくちゃんさんが何やら調理していて、バジルのいい匂いが漂っていました。奥さんが「今いっしょうけいめい作っていますよ~(笑)」というので、2階で楽しみに待っていると、ついにきくちゃんさんが料理を持って登場!!

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鶏肉のトマト煮込み。カチャトーラとか何とかいうそうな。山の湯治場にきて、こんな料理を出していただけるとは意外でしたが、きくちゃんさんは自らも各地の自炊宿を回っていて、その時によく作るそうです。「一番安い肉を買ってきてもおいしくできるので」ということでしたが、本当にいい味が出ていました。「味はともかく、心を込めて作りましたから(笑)」といってましたが、すごくおいしかったです。「ふだんはやらないけれど、今日はおなかにたまるようにパスタを下に敷いてみました」ということでした。

隣のふきの煮物は私が鳴子温泉で買ってきたやつ。漬物はきくちゃんさんが出してくれたのですが、これももすごくおいしかったので「自家製ですか?」と聞いてみると、「いや、どうかな。わからない」ということでした。奥さんが自分で漬けたり、買ってきたりするのでどっちかわからないそうです(笑)

とにかくこういうものを食べながら、ビールを飲みました。きくちゃんさんは「まだこれから到着するお客さんがいるので、少しだけご一緒させてください」といっていましが、結局途中抜けたりしながらもかなり遅くまでつきあってくれました。

それにしても、いろいろ旅の話を聞いたり、以前に訪ねた温泉の写真を見せてもらったりする中で、このご主人はつくづくただ者ではないな、と思いました。各地の有名旅館の経営者はもちろん、いろんな温泉関係のジャーナリストなどとも知り合いらしく、相当顔が広いようです。温泉文化に関わるいろんな活動にも積極的に参加しているような感じでした。

私のブログについても、「おもしろいけれど、“ボロ宿”というなら、東と西の横綱クラスが入っていない」と指摘されました。その横綱クラスというのはいずれも自炊の湯治宿で、横向温泉の「中の湯旅館」、川内高木温泉の「双葉屋」だそうです。そのほかにもいろいろ教えてくれたので、こっちも酔っぱらってしびれた頭ではありましたが、途中からメモを取りながらまじめに聞きました。

初めて会ったのにこんなにおもしろく、楽しく飲んでしまう、なんてことができたのはご主人のへだてのない人柄のおかげでしょう。さらに“温泉好き”という共通点があったからでしょうか。きくちゃんさんとしては、温泉に行くにもいろいろこだわりがあり、まず絶対に自炊ができるところ。さらに混浴があるところをターゲットにしてきたそうです。やはり本来の古い温泉文化を大切に思っているということなのでしょう。

私はただボロ宿が好きなだけで、知識も見識もありません。そんな私にとっても、なかなかためになる話が多かったです。

途中から日本酒になり、遅くまで引き止めたあげく、12時過ぎに解散しました。しかし、私はせっかくなので何度もお風呂に入ろうと、朝4時に起床。外はもう明るくなってきていました。通りには誰も歩いていませんが、素朴で落ちつけるいい雰囲気です。

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こういう宿にきてしまうと、1泊で帰るのがいやになります。料金も安いので、今度はぜひとも滞在させてもらおうと思いました。

この日、朝食にはきくちゃんさんがチャーハンを作ってくれました。これもすごくいい味のおいしいチャーハン。「料理なんかほとんどできない」といっていたのですが、得意な料理についてはそうとうこだわって作っている感じがします。

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本来、自炊の宿なのでこんなサービスは受けられないのですが、まるで昔からの知り合いみたいに親切にしてくれて、本当に感激しました。

まるみや旅館はなじみ客に支えられてきた自炊宿ですが、いきなり一泊でいっても十分楽しめると思います。自炊が面倒だという人でも、近くに商店があるほか、出前なども頼めるので問題はありません。宿の自販機のビールなども定価販売しているので、大量にビールを飲む人でも特に準備をしなくてもオーケーです。

それとこの宿ではチェックインは朝10時くらいから、チェックアウトは午後2時までと、滞在可能時間がものすごく長くなっているのが便利。例えば昼頃到着してチェックインし、荷物だけ置いて鳴子温泉の共同湯巡りに出かける、なんてこともできるわけです。「でもだいたいこのへんの宿のチェックインとかチェックアウトの時間なんて、一応決めてあるだけで、実際は応相談て感じですよ」といってました。そういうところも自炊宿の良さかもしれません。

この日も「いくらでもゆっくりしていってください」といわれたのですが、私はこの日、できれば東京に帰りたいという事情があり、さらにできれば海岸の被災地のようすも見ていきたいと思っていたので、9時過ぎくらいに出発しました。

でがけに「この宿のこともブログに書かせてもらいます」というと「全然かまいませんけど、ちょっと恥ずかしいなぁ~」などといっていました。これまでこのブログでは、泊まった宿のことを勝手に紹介してしまい、しかも“ボロ宿”などいうタイトルなので、たぶん怒っている経営者の方もいると思います。忸怩たる思いです。しかし今回だけはご主人が公然と認めてくれたので、何の遠慮もなく、堂々と紹介することができます(笑)

勝手にきくちゃんさんの顔写真も載せてしまいます。自炊宿のご主人といっても、まだお若くて気さくな方でした。

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奥さんが美人だったのですが、残念ながら写真を取り忘れました。最後はご夫婦と息子さんも見送りに出てくれて、小学生くらいの息子さんが「バイバイ、またきて下さい」といってくれたのでうれしかったです。ウルルン滞在記のような気分で宿を後にしました。

さてこのあとは、駅でいろいろ考えたあげく、陸羽東線で小牛田まで行き、東北線に乗り換えて松島まで行ってみました。石巻や気仙沼方面にも行きたかったのですが、今回は時間的に無理とみて、あきらめました。

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瑞巌寺門前のおみやげ屋さんも被害があったようでしたが、観光客はそれなりにいました。私としてはなるべく地域の復興に協力したいと、蔵王高原バニラソフトを食べてきました。あと「萩の月」を2個買いました。

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そのあと、仙石線がまだ一部しか復旧していなので、JRの代行バスで塩釜へ。やはり被害にあって、連休前に再開したという本塩釜駅近くのお寿司屋さんでお昼を食べました。板前さんは多賀城市に住んでいてクルマ2台流されたり、大変だったそうです。しかも付近にはまだなまなましい爪痕が残っていて、不謹慎かとも思いましたが、支援のためなので昼間っからビールも飲んできました。

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その後仙台まで行ってみると、運良く新幹線のチケットが取れたので無事にその日のうちに帰京。もしうまく新幹線に乗れなければ、どこかにもう1泊するしかないかと思っていました。

今回はまるみや旅館さんのおかげで、震災後の大変な時期にも関わらず宮城県を回ることができました。本当にその節はありがとうございました。貴重な温泉文化を守ってきた宿。どうかこれからも長く繁盛してほしいと思います。

東鳴子温泉に行く前に寄った新潟~山形方面については、また次回以降にリポートしたいと思います。

[東鳴子温泉  まるみや旅館](2011年5月訪問)
■所在地 宮城県大崎市鳴子温泉字赤湯33-2
■泉質  ナトリウム炭酸水素塩泉(源泉かけ流し)
■楽天トラベルへのリンク→東鳴子温泉 元湯自炊 まるみや旅館

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ボロ宿の宝庫・気仙沼を再訪。古い商人宿を訪ねる [気仙沼 大鍋屋本館]

気仙沼に仕事の用事があったのをいいことに、2~3日、付近を周遊してきました。気仙沼に行くのは今回で多分4回目。市内のようすはだいたいわかっていますが、気になるボロ宿が多く、今度こそはそのどこかに泊まってみたいと思ってでかけました。

駅前近くの気仙沼街道には「宝屋旅館」「まるよし旅館」が隣接していて、さらにその先には「かどや旅館」「松屋旅館」の建物が向かいあっています。

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これらの宿の存在は見ていて知っていました。「松屋旅館」は前にもちょっと書きましたが、すでに営業していない感じでした。そのほかの旅館はウェブサイトで調べると一応旅館リストに出ているので、今回は「まるよし旅館」に電話してみました。電話にはおばあさんが出て、日程や人数に関わらず「ちょっと今部屋が用意できない」という返事だったので、実質的に休業状態かもしれません。

本当は今回の仕事の都合上、市街地から離れた駅前に泊まっても不便だったので、このへんの宿はあきらめて、港に近い「大鍋屋本館」という古そうな宿を予約しました。こちらはHPも開設しており、頼めばけっこう豪華な食事も出るみたいです。今回はビジネスプランの朝食付きにしました。5250円でした。

さてこの日は雨模様でした。一ノ関駅から大船渡線の盛駅行きワンマン電車に乗って気仙沼をめざします。一関駅では「今日もまた温泉一朗さんはどこかの温泉に出かけているのだろうか」などと想像しながら‥‥。


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気仙沼駅に到着すると駅の窓口に、りりしい感じの「むすび丸・武将タイプ」がいました。さらに市内で立ち寄ったスーパーには「ホヤぼうや」らしきディスプレイもぶらさがっていました。miaさんのお引き合わせでしょうか。

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この日、仕事は午後2時くらいに終了したので、まず大鍋屋本館に寄って、チェックインして荷物を預けることにしました。現地の人に「今日は大鍋屋に泊まる」といったら、多少は知っているみたいで、「あそこは古い宿だよ。確か衆議院議員の小野寺五典の実家だったはずだけど‥」ということでした。

確かに宿の入り口には小野寺五典先生のポスターなどが貼りだしてありました。

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上の写真は最初に通された部屋。少しうらぶれた感じでなかなかいいです。テレビ台はありますが、テレビがありません。「こういうところもボロ宿のおもしろいところか」などと思っていると内線電話があり、「テレビを修理に出していたのを忘れていたので部屋を替わってください」といわれました。次に通されたの部屋が下の写真。

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入り口に次の間がついたけっこういい部屋で、ボロ宿風情はなくなってしまいました。テレビもあります。それとどちらの部屋にも壁に謎の扉が付いていました。

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この扉を開けると下の写真のように三面鏡になります。スペース節約のためのなかなか便利な工夫です。(※モデル=こぐまのプーさん)

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そんなこんなで外に出て散策と夕食に出かけました。何度もきているので市内見学といってもそんなに目新しいところは思い浮かびません。とにかく魚市場に隣接する「海の市」という観光市場に行ってみました。港にはイカ釣り船なのか、照明がたくさん付いた漁船も停泊していました。「海の市」にいってみるとここにも「むすび丸」が。思った以上に人気キャラなのかもしれません。

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この市場でおみやげ用の買い物をして宅急便で送ってしまい、再び市内を歩きました。小雨が降ったりやんだりしているので、寒いくらいでした。でも逆に付近の低い山にもやがかかって、これまでにないような独特の風情がありました。

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教会の尖塔も、もやでやや霞んだ感じ。気仙沼の港は陸地に深く入り込んだ入り江にあって、しかも大島に守られているため波も静かで、牡蠣やホタテの養殖が盛んです。しかしこの前の津波でだいぶ被害を受けたと聞いていました。市場でみた限り、品物は十分出回っていたようですが‥。

この日の夜はどこか寿司屋さんで食べようと思い、観光案内所で寿司屋マップをもらっていました。その中から、比較的エースポートというフェリーターミナルに近いところに行ってみました。途中にわびしげな食堂をみつけ、こっちのふかひれラーメンにもそそられたのですが、今回は断念しました。

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行ってみたのは「一八」というきれいな寿司店で、このへんの寿司屋さんの中でもちょっと高そうな雰囲気でした。実際にはそうでもなかったです。5時半か6時くらいだったと思いますが、まだ外は明るいのに飲め始めてしまうのはいかがなものか。

寿司屋さんで食べたのはいつも必ず頼んでしまうイカとホタテ、ウニ。それとショーケースの赤身がすごくおいしそうだったので赤身も頼みました。さらに店の主人が「きょうのおすすめは鯛とほや。ほやは新鮮なのがたくさん揚がっているので、普通は酢で和えるけど刺身でいけるよ」というので、頼んでみました。いや~、実にうまかったです。

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この店でずいぶん粘って、ビールから熱燗のおかわりなんもしているうちにだいぶ時間が過ぎました。地元のおっちゃんたちでずいぶん賑わってきたので、8時頃には店を出て宿に向かいました。

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宿の帳場前のロビーにも小野寺先生のポスターが貼ってあったので、女将さんに聞いてみました。すると「息子です‥」と遠慮がちに教えくれました。国会議員の実家の宿に泊まるというのも初めての経験です。

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この宿はお風呂が男女別に別れていて、しかも12時くらいまでいつでも好きな時間に入れます。古い宿の中には入浴の順番が決められていて、ある程度決まった時間に一度しか入浴できないという場合も多いので、ここは便利でした。

部屋では「男山本店」の「福宿」という地酒を飲んでみました。なかなかおいしかったです。翌朝、朝食は小さな食堂でとりました。

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まあ普通の内容です。漬物とか味噌汁とか小鉢の料理が東北系というか、ちょっと田舎料理みたいな雰囲気がありました。こういうのもなかなかいいです。私たちの後ろ側のテーブルで食べていたおばあさんは、大きな声で「こんなおいしい料理は食べたことがない。おいしい、おいしい」といって大喜びしながら食べていました。「それは少しおおげさじゃないの?」と思いましたが、どうせ食べるなら、そうやって喜んで食べたほうが本人も周りの人も幸せかもしれません。

この日はすごくいい天気になりました。駅までの15分か20分くらい歩くのにちょっと暑いくらいでした。宿は港やフェリーターミナルに近い便利なところです。周辺にはちょっとしたみどころがありました。まず、宿の裏手の丘に要塞のようにそびえるのは気仙沼女子高。

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裏道にはかなりボロい家が続き、宿に隣接した建物も蔵のようなビルのような、古くて頑丈な造りの家でした。女将に聞いてみたところ「このへんは大火で何回も焼けているので、みんな蔵を作ったんです。隣の家は昔の船持ちの家ですが、今は仙台に越していて、たまに様子を見に来ます。頑丈な蔵を作っているのでなかなか移転もできないんですよ」ということでした。

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見るからに古さを感じる家が多いです。昨夜飲んだ「福宿」の「伏見男山」のビルもなかなか風格があります。

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「大鍋屋本館」のすぐ裏手には「金港館」という、なかなかいい感じの宿もありました。坂道につけられた石段の脇に寄り添うように建っており、地味ですがいじらしい風情を感じてしまいます。

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そんな感じで気仙沼での一夜を過ごしました。翌日からは三陸海岸を北上すべく、大船渡方面をめざしましたが、その話しはまた別の記事で紹介していきます。

[気仙沼・大鍋屋本館](2010年5月宿泊)
■所在地 〒988-0013 宮城県気仙沼市魚町1-3-14

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哀感 ただよう古い港町。旧市街には風情のある建物群 [休暇村気仙沼大島]

気仙沼にはなぜか縁があってこれまで数回行っています。宮城県の中でもほとんど岩手県に近く、新幹線で東京から行くと、一度岩手の一関までいって大船渡線に乗り換えることになります。街は古くから栄えた漁港ですので、古い建物も目につきます。駅から港方面に向かう途中にかなりさびれた感じの旧市街があり、初めていった時にぜひ泊まりたいと思ったのが「松屋旅館」という建物でした。かなりのボロ宿で非常に魅力的です。残念ながら、すでに廃業しているようでした。

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港に行くと、フカヒレのフカらしいのが大量に揚がっていました。気仙沼港は唐桑半島と大島で外海からさえぎられた奥にあり、目の前に半島や島が見える入り組んだ地形は、瀬戸内海にでもきたような感じがしました。漁港はどこもそうかもしれませんが、どことなく懐かしい風情を感じます。

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港町ブルースの碑もありました。こういうのが余計なような気がしますが、せっかくなので、つい写真を撮ってきてしまいました。

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とにかく気仙沼といえば、有数の漁港で帆立や牡蠣の養殖も盛んなだけに、魚がおいしいのでも有名です。この日のお昼は当然お寿司と海鮮丼を食べました。「大寿司」という店のお寿司は感動的なほどにおいしかったです。

初めて行った時は、南気仙沼駅に近い「一景閣」という観光ホテルに朝食付きで泊まり、夜は近所の魚のおいしい店を教えてもらって出かけました。地元民だけが集まるような排他的な居酒屋で、よそ者の私は、頼んでもいないのにサメの心臓とか気持悪いものをいろいろ出されたりして、いじめられました。でもおかげですごくおもしろかったです。その節はありがとうございました。

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そのあと2009年も訪問したわけですが、このときは船で大島まで渡ってみることにし、「休暇村気仙沼大島」という公共の宿を予約していました。公共の宿というのはこれまでの経験では価格的には割安感はあるものの、どこか味気ないたたずまいで、実用本位という印象を持っていました。大島へは30分くらい船に乗ると、浦の浜という港に着きます。

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船の到着に合わせて、たくさんある民宿やホテルの送迎バスもきています。中には“気仙沼ちゃんの宿”として知られる「アインスくりこ」のバスもありましたが、こっちは大繁盛していてたくさんの客が乗っていました。「気仙沼ちゃん」自体を知らない人も最近は多いかもしれませんが。

私は、せっかくきたのだから少し歩こうと思って、宿まで歩くことにしました。少し雨が降っていてあいにくの天気でしたが、だいたい15分くらいで到着したと思います。

「休暇村気仙沼大島」は、予想通りの公共施設っぽい外観ですが、とくにボロではありませんでした。どうせなら古い民宿などにすれば良かったかとも思いましたが、とにかくチェックインしました。チェックインと同時に、「あとで抽選をしてプレゼントをさしあげますので、名前を入れてください」と、貼り出されたアミダくじに名前を記入させられました。

部屋はやはりどこにでもある公共施設という感じ。夕食を食べる食堂も、企業の研修施設のような感じです。

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ただ食事の内容はけっこう豪華で、特に帆立を自分で焼きながら好きなだけ食べられます。足りなければいくらでも持ってきてくれる食べ放題システムでした。とはいえいくらおいしくても、そんなにたくさん食べられるものでもありませんが。そのうえ、宿泊客には生の帆立貝を無料で10枚くらい送ってくれるサービスも付いていました。アミダくじのプレゼントといい、観光客誘致にかなり工夫をこらしている感じがしました。帰ってきてから食べた帆立もおいしかったです。

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それとは別に、夕食に刺身の盛り合わせを注文していたのですが、なかなか出てきません。最初から刺身が付いていたので、これがそうなのかと思いつつ食べていましたが、ほぼ食事が終わるころになってアルバイトらしい若い男性スタッフが「お待たせしました」といって、大皿の刺身を持ってきました。

こっちとしてはいまさら食べられないので、「もはやいりません」といったのですが、「あ、そうですか…」といいつつも、アルバイトは粘ってなんとか置いていこうとします。どうも、厨房の落ち度かスタッフの落ち度かわかりませんが、出し忘れていたようです。あくまでもキャンセルを主張すると、他のスタッフがきて「お出しするのが遅れて大変申し訳ありませんでした」と謝り、悲しそうに引き上げていきました。

それで食堂を出て行く時に、食堂の外でアミダくじの当選発表が行われていたのですが、1泊無料券が当たっていました。食事時のミスがあったので宿の側で細工をし、むりやり当選にしたような気がします。無駄になった刺身の盛り合わせは、反省会でもしながらスタッフみんなで食べたのでしょうか。

この宿はそんなこともありましたが、思ったよりいい宿で、朝は散歩がてら海岸にも出てみました。散歩道が海まで続いているので、すぐに到着します。天気は悪かったのですが、海の景色が好きなのでけっこう長時間眺めてきました。海岸では朝から化石を拾っているおばちゃんがいて、「けっこういろんなのが見つかるんだ」といってました。

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そのあとの朝食はバイキングでしたが、やはり地の物が多くおいしかったです。料金は、結局特別注文の刺盛りがなくなったので7500円くらいだったと思います。帆立を後で送ってもらえることも含めて、かなりお得な宿だと思います。ただ今度気仙沼にいく機会があれば、何とかして古い商人宿か駅前旅館を見つけて、泊まってみたいと思っています。

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[休暇村気仙沼大島](2008年9月宿泊)
■場所 〒988-0603 宮城県気仙沼市外畑16
■楽天トラベルへのリンク→休暇村気仙沼大島
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入り組んだ迷路のような建物。石油臭のする刺激の強い泉質 [東鳴子温泉 高友旅館]

「鳴子温泉」といえばさまざまな泉質の温泉が楽しめる東北屈指の湯治場として有名です。古川方面からJR陸羽東線で行くと、鳴子温泉駅の手前にあるのが鳴子御殿湯という駅で、この駅周辺に「東鳴子温泉」の宿が集まっています。こっちも広くいえば「鳴子温泉郷」の一部なのでしょうが、にぎやかな鳴子温泉とはまったく違い、まさに湯治場そのものの雰囲気があります。

DSCN1104

ここの「高友旅館」を訪ねた時で、「東鳴子温泉」は3回目でした。なぜか「鳴子温泉」より、遊ぶところもなく、寂れたムードの「東鳴子温泉」に惹かれてしまう。最初は「田中旅館」という宿に泊まり、次は「勘七湯」という宿に泊まりました。

「ボロ宿」ということでいえばこの「田中旅館」が最高でした。見るからにまさに廃墟のようなモルタル作り。とても営業しているとは思えないムードでした。電話予約して行ったので営業していないということはないのですが、ひと気もなく、崩れ落ちそうな建物がひっそりと道端にたたずんでいました。一応2食付きで頼んだのですが、夕食にはそのへんで買ってきたクリスマスの鶏のもも肉を焼いたようなのが出てきて、ボロい湯治宿とのギャップが激しかったです。

部屋には窓の外に向かって「避難器具」という矢印が出ていたので確認してみると、ところどころ結び目を作ったロープがぶら下がっていました。その窓から見ると宿の裏には芦が生い茂った沼があり、白鷺が一羽、ぼうっとしていたのが印象的でした。

風呂は広くて明るいコンクリート作りでしたが、印象でいうと昔のサナトリウムのようなむなしい明るさというか、あまりにも古びているので、明るいのに何か出そうな雰囲気でした。当時、写真をほとんど撮っていないのが残念です。

次にいった「勘七湯」は、これとはうって変わって健康的で明るい宿で、湯治もできますがまあ普通に家族で泊まれる温泉宿だと思います。

こういう経験を経て、東鳴子周辺の一種独特なムードに惹かれていたので、今度は「高友旅館」に泊まってみることにしたわけです。行ってみたら、例の「田中旅館」のほぼ向かいにあったのでびっくりしました。「田中旅館」は現在はどうも営業していないみたいです(未確認)。

修正版DSCN1103

さて「高友旅館」ですが、このときは自炊で2泊しました。1泊4000円くらいだったと思います。ここもかなり古びたボロい建物ですが、全体的に重厚感があります。内部は非常に入り組んでいて、本気で迷子になりそうでした。浴場の入り口も2箇所にあるなど、不思議な造りで、最後まで構造を把握できませんでした。近所に一軒だけ生鮮食品もおいてある古い食料品店があったので、そこにいって材料を買い込み、豚汁を作って2日間食べました。

DSCN1086

食器や鍋もあるし、ガス台は部屋にあるのでもっと本格的に自炊する場合でも便利です。部屋はかなりボロかった記憶があります。

それからお風呂は、なんというかかなり特徴のあるお湯でした。メインの「黒湯」という混浴内湯は、少し石油のようなにおいがして、お湯も黒いです。そのほか貸し切り可能な家族風呂などがいくつかありましたが、いずれも成分が濃い感じでかなり効きそうでした。実際のところ、いつもの調子でお風呂に何回か入っていたら湯あたりしてしまいました。こんな経験は初めてでした。

DSCN1083

上の写真は家族風呂です。この時はあまりほかの客がいなくて、「黒湯」もほとんど独占状態だったのですが、入り口が二カ所にあり、脱衣所で誰もいないと思ってカメラを持って入ったら、先客がいたのであわててカメラをもどしたりしました。結局あまりお風呂の写真は撮っていません。

「東鳴子温泉」に泊まると「鳴子温泉」も近いので、日中は電車にのって鳴子温泉駅までいきました。こっちはにぎやかで人も多かったです。共同浴場も「鳴子温泉」の名物でもある有名な「滝乃湯」や、比較的新しくできた「早稲田桟敷湯」などがあり、けっこう楽しめます。お昼を食べるにも、うーめん屋さんとかいろいろあり、近代的なスーパーもあり、こけしやさんもあります。温泉神社にも鳴子のこけしがいました。

DSCN1094
DSCN1099
早稲田桟敷湯

そういうことなので、普通に温泉らしい風情を楽しみたいなら「鳴子温泉」のほうがいいことはまちがいありません。療養目的でもないのにあえて「東鳴子温泉」ばかりいっている私は、かなり酔狂なのだと思いますが、「高友旅館」は泉質といい、宿の雰囲気といい、一度はたずねてみる価値があると思います。また、温泉好きな人の間ではそれなりに有名な宿らしいです。

[東鳴子温泉・高友旅館](2005年3月宿泊)
■住所 〒989-6811 宮城県大崎市鳴子温泉字鷲ノ巣18
■泉質 含重層-硫黄泉、重層硫化水素泉、含土類-重層泉、純重層泉など
■楽天トラベルへのリンク→東鳴子温泉 高友旅館
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昭和初期の建物を探検 [温湯温泉 佐藤旅館](休業中)

最近は一人旅をすることは少なくなりましたが、前はよく一人でバイクで遠くまで出かけていました。宮城県にある温湯温泉・佐藤旅館にいったのも、そんな一人でのバイクツアーでした。

佐藤旅館は温湯温泉の一軒宿で、日本秘湯の会の会員旅館です。けっこう有名だと思います。ここは昭和初期以前の木造建築が残っている由緒ある建物なので、「ボロ宿」というのは失礼かもしれません。建物の間を昔の街道跡が通っており、番所も置かれていたようで、かなりいい雰囲気でした。

佐藤旅館中庭2
佐藤旅館中庭
二棟の真ん中にあるのが昔の街道で、人通りもそれなりに多く、繁盛していたそうです。

宿に着くと、すごく親切なご主人が「きょうはお客も少ないから、のんびりしてってよ」といってくれました。確かに平日で雨も少し降っていたせいか、広い建物にひとけがありませんでした。食事は「大広間で」と時間になって呼ばれたのでいってみると、客が少ないどころではありませんでした。

佐藤旅館食事部屋
↑こんな感じ。広い部屋にひとりっきりでした。となりの大広間にも家族客が一組いるようだったので、貸し切りでもないのですが、この部屋の真ん中で食事するのは逆に落ち付きませんでした。でも食事そのものは温かくあるべきものは温かい状態で出してくれて、手作りの豆腐もかなりおいしかったです。

佐藤旅館夕食
とにかく私としては、本物の昭和初期の建物にほぼ貸し切り状態で泊まれて感激しました。なので夜中に館内を少し探検してみました。廊下は入り組んでいたり思わぬところに4~5段の階段があったりして、いかにも建て増ししてきたような昔の旅館風です。部屋数も多く、今は使っていないような古い部屋もありました。ただ、夜中に歩いていて暗いし、やや不気味なムードを感じたので、早々に部屋に戻りました。

佐藤旅館部屋
佐藤旅館廊下
お風呂はまあ岩風呂があったのと、混浴の内風呂もあったような気がしますが、何しろ風呂でも館内でも誰にもあわなかったのであまり印象に残っていません。たぶん良かったんだと思います。

佐藤旅館は2008年の岩手・宮城内陸地震で、被害を受けたそうです。それほどアクセスは悪くないのですが、途中から一部細い山道みたいになっており、道路が被害を受けたようです。でも建物には大きな被害はなかったようなので、貴重な建物が失われなくて何よりでした。

[温湯温泉 佐藤旅館](現在休業中・2003年9月宿泊)
■住所 〒987-2511 宮城県栗原市花山字本沢温湯8番地の1
■泉質 ナトリウム-塩化物泉・源泉かけ流し

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