今年5月に遠野に行きました。15年ぶりくらいです。前は宿泊はしていなかったので、今回は一泊してゆっくり見学しようと思いました。柳田國男先生の「遠野物語」を生んだ、日本民俗学の聖地。佐々木喜善さんの故郷です。物語に登場する座敷わらしや河童が、町の観光アイテムとして広く活用されています。

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夕方遠野駅に着いたので、まっすぐ宿に向かいました。遠野駅からも5分くらいのところにある「福山荘」という古い宿です。座敷わらしが出るという評判の宿は焼けてしまった金田一温泉の「緑風荘」や、盛岡の「菅原別館」などが有名なようです。そういう宿もおもしろかったかもしれませんが、なかなか予約がとれないようです。

「福山荘」は下の写真のような感じ。古い遊廓みたいなイメージもあり、なかなか風情があります。

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見た目は明治・大正の雰囲気ですが、実は戦後の建物。まだ60年ちょっとしかたっていないそうです。でも、若い女将さんの話しによると、この家を作った先代が木材などに凝って、自分の好みにまかせてぜいたくな造りにしたのだそうです。廊下などはワックスでも塗ったように光っていますが、これは数年に一度漆を塗っているのだそうです。

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この宿には急きょ泊まることにしたので、前日くらいに電話したところほぼ満室で、一部屋だけ空いているということでした。「狭い部屋ならあるけど、どうかなあ」と不安そうだったので、「狭くても寝れないというほどではないでしょう」といって、泊めてもらいました。部屋は下の写真のような感じ。かなり古びていて、風情がありました。期待通りのボロ部屋でした。

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トイレも昔風の造りで男女共用ですが、洗浄便座が付いていました。

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無事に宿についたので、もう5時くらいだったのですが周辺を散歩してみました。遠野の町は活気を失いつつある地方都市が多いなかで、観光でなんとかがんばっているようです。それでも裏道を歩くとけっこう廃墟が目につきました。夕方だったせいか、どこか寂しげな街角風景です。

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市内には大きな商業施設や観光開発された一角やあり、きれいに整備されていたりするのですが、通りには下の写真のような不気味な子供会のお知らせも。

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狭い市街地をひととおり廻って、飲み屋街もチェックしてみましたが、軒数は少なく、ちょっと寂しげな夜の街でした。酒屋さんで地酒などを買って宿にもどりました。

夕食はけっこう品数が多く思ったより豪華。

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これを全部、部屋に運んでくれました。その後、狭い部屋にふとんを敷きにきてくれたのですが、どうもあまり慣れていないスタッフらしく、ふとんを敷くのに2人ががりで、えらく手間取っていました。よっぽど「自分でやるから」といおうかと思ったのですが、まだ練習中なのだろうと思ってひたすら待つ。

結局、朝までの間に座敷わらしは見かけませんでした。座敷わらしはいいお化けなので、できれば会いたかったのです。

翌朝の食事は玄関の脇にある広間でとりました。この部屋もなかなかいい感じ。昔は宴会場なんかに使われていたのかもしれません。通りに面した部屋なので、夜はにぎやかな歓声や三味線の音なんかが外に漏れだして、楽しい雰囲気だったのかもしれません。

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朝食後は遠野の見学に出かけました。チェックアウトした後、宿のご主人に「荷物を置かせてもらってかまいませんか」というと「どうぞどうぞ」というので、とりあえず重い荷物は宿に預けさせてもらいました。またしても長くなってしまったので、遠野の見学については次回にします。

[遠野・旅館 福山荘](2010年5月宿泊)
■所在地 〒028-0523 岩手県遠野市中央通り5-30
■楽天トラベルへのリンク→旅館 福山荘
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