去年のゴールデンウィークに立ち寄った温泉です。東北本線と十和田観光電鉄の線路にはさまれた広大な敷地に展開する大規模温泉。昨年久しぶりにいってみて、まったく様がわりしているのにびっくりしました。

大浴場には、隣接する形で池に突き出した露天風呂があり、水に浮かぶ露天風呂「浮湯」と称しています。この宿はいったん破綻したはずなのですが、経営が替わり、再生をめざして大変豪華なお風呂に生まれ変わったようです。最近温泉一朗さんがリポートしていたとおり(笑)、米軍三沢基地関係のアメリカ人も慣れた感じでくつろいでいました。

p_1
p_2

上の写真は宿のホームページからお借りしました。昔は私からするとあえて行きたいとは思わない、いかにも団体客向けの温泉宿でした。一部では、旅館の敷地内を十和田観光電鉄の線路が通っているため、敷地内に踏み切りがあることで有名でした。最近はパックツアーの宿泊先として、よく旅行広告などで見かけます。

団体向けのレジャー温泉という意味ではいまも同じかもしれませんが、温泉のあるフロアに配置された売店や休憩施設、食事処なども一新されており、けっこう青森らしい雰囲気を演出していました。この一帯を「じゃわめぐ広場」と名付けてレトロ感覚で統一しているほか、金魚ねぶたの提灯をぶら下げた屋台風の居酒屋や、リラクゼーション施設なんかもありました。「じゃわめぐ」というのは、方言で“ザワザワする”という感じの意味ですが、祭りで“心騒ぐ”というか、そんな意味合いを持たせているのだと思います。

DSCN8860
DSCN8862

「ねぶた祭り」の山車も。本来「ねぶた祭り」はこのあたりの祭りではないのですが、八戸の三社祭りの山車なども展示してあって、なかなかこっています。このときはちょうどお昼時だったので、食堂で「八戸ラーメン」を食べました。煮干しベースのシンプルな懐かしい感じの味で、おいしかったです。

DSCN8869

そのほか昔のこの地方の雑穀中心の食事を再現して展示したり、おばあちゃんの居間をミニチュアで再現したり。お風呂あがりに休憩する時もけっこう楽しめる工夫がこらされていました。

DSCN8875
DSCN8873

そういうわけで、団体旅行が隆盛だった昭和を感じさせる「古牧グランドホテル」の面影は、現在あまり残っていません。昔なら大規模ボロ宿として紹介できたのですが‥。ボウリング場もなくなったみたいですし。昔の内湯は残っているようでしたが、やはり閑散としていました。

いずれにしても東北の温泉らしい風情などはどこにもないのですが、それなりにおもしろい宿として生まれ変わり、集客にも成功しているようです。

余談ですが、実は十和田観光電鉄・三沢駅の立ち食いそばがかなりいい味出していることは、地元以外ではあまり知られていません。

DSCN8877
DSCN8857

このときもラーメンを食べた上に、天ぷらそばも食べてしまいました‥。反省しています。

[古牧温泉 青森屋](2009年5月立ち寄り)
■所在地 〒033-8688 青森県三沢市古間木山56
■泉質 単純温泉
■楽天トラベルへのリンク→星野リゾート 青森屋
人気ブログランキングへ にほんブログ村 旅行ブログ 温泉・温泉街へ