仕事で出張する時も、最近はなるべくボロい旅館を探すのですが、以前はやはり便利さ優先で選んでいました。岡山駅周辺で宿を探した時に、駅のすぐ横にあたる便利な場所にみつけたのが「ホテルグランヴィア岡山」です。駅に直結しています。素泊まりで一泊しました。

DSCN2694

この時は朝から京都で仕事を済ませ、そのあと岡山で一泊。翌日岡山の「高島」という駅で仕事があって、さらにそのあと高松に渡ってひと仕事をした上で、飛行機で帰ってくるという、けっこうあわただしいスケジュールでした。なので、あまり風流な宿を味わう余裕がなかったのです。市内の城や庭園の見学もできませんでした。

新幹線で京都駅から岡山駅について外に出ると、何やら猿をひきつれた変なこどもの侍の銅像がありました。地元では有名な英雄か何かなのか。この侍の視線の先にちょうど「ホテルグランヴィア岡山」があって、探す手間もかかりませんでした。

修正2DSCN2693

外観は下の写真のような感じ。大規模でけっこう豪華なイメージです。写真はホテルのHPからお借りしました。

vi49e7e8d490df4

まさに駅前。部屋の窓から外を見ると、鉄道線路がよく見えます。しかし岡山も古い街なので、いい感じのボロ宿もぜったいあると思うのです。今から思うと残念。今度行く機会があれば、そういう宿を探してみたいと思います。

DSCN2700

とにかく、もう夕方なので食事をしに出かけました。例によって地元民限定みたいな怪しい居酒屋を探して歩きました。地方の新幹線の駅前というとビジネス街みたいになっているところも多いのですが、岡山はちょっと裏に入ると飲食店街があり、けっこういい感じの店も多く、店探しで楽しめました。

いきなり目立っていたのがこれ。

DSCN2695

ここに入ってもよかったのですが、ちょっとおもしろ過ぎる点と、せっかく瀬戸内地方にきたからには焼鳥やホルモンより魚が食べたいと思って、さらに歩き回りました。その結果みつけたのが駅にも近い「居酒屋 樽げん」という店でした。ここもそんなに怪しい雰囲気を持った店ではなく、けっこう大きめの普通の居酒屋です。でも魚がいろいろありそうだったので決めました。

店に入ると店番はおっちゃんひとりで、客はテーブル席で飲んでいるサラリーマン2人しかいませんでした。カウンターに座ってビールを頼んで、「何を食べようかな」と貼ってあるメニューなどを見ていましたが、よく見るとカウンターの上の大皿に並べてあるいろんな種類の惣菜がおいしそうです。

大根や魚の煮たやつとかいろいろあって悩んでいると、おっちゃんが「今日はいいだこの煮付けがうまいよ」というので、じゃあ、と思って頼んでみました。これが感動的においしかったです。この時まで私は「瀬戸内海のたこなんて有名なだけで、うまくない」という偏見を持っていましたが、やはり地物はうまいということを改めて実感しました。

DSCN2696

そのほか野菜のてんぷらなどもすごくおいしかったです。

調子にのって地酒も飲んでみましたが、これは私の口には甘過ぎました。でも2本飲みました。

飲んでいるうちにだんだん混んできて、地元民が多いなか、やはり駅に近いせいか、あきらかに出張できたような一人客もいます。私のすぐ隣に座ったそうした“よそ者”の一人が、カウンターの上の大皿をみていかにも素人丸出しで悩んでいるようなので、「いいだこがうまいですよ」と教えてあげました。その“よそ者”は「いいだこっていうと‥‥、どれですか?」などといっていて話にならないので、親切に教えてあげました。

おつまみがおいしいと長酒になってしまいますが、この日は翌日の仕事もあるので本気を出すのはやめて、早々にホテルに引き上げ。朝起きると部屋に朝刊が届いていました。「こういうところが、ちゃんとしたホテルらしくていいなあ」などといまさら感動しつつ地元新聞を読みました。地方に行った時に地元新聞を読むのはすごくおもしろいです。

DSCN2699

朝食は駅ビル内の朝からやっている定食屋で。こういうメニューは日本中どこにいってもだいたいおなじ。お天道様と米の飯はついてまわる。

DSCN2701

岡山駅に行ったのは、20代前半のツーリング以来でした。そのときも岡山駅周辺で昼ごはんを食べたのですが、当然、駅自体がまったく変わってしまっていて、当時の面影はありません。まるで別の都市にきたようでした。いずれ再訪する機会もあるはずなので、できればじっくりとお城見学などをしたいと思っています。

[岡山・ホテルグランヴィア岡山」(2008年4月宿泊)
■所在地 〒700-8515 岡山県岡山市北区駅元町1-5
■楽天トラベルへのリンク→ホテルグランヴィア岡山
人気ブログランキングへ にほんブログ村 旅行ブログ 温泉・温泉街へ