2009年10月に、用事があって茨城の平磯という駅までいきました。このとき乗車したのが「ひたちなか海浜鉄道湊線」というローカル私鉄です。常磐線の勝田駅から、阿字ヶ浦までの間を結んでいます。

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鉄道旅は好きなのですが、あまり各地のローカル線についての知識はありません。単にネットで乗り換えを調べてでかけただけなのですが、いってみてあまりの電車のボロさにびっくりしました。これだけ古い車両を使っているからには、おそらく名のあるローカル線だろうと思ったら、やはり鉄道ファンの間では有名な路線であることが後からわかりました。

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電車の中もなかなか古くていい感じです。やはり写真を撮りにくる人が多いらしく、運手士のじゃまするなとか、いろいろ注意書きも書いてありました。その中の情報によると帰りに乗った電車は、「キハ222」という立派な車号を持ち、羽幌炭坑鉄道に使われていた車両らしいです。そのため運転席には雪国特有の雪除けの旋回窓がついており、これは非常に珍しいということでした。

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電車をみた瞬間から古さに感動していたのですが、途中駅にはそれを上回るような古い廃車がいくつも置いてあり、それも見物でした。

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いったい何のためにこんなにたくさんの古い車両を展示してあるのか。鉄道ファンを集客するための仕掛けなのかもしれません。

それ以上に気になったのが、途中の「金上」という駅でみつけた温泉宿の看板です。「長者ケ谷津温泉・旅館山田屋」と書いてありました。こういう温泉地らしからぬところにある温泉には、なかなかのボロ宿が多いので、ぜひ見学したいところでしたが、このときは果たせませんでした。

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あとで少し調べてみたところ、嘉永年間からの古い温泉で、農家風の素朴な建物に狭い石風呂があり、宿泊もできるようです。ぜひ今度行ってみたいと思っています。

電車は狭い住宅街や林や畑の中を抜けていきます。なかなかいい雰囲気の風景が続きます。

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このときは平磯駅で電車をおりました。この駅には一応ちゃんとした駅舎がありましたが、駅舎に隣接するスーパーマーケットは廃墟になっていました。それ以外は普通の住宅が多かったですが、海産物の加工工場や蔵造りの古い建物があり、ちょっと独特のムードでした。

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あまりにも見どころが多いこの鉄道は、実際のところよくロケなどにも使われているそうです。現地の人に聞いたところ、チオビタドリンクの、菅野美穂ちゃんがホームで走りながら「愛情一本!」と叫ぶCMも、この路線の「那珂湊」駅あたりで撮影したということでした。

この鉄道も経営的には苦しいのだと思いますが、非常に貴重な地域の足であり、文化遺産だと思うので、がんばってほしいと思います。このときは日帰りの旅でしたが、こういうところには思わぬボロ宿もあるはずなので、やはり1泊くらいするつもりで出かけたいものです。

[ひたちなか海浜鉄道湊線](2009年10月乗車]
■区間 勝田(茨城県ひたちなか市)~阿字ヶ浦(茨城県ひたちなか市)

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