気仙沼にはなぜか縁があってこれまで数回行っています。宮城県の中でもほとんど岩手県に近く、新幹線で東京から行くと、一度岩手の一関までいって大船渡線に乗り換えることになります。街は古くから栄えた漁港ですので、古い建物も目につきます。駅から港方面に向かう途中にかなりさびれた感じの旧市街があり、初めていった時にぜひ泊まりたいと思ったのが「松屋旅館」という建物でした。かなりのボロ宿で非常に魅力的です。残念ながら、すでに廃業しているようでした。

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港に行くと、フカヒレのフカらしいのが大量に揚がっていました。気仙沼港は唐桑半島と大島で外海からさえぎられた奥にあり、目の前に半島や島が見える入り組んだ地形は、瀬戸内海にでもきたような感じがしました。漁港はどこもそうかもしれませんが、どことなく懐かしい風情を感じます。

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港町ブルースの碑もありました。こういうのが余計なような気がしますが、せっかくなので、つい写真を撮ってきてしまいました。

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とにかく気仙沼といえば、有数の漁港で帆立や牡蠣の養殖も盛んなだけに、魚がおいしいのでも有名です。この日のお昼は当然お寿司と海鮮丼を食べました。「大寿司」という店のお寿司は感動的なほどにおいしかったです。

初めて行った時は、南気仙沼駅に近い「一景閣」という観光ホテルに朝食付きで泊まり、夜は近所の魚のおいしい店を教えてもらって出かけました。地元民だけが集まるような排他的な居酒屋で、よそ者の私は、頼んでもいないのにサメの心臓とか気持悪いものをいろいろ出されたりして、いじめられました。でもおかげですごくおもしろかったです。その節はありがとうございました。

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そのあと2009年も訪問したわけですが、このときは船で大島まで渡ってみることにし、「休暇村気仙沼大島」という公共の宿を予約していました。公共の宿というのはこれまでの経験では価格的には割安感はあるものの、どこか味気ないたたずまいで、実用本位という印象を持っていました。大島へは30分くらい船に乗ると、浦の浜という港に着きます。

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船の到着に合わせて、たくさんある民宿やホテルの送迎バスもきています。中には“気仙沼ちゃんの宿”として知られる「アインスくりこ」のバスもありましたが、こっちは大繁盛していてたくさんの客が乗っていました。「気仙沼ちゃん」自体を知らない人も最近は多いかもしれませんが。

私は、せっかくきたのだから少し歩こうと思って、宿まで歩くことにしました。少し雨が降っていてあいにくの天気でしたが、だいたい15分くらいで到着したと思います。

「休暇村気仙沼大島」は、予想通りの公共施設っぽい外観ですが、とくにボロではありませんでした。どうせなら古い民宿などにすれば良かったかとも思いましたが、とにかくチェックインしました。チェックインと同時に、「あとで抽選をしてプレゼントをさしあげますので、名前を入れてください」と、貼り出されたアミダくじに名前を記入させられました。

部屋はやはりどこにでもある公共施設という感じ。夕食を食べる食堂も、企業の研修施設のような感じです。

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ただ食事の内容はけっこう豪華で、特に帆立を自分で焼きながら好きなだけ食べられます。足りなければいくらでも持ってきてくれる食べ放題システムでした。とはいえいくらおいしくても、そんなにたくさん食べられるものでもありませんが。そのうえ、宿泊客には生の帆立貝を無料で10枚くらい送ってくれるサービスも付いていました。アミダくじのプレゼントといい、観光客誘致にかなり工夫をこらしている感じがしました。帰ってきてから食べた帆立もおいしかったです。

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それとは別に、夕食に刺身の盛り合わせを注文していたのですが、なかなか出てきません。最初から刺身が付いていたので、これがそうなのかと思いつつ食べていましたが、ほぼ食事が終わるころになってアルバイトらしい若い男性スタッフが「お待たせしました」といって、大皿の刺身を持ってきました。

こっちとしてはいまさら食べられないので、「もはやいりません」といったのですが、「あ、そうですか…」といいつつも、アルバイトは粘ってなんとか置いていこうとします。どうも、厨房の落ち度かスタッフの落ち度かわかりませんが、出し忘れていたようです。あくまでもキャンセルを主張すると、他のスタッフがきて「お出しするのが遅れて大変申し訳ありませんでした」と謝り、悲しそうに引き上げていきました。

それで食堂を出て行く時に、食堂の外でアミダくじの当選発表が行われていたのですが、1泊無料券が当たっていました。食事時のミスがあったので宿の側で細工をし、むりやり当選にしたような気がします。無駄になった刺身の盛り合わせは、反省会でもしながらスタッフみんなで食べたのでしょうか。

この宿はそんなこともありましたが、思ったよりいい宿で、朝は散歩がてら海岸にも出てみました。散歩道が海まで続いているので、すぐに到着します。天気は悪かったのですが、海の景色が好きなのでけっこう長時間眺めてきました。海岸では朝から化石を拾っているおばちゃんがいて、「けっこういろんなのが見つかるんだ」といってました。

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そのあとの朝食はバイキングでしたが、やはり地の物が多くおいしかったです。料金は、結局特別注文の刺盛りがなくなったので7500円くらいだったと思います。帆立を後で送ってもらえることも含めて、かなりお得な宿だと思います。ただ今度気仙沼にいく機会があれば、何とかして古い商人宿か駅前旅館を見つけて、泊まってみたいと思っています。

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[休暇村気仙沼大島](2008年9月宿泊)
■場所 〒988-0603 宮城県気仙沼市外畑16
■楽天トラベルへのリンク→休暇村気仙沼大島
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