「渋温泉」にいったのは2005年のことで、目的は「金具屋」という旅館に泊まることでした。ここはけっこう料金は高いものの、いろんな風呂があり、建物も歴史を感じさせる情緒のある旅館として有名です。ここに泊まることを第一に、できれば2~3泊したいと思っていたのですが、「金具屋」は高いので1泊だけにし、次の日は「かめや旅館」という、やはり「渋温泉」の中心にある比較的安い宿に朝食付きで泊まることにしました。「金具屋」はたぶん2万円くらいで、「かめや旅館」は朝食付きで6000円以内だったような気がします。このへんは、残念ながら記憶が定かではありません。

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上の写真が「金具屋」。みた通り立派な木造4階建てで、温泉ファンの間では超有名な、泣く子こもだまる名旅館。国の有形文化財になっている伝統建築です。「渋温泉」自体も、上信越自動車道の信州中野ICから行くと手前の「湯田中温泉」から、ひとつながりになっているような温泉街で、ずっといい感じの情緒のある町並みが続きます。金具屋前の細い道は、タイムスリップしたような古い湯治場風情が漂っていました。

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上の写真は「金具屋」のお風呂です。このほかにも家族風呂がたくさんあって、一応全部入りましたが、それだけでけっこう忙しいです。このほか、「渋温泉」には共同浴場の「大湯」をはじめ外湯がたくさんあるので、とても1泊では満喫できないわけです。外湯は裏道を入った意外なところにもあるので、散策していて、けっこう飽きないのです。

「金具屋」は入り口を入ったときから高級感あふれ、帳場の前は広い座敷になっており、大きな古い置き時計なんかもあります。上品な中庭や渡り廊下なんかもあって、全体的にかなり古いのですが、洗練された雰囲気がありました。いつもボロ宿ばかり泊まっているので、こういう宿にくると妙に興奮します。

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この日は館内の風呂に入り、別館の食事処で豪華な夕食を食べ、2間続きで縁側などもある豪華な部屋でくつろぎました。そして次の日が問題の「かめや旅館」に移動する日でした。とりあえず朝のうちは大湯前の朝市などをひやかし、昼間は近くにある「地獄谷温泉」に猿が温泉に入るのを見に行きました。

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「渋温泉」から林道を通って「地獄谷温泉」の駐車場まで行くと、そこのおっちゃんが「今日は猿が山からおりてこないみたいだ」とショッキングな発言。しかしせっかくここまできたので、「まあ散歩がてら行ってみます」といって、15分くらい歩いて「野猿公苑」で待っていると、「猿がおりてきた」という声がかかり、待っていた観光客みんなで猿の温泉場まで歩きだしました。ここの猿はいつまで見ていても飽きませんね。

ここには「後楽館」という一軒宿がありますが、前に一度泊まったとがあり、猿の温泉は2度目でした。しかしボロ宿ということになると、この「後楽館」はかなりいい線いっています。昔のことで写真も残っていないのが残念です。「後楽館」に泊まった時は、群れからはぐれた猿が宿の屋根まできていて、「不用意に窓を開けておくと猿が財布などを持っていくこともあるので、絶対に開けないように」といわれたことを思い出しました。

午後になって「かめや旅館」にチェックインしました。ここはかなりのボロ宿というか古い木造建築ですが、「金具屋」と違って高級感というものはまったくなく、廊下の床に赤いじゅうたんが敷いてあったり、インテリアなんかも何かちぐはぐな感じなのです。帳場や受け付けも雑然とした感じ。「金具屋」とのギャップにショックを受けつつ、部屋に落ちつきましたが、全体的に薄暗い感じで、不気味なムードもありました。外観についてはつい写真をとるのを忘れてしまいました。

ただ風呂だけはすごくて、男女別の内風呂のほか、貸し切りの庭園露天やお座敷露天風呂など、いくつもの家族風呂があり、けっこう楽しめます。この日、ほかの客とはまったく出会いませんでした。

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上の写真は「かめや旅館」の貸し切り風呂の一例です。渋温泉の宿はだいたい立て込んだ温泉街にあるので、山の中ではないのですが、一歩宿の中に入ると、異次元の世界が広がる感じでした。この宿でも、そういう不思議な気分を味わいながら、いくつも風呂に入りました。

夕食は外に出て、すぐ近くの居酒屋さんで飲んだあと、ラーメンを食べました。射的屋などにもいってみましたが、そこのおばちゃんがやたらと愛想が良く、客を乗せるがうまいので、けっこう真剣になってやってしまいました。温泉街の夜の散策もなかなか風情がありました。

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ちなみにこのときは、草津に抜ける国道を通って草津に寄って帰りました。途中に最「国道最高地点」の標識がありました。

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とにかく「渋温泉」は、実際にいってみると、思いのほか高級感のある温泉街でしたが、安い宿もあります。湯治場であると同時に行楽地的な要素も強いような気がしました。ともあれ、じっくり長期滞在したい温泉でした。今度はもっと強烈な“ボロ宿”を探して、もう一度いってみたいと思っています。

[金具屋](2005年9月宿泊)
■住所 〒381-0401 長野県下高井郡山ノ内町 渋温泉
■泉質 弱アルカリ性低張性高温泉、弱酸性低張性高温泉など(源泉かけ流し)

[かめや旅館(2005年9月宿泊)
■住所 〒381-0401 長野県下高井郡山ノ内町 渋温泉
■泉質 地獄谷源泉(おそらく含食塩石膏泉・源泉かけ流し)

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