那須周辺は東京から近く便利なので、何かというと遊びに行っています。観光地として開発されきった感があり、アウトレットやテーマパーク、レストランなど何でもあるところで、今さらボロ宿を求めるのは難しいエリアだと思います。那須湯本温泉の「雲海閣」は、ぐうぜんネットで見つけて行ってみたのですが、かなりのボロ宿でした。当時は写真を取りまくる習慣がなかったので、あまり写真が残っていないのが残念です。近いうちにぜひまた行ってみたいと思っています。

だいたい電話予約をする段階から電話に出た人が「いや~うちは普通のきれいな宿でもないし、素泊まりしか受けてないですけど、それでもいいですか。びっくりするかもしれませんよ」と、念押しするのです。

こっちはたいていのボロ宿は慣れているつもりなので、まったく気にしませんでした。

那須街道からちょっと入り口がわかりにくいのですが、とにかく行ってみると確かにボロい建物でした。しかし別に不衛生なわけでもなく、掃除も行き届いていました。要するに古い建物だというだけのことです。大きな自炊用のキッチンもありましたが、本格的な調理器具が多くて、以前は食事を出していたのだと思います。

部屋に案内されて、ここに来る前に寄った温泉の話しをしていると、割と若い若旦那らしき人が「お客さん、温泉に本当に興味があるのなら、じっくりと語りますけどいいですか」と、実は語りたそうにいうわけです。そういう話しなら大歓迎なのでいろいろ話しを聞きました。

雲海閣
荷物いっぱい

そのときの話しによると、この宿の源泉は、「鹿の湯」と同じ源泉を引いているが、「鹿の湯」は例によっていつも混んでいて、要するにそれだけお湯の鮮度が落ちているが、もっといい状態で入浴できるのがこの宿だということです。そのほか自家源泉もあり、お湯は本当にいいのだということでした。そのほか各地の温泉についての評価などもいろいろ話題になり、なかなかおもしろかったです。すごく温泉に詳しいご主人でした。だいたいわざわざこの宿を選ぶ人は、かなりの「温泉好き」が多いと思います。

ついでに近所のステーキ屋についても教えてもらい、「狭い店だけど、すごく安くておいしいところでテレビでも紹介された」というので行ってみました。確かに安かったですが、カウンター席中心のラーメン屋のような雰囲気の貧乏くさい店です。カウンターの中ではおばちゃんがちょっとグズな店員を叱り飛ばしたりしていて、うるさかったです。落ち付いて食事をする感じではありません。でも、肉はおいしくワインなども安いので繁盛していました。那須にいったら寄る価値はあると思います。
(※その後、2010年に訪ねた時はなくなっていました)

「雲海閣」のお風呂は2種類あって、ひとつは不気味なコンクリートのトンネルを抜けた先の古い木の階段をずっとおりたところにあります。宿に入った時から硫黄の臭いが漂っている感じなので、本物の温泉だということがわかります。湯船は木製で2つに分かれていて、熱い新鮮なお湯と、やや古いぬるめのお湯を選ぶことができます。すごくいいお湯でした。ほかに客がいなくて独占して長湯しました。写真を撮っていないのが残念です。

もうひとつお風呂は、宿泊棟にもっと近いところにあるタイル貼りの風呂で、こっちは少し泉質が違うようです。「鹿の湯」とは別の源泉だということでした。

那須というと豪華で近代的なホテルが多く、子供連れなどで出かけるにはいいところですが、まだこんな宿も残っているのです。純粋にお湯が目的なら、ぜひおすすめしたい宿でした。でも最近は行っていないので、現在の様子はわかりません。温泉好きな人が増えているので、けっこう繁盛しているかもしれません。


[那須湯本温泉・雲海閣](2004年8月宿泊)
■住所 栃木県那須郡那須町湯本33
■泉質 含硫黄カルシウム硫酸塩塩化物泉(硫化水素型)
単純硫黄泉(硫化水素型)
(源泉かけ流し)
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