水沢で仕事があったついでに、夏油温泉に寄ってきました。夏油温泉にはだいぶ前にバイクで行って以来。泣く子も黙る東北の名湯のひとつですが、その時は北上からのアクセスが、山道に入るとかなり走りづらかった記憶があります。雨が降っていたせいもありますが。

しかし湯治場風情の残る元湯夏油の一角は、本当にすばらしい露天風呂天国だったので、いずれまたゆっくり行ってみたいと思っていたわけです。それが今回かないました。

昼頃北上駅到着。今回夏油温泉へは送迎バスで向かいます。その時間まで2時間近くあるので、駅周辺で昼食を食べ、時間をつぶす作戦でした。

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西口駅前にある複合施設の「おでんせプラザぐろーぶ」。これに入ってみることにしました。

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1階に北上ケーブルテレビのブースがあり、アジア大会の男子駅伝を放映中。もう40km過ぎの大詰めだったので、見ていくことにしました。川内選手残念。

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「おでんせプラザぐろーぶ」にはおみやげ屋やスーパーのほか、飲食店も入っていましたが、地下飲食店街ではあまり営業している店はありませんでした。射的場の廃墟も。

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このほか「クレヨンタワー」という建物にも飲食店街がありましたが、やはりあまり営業しておらず、適当な店がみつかりません。

何か北上らしい食事をしようかと思っていましたが、結局ホテルメッツの中華料理店でラーメン。名物の北上コロッケというのがありましたが、今回は食べませんでした。

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送迎バスの時間が近づいたので東西自由通路を通ってバス乗場のある東口に向かいます。

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時間にやってきた元湯夏油のマイクロバスに乗り込み宿へ。私のほかに10人くらいの客が乗り込みました。前に来た時の記憶より道がよくなっているような気がしますが、やはりかなり標高があり、宿の直前あたりはヘアピンカーブの連続。

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ついにあこがれの夏油温泉に到着。見た感じは前に来た時と特に変わっていないようでした。

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ここは普通の旅館設備もありますが、自炊部というのがあって、格安で素泊まりできます。というか、素泊まりが本来の湯治の形だったのだと思いますが、最近は旅館形式で泊まる人のほうが圧倒的に多いようです。今回、同じバスに乗っていた人々もみんな旅館。私はもちろん自炊部です。

フロントに入ると、「自炊の方はいらっしゃいますか」と呼ばれ、部屋に案内してもらいます。

両側に見えているのは旅館棟。

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こちらが敷地の奥に向かって並ぶ自炊棟で、今回は「夏油館」という建物の2階に部屋を取ってもらいました。このいかにも昔の湯治場を思わせる風情だけでも来たかいがあります。

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前に来た時は自炊客がかなり多く、もっとボロい大部屋に泊まった記憶があるのですが、今回は立派な個室。

食事も到着時に頼めば作ってもらえるそうです。前に来た時は食堂やうどん屋があったのですが、それはなくなっていました。

仲居さんに「20年以上前に来たことがある」というと、「それならずいぶん変わったでしょう」といわれたのですが、それほど変わっていない。前に来た時は食堂で晩飯を食おうと思っていたら、営業時間を過ぎてしまって、一晩をかっぱえびせんで過ごすことになりました。今回も食事ができないケースを想定して、北上のスーパーでおにぎりを買い、前日の残りのかっぱえびせんがあったので、食事は頼みませんでした。思えば私はかっぱえびせんのおかげでこれまでずいぶん危機を乗り越えてきました。ただし帳場付近には売店もあるので、とりあえず何か食べ物を入手することは可能です。

夏油館入口。

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熊の注意書きも。

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夏油館向かいのやはり自炊の「紅葉館」には団体が入っているようでした。

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部屋はこんな感じ。到着した時は布団干しの最中でした。

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自炊部といっても、こんな部屋に泊まれるので、まったく不便はありません。今回は冷蔵庫まで付いています。

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窓から見た景色。まだ紅葉には早いようです。川の音も聞こえますが、この川沿いに露天風呂が並んでいるわけです。

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夏油館の廊下。

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休憩所。夏油間では唯一ここにテレビがある部屋です。

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自炊場。今回は若い長髪のにいちゃんが一人で自炊していて、夕方になると何か炒めものを作っていました。ちゃんと自炊するとはえらいものです。

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お風呂は露天風呂がいくつかあるほか、本館の内湯も使えるので、全部入ろうと思うとなかなか大変です。昔あった洞窟風呂は入浴中止になっていました。

私はまだ明るいうちに、まずは一番近い「真湯」と「女の湯」に向かいます。お風呂自体は撮影禁止なので写真は宿のホームページからお借りしました。

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↓真湯。

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↓女の湯。

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どちらも適温で、女の湯は少し温いくらい。真の湯から女の湯にぽくには橋を渡るのですが、一緒に入っていたにいちゃんがタオル一枚の姿で「このままで行っちゃっていいんですかね」と聞いてきたので、「問題ありません」と応えておきました。前は川原沿いに裸のまま移動する人もいたくらいの温泉場です。川向こうに行くくらい、どうってことはありません。

基本的に混浴の露天風呂が多いのですが、最近は時間帯で分けているようで、女性には一回も合いませんでした。また女性専用の露天風呂も「滝の湯」という、かなりよさそうなやつがあります。

それと、以前と比べると視線を遮るような囲いが増えているような気がしました。前は本当に湯壺があるだけの露天風呂が多かったような記憶があります。

川向こうの女の湯は岩から流れ出る源泉のあたりには鳥居が作られており、なかなか風情があります。どこかの公務員のようなバリっとした髪形の眼鏡をかけたおっちゃんがじっくり浸かっていました。「ここは温いですね」と声をかけると、「そうですね。ここは長く疲れますが、向こうの大湯は、ちょっと入れないくらい熱いですよ」ということでした。

その後食事をして、ほかにやることもなくまたお風呂へ。食事はおにぎり一個とかっぱえびせん。

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熱いという「大湯」には暗くなってから行ってみましたが、じいちゃんが一人で湯船のそばに座っていて、お湯をすくって掛けていました。私は「そんなに熱くないのかな」と思って、いきなり入って奥まで歩いて行きましたが、その瞬間、とんでもなく熱いことがわかって、あわてて飛び出しました。じいちゃんが見ているのでさりげない風を装い、「なかなか熱いですな」と余裕を見せてきました。

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そのまたすぐそばにある「疝氣の湯」というのは狭い湯壺で、前に来た時は気に入って何回も入ったお風呂です。今回もかなり温くてゆっくり長湯できました。例の公務員風のおっちゃんとは、ここでも遭遇。ここは入りやすいせいか、けっこう人が集まり、自炊していた長髪のにいちゃんとも遭遇。なんだかこういう湯治場に慣れない感じのにいちゃんに対し、ほかのじいちゃんたちがいろいろ教えてあげていました。若い客がいると何となくうれしいのかもしれません。

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露天風呂は川沿いに降りた谷底にあるので、お風呂ごとに8時~9時過ぎくらいからの夜間は入浴禁止になります。だいたい11時以降はすべて入れなくなるようです。朝は明るくなってきたら入ることができます。

私は、朝はかなり早く起きて、旅館棟にある内湯の「小天狗の湯」というのに入りました。前に来た時は「白猿の湯」という内湯に入ったので、今回は違う内湯を狙ってみたわけですが、ここもかなりいいお湯でした。

最初電灯のスイッチがわからなくてうろうろしていると、跡から従業員らしき人がきて、付けてくれました。その人も一緒にサラッと入浴してすぐに出て行ったのですが、たぶん調理場の板前さんではなかったかと思います。

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朝も送迎バスの時間が決まっているので、それに合わせてフロントに行って精算をしました。自炊の料金は寝具などの借り方によって違うのですが、今回は3000円くらいだったと思います。

宿の入口付近には小さな祠と、樹齢850年という大きな杉の木が。

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今回も一泊だけだったのが残念。せっかくの露天風呂をじっくり堪能するには、せめて2泊はしたいところでした。

このあと、北上駅から帰るだけですが、そのまま東京に帰るのも味気ないので、平泉に寄ってみることにしました。

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平泉駅前。観光客多し。

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観光ポイントを巡回する「るんるんバス」に乗って中尊寺をめざします。じいちゃんの運転手さんが「るんるんバス発車しま~す」といちいち発声します。たぶんそんなことを大きな声でいうのは嫌だけど、運行マニュアルで決まっているんだろうなあと思って、少し同情しました。

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中尊寺の手前に「平泉文化遺産センター」というのがあったので下車してみました。平安時代を再現したオブジェなどなかなかおもしろいところでした。

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またるんるんバスに乗って中尊寺へ。

周囲はおみやげ屋さんや食堂もあり、このへんで朝食を食べることにしました。店の前には船橋とは関係ない、ふなっしーも発見。

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なぜにこんなところにふなっしーが。

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「ひらっしー」でした。

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このあたりの店で山菜そばを食べて中尊寺へ。観光地価格で高いけれど、このそばはけっこうおいしかった。

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最初、けっこう登りがきついです。

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上がってしまうと平地に。

お堂がいろいろあります。

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とにかく金色堂へ。

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金色堂を囲っている建物の中は撮影禁止なので、外から望遠で狙ってみましたが、何だかわからない写真になってしまいました。

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実物はやはり世界遺産というだけあって、なかなか迫力がありました。

こちらが中尊寺の本堂。

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帰りは下るだけなので楽です。

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途中平泉の町並みも見下ろすことができます。藤原三代の栄華をしのぶ。

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そしてまたるんるんバスに乗って駅まで戻り、一関で新幹線に乗り換えて東京に戻りました。水沢~夏油温泉と今回は2泊だった上に、平泉で歩いてやや疲れました。しかしやはり夏油温泉は最高でした。

[夏油温泉 元湯夏油](2014年10月宿泊)
■所在地  岩手県北上市和賀町岩崎新田1-22
■泉質  ナトリウム・カルシウム塩化物泉など
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夏油温泉 元湯夏油
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