近頃東北地方の出張が多いです。今回は岩手県の水沢へ行った話です。というか、今は「奧州市」などというわけのわからない自治体名になっています。こんな市名に反対する人はいなかったんでしょうか。この時の合併で、水沢市をはじめ、歴史を感じる「江刺」「前沢」「衣川」などといった自治体名も消えました。今は奧州市内の区名になっています。

水沢といえば高野長英、斎藤實、後藤新平などの偉人を輩出した歴史のある城下町。付近には俘囚の長・アテルイ時代の史跡も多いところで、市名が消えたのは本当に残念。

しかし駅名は残っています。水沢駅は新幹線の水沢江刺駅から少し離れているので、私は一ノ関で在来線に乗り換え、水沢駅に向かうことにしました。

一関に来るのは7月以来。ピカチューも前に紹介しました。この立ち食いそば屋もいったい何回来たことか。ちなみにここの立ち食いのメニューには350円の「学割ラーメン」というのがあるのですが、どんなやつなのか一回見てみたいものです。

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一ノ関駅から在来線で水沢駅へ。私は水沢駅に降りるのは初めてです。

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水沢駅前。タクシーも多いしなかなか栄えています。さすが岩手県第3の都市。

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この日の宿は予約済みです。市内のホテルで、駅から10分くらい歩きます。朝食付きのプランなので、夕食は途中で食べるか、何か買っていこうという作戦でした。

しかし大通りはそれなりににぎやかですが適当な店はなし。私が好むような寂れた感じの店は裏通りにあるはず、と思い裏道に入ってみました。

飲み屋街なのでしょうが、まだ時間が早いせいか、どこもやっていません。

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そもそも営業しているのかどうかあやしい店も多かったです。

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そんなことをしているうちにホテルが見えてきてしまいました。

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その周辺にも店は見当たらず、こうなればとにかくホテルに入ってしまい、その後で改めて出かけるべきだろうと作戦を変更。そのままチェックインしました。

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普通のビジネスホテルかと思っていたのですが、けっこう独特の雰囲気を持った古そうな宿。フロントで浴衣やタオルを受け取るシステム。鍵をもらって部屋に向かいました。

ランドリーコーナーなどがあるところを見ると、長期滞在客も多そう。

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廊下は節電中。

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部屋はこんな感じの和室。ホテルにしてはかなりいい味を出しています。布団が出してあるのも好印象。必要なアメニティは揃っており、冷蔵庫も自由に使うことができます。お湯が入ったポットは廊下の流し台のところに置いてあって、必要な人はそこから各自で持っていくシステムでした。

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窓から見えた水沢の町並み。

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私はまずはさっさと布団を敷いてしまいました。

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その上で宿の案内を眺めていると、ルームサービスでいろいろ食事ができることを発見しました。これは好都合。「玉子丼(味噌汁、香の物付き)430円」がなかなか魅惑的です。もう出かけるのも面倒なので、これで食事を済ませることにして、お風呂に行きました。風呂帰りにフロントに寄って「ルームサービスがあるんですか」と尋ねたところ、「時間は決まっていますが、やっております」ということでした。

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お風呂は大浴場で、24時間入ることができます。これも非常に便利。行ってみると数人の先客がいましたが、円形の大きな浴槽が中央にあり、かなりの深さがあります。全体的に銭湯みたいな感じの風呂でした。なかなか快適です。

部屋に戻って布団で横になっているうち、うとうとしてしまい、気がつくと8時20分。あわてて起きてルームサービスのメニューを見ると、やはりオーダーは8時15分まででした。今夜のめしがない…。

まあそこから出かけて居酒屋などを探してもいいのですが、もう気力もなく、ホテルの1階売店でかっぱえびせんを買ってきて食べました。カップ麺なども売っていたので、お湯をわかせばそういうのも食べられます。

翌朝は早起きしてまたもお風呂に入り、朝食時間と同時に食堂へ。しかしすでにけっこう客がいます。

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こんな感じ。あまり種類は多くありませんが、洋食を選ぶこともでき、ドリンクバー付き。朝食としては十分で、味も悪くなかったです。私は昆布とこんにゃくを煮たやつが気に入ったのでおかわりをして、それをメインにご飯を食べました。そもそも朝食付きで3700円くらいの安さだったので、朝食のメニューなどに文句をつける筋合いではありません。

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この日は水沢区内での仕事があり、場所が少し遠いのでフロントにタクシーを呼んでもらって宿を出ました。夕食を食べられなかったのは残念でしたが、私としてはかなり納得感のあるホテルでした。

しかし本当の楽しみはこれから。この日はそのまま帰るのではなく、北上まで足を伸ばし夏油温泉に泊まる予定。

仕事が終わって水沢駅に戻り、在来線で北上駅をめざします。水沢も城下町なので武家屋敷など見どころがあるのですが今回はパス。下の写真は水沢駅の待合室。

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菊池雄星くんはさすが岩手県の有名人だけあって、純情米のキャラクターになっていました。

駅前で見つけたポスト。国立天文台の観測所が水沢にあるのにちなんだもののようです。

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改札が開いたのでホームへ。この時、窓口でチケットを買っていたじいちゃんの動きが緩慢で、間に合わないのではないかと心配して見ていました。しかもようやく買ったチケットをすぐに床に落としてしまい、それに気づかずに列に並ぼうとする始末。しかし列でそれを見ていたおばちゃんたちがキップを拾ってあげて、寄ってたかって世話をしたので、じいちゃんは無事に列車に乗ることができました。こういうお節介というか世話焼きのおばちゃんがいるおかげで日本の平和が保たれているのだ、と改めて感心しました。私も旅先ではよくうかつなことをしでかしますが、面倒見のいいおばちゃんに助けられることが多いのです。

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さて、いよいよあこがれの夏油温泉に向かいますが、その話は次回にします。

[奧州市  水沢翠明荘](2014年10月宿泊)
■所在地  岩手県奥州市水沢区大手町5丁目33番地
■楽天トラベルへのリンク→水沢 翠明荘
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