東鳴子温泉に一泊後、次の目的地は岩手と秋田県境にある「ほっとゆだ駅」。湯川温泉の「新清館」という宿をめざします。駅に温泉が付いているので有名な駅です。

湯川温泉とはいうのは、東鳴子温泉・まるみや旅館のご主人キクちゃんによると、おすすめの自炊宿がある渋い温泉場だそうです。私は初めて。しかし、今回はメインの温泉街の手前にある「水清館」を選びました。ボロ宿ではなく普通の立派な温泉旅館です。前日は自炊宿だったので、一応2日目はまともな食事を食べてみようという魂胆でした。

陸羽東線に乗って、小牛田到着。東北本線の乗換駅でなかなか混雑しております。

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しかし少し時間があったので1階の待合室というか、観光案内所のようなところで勝手に暖を取りつつ、時間をつぶしました。少し駅前にも出てみました。

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なかなか渋い駅前旅館も発見。「旅館旭館」。由緒ありそうな宿ですが、建物自体は新しくなっているようです。

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年末の帰省時期でもあり、東北本線も混んでいました。北上まで直通列車はなく、一関で乗換。

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一関駅ホームの立ち食いそば。ここは前に気仙沼に行った帰りにそばを食べた店です。しかし今回は乗換時間が迫っていたので弁当を買いました。

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この弁当を、北上駅の待合室で食べようという作戦です。弁当はなかなかおいしかったので、「はやて」でビールと味噌汁を買って一緒に飲みました。こういう真っ昼間に弁当を食べながらビールを飲むというのは最高ですね。

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北上駅に来ると必ず撮影してしまう鬼剣舞。

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さて北上線の発車時刻が来たので列車に乗り込みました。これであとは「ほっとゆだ駅」まで1本。さらに行けば秋田の横手に到着します。横手も前に大雪の時期に行って、かまくらを見物したものでした。その時に泊まった宿「尾張屋旅館」さんにはずいぶんお世話になりました。

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雪は昨日の東鳴子でだいぶ降ったわけですが、列車が進んで山の中に入っていくと、それどころではない積雪量になってきます。

ほっとゆだ駅到着。

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駅売店は、お風呂の番台を兼ねていました。しかし、駅のお風呂は明日の帰りがけに入ることにして、とにかく宿をめざします。

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湯川温泉まで行くバスが駅前で待っていました。

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「新清館」到着。バス停の真ん前ですごく便利。道路をまたぐ形で2つの棟がつながっているという不思議な建築。

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ロビーにはクリスマスツリーが。やはり立派な温泉宿なので、ロビーも広く、なかなかゴージャスでした。

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通された部屋も立派。こういう立派な部屋に泊まるのは久しぶりです。

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浴衣もなかなかスタイリッシュなやつがそろっていました。

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外はかなりの積雪。しかも現在進行形で降っています。明日の朝、無事に駅まで戻れるか不安になります。

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しかし、この宿もこうして立派に見えますが、実はもともとは湯治宿だったらしいです。美人若女将がいうには、昔からの常連客がいて滞在することがあるので、新しい建物になったときにも、1階に引き戸の部屋を作り、湯治客を受け入れているということでした。

確かにその面影は残っていて、食事をつけてくれるプチ湯治や、格安で自炊滞在できるプランもありました。私が泊まった日にもばあちゃんが一人、湯治部屋にいました。

お風呂も混浴の大浴場と男女別の大理石風呂があります。混浴のほうが、昔からの面影を残しているのでしょうか。

まず混浴大浴場に行ってみました。こっちのほうが部屋から近いです。

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脱衣所と大浴場。レンズが曇ってよく写りませんでした。脱衣所は男女別になっていますが、中で合流するスタイル。この日の夜も、おばちゃんが入ってきましたが、あまり人が多い感じでもなく、何度もゆっくりつかりました。

道路をまたぐ通路を抜けると男女別の大理石風呂です。こちらも大浴場と似たような雰囲気でした。とにかく源泉の温度が高いので、かなり温まります。

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そしてお待ちかねの夕食。久々の豪華料理。お膳に乗り切らないくらいの感じでしたが、やっぱり冬なので、鍋がおいしかったです。またもビールを飲み、お酒の熱燗も頼みました。

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酔っぱらってしまったので、布団を敷いてもらって早めに寝てしまいました。

翌朝も早くから風呂に入り、朝食はこんな感じ。布団をあげるのも面倒だったので、少し片づけてお膳を出してもらいました。この宿は家族経営なのか、小さい子供2人が朝食準備のお手伝いにきていました。将来は女将さんになるのでしょうか。

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この日も長距離移動になるので、バスの時間に合わせて早めに出発。外はかなり雪が積もっています。

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宿の真ん前のバス停もこんな感じ。最初これが見つけられず、目の前にあるのに、女将さんにバス停はどこですか、と聞いてしまいしまた。

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しかしこのへんの人はさすがに慣れていて、道路の雪かきも始まっていました。

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そして再びバスでほっとゆだ駅へ。

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駅前も、もうどこが道やら知れずという感じですが、正面の建物はレストランや休憩所、おみやげ屋などが入った物産館のような建物で、お風呂に入った後、ここで地場産の飲むヨーグルトを飲んでみたらおいしかったです。

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さてそのお風呂ですが、売店でお金を払い、普通の銭湯のような感じで入浴します。お風呂の中には鉄道用の信号機があって、普段は青色ですが、発車時間が近づくと黄色くなるという趣向。黄色くなったらお湯から出て、必死に着替えれば、なんとかまにあうかもしれませんが、それだと落ち着かないですね。

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貸し切り風呂も付いていて、その横の階段を上がった2階が休憩室になります。

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自販機くらいしかありませんが、ここで休憩しながら何回もお風呂に入るというのもオツかもしれません。普通の温泉施設のような使い方ができそうです。何にしても、この部屋が暖かくて、外に出たくありませんでした。

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お風呂に入る前にチケットを買おうと思って、窓口に行ったら雪かきで不在でした(笑)

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駅員のおっちゃんはすぐに戻ってきて、「チケットは自販機でも替えるよ」というのですが、実はこの日、北上から盛岡に行き、さらにいわて銀河鉄道線と青い森鉄道を乗り継いで八戸まで行く予定だったので、自販機ではまずかったのです。しかし、聞いてみたら結局第3セクターのチケットはここで買うことができず、盛岡までしか買えませんでした。

雪まみれの列車が近づくほっとゆだ駅ホーム。

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盛岡ではまたも飽きずに立ち食いそば屋で昼食。ラーメンと山菜そば。実は盛岡駅の「はやて」も何回か寄ったことがある店で、私はわりと気に入っています。

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下の写真は2年くらい前に行った時にとった写真です。

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盛岡から八戸に行くのなら新幹線に乗ればあっと言う間なのですが、わざわざ第3セクターを乗り継いでいくのも酔狂なことです。料金もそんなに安いわけではありません。

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吊り広告をみていると、「ぎんが食堂」とか「列車deスイーツ」とか、いろいろ努力をして収益向上をめざしているようです。もともと東北本線という基幹路線だった第3セクターは、地元にとって大変貴重な存在なので、これからもがんばってほしいと思います。

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[湯川温泉  新清館](2013年12月宿泊)
■所在地  岩手県和賀郡湯田町湯川52地割121-2
■泉質   ナトリウム 塩化物 硫酸塩泉
■楽天トラベルへのリンク→旅館 新清館
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