2013年の11月に大分出張があり、日帰りも可能だったのですが、せっかくなので別府で温泉にでも入ってやろうと思い、宿を探しました。本当は鉄輪温泉の自炊宿などにも行きたかったのですが、翌日には帰らなくてはならなくてあまり時間がないこともあって、別府駅から近くて便利な「御宿  新ほり井」を楽天トラベルで見つけ、朝食付きで予約しました。夕食は別府市内で関アジとかを食べようという作戦。今回はあまり趣味に走った宿ではなく、便利さを優先したため、まったく“ボロ宿”ではありません。申し訳ありません。

大分での仕事は昼頃からだったので、朝早く大分空港に向けて出発。最近は朝早い出張の時のパターンになっている朝食用の弁当を持っていきました。今回はサバ塩焼きと焼肉とミートボール弁当。貧乏くさいながらも内容は豪華になってきています。これがうまい。これを羽田空港で食べて飛行機に搭乗しました。

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この前の台風時の岩国出張と違い、天気が良く窓からの景色もよく見えました。知多半島と渥美半島が一望に見えるシーン。朝日で海が光っていてきれい。懐かしい神島も小さく見えています。

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香川の坂出付近と思われる独特の地形も。瀬戸大橋もちらっと見えています。

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いくつもの島が橋でつながっているのは大崎下島と岡村島だと思われます。手前の大崎上島の木江集落ではなかなか楽しかった想い出があります。

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晴れた朝に飛行機で瀬戸内海上空を飛ぶのは本当におもしろいです。

そんなことをしている間にあっという間に大分空港に到着。大分空港は国東半島の不便なところにあり、これまで利用する機会がなく初めての訪問。温泉宣伝用のアニメキャラがいました。

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バスで大分市内に向かい、仕事をすませて夕方再び大分駅へ。駅前には銅像がいろいろありました。

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渋い商店街も。

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駅中には「BUNBUNGO」が展示してありました。これは時間によっては子供を乗せて実際に動くそうです。

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大分駅に前に来たのはずいぶん前のことですが、その後駅そのものは近代化されておりました。

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たぶん通勤快速だと思われる列車で別府へ。

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別府駅到着。5時か6時くらいだったでしょうか。11月なのでけっこう寒いです。宿のある西口に出ました。こっちはどちらかというとメインの繁華街の反対側になり、静かな雰囲気。

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住宅街のような路地を歩いていくと「御宿 新ほり井」がありました。徒歩2、3分の近さです。

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宿の裏側は大きな鉄筋の建物になっているのですが、入口はしっとりした和風の雰囲気。隠れ家のような落ち着きを感じる宿です。

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玄関を入るとすぐに宿の人が出てきて、いろいろ説明をしながら部屋に案内してくれました。お風呂は2つあって、いずれも中から鍵をかけて貸し切りで利用するスタイル。ほかの客と一緒になることは基本的にないそうです。ますます隠れ家風ですね。

案内のおばちゃんは「ちょっと人手が足りなくなって、急に手伝いにきたもんだから慣れなくて」といいながら、宿帳を書いてもらうのを忘れたといって、後でもってきたりしました。なかなか親切なおばちゃんでした。

入口に畳敷きのスペースがあり、その奥に座敷。なんだかとってもきれいなだけでなく、座敷も広いので一人ではもったいない感じ。

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「一人だともったいくらいのいい部屋ですね。この宿はみんなこんな広い部屋なんですか」と聞くと、「もう少し狭い部屋もあるんですけど、お一人のお客様が何人か滞在していて埋まっているんです」ということでした。

窓側に縁側と洗面所のスペース。トイレは入口和室の奥にあり、クロゼットもそちらのほうに付いていました。

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かなりの専有面積を持った部屋だと思われるゆったりした作りです。しかも新しい。「新ほり井」という名称は、もしかしたら建て替えに伴う名称なのかもしれませんが、そのへんは聞く機会がありませんでした。

とにかく夕食を食べるために外へ。お風呂に入ってしまうと出るのが面倒になるので先に食事に行くことにしました。

別府も名だたる観光地なので名物グルメもいろいろありますが、別府冷麺というのが最近は人気がそうです。しかし寒いのでそれはパス。

歩きながら適当に店を探すことにしました。目標はアジかサバの刺身。

おばちゃんに「食事にいってきます」といって外に出ました。東口側に出るとにぎやかで怪しい路地もあります。

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繁華街を歩いていると駅近くで見つけました。「駅前高等温泉」。歴史のある公営の銭湯ですが、宿泊することもできます。ここはなかなか予約が取れないと聞いていたのですが、「空室あり」の看板が。高級感あふれる「新ほり井」より、ここにしたほうが良かったか、と思いましたが、たぶん空室も雑魚寝部屋だと思うので、ちょっと出張の時は厳しいかもしれません。次の機会にはぜひ泊まってみたいと思います。

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一応門前の手湯だけつかってきました。

さらに歩いていくと渋そうな民宿などもあり、宿泊については善し悪しは別として、いきなり来てもなんとかなりそうな気がします。

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だんだん飲み屋街の雰囲気も出てきました。

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時間が早いせいかまだあいていない店も多かったですが、結局昭和レトロ演出の居酒屋に入ってみました。

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お通しは、そうめんみたいなやつに卵を落としたもの。なかなか美味。

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レトログッズも置いてありました。しかし最近はこの手の店が多くて、あまり珍しくもない感じでしょうか。

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とにかく刺盛りを頼んで、後はゆっくり考えようと思っていましたが、刺身が異常に大盛り。これを食うだけでも精いっぱいで、ほかのものは食べられませんでした(笑)

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やはり何というか、東京あたりとは醤油が違うのでちょっと違和感があります。甘いというか濃厚というのか。慣れるとおいしいのでしょうが。

とにかく満足したので素直に宿に帰ることにしました。帰りは裏道を通ってみましたが、いよいよ怪しい歓楽街が本格的に稼働し始めていました。しかし寒いので早く宿に帰って温泉に入ろうと道を急ぎます。

宿に戻ると布団を敷いてくれていました。

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まずは広めの温泉に。

こちらは2~3人でも入れそうな広さですが、ぜいたくに貸し切り。お湯はやや熱めで長湯は厳しいですが、自家源泉のかけ流しで、なかなか良かったです。

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翌朝は狭いほうに行ってみました。こちらあまり熱くなく、ゆっくり入ることができました。温度は時間帯によっても多少違うのかもしれません。

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しかしこういう感じの風呂が貸し切りで使えるというのは本当にぜいたくです。出張で来るビジネスマンなんかは、こういう宿を知ってしまうとビジネスホテルに泊まるのがいやになりそうです。

朝食は3階の大広間で。ちょっと上品な感じでボリューム感はないですが、だご汁もあり、私としては十分な内容でした。

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そんなわけで、珍しく上品な旅館に泊まってみましたが、駅から近いことや静かな環境を考え合わせると、当たりだったのではないでしょうか。

この日は東京に帰るわけですが、例によってまっすぐ帰らず、久大本線で日田方面に向かってみました。前からあこがれの地だった天領日田。その話は次回以降に続けます。

[別府市  御宿 新ほり井](2013年11月宿泊)
■所在地  大分県別府市田の湯町8-27
■泉質  炭酸水素塩泉.(源泉かけ流し)
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