兵庫城巡りの続きです。

早朝から竹田城後に登り、ぐったりした感じでしたが、次の目的地豊岡をめざします。豊岡は、和田山から電車に乗るとすぐ。30分くらいで豊岡駅に到着しました。

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意外に大きな町で、駅も新しく立派でした。

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この日は夕方くらいまでに城崎温泉に着けばいいので、時間もたっぷり。豊岡城とできれば出石城に行こうと思っていましたが、まったく情報を持っていなかったので、とりあえず駅1階にある観光案内所へ。

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ここの観光案内所で、町の地図でももらおうと思っていて、「豊岡の城跡はどのへんですか」と窓口の女性に聞いて見ると、奥にいったただ者ではない感じのおっちゃんが「そういうことであれば私が」と満を持して乗り出してきました。私としては「豊岡周辺の城を見学して、それからできれば出石にも行ってみたい」というようなことをいうと、出石行きのバスの時間から、豊岡市内の見どころまですらすらと解説してくれました。

おっちゃんによると、「まずバスで出石に行き、ちょうどお昼になるので出石そばを食べ、それから出石の伝統的建造物保存地区の町並や城を見て、またバスで戻ってくるとちょうどいいでしょう。ただ豊岡の城というと明確に残っている遺構は少ない」ということでした。

その上に「城に興味がおありですか」と聞かれたので、「いや、興味というより、今回の旅のテーマが城巡りなので‥」などとわけのわからないことをいうと、ロッカーから秘蔵の資料を出してきました。この資料は城に関心のある人にあげるために大事にとってあるそうで、恐縮ながら私にもくれました。

こんな感じ。

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中身は観光ガイドというより、豊岡周辺の城についての学術的な論文にも似て、古い図面や絵図などを駆使しており、それを比較的わかりやすく記述したような内容でした。

とにかくおっちゃんのおかげで計画が立ったので、駅前から出ている出石行きのバスに乗ることに。ちょっと時間があったのでお土産屋をのぞいて見たのですが、基本的に「玄さん」ものが多かったです。「玄さん」とは何者なのでしょう。

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よく見ると駅の周辺も「玄さん」だらけでした。

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ほどなくバスが来たので乗車。豊岡の市街地を抜けて、出石方面に向かいます。出石のバスターミナルには、10分か15分くらいだったでしょうか。割と近いです。ここで帰りのバスの時刻表をもらって、いよいよ出石の町に繰り出しました。

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しかし出石に来てはみたものの私は昔の城下町であることくらいしか知識がありません。とにかく観光案内所のおっちゃんが出石そばを食べろといったので、そば屋を探してみようと思ったのですが、そこら中そば屋だらけで、探すも何もありません。むしろどれに入っていいのか悩む感じ。

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歩いていると「旅籠西田屋」という古そうな旅館を発見。後で調べてみたら、使われなくなった町家を再利用した宿泊施設として、営業もしているそうです。

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結局、少し古い町並みを歩いて、路地裏で見つけた古そうな建物のそば屋に入ってみることにしました。建物の雰囲気優先で選択。

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観光案内所のおっちゃんによると、「出石そばというのは皿そばだが、1人前だと足りないかもしれないので、最初から3人前くらい取って、それでも足りなければさらに1枚ずつ追加することもできる」という話でした。なので3人前注文。

最初に卵とか薬味が出てきました。

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次に大量の皿そば登場。これで2人前。10皿。

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これ以上置く場所がないのではないかと思ったのですが、気にせずどんどん置いていきます。スペースがなければ積み重ねていきます。

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結局私が2人前食べました。やはり2人前くらいは軽く食べられますね。

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そば自体がかなりおいしい。せっかくあるので卵やとろろも混ぜてみましたが、むしろそばつゆだけのほうがおいしかったような気がします。

さて、もらった出石のガイドマップによると、このそば屋のすぐ近くに家老屋敷があります。その先に城跡があり、町並みも全体的にかなりコンパクトにまとまっています。あまり時間をかけなくても、けっこう回れそうです。

まずは家老屋敷へ。

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この場所は「仙石騒動」で有名な仙石左京の家があった場所だそうだ。古い屋敷ならではの重厚な雰囲気もありました。ちょうど団体さんがガイド付きで入ったところだったので、そのグループに紛れ込んで説明を聞きながら見学。

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2階に上がって窓から外を見ると、ちょうどさっきのそば屋が見えます。一生懸命手打ちしているところでした。そばがうまいと思いましたが、やはり打ち立てのやつを出しているようです。

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旧城下町の一部を再現したジオラマもありました。

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「告  質素倹約につとめるべし  城主」

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さてここを出て、少し歩くとすぐにお城に行き当たりました。

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登城門。

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逆光ですが櫓が見えました。非常に小規模な城です。石垣はけっこうしっかりしていますが、ちらっと見るとただの山のようにも見えます。

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この上から見た出石市街。盆地ですね。但馬の小京都といわれるほどの古い町並みが残れされたのは非常に幸運でした。もっと上にのぼる道もあったのですが、暑いのでパス。

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城山の一角にお稲荷さんもありました。

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出石の街中を適当に歩いてみることにします。

城跡の前からにぎやかな通りが続いており、観光客がたくさんいます。お土産屋もたくさんありました。

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日本最古の時計台といわれる「辰鼓楼」も見学。

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この近くのせんべい屋で立ち食いのせんべいを1枚買い、食べながら散策。古い町屋がけっこう残っていて、電気屋などの商売をしている家もありました。

工事中の民家の前で、桂小五郎の史跡を発見。そういえば、彼は京都から長州藩が追われた時に、こっちのほうに逃げてきたのでした。地元民の侠気に助けられたというような話を聞いたことがあります。こんなところにも隠れていたんですね。

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ほかにもいろいろ見どころの多い町並みでしたが、バスの時間が近づいているのでそろそろ立ち去らなければなりませんでした。しかしバス停に向かっている途中で「出石永楽館」を発見。古い芝居小屋です。近畿地方最古の芝居小屋で、明治34年会館。前に内子でも芝居小屋を見学しましたが、こういうものを復元して、地域で利用するというのはいいことだと思います。

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入ってみると、芝居小屋ですからだいたい似たような構造になっています。

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舞台下にもぐってみると、やはり奈落がありました。「せり」の仕掛けも。

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ここで時間をつぶしたので、バスの時間がいよいよなくなってしまい、小走りでバス停へ。バスは高校生などで意外と混んでいました。たぶん出石の町などは、実際に住んでみるとすごく住みやすいところだろうなあという印象。手頃な規模の町の中にしっとりした雰囲気が残り、観光客もけっこう来ます。空き家も見かけたので、そんな家でアイスクリーム屋でも開業したら、けっこうのんきに暮らせるのではないか、などと思いましたが、まあ住んでみないとわかりません。

さて豊岡駅行きのバスは豊岡の街中に入ったので、途中でおりてみました。豊岡城の城跡にあたる神武山公園に寄ってみるのが目的。観光案内所のおっちゃんの話では、豊岡市街は地震などの災害が多く、あまり古い建物は残っていないということでした。

バスから降りて少し歩くと「カバンストリート」発見。この通りは昔は宵田商店街といわれ、豊岡経済の中心地だったとか。カバンは豊岡の地場産業で、カバン屋がならぶ町だそうな。

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確かにカバン屋が多く、工房などもありました。珍しいカバンの自動販売機まで発見。

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しかしあまり人影もなく、閉まっている店も多かったです。

ここからさらに歩いて神武山公園をめざします。遠くからでも山が見え、「あのへんが城跡だ」というのは見当がつきました。あまり城の面影はありません。

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入口がわからずだいぶ歩いた結果、「通行止め」。

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ほかにも入り口があるのかもしれませんが、今回は疲れたので城跡の山を見ただけでよしとして、再び駅に向かって歩きはじめました。

古い家はない、と聞いていましたが歩いているとなかなか渋い建物に出くわします。

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あと、道路のマンホールなどにはコウノトリがたくさん。豊岡では長らくコウノトリの繁殖を続けており、日本最後の野生の生息地として知られているそうです。

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「大石りくまつり」のお知らせも。この方は豊岡のお生まれのようです。

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そんなわけで思った以上に充実した出石~豊岡の散策を終え、計画通りの時間に駅に戻りました。

このあとはいよいよ待ちに待った城崎温泉。

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竹田城に登り、出石と豊岡を歩き回った一日がようやく終わり、あとはただ温泉につかり、ビールを飲むだけの一夜が待っています。その話は次回に。

(2013年10月訪問)
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