北海道ツアー旅の続きです。

湯の川温泉に一泊し、一行は朝出発して、まず函館朝市へ。団体ツアーはこういう時に特約店に寄ることが日程に入っています。

朝市でも一番奥の店というか、もはや朝市の範疇ではないのではないかという店に寄り、さっさと塩ウニと冷凍ホタテを購入。クール便で送ってしまい、後は身軽に自由時間を朝市見物しようという作戦でした。しかし雨が強くなってきてどうしようもないので、傘を持っていなかった私は函館駅まで行って、売店でビニールカッパ入手。

カッパがあればあとは降ろうがどうしようがこっちのものなので、ひと安心してバスに戻りました。

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バスはこのあと雨の中を大沼へ。
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途中にある「昆布館」という、やはりおみやげ屋というか、昆布関連資料などの展示もしてある施設へ。ここに来るのも2回目です。ここでは塩昆布みたいなやつを買いました。

大沼では昼食と合わせて自由時間をけっこう取ってあったのですが、雨なので歩き回るのはきついということで、乗合のモーターボートに乗ってみました。大沼と小沼を巡る15分くらいの乗船体験です。しかし雨のせいでほとんど外は見えませんでした。

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湖畔から駅方面には食堂やおみやげ屋もいろいろありますが、昔私が来た時よりはだいぶさびれたような印象を受けました。今回は雨も降っているのでバス集合地点である「ポロト館」という観光施設まで戻り、そこで食事。今回北海道に来てまだラーメンを食べていないので塩ラーメンを頼みました。あまり特徴のない味でしたが、やはり“おふ”が入っているのが北海道らしい。

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まだ寒いので館内はストーブがつけてありました。

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この日の目的地は洞爺湖なので、バスは着々と予定をこなしながら先へ進みます。次はイカ飯で有名な森で休憩。ここの売店でイカ飯の試食がありました。これも食べてさらにバスは先へ。

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次の目的地はけっこう距離がある室蘭の「地球岬」。噴火湾を巡る感じでバスは進みますが、けっこう高速道路が整備されているので驚きました。山に入ると路肩には雪が残り、やはり北海道、という感じがします。

やがて室蘭の市街を抜けて「地球岬」へ。

関東以北では最大の吊り橋「白鳥大橋」も通行。室蘭も産業が衰退しており、人口も減っています。しかしこのへんの工業地帯は夜間ライトアップなど、觀光客誘致にも力を入れていて、工場夜景スポットとしてけっこう人気が出ているそうです。

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「母恋」という駅を通過。母の日のプレゼント用に入場券が人気だとか。そういえば昔、愛国~幸福という駅の切符が人気を呼びましたが。恥ずかしながら、私も一枚持っておりました。

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さて「地球岬」も雨模様で、肝心の水平線がぼやけています。しかもすごい強風で、普通に立っていられないほど。とっとと写真を取ってバスに戻りました。

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地球型オブジェや、

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売店などもあるのですが、やはり天候のせいか寂しげです。あまり客が来ないのか、売店の呼び込みが強烈でした(笑)

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しかし駐車場のある丘の上からの展望が雄大で、雲がかかった有珠山や、昭和新山のシルエットなども見えました。

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けっこうあちこち回って疲れてきますが、最後は昭和新山へ。そこまで行けば宿泊地の洞爺湖温泉はすぐ近くです。

昭和新山に来るのは実に中学生時代以来。当時は山にのぼった記憶があるのですが、最近は禁止されているそうです。

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しかし近所の畑がいきなりこんなに盛り上がったら、それはびっくりしたでしょうね。

有珠山は眺望がいいらしいのですが、ロープウェイの上のほうに雲がかかっていたのでパス。

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自由時間は熊牧場で過ごしました。こういうのがあるとつい寄ってしまいます。
エサのリンゴを買って入場。

子どものヒグマもいました。こぐまのプーさんとご対面。

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各地の熊牧場に行ったことがある人はわかると思いますが、ここのヒグマもエサをもらおうといろいろパフォーマンスをします。立ち上がって手を振ったり、爪をはじいて鳴らしたり。ここには寝ころがってエサを要求する芸をするヒグマがいました。

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これで5時くらいになったのでいよいよ宿に向かいます。今回のツアーでも待望の大型観光ホテル「洞爺サンパレス」へ。ここを運営するカラカミ観光というのは、北海道内では有名です。

洞爺湖畔に立地する全室レイクビュー。しかしでかい。写真に全景が入りませんでした。

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「宇宙一の大浴場」(笑)

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ロビーからしてすごい広さで、全景は写真に入りません。売店も充実しておりました。

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部屋は立派な和室。ボロ宿が恋しい気分。

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窓から洞爺湖の中島が目の前に見えます。

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ところで私は食事前にひとつ用事がありました。

実は1年半くらい前に洞爺湖温泉に来た時に泊まった「大和旅館」を訪ねるつもりだったのです。この宿は前にもブログで紹介していますが、安くていい旅館でした(若夫婦が経営する家族的な快適温泉宿[洞爺湖温泉 大和旅館])

勝手にブログに乗せた上、その後本にも書いてしまったので、せっかく近くまで来たからにはあいさつに行こうと思っていたのです。

同じ洞爺湖温泉なので歩いてもたいした時間はかからないと思い出かけました。雨はほとんどあがっていました。

しかし考えてみれば、同じ洞爺湖温泉といっても、厳密にいえばここは有珠郡壮瞥町で、「大和旅館」があるのは虻田郡洞爺湖町。郡も違うし行政区域も違うわけです。結果的にずいぶん距離がありました。

しかしやがて見覚えのある温泉街の風景にぶつかり、一安心。前に来た時ラーメンを食べた渋い食堂は営業時間前なのかやっていませんでした。

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ここまで来れば「大和旅館」はすぐ。入り口を入って帳場で声をかけると、私のしらない男性がいて、「主人はちょっと出ている」ということでした。

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こちらも突然訪問しているので、いない場合は伝言だけして、東京から持ってきた羊羹を渡して帰るつもりでいました。そんなわけであいさつをして外へ出ると、そこへご主人が登場。勝手に“ボロ宿”呼ばわりしたことなど、謝罪してきました。

ご主人は「ブログは見ていましたけど、そのまま本になるとは思っていなかった」ということでした。本の掲載については出版社から許可を取ってあったのですが、いずれにしても本当にすみませんでした。あまり怒っていなかったし、直接面談してあいさつできて何よりでした。

これで一安心して再びホテルへ。15分~20分くらいの感じで、来た時はかなり遠く感じたのですが、帰りは任務が終了して気が楽になったので、湖畔をのんびり歩いたらそんなに遠く感じませんでした。

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湖の向こうに羊蹄山が見えるはずですが、曇っていてよくわかりません。GWではありますが、北海道はまだ寒いのであまり人通りもありませんでした。

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ホテルに戻ってさっそくバイキング会場へ。とにかく広い食堂で、自分の席から料理のあるところまで行ったり来たりするだけでも大変でしたが、内容的にはなかなか良かったです。

普通観光ホテルのバイキングというとあまり期待しないのですが、ここは焼きたてのホタテやステーキ、にぎりたてのお寿司などもあり、それぞれかなりおいしかったです。そのほか、何回かおかわりを取りに行き、ビールもしこたま飲みました。かみさんはプチケーキみたいなやつを5種類くらい食っていました。

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食事後はお風呂へ。「宇宙一」のお風呂とはどんなものなのか。実際いってみるとお風呂の手前にものすごく大きな遊園地風呂があり、ウォータースライダーや造波プールも。これだけでもでかいのですが、温泉はさまざまなタイプの浴槽がたくさん並ぶ巨大温泉でした。温泉は撮影禁止なのでホテルのホームページから写真を拝借しました。

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この写真はほんの一部。浴槽のひとつが写っているだけです。しかもこの規模のお風呂が2つあり、朝、夜で男女入れ換え制になっていました。夜中は入れないのですが、カギがかかっているわけではなく、自己責任で入ることは可能なようです。

今回私は2回しか入りませんでした。しかしここのホテルに来たら子ども連れなどは温泉だけでもけっこう楽しめそうな気がします。

部屋に戻ってしばらくすると、湖畔の花火大会が始まります。これは冬季をのぞいて毎日やっているそうで、私は前に「大和旅館」に泊まった時も見ました。そのときは一人旅で感傷的な気分になったものですが、今回はかみさんとビールを飲みまくっているので、部屋で騒ぎながら見学。

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花火は湖上を移動する船から上げているそうで、徐々に移動するので温泉街のどの位置からも見えるようになっています。

夜、ちょっと部屋が乾燥している気がしたのでフロントに頼むと、すぐに水を入れた加湿器を持ってきてくれました。さすが豪華ホテルだと思いました。

さて翌朝も同じ場所でバイキング。こんなに広い。

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朝もなかなか充実したメニューの中から、ついついふだん食べつけているようなものばかり選んでしまいました。この日は朝ビールは勘弁しておくことにしました。

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さて次回はいよいよあこがれの積丹岬に向かう3日目の様子をリポートします(笑)

[洞爺サンパレス](2013年4月宿泊)
■泉質  ナトリウム-塩化物・硫酸塩泉
■所在地  北海道有珠郡壮瞥町洞爺湖温泉7-1
■楽天トラベルへのリンク→洞爺サンパレス
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