和歌山市内に用事があって行くついでに、念願の高野山にのぼってみることにしました。高野山には宿坊がたくさんあって、なかにはなかなか渋い本格的な宿坊もあるとか。世界遺産になったこともあって觀光客は多そうですが、1度は泊まってみたいと思っていました。

しかし実際に行ってみようと思っていろいろ調べてみても、どの宿坊がいいのかさっぱりわかりません。

考えた結果、国宝・世界遺産である多宝塔があるという「金剛三昧院」に頼みました。どうせめったに行けない高野山で寺に泊まるなら、それなりにすごそうなところがいいかと思ったわけです。

この時のツアーはすでにご紹介してきたように伊賀から橿原を経て、3日目が高野山。JR和歌山線で橋本まで出て、そこから南海電車に乗り、極楽橋駅へ。そこでケーブルカーに乗り換えて、高野山駅に到着したのが、2時過ぎくらい。翌日はかなり早く出ないといけないので、到着した日にできるだけいろんな見どころを見学しようと思っていました。

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高野山駅からバスに乗って10分くらいで、お寺やみやげ物屋などが立ち並ぶ中心市街地に到着。

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金剛三昧院はここから歩いて5分くらいなので、まずチェックインして、荷物を置いてから再び観光することにして、まずは宿をめざしました。

簡単な地図しか持っていませんでしたが、案内も出ていたのですぐにわかりました。

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しかし意外と上りの山道で荷物を持っているとけっこうきつい。

山門に到着。

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肝心の国宝・多宝塔は何か工事をしていて、見ることはできませんでした。残念。しかし工事シートをめくると少し見えました。

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さて本坊から庫裏に入ると受付があって、まだ若い坊さんが部屋に案内してくれました。この本坊自体が重要文化財になっているという、ありがたい建物。宿坊棟は地下通路を通った道路の反対側にあるらしく、かなり遠かったです。

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宿泊施設としてもかなり大規模で、迷路のような通路を歩いて部屋に到着。部屋自体は宿坊というより、普通の旅館のような立派な和室でした。

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10月とはいえ山はかなり寒いので、こたつが出ていました。

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とにかく時間がないので荷物を置いて再び外へ。よく知らないながらも、高野山といえば壇上伽藍や奥の院、金剛峯寺あたりが聞いたことがあるような気がしたので、地図で調べてみましたが、全部行くのは無理そうでした。

そこでまずバスで奥の院に行き、それ以上に時間があったらほかも回ってみることに。バスの本数がけっこう多くて、意外と便利でした。

弘法大師様の御廟があるという奥の院到着。かなりの数の觀光客がいます。ここも世界遺産になっているので外国人も多い。

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参道を歩いてどんどん奥に行き、森の中に入っていくと数えきれないほどのお墓が並んでいます。見ていると法然上人の墓も。なぜ高野山に法然様の墓が?????

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わけがわかりませんが、やはり実際に来てみないと知らないことが多いですね。

こっちは結城秀康公と書いてある、立派な古い墓。家康の次男で秀吉の養子になった人ですね。

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さらに織田信長せんせいの墓も発見。隣に筒井順慶さんも?(笑)

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一番奥にある奥の院は写真撮影禁止だったので撮れませんでしたが、やはり俗世間を離れた山上の聖地ならではの深遠な独特のムードを感じました。けっこう長くいても飽きることがないですね。

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ちょうど紅葉の時期でもあり、きれいに色づいています。

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ここでだいぶ時間をとってしまったのですが、次は金剛峯寺に行ってみようと思い、バスに乗っていると苅萱堂というのがあったのでバスを降りてみました。しかし、ここは番をしている坊さんがおみやげをやたらと売りつけてきてうるさいので、とっとと退散。

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そんなに遠くないのでここから歩いて金剛峯寺にも行ってみました。

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ちょっと見ただけで満足し、有料スペースには入りませんでした。

こんな感じで見ているだけで、もう時間も遅くなってきたので、おみやげ屋さんでお土産用の般若湯を買い、この夜飲むためのお酒も買いました。宿坊で酒を飲んだらバチが当たるでしょうか。それよりも、そもそもこんなブログで紹介していること自体がまずいかも。

そういうわけでまた宿に戻りました。

お風呂は普通の大きめの浴槽。手洗い場は水道ではなく汲み水になっていました。

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お待ちかねの食事は部屋に持ってきてくれました。前にも宿坊に泊まったことはあるのですが、ここの食事は一応本格的な精進のようで、けっこう豪華ですが肉や魚は使っていないようです。やはり高野豆腐は欠かせない。
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ビールやお酒も頼めば持ってきてくれるので、たぶん公式に許されているのでしょう。

今やにぎやかな観光地ではありますが、修行の場として開いた当時はどんなだったのでしょうか。宗教都市としての長い歴史を思うと、昔の時代に戻ってのぞいてみたい気がします。当時の修行僧たちはまさかその後「こうやくん」などというキャラクターまでできて、ストラップを売っている、なんてことは想像もしなかったことでしょう。

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そんなことを思いながら、お酒を飲んで寝てしまいました。

翌朝は勤行があります。いわれた方面に廊下を歩いていくと、かなり立派そうな襖絵の部屋もありました。

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勤行中の様子。

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勤行をやっていた位牌堂をひと通り見学させてもらい、本堂も見せてくれます。御本尊の愛染明王像はかなりの迫力。ほかのみなさんが手を合わせているので、私も手を合わせてきました。

そのあと再び位牌堂で和尚様のありがたいお話を聞きましたが、世界遺産に指定されるにあたり、いろいろ大変だったという話がおもしろい。襖絵も貴重なので修復にもお金がかかるだけでなく、文化庁なんかに「実際に使っていると傷んでしまうので、レプリカを作ってはめておいたほうがいい」といわれたので、調べてみたらレプリカを作るのにも大金がかかるのであきらめたそうな。

世界遺産の審査と思われる外国人も多数訪問してきたそうですが、本尊の愛染明王像を見ると、キリスト教徒でも思わず手を合わせて拝んだとか。確かにそれだけの威厳を感じる本尊でした。

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この日は時間がないので、朝食をとっとと食べてチェックアウトしました。朝食は少し食べてから写真を撮り忘れたのに気づいたので、少し食べかけております。

庫裏でお金を払ってチェックアウト。宿坊とはいっても、まあ普通の旅館と特に変わらない感じで泊まることができました。

奥に見える経蔵も重要文化財だそう。由緒ある寺に泊まることができて、満足でした。

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帰りもバスで高野山駅へ。高野山駅は改めてみるとなかなか渋い古そうな駅で、2階には古い待合室がありました。

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ケーブルカーと南海線を乗り継いで橋本まで出て、和歌山市をめざし、仕事にも無事に間に合いました。

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思っていた以上に興味深いところだったので、今度時間がある時にゆっくり再訪して、もっとまじめに修行をしてみたい気分でした。

[高野山  金剛三昧院宿坊](2012年10月宿泊)
■所在地  和歌山県伊都郡高野山425番地
■楽天トラベルへのリンク金剛三昧院
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