今井町・嘉雲亭の続きです。

ご主人にいろいろ付近の情報を聞いた後に寝てしまったわけですが、夜遅く、向かいの部屋にもう一組の客が到着した気配がしました。前から馴染みの客のようです。

翌朝目覚めるとけっこういい天気のようです。泊まった部屋は2階の漆喰の虫籠窓が付いた部屋でやや暗いわけですが、けっこう外は明るく感じました。

DSCN7539
2階の裏側にあるベランダに出てみると、見事に瓦屋根が並んだ町並みが見えます。

DSCN7546

この宿は朝食を出してくれます。時間を見て1階におりてみました。昨夜は遅くてよく見ませんでしたが、1階入り口付近の「みせの間」は宿泊には使用しておらず、絵画の個展や発表会、研修や会議などの開催場所としてサロン利用も受け付けているそうです。

DSCN7564
DSCN7551

ご主人がいるキッチンに行ってみました。このキッチンは宿泊客が自由に使用することができます。

DSCN7567

すでに食事の準備中。「もうすぐコーヒーがはいります」ということで、着席して待ちました。

パンとスープと、大量の柿も出してくれました。

DSCN7566

昨夜ご主人が部屋にきた時に「宿泊証明書」というのをくれました。これは、昔の今井町ではよそから来た人が自由に泊まることが許されていなかったため、必要な場合は宿泊免許を出していた、という故事にちなんで宿で記念に発行しているとか。

いろいろ話していると、ご主人をはじめ今井町の人々は、町並みの保存と振興のためにいろいろ努力を続けているようでした。

電線の地中化なども徐々に進んでいるそうです。

そんな話をしているうちに近所のおっちゃんが何かの用事で訪ねてきて、キッチンで一緒にコーヒーを飲み始めました。どういう人かわかりませんが、たぶん町会の中心人物のような人だと思います。

この人にも今井の歴史などを聞きつつ、「どこから来たの」と聞かれたので、「東京から伊賀に一泊してから来ました。今日はこれから高野山に上がって宿坊に泊まります」というと、「高野山はもう寒いよ~。こたつでも入っているんじゃないかな。どの寺に泊まるの?」などと聞いてきます。この人もなかなか物知りなおっちゃんでした。

「高野山に行くなら一回難波に出て南海に乗ったらすぐだよ」といわれたのですが、「今回はせっかく奈良に来たので吉野口まで出て和歌山線でのんびり行ってみます」というと「それもいいね~」ということでした。

そんなわけで宿に世話になったお礼をいって出ると、ご主人が外まで送りに出てくれて、宿の前で記念写真を撮ってくれました。その節はありがとうございました。

こういう何というかアットホームな宿は、できれば1泊ではなく滞在したいというのが本当のところです。回りにみたいところも多いし、いずれゆっくり再訪してみたいと思います。

宿から駅に向かう途中、町並みを改めて見学。時間が早いので屋内は見ることができませんが、きのう見なかった家なども外観だけ見学してきました。これだけの規模でこんな町並みが残っているのは奇跡的なことです。環濠集落という歴史の特殊性のおかげかもしれません。

DSCN7575
DSCN7584

再び八木西口駅に向かい、ここかさら和歌山線への乗り換え駅である吉野口をめざすことにしました。細かいスケジュールは決めていなかったのですが、高野山まではけっこう遠くて時間もかかりそうなので、早めに移動することにします。

しかし途中、「橿原神宮前」という駅に来て、つい途中下車してしまいました。橿原神宮といえば、かの初代天皇・神武天皇が即位したといわれる場所ではないのでしょうか。車窓から「畝傍山」と思われる小さい山も見えています。

とりあえず降りてみて、何もなかったらすぐに移動しようと思っていたのですが、駅前のタクシーの運転手さんに聞いてみると、橿原神宮も「歩いてすぐだ」というので、行ってみることにしました。

DSCN7595

「大和は国のまほろば」とか。なかなか歴史ロマンを感じる風情ですが、橿原神宮自体は歴史を感じるというより、むしろ近代的に整備されているような印象。明治神宮みたいな感じがします。

DSCN7598

しかし私は初めて来たので、とりあえず入って参拝してきました。

DSCN7600
DSCN7604

なかなか渋い池もあり、市民でにぎわっていましたが、それよりも亀が多い。

DSCN7616

少し先には神武天皇陵もあり、天皇陵と比定されている古墳もあるのですが、きりがないので駅にもどり、ふたたび吉野口をめざしました。

吉野口は小さい駅でしたが、JRサイドのホームには柿の葉寿司を売っているような売店もありました。駅前には営業していないうどん屋が一軒。
DSCN7630
DSCN7634

ほかに何もないのんびりした駅でしたが、さすが吉野口というだけあって、古そうで大きな材木屋さんがありました。

DSCN7626
DSCN7624

ホームで待っているとやってきた和歌山線の電車は万葉仕様なのかどうか。不思議なデザイン。

DSCN7637

この電車で橋本まで行き、駅前で昼食。けっこう長い移動でした。

DSCN7640
DSCN7643

さらに南海高野山であこがれの高野山をめざしたわけですが、その話は次回に。

[橿原市  嘉雲亭](2012年10月宿泊)
■所在地  奈良県橿原市今井町2-8-25
人気ブログランキングへ にほんブログ村 旅行ブログ 温泉・温泉街へ