だいぶ間があいてしまいましたが、伊賀上野の薫楽荘の後編です。

夜も祭見物にでかける予定でしたので、とりあえずとっととお風呂に入れてもらい、食事の時間を待ちました。

DSCN7245

建物は古いですが、お風呂設備は近代化されております。

食事は前に泊まった時に朝食を食べた広間で。刺身と揚げた魚がメインかと思っていたら、その後にでっかいチキンカツも出てきました。

DSCN7259
DSCN7260

女将さんがいうには一応名古屋風の味噌を付けていますが、好き嫌いがあるのでソースが良ければソースを使ってください。ということでした。私は、どっちかというとソースのほうがいいのですが、だいたい地元の食べ方に合わせるほうなので味噌で食べてみました。

味噌カツもなかなかおいしかったです。それにしてもボリュームがすごくて、全部食べるのがかなり大変でした。

デザートに柿が出ました。「これは蓮台寺柿という伊勢のほうで取れる名産の柿です」と教えてくれました。前に泊まった時に、味噌汁に入っていた地元の海草の名前を忘れてしまい、ブログにも「忘れた」と書いたので、今度は絶対忘れないように記憶することにしました。

DSCN7264

あとで調べてみたら、本当に収量の少ない貴重な品種で、値段もけっこうしそう。糖度も高く、すごく甘くておいしい柿でした。

食事が終わったあと、部屋の前のラウンジ風スペースでちょっと一服。ここも前と変わらない雰囲気です。こういうスペースがあるだけで、何となくくつろげます。外国人客もここでブラブラしていました。宿で外国人と遭遇するのにも慣れてきたので「ハ~イ」と軽くあいさつ。

DSCN7247

そしていよいよいい時間になってきたので宵山見物へ。

宿から歩いてしばらく行くと、一層にぎやかに、人手も多い状態のままでした。本当に大きな祭だということがわかります。

DSCN7271

最近のおめん屋さんのキャラクターは知らないやつが多いですね。

DSCN7283

提灯をたくさんつけた山が運行しています。

DSCN7281
DSCN7289

すごく幻想的。これが電灯のない時代に動いていたわけですか、本当に華やかだったことでしょう。

おもしろかったのは、山が狭い路地を通る時には、屋台が屋根のテントをあげることでした。いつでもはね上げられるように屋台を設営しているようです。

DSCN7301

もともとこの祭は天神様の祭なので、神社にも行ってみましたが、ここもすごい人込み。神社なのに鐘楼があるという、変な神社でしたが、一応お参りしてきました。とにかく町中あちこちに大量の屋台が出ていて、全部見るのはとても不可能な感じ。

DSCN7291

各家の軒先には提灯の献灯がつられています。だいぶあちこち歩いてから宿に戻ったら、宿の前にも献灯が出ているのに気づきました。

DSCN7330
DSCN7336

部屋に戻ってから、天神祭用の地酒も飲んでみました。

DSCN7339
DSCN7267

だいぶ酔っぱらったので、寝てしまい、翌朝起きたのは朝食の時間間近。前に泊まった時とほぼ同じ内容の朝食で、すごくおいしかったです。ほかの外国人の方々もこれを食べていました。

DSCN7342

この日もお昼くらいまで伊賀にいる予定でしたので、ゆっくり宿を出ました。女将さんが出がけに例の「蓮台寺柿」を持たせてくれて感謝感激。今回は祭の忙しい時期に頼んだので、逆に申し訳ない気持もあったのですが、やはり行ってみてよかった。古い宿をやっていくのは大変だと思いますが、ここはご主人ご夫妻が若いのが心強い。

DSCN7348
DSCN7352

そんなわけで、心からお礼をいいつつ宿を後にしました。本当にまた行きたいと思う宿です。

この後は、一応芭蕉ゆかりの蓑虫庵とか、神社を見物して、上野市駅方面に向かって歩きましたが、そこは前も紹介したので省略。

この日、行きたいと思っていたのは前回は立ち寄ることができなかった「旧入交(いりまじり)家住宅」。私は古い家が保存されているとつい寄ってみたくなるのですが、ここは藤堂家家臣の武家屋敷だった家です。

DSCN7380

探しあてて中にはいると、案内のおっちゃんがいたので「ここは入交家というさむらいの家だったわけですか」と聞いてみると「入交という名前で何か思い当たることはありますか」と聞かれました。実は私は「入交」という名前に記憶があったので、「私が知っているのは確か土佐に入交という家があったと思うんですが」というと、「そのとおり。元は長曽我部家の家臣だった入交家が、土佐から伊賀に移ってきたのです」と教えてくれました。

こういう文化財の見学をする時に、おうおうにして、ものすごく古いことに詳しい学のある人が留守番していたりしますね。このときにも藤堂家の歴史やら、祭の由来やら、いろいろ教えてもらったりして、話し込んでしまいました。

ちなみに「入交家」旧宅は、私が理想とするような家で、当時としてはそんなにお金持ちではないかもしれませんが、間取りもゆったりしていて庭も広く、できれば住んでみたいような渋い家でした。

DSCN7377
DSCN7379
DSCN7382

この日も鬼行列が出ていたので、少し見学。何だか武士のようなやつが歩いているのですが、これもなかなかおもしろい歩き方をするやつでした。

DSCN7396
DSCN7394
DSCN7404

すでに引退を発表していた中井はまぐり先生のポスターも発見。あの人はこのへんが地元だったんですね。

DSCN7409

ちなみにこの日は駅に近い食堂で早めのお昼を食べました。けっこう混んでいて待たされたのですが、私が食べたラーメンはまあ普通でしたが、連れが頼んだ定食は、なんとテイクアウト用の弁当仕様。ものすごくおかずが多くてお得感のある弁当です。しかしそうと知っていたら、もっとお酒を頼めばよかった。これだけあればずいぶんつまみになります。

DSCN7410
DSCN7418
DSCN7417

この日は近鉄で奈良方面に行く予定なので、まずは上野市駅から電車に乗りました。駅には忍者関連オブジェが多数。前に来た時に見た松本零士仕様の「くのいち電車」に乗りましたが、別のアニメキャラ風電車も発見。

DSCN7424
DSCN7426

伊賀鉄道ののどかな車窓風景を眺めながら、伊賀神戸駅に向かいました。

DSCN7432

[伊賀  薫楽荘(再訪)](2012年10月宿泊)
■所在地  三重県伊賀市上野桑町1473
■楽天トラベルへのリンク→旅館 薫楽荘
人気ブログランキングへ にほんブログ村 旅行ブログ 温泉・温泉街へ