富山駅で下車するのは、この時が初めて。前に仕事で行った時は飛行機でした。中部山岳地帯を超える飛行機からの景色がすごく雄大で、感動的だったのを覚えています。今回の高岡、富山出張は、天気は良くてかなり暑かったのですが、湿気が多いせいか立山は霞んでいてよく見えませんでした。
そこで駅中の立ち食い「立山そば」で白エビ天そばを食べてみました。かまぼこに「立山」の文字入り(笑)。しかしうまいそばでした。
午後から仕事があったのですが、少し時間があったので駅周辺を散策してみました。富山の薬売りの像がやたらとたくさんあるのが印象的。
仕事が終わり、夕方になりました。この日の宿は駅前の勝江旅館を予約済。本当に駅に近くて便利な立地なのですが、外観を見ると素朴なビジネス旅館風です。レンタカー屋さんの隣にひっそりと立っていました。商人宿らしき雰囲気がありますが、建物自体は戦後のものだと思います。そんなに古くは感じませんでした。
翌日はさらに新潟に行く用事があり、その列車の時間が朝早かったため、素泊まり3800円でお願いしてありました。そこで夕食を食べてから宿に入ることにして、駅周辺をかなり歩きまわりました。狙いは富山ブラックラーメン(笑)
路地裏に入るとなかなかあやしい感じの歓楽街もありました。「富劇ビル食堂街」というビルにちょっと惹かれたのですが、まだ時間が早いせいかあまり店がやっていなくて、さらに歩き回ります。夕方とはいっても夏場のことでまだ明るいです。路面電車も乗ってみたかった。
ようやく近代的なビルの中の飲食店街で、普通のラーメン屋さん「麺家いろは」を発見。ここで餃子とビールを飲んだあと、黒醤油ラーメンを食べてみました。味はそんなに特別ではなく、普通の濃いラーメンという感じですがおいしかったです。白飯を持ち込んで一緒に食べるのが通だとか。
このあといよいよ宿へ。すでに場所は確認してあったので、まっすぐ向かいました。とにかく早くお風呂に入りたい気分。
通りに面した宿の入口から声をかけましたが、後で確認したところ、宿の裏側にも立派な玄関があり、両方使用しているそうです。
何だかいかにも親切そうなおかみさんが出てきて部屋に案内してくれました。シンプルなビジネス向けの部屋。「暑いようだったらここで調整してください」と、古いクーラーの温度設定のやり方を教えてくれましたが、すでに部屋はそこそこ涼しくなっていました。
ふとんは折り畳んであって、広げるとすぐに寝られるスタイル。洗顔タオルやバスタオル、浴衣もセットしてあります。
おかみさんが去ったあとしばらくするとまたやってきて、「ちょっと忘れていたけど、これどうぞ」といって新品のタオルをくれました。通された部屋は「立山」。
お風呂にはもういつでも入れるというので早速お風呂へ。このお風呂がこういう小規模なビジネス旅館としてはかなり立派なやつで浴槽も広くて快適でした。おかみさんがけっこう几帳面な人らしく、シャンプーや石けんなどもきちんと整理されておいてありました。
誰もいない2階の部屋で廊下に出ると一番つきあたりが洗面台とトイレになっています。廊下には扇風機やマンガ本が置いてあったので、とりあえずマンガを読んで過ごしました(笑)
とにかく翌日は5時起きくらいの感じなので、飲みに出るのもやめ、部屋でぼんやりしているうちに寝てしまいました。
朝になって窓を開けてみると、「勝江旅館」の看板の先に駅や線路がちらっと見えます。富山発の「北越1号」の時間は7時過ぎなのですが、駅でゆっくりコーヒーでも飲もうと、6時くらいに宿を出ました。
前夜のうちに「朝が早いので」といって精算をしてあったので、お見送りもなし。すでに富山駅前には、山歩きに行くらしい装備の人々も集まっています。
それで結局朝食はまたも「立山そば」。私もよく飽きないものだと自分でも感心しますが、どこに行っても立ち食いばかり食べているような気がします。今度は普通のかき揚げそばにしてみました。
駅構内には「風の盆」のポスターも。いつかは仕事ではなく、こんなお祭りを見に再訪したいと思わずにはいられませんでした。
このあと「北越1号」に乗り、長岡経由で新潟に向かいました。しかし富山と新潟は隣県とはいってもかなり遠いですね。
[富山市 勝江旅館](2012年8月宿泊)
■所在地 富山県富山市宝町1-1-13
■楽天トラベルへのリンク→勝江旅館
こちらのうどんチェーンも「資さん(すけさん)」と
入っています(笑)
しかし、朝食ハンターとしては、朝ご飯が
見たかったですね(笑)
旅館の朝ごはんは、素朴なものでも、ほんとうに
おいしくいただけますからね(笑)