小倉で一泊した後、翌日は直方方面に用事がありました。それで、もう一泊する予定で門司港駅近くの宿を予約していました。関門海峡は通過はするものの、実際に降りて門司や下関に泊まったことはありません。その意味で楽しみにしていました。

小倉から直方まで、いろんな行き方があったのですが、私は鹿児島本線で黒崎まで行き、ここから筑豊電鉄に乗り換えていく手を選びました。

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このへんもゆっくり歩けばいろいろおもしろそう。炭坑の跡など、いろんな文化遺産もありそうです。

とにかく用事を済ませ、今度はJRの直方駅から、門司港をめざします。

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途中、折尾という駅で乗り換え。この駅には不思議なドーム型に積まれたレンガの通路があり、かなり古そうでした。

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そして門司港駅に到着。

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門司港周辺は「門司港レトロ」として観光開発が進み、かなり成功しているみたいです。外来航路の寄港地でもあった門司港は、異国情緒も合わせもったレトロ感が魅力だということです。私はあまりにぎやかな観光地にはそんなに行きたいと思わないほうですが、歴史を生かした街づくりには興味があります。

そうはいってもあまりよく知らないので宿も適用に選びました。「旅館志福」です。駅から近いのと、2食付きで5500円くらいと安さが魅力(笑)

そんなわけで夕方、門司港駅に到着。駅の建物自体、大正時代の建築で国の重要文化財になっているとか。確かに古そうです。

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駅舎内も当時のものと思われる造りが残っていて、待合室や切符売場がありました。意図的な演出も多いようですが、実際に古い駅なのでいろいろな映画のロケなどにも使われているようです。

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まだ少し明るいので、周辺を歩いてみました。この日は季節はずれのせいかそんなに觀光客は多くなかったですが、どっちかというと若いカップルが中心のように感じました。

駅前には「旧門司三井倶楽部」の瀟洒な建物。

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さらに少し行くと旧大阪商船のビル。

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このあたりに第一船だまりという小さな水域があり、それに沿って海峡プラザという飲食店やお土産屋のコーナーがありました。ウッドデッキを巡らしたおしゃれなイメージ。いかにも觀光客が喜びそうな施設整備が行なわれています。


しかし、その前には変なバナナマンの像も。あまりにリアルなので何だか笑ってしまいます。そういえば海峡プラザの雑貨店にもバナナキューピーなんかを売っていましたが、すでに持っているので買いませんでした。

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その向こうに旧門司税関の建物もあり、ライトアップが始まっていました。確かにこの周辺には歴史的な雰囲気を持つ建物が集まっており、かなりインパクトがあります。

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関門橋や対岸の下関も泳いでいけそうなほど近くに見えます。こんなところで源義経や平知盛が戦ったのか。ちょうど大河ドラマでも平家をやっているので、壇ノ浦がらみでますます觀光客が増えるかもしれません。

宿は門司港駅から徒歩5分くらいのところにあるのですが、その方向に歩くと古い宿を発見しました。「群芳閣」です。こういうのがあるのなら、こっちに泊まってみても良かったと思ったのですが、営業をしているのかどうかは確認していません。

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この旅館の前に「バナナの叩き売り発祥の地」の碑がありました。この桟橋通りには大正初期から昭和にかけて屋台が並び、バナナの叩き売りも行なわれていたようです。そんな時代にこの通りを歩いてみたかったとつくづく思いました。

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そしてすぐ先に今夜の宿「旅館  志福」を発見。一階が喫茶店「リバー」になっているので、すぐにわかりました。こっちもなかなか古そうな渋い宿です。私としてはこういうたたずまいはけっこう好きなのです。

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喫茶店とは別に旅館の入口があったのでここから入りました。

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声をかけると喫茶店側からおばちゃんが出てきて、2階の部屋へ。ご主人らしきおっちゃんもいましたが、2人ともすごくていねいな感じの応対が印象的でした。

1階から2階の客室まではかなり長い階段。1階の天井が高いのかもしれません。

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廊下はこんな感じ。

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全体的に古びていましたが、意外なことに部屋の内装はかなり新しくきれいになっています。その点は少しがっかりしました(笑)

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今回2食付きで頼んだわけですが、夕食は外部の提携定食屋で食べるというスタイルです。その店は「パパごはん」という定食屋で、宿からは5分程度歩くところにあるということで、道を教えてくれました。おばちゃんは、「これからすぐ行くのでしたら電話をしておきます。先にお風呂に入るなら、もう準備ができています」ということでしたが、風呂に入ってからでかけるのも面倒なので、先に食事に行くことにしました。

宿の前の通り。

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脇道を入っていくと、何やら楽しそうな雰囲気のところに行き着きました。この先に「パパごはん」があり、すぐにわかりました。旅館志福が提携している食堂で、宿泊客はここで決まった定食が出てきます。

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入ってみるとカウンターのみの小さい店。客は誰もいなくておっちゃんが一人でひまそうにしていました。「志福の客です」というと、すぐに準備をしてくれました。

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生ビールを頼んだら先に定食の小鉢類を先に出してくれたのがありがたい。

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続いて煮魚や刺身など。なかなか几帳面な店主らしく、ていねいな手づくり感のある料理でおいしかったです。この後だご汁も出ましたが、写真を撮り忘れました。ごはんはかなりの大盛り。

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けっこう無口なおっちゃんで、あまり長居できる雰囲気でもなかったので、適当に散策しながら宿に帰ることにしました。「ごちそうさま」といって出ようとすると、「おなかいっぱいになりましたか?」と聞いてきました。口数の少ないおっちゃんだけれど、たぶん限られた予算で満腹にさせようといろいろ工夫しているのなかなあと、感心しました。実際のところおなかはいっぱいでしたが、もう少し飲みたい気分でした。

すっかり暗くなった中、何かおもしろそうな店でもないかと思って、宿方向に歩いていると、またも古い宿を発見。暗くてよくわかりませんが、かなり古そうな宿です。こんなのがいくつもあるということは、さすが門司港だと思いました。

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さらに歩いていると港のほうが本格的にライトアップしているのが見えます。そこでもう1回行ってみました。

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駅もライトアップされていました。しかし写真がうまくとれませんでした。

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海のすぐ向こうには下関の夜景も見えます。

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どうもショットバーのような店は見つけられなかったので、あきらめて宿に戻りました。早速お風呂へ。

しかしなぜか「いつでも入れる」といっていたお風呂にお湯がはってありません。前に入った客が抜いてしまったのでしょうか。仕方がないのでまたお湯を出して、入りました。お風呂は普通の家庭用くらいの広さ。お湯の出はよくて、快適でした。

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お風呂入ってしまうともうやることもないので、とっととふとんに入って、大量に集めた観光パンフレットなとで翌日の計画を練りました。しかしどうも甘~いようなチョコレートの匂いがするので確認してみると、飛行機でもらって忘れていたチョコレートがスーツのポケットの中で溶けて、どろどろになったあげく、再び固まりかけていました。

少しでも洗っておこうと洗面所へ。

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夜中に一人で洗濯。しかし溶けて固まったチョコレートはやっかいでした。ポケットに入れていたカギなんかもチョコレートまみれになっていたので、熱湯を出して溶かしながら洗いました。後生大事に持ち歩かず、とっとと食べてしまえば良かったのに。情けない。

そんなわけでそのうち寝てしまいましたが、翌日は早起き。この日は一応東京に帰る予定でしたが、少しでも周辺を歩いてみようと思っていました。

朝食は1階の喫茶店で食べます。きのうのおばちゃんがいました。

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朝食のメニューはふだん喫茶店で出しているモーニングセットのようです。やっぱりバナナも出ました(笑)

まあしかし旅館の朝食で、コーヒーを飲みながら、スポーツ新聞を読んでゆっくりできるというのはなかなかいいものです。

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最後にお勘定をお願いすると「500円」といわれたので「えっ」というと、あわててバタバタしたあげく、「6000円」といわれたので、「いや、2食付きで5500円くらいじゃなかったですか」というと、改めて正しい値段をいってきました。どういう事情かわかりませんが、「前の日のお客さんと勘違いしていた」とかいってました。朝から一般の客も入っていたし、かなり忙しそうでもあったので、混乱していたみたいです。「500円」の時点ですかさずお金を払って逃げる手もあったような(笑)

結局この宿では、本当にただ泊まっただけで、食事は外部の店で取る形式なので素泊まりと似たような感覚。立地面で優れているので繁盛していると思いますが、普通に設備の整ったきれいな宿で、それほど大きな特徴を感じる宿ではありませんでした。

この日、さらに門司市内を歩き下関にも渡ってみたのですが、その話は次回にします。

[門司港  旅館志福](2012年2月宿泊)
■所在地  福岡県北九州市門司区港町1-23
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