今年はなぜか名古屋周辺への出張が多く、12月に入ってまた行くことになりました。新幹線で行くと名古屋は近いので、日帰りすることが多いのですが、今回は週末だったこともあり、義理の母親とかみさんを誘って待ち合わせて、高山と下呂温泉に行ってみることにしました。

私は名古屋での仕事が午後からだったので、その日の夕方に高山まで移動して一泊。その翌日に高山で合流し、ちょっと市内観光をした後、下呂温泉に移動して温泉で一泊という計画です。

いつもひとりでぶらぶらしているのとは違い、義理の母親をつれていくとなるとそれなりの宿に泊まらないとならないわけですが、下呂温泉の宿は何回か泊まったことがある高台の「湯之島館」を予約しました。

その前日に自分ひとりで泊まってみたのが高山市内の「吉野屋旅館」です。今回は朝食付きで予約しました。

宿についた時の写真がこれ↓。ほぼ満月。

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この日は3時くらいに名古屋駅に戻り、高山に行くのに電車で行くか高速バスで行くか迷ったのですが、ワイドビューひだは何回か乗っているので、バスに乗ってみることにしました。

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とりあえず名鉄のバスセンターに行ってみると4時出発の高山行きがあったのでこれのチケットを購入。1時間くらい時間があったので、地下街で回転寿司を食べ、天むすを買いました。この日の夜は夕食を予約していなわけですが、もし宿の近くに何もなくても天むすがあれば大丈夫という作戦。

夕暮れが迫り、やがて暗くなっていく中をバスは走っていきます。

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このバスは濃飛バスというやつでしたが、途中で長良川SAで休憩があります。コーヒーを買ったくらいですぐにバスに戻りました。しかし後でわかったのですが、この日はどこかの人騒がせな老夫婦が、古い接着剤などをSAのトイレに捨てたやつが発見され、危険物ではないかと大騒ぎになっていたそうです。午前中は長良川SAも閉鎖されていたとか。

そんなこととは知らず、名古屋から2時間くらいで無事高山駅に到着。もうすっかり暗くなっていました。

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宿に伝えていた到着時間は過ぎていたので、駅前のコンビニでワンカップとビールを買って、すぐにタクシーに乗車。たぶん駅からは十分歩ける距離だと思いますが、時間も遅いし寒いのでタクシーにしました。

着いてみると最初に紹介したように期待以上に良さそうな外観です。飛騨国分寺前の通りをまっすぐ行き、高山別院のすぐ近くにありました。けっこう歴史のある建物ではないかと思います。

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入り口の格子戸なども、なんとなく風情を感じます。こういうのを見るだけで、きて良かったと思ってしまいます。

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近くに飲食店も見当たらず、面倒なのでこの日は天むすだけを食べることにして、すぐに宿にチェックインしました。

出てきたご主人らしきおっちゃんは、ちょっと上品そうな感じの60代くらいでしょうか。

「まず先にお風呂とかをおしえておきます」といって、1階の廊下を奥に向かい、「トイレはここ。2階にもありますけど数が少ないので」などと解説していきます。お風呂は「一応温泉で、朝は6時から入れます」ということでした。

こういう古い町宿で朝もお風呂に入れるというのはすごく貴重です。だいたい温泉であること自体が珍しい。すごく寒い日だったので、お風呂の価値はさらに高まります。

そして入口付近の階段に戻り、2階の部屋に案内してもらいました。さらに上に向う階段もあったのでここは木造3階建てのようです。

部屋もなかなかきれい。

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部屋の鍵にはさるぼぼがついていました。

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この家は古いとは思いますが、内装や設備は近代化されているので、かなり手を入れたものと思われます。

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ご主人にこの家はいつごろの建物かを聞くと「昭和二十年。創業はもっと古いんですが、終戦間際に目の前の通りが軍の命令で拡幅されることになって、この並びは古い家が全部取り壊されました。そしたらその半年後に終戦ですよ。もしそれがなかったら、このへんも上三之町などと同じように、古い町並みが残っていたはずなんですが」ということです。それはすごく残念。

高山は空襲を受けていないので古い町並みが残り、観光の目玉になっています。しかしやはり戦争の影響がこんなところにあったということです。

付近の見どころについてもいろいろ教えてくれました。この宿がある場所から歩いて市内どこでもいけそうですが、近場では「飛騨まちの博物館」が最近新しくなって見る価値がある、ということでした。いろんな記念館や古い建物だけでなく、高山城址も少し歩けば行けるということでした。

私は高山は陣屋があるので天領だと思っていたのですが、お城もあったとは知りませんでした。


私は「それもそうなんですけど、それよりおいしい高山ラーメンの店を知りませんか」と聞いてみました。

実は私は昔高山に遊びに来た時に、すごくうまいラーメンを食べた記憶があるのです。その店はちょっと休憩に入った喫茶店で、女主人に「おいしいラーメン屋を教えてくれ」と頼んだところ、店の客全員に大声で「おいしいラーメン屋さん知ってる人?」と聞いてくれて、お客で来ていた人々の多数決で推薦された店だったのです。さすがに地元民の多数決だけに本当においしかった。

しかしだいぶ前の話で、店の名前も場所も忘れてしまいました。そこで翌日のお昼を食べるために、改めて宿のご主人に聞いてみたわけです。

主人は「おいしいラーメン屋ですか。それは難しい。ラーメンには好みがあるからねぇ~」と悩んでいます。

その気持は私もよくわかります。自分がうまいと思っても、誰にでも当てはまるわけではないので、簡単に「ここ」と一口にいうわけにはいかないのです。

「なるべく典型的な高山ラーメンがいいんですが」というと、「じゃあ2~3軒、地図に書き込んで持ってきます」といって下に降りていきました。

すぐに戻ってきて地図に書き込んでくれた店が2軒。「なかつぼ」と「桔梗屋」でした。「桔梗屋」は超有名店なので名前だけは知ってましたが、「なかつぼ」は知りませんでした。ご主人の話によると、「どちらも私が子供の頃からあったような昔ながらの高山ラーメンで、支那そばっていう感じですかね。味は濃過ぎるという人もいるけれど、私はそれくらいのほうがちょうどいい」ということでした。

「桔梗屋」は純粋なラーメン屋で、「なかつぼ」は餃子とかビールとかもあるそうな。「私は『なかつぼ』に行くことが多い」ということでした。

私としてもそのどちらかに行くことに決定。ご主人にお礼をいって、お風呂に入ることにしました。お風呂は温泉であり、こじんまりとしていますが浴室は2つありました。空いているほうに鍵をかけて入っていいそうです。

私が下のお風呂に行くと、ひとつは誰か使っているようでしたので、大きいほうのお風呂を使いました。

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かなりきれいで新しい感じです。循環していますが、やはり温泉はいいな~。

部屋に戻ってすぐに食事。といっても天むすが少しあるだけ。ビールとお酒を買ってありましたが、寒い日なのでビールはやめておいてお酒だけ飲みました。こうして写真を見るとかなりわびしいですが、どうせ翌日は豪華夕食付きの旅館なので、こんなもので十分です。

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その後は隣の部屋がパソコン室兼喫煙室になっているので、そこで少し過ごしました。囲碁もすぐにできる状態でセットしてありました(笑)。一晩いましたがどうも物音ひとつせず、2階には誰も客はいないようでした。

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翌朝も6時に起きてお風呂に入り、7時半くらいから朝食。玄関脇の食事部屋に行こうと階段を降りるとご主人が出てきました。「もう食べられますか」と聞くと「ああ、もう準備できてます。私は何にもやってないけど」と笑います。

部屋に入ると食事の準備ができていて、こんな感じ。

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女将さんらしき人が出てきて朴葉味噌に火をつけてくれました。「今日は高山でも今年一番というくらい寒い」といってました。

朴葉味噌は飛騨牛入りの豪華版。

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漬物はあとから追加で持ってきましたが、これがすごくおいしかったです。

ここのご主人はいろいろ博学そうな人でしたので、出がけにもう少し話もしたかったのですが、どうもちょっとばたばたしているようだったので、すぐに出かけることにしました。

改めて明るい時に撮影した宿の外観。やはりなかなか立派で風情があります。

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この日はお昼に高山駅でかみさんと義理の母と待ち合わせているので、それまではフリータイム。宿からぶらぶら歩いて古い町並みを見たり、高山陣屋の朝市なども行ってみました。

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クリスマスが近いのでこんなのもいました。

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寒いので古い喫茶店に入ってコーヒーを飲んでみたり。大正ロマンみたいな喫茶店でしたが、ここの主人は慣れているせいか外人觀光客にもちゃんと英語で応対していました。えらいものです。

そして昼頃無事に落ち合って、まずは宿のご主人に教えてもらったラーメン屋へ。古い歓楽街みたいな裏道を探すと、「桔梗屋」がすぐに見つかって、行列もできていなかったのでここに入ることにしました。

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やはりおいしかったです。それにしても私が昔食べたすごくおいしかった店はどこにあるのでしょうか。謎のまま残ってしまいました。

そのあとは型通り上三之町、上二之町などを見物。だいたいみんなが行くようなところをきっちり回りました。

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味噌汁の無料サービスを試したり、喫茶店でぜんざいを食べたり。

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ここで宿屋も見つけました。「旅館河渡」。後で調べてみたら素泊まり専門の宿のようですが、場所的にはすごくいいので今度はここにも泊まってみたいと思います。

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かみさんが昔泊まったことがあるという「長瀬旅館」も訪ねてみました。すごく良さそうな建物ですが、どうも近年結婚式場になってしまったみたいです。

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再び陣屋にも行ってみて、中も見学してきました。もう何度も見てますが、例によってお白州を撮影。

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そんな感じで夕方になったので下呂温泉へ。特急電車で下呂温泉に到着したのが6時前くらい。

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宿のバスが待っていたので早速「湯之島館」に直行したわけですが、その話はまた次回にします。

[高山市  お宿  吉野屋](2011年12月宿泊)
■所在地  岐阜県高山市馬場町2-89
■泉質  低張性弱アルカリ性泉
■楽天トラベルへのリンク→お宿 吉野屋
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