駒鳥山荘の続きです。

早めに宿についたのですが、やはりこの日は異常な冷え込みであったようで、すぐに石油ストーブをつけてもらいました。

あらためて良くみるとなかなかいい部屋です。

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隣の部屋に布団をしいてあり、こっちもなかなかいい感じ。ふとんには湯たんぽが入れてありました。

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見た目以上に歴史を感じます。古い手紙が額懸けしてありましたが「馬場」という名前が読めます。このへんは「馬場」という名前の御師の家が多いようで、武田の重臣であった「馬場美濃守」の流れをくむといわれているそうです。

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寒いので早くお風呂にはいることにしました。ここのお風呂は男女別に2つあるのですが、女将さんが「今日はお客さんがそれほど多くないので、貸し切りにしてもたぶん大丈夫です」といってくれたので、入る時に声をかけて、「使用中」の札をかけて貸し切り入浴しました。

このお風呂が山頂とはおもえないぜいたくなもので、大きな桶を使用した湯船でした。貸し切りだとかなりゆったりしていて、冷えた体もすっかり温まり、くつろぐことができました。

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早く宿に着いたので夕食までやることがなく、テレビなんかを見てみましたが、6時を過ぎて待ちに待った夕食。電話で知らせてくれました。

食事の場所は大広間でした。神棚もあります。

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食事はおでんと川魚の塩焼きがメイン。こんにゃくとか、山芋とか山らしいものが並んでいますが、まあ普通の家庭的料理です。精進料理ではありませんでした。あとから天ぷらも出てきました。

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最初ビールを飲んだのですが、この日は寒かったのですぐに熱燗に変更。2本くらい飲んで、いい気分になりました。

この時、となりのテーブルにあとからきた客は、たぶん20代くらいのイケメンにいちゃんでした。黙々とひとりで飯を食っており、酒などは飲む気配もなし。

「いったいどういうつもりでこんな山の上にひとりできたのか」といろいろ考えていると、,女将さんがそのにいちゃんのところに着て、明日の滝行は5時くらいに出ますからよろしくとかいって、たぶん装束などが入っていると思われる袋を渡していました。

このイケメンにいちゃんにいったい何があったのか、一人で滝に打たれるために来たみたいです。この寒いのに大丈夫なのでしょうか。

ほかにも2グループほどの客がいて、その中の2人くらいが同じように装束を渡されていたので、イケメンにいちゃんを含む3人が滝行参加者なのでしょう。

ちなみにイケメンにいちゃんは、食後に共用の急須を独占してお茶を飲んでいたのですが、私たちもお茶を飲みたいなと思って見ていると、あわてて「すみませんでした」といって急須を持ってきました。ただ見ていただけなのに、何かプレッシャーを与える殺気を感じる視線だったのでしょうか。

部屋に戻ろうとすると女将さんが朝食の時間をきいてきて「7時頃」というと、「明日の朝は滝行のお客さんが、7時から神棚に拝礼する行事(正確な名称は忘れました)をやるので、それに参加したいならしてもいい」ということでした。

滝行と比べるとだいぶ楽そうなので、それには参加させてもらうことにしました。

部屋に戻って夜が更けるとますます寒くなりました。ふとんは隣の部屋に敷いてくれていたのですが、せっかく暖めた部屋で寝たほうがいいと思い、ふとんを引っ張ってきて寝ました。とにかく湯たんぽが効果絶大で、これがなかったらけっこう厳しかった。

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翌朝早くトイレに起きたらまだ5時頃でした。今頃、例のイケメンにいちゃんは滝に打たれにでかけたのだろうか、などと思いながら、天気を見ようとベランダ越しに外を見ると、まだ暗い中で、すごい夜景が広がっていました。朝方でこんな感じですから、前日の夜が晴れていたらすごくきれいだったと思います。

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そうして見とれているうちに徐々に夜があけていき、少し空が赤くなっているものの、雲が少なくいい天気になりそう。食堂のおばちゃんがいっていたように、天気の回復が予報より早まっているようでした。

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遠くに都市も見えます。

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前日の女将さんの話によると、このベランダの方角は八王子や高尾山、その向こうが川崎や横浜で、「天気が良ければ江ノ島や三浦半島も見える」ということでした。こういう風景を毎日見ながら暮らすとすると、気分も大きくなりそうな気がします。

むりやり望遠で撮ってみました。何となく海が見えるような気もします。

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さらにもっとむりやり望遠にしてみました。もうなんだかよくわかりません。

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すっかり明るくなると、いい天気だということがわかります。

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昨日の段階ではこの日も雨だと思っていたのですが、こうなると何となく気分もウキウキしてきます。

部屋に差し込む朝日も暖かい感じ。せっかく2間あるのに、隣の部屋は結局まったく使いませんでした。やはり私の場合、ひと部屋で十分なようです。

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朝食も同じ大広間です。7時から拝礼があるので早めに行くと、滝行帰りらしき数人がいました。話を聞いてみると「滝行自体は短時間だが、行き帰りで1時間くらいは歩いた」ということでした。

その後かっぷくのいいご主人がやってきて、神棚の前に数人が並び、拝礼しました。太鼓を叩きながら、なにやら祝詞をあげており、私たちは正座をして平伏しておりました。

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足がしびれてやばいかと思う頃、ようやく終了。このごろは東日本大震災の被災者のために長めに祝詞をあげているそうです。

朝食はこんな感じ。バナナヨーグルト付き。

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部屋にもどって荷物をまとめ出かけることにしました。天気がいいので少しは山歩きができそうです。

出かける時に女将さんと少し話をしていて、最近テレビの取材があって近々放映されるということも聞きました。けっこうそういう機会が多い宿のようです。

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そうしているうちにご主人も出てきて、「今日は天気がよくなったので、御嶽山駅からスカイツリーも見えるよ」といってました。

そんな感じで宿を出発。結局宿坊とはいっても、それなりに過ごしやすい普通のいい宿でした。

前日に通った道を通って、例の商店街へ。この日はまだ朝早いのに、やたらと参拝客が多いのでびっくりしました。

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名物の「神代けやき」も見物できました。このけやきは写真で見る以上に迫力がありました。推定樹齢は1000年くらいにもなる天然記念物。そうすると平安時代に生まれた樹です。

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ひと晩山上で過ごしてみて思ったのですが、山の上の集落というのは景色がいいだけでなく、下界から隔絶されたような不思議な雰囲気があり、なかなか魅力的です。

途中に商店を発見しましたが、こんな家の2階の部屋でも借りて、1か月くらい暮らしてみたい。そんな無理なことを妄想してみたりしました。

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狭い集落の道にもなかなか風情を感じてしまいます。

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この日は普通に御嶽山駅まで行くのではなく、展望台を通ってリフトで降りてみることにしました。それにしても登ってくる客が多い。これから山を降りようとしているのは私たち以外、ほとんどいませんでした。途中の空き地がなにかのパワースポットとして知られているそうで、女の子が数人集まっていました。

展望台に到着。今登ってきた客が眺望を楽しんでいます。

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残念ながら少し雲が出てきてスカイツリーは見えませんでしたが、東京の街並みが遠くに見えました。自宅の近くの中野サンプラザも見える、と書いてありましたが見つけられませんでした。

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リフトに乗って御嶽山駅へ。

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この付近に売店がいくつかあるので、ひやかしていると、おみやげ屋のおばちゃんがお茶をいれてくれたので、少し休憩。駅前では小菅の岩魚だか山女だかも焼いていましたが、まだ焼けていないから売れないということでした。

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ケーブルカーの時間を気にしていたのですが、もうひんぱんに昇り降りしていて時刻表は必要ありませんでした。名残惜しいところをついに下山。

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下の滝本駅もケーブルカーに乗ろうとする人の行列があふれ、バスの停留所付近まで渋滞していました。

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これを見ると天気は悪かったものの、人が少ない時に登れてよかったのかもしれないと思いました。またも来た時にのったバスにのってJRの御嶽駅へ。

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この後、天気がいいので多摩川沿いを歩き、青梅にも寄ってみたのですが、その話は次回にします。

[御岳山  駒鳥山荘](2011年11月宿泊)
■所在地  東京都青梅市御岳山155
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