近頃暑い日が続きますが、この前すごく暑い日に埼玉の寄居に行く用事がありました。

埼玉県中部・北部は暑いので有名です。東京からそんなに遠くないのに、気候がずいぶん違う感じ。寄居に行くには池袋から東武東上線で小川町まで行き、そのまま東上線を乗り継ぐルートもあるし、八高線に乗り換える手もあります。

私は寄居に行くのが初めてだったので、この日は朝早くとにかく東武東上線に乗り、小川町か寄居で立ち食いそばで食べようと思って、でかけました。

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しかしそんな機会もなく、ついに寄居駅に到着。この日の用事はここからもさらに高崎寄りの用土というところが近いのですが、いろいろ不便なので、寄居からタクシーに乗って済ませて、昼頃また寄居駅に戻ってきました。朝ごはんを食べていないのでおなかがすいています。

寄居には秩父鉄道というのが交差していて、あの有名な長瀞にもつながっています。タクシーの運転手さんに聞くと、長瀞駅前はこのへんでは唯一観光地らしい雰囲気があって、飲食店やおみやげ屋さんもたくさん並んでいるということです。

そういうことであれば、東京から近いとはいっても行く機会があまりない景勝・長瀞を見物してみようと思いました。帰る時間には制約がなかったので、のんびり荒川で舟遊びでもしようかなと。

秩父鉄道で寄居から長瀞は20分もかからないくらいでした。

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何というか、古くて懐かしい感じの駅。私はこういうのが好きなほうなので、駅の雰囲気だけでも来てよかったと思いました。

もうおなかがすいていてどうしようもない感じだったので、駅前の食堂に即入り、ラーメンを頼みました。この店も昔の観光最盛期を思わせるなかなかいい感じ。お店の人がすごく親切で、いい店でした。ラーメンはシンプル系の懐かしいラーメンでおすすめです。でも全体的に観光地値段というか、値段がやや高い。ラーメンは確か650円くらい。

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とにかくここまで来たら、荒川の川辺に出なくてはしょうがないので、よくわからないままで踏み切りを渡り、川の方面に歩いてみました。

明らかにメインストリートらしいにぎやかな通りがあるので、そこを歩きました。両側にはおみやげ屋さんとか、飲食店が並んでいます。長瀞といえば、今どきあまり人が行かない観光地イメージがありましたが、すごくにぎやかだったので、今でもけっこう人気があるんだなと思いました。

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川に到着。きれいで印象的な風景です。長瀞ライン下りの舟も繋留されていましたが、この時は、いつになったら舟が出るのかもよくわからないし、乗るのをやめました。団体の観光客もいて、けっこう繁盛しているような気配もあります。

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川原の岩畳というのものぼってみましたが、私みたいにスーツと革靴のやつはいなくて、すごく浮いていました。

しかしどうして“ライン下り”などという、まったく縁もゆかりもないヨーロッパの地名を冠にする必要があるのか。確かに川下り観光をやっている地域はたくさんあって、木曽でも鬼怒川でも、どこでも“ライン下り”という表現を使っていますが、こういう名称づけには私としては賛成できません。ただの“長瀞下り”でいいと思うのですが。

とにかく暑いので、そのへんのおみやげ屋さんを見ながら、喫茶店を探しました。川に面した大きな展望食堂があったので、入って「アイスコーヒー」といったら、レジの食券売場にいた若い女性が「うちはアイスは置いてないんです」といわれました。

このクソ暑い中を歩いてきて、ホットコーヒーはいらないな~と思っていたら、おばちゃんが出てきて、「冷たいものといったら、コーラとかジュースになりますけど、もしコーヒーがいいなら、自販機の缶コーヒーでも買ってきて飮んだらどうですか」といいます。

外の自販機も当店の機械なので、それを買ってくれれば中で休んでもかまわないということでした。それはすごくいい提案です。コーヒーだと400円くらいするやつが、自販機だと120円くらいですし。

それで外でアイスコーヒーを買って店の席に座り、少し休みました。店のおばちゃんはグラスに氷を入れてやるといってくれましたが、それは申し訳ないので断り、缶コーヒーを飮んで、川の風景を見ながら涼むことができました。

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少し休んで汗も引いたので、そのへんを少し散策してみました。

脇道に入ると旅館の廃墟を発見。こんな大きな宿があったということは、昔はもっと宿泊客が多かったのでしょうが、今だと東京からだと近すぎて、なかなか泊まることも難しいエリアです。

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裏に小川が流れていて、雑草に覆われていました。

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このへんは昔はけっこう繁盛していたような雰囲気もあり、商店街の廃墟もありました。不動産広告も。

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さらになかなか魅惑的なホテル看板も遠くに発見。「科学の温泉」。どういうやつなのか、興味深いです。

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ほかに立派な旅館も何軒かありました。また駅まで戻る道を歩いていると、味噌おでんをやっているそば屋があって、なかなかいい雰囲気でした。私は味噌おでんはあまり好きではないので食べませんでしたが、店の雰囲気だけでも寄ってみたい感じ。

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そして長瀞駅から再び寄居駅へ。もうまっすぐ東武東上線で帰ろうと思っていたのですが、次の電車まで40分くらいあったので、寄居の町を改めて歩いてみることにしました。

本当はもう暑くて疲れていたので、喫茶店でもあればそこにいたかったのですが、そういう店は見当たりませんでした。

しかしこの40分は後から考えると貴重でした。駅前は寂しい感じですが、少し通りを入ると古い家がたくさんありました。

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駅のすぐ近くの齒科医院跡。こんな歯医者が近くにいたら、ぜひ虫歯治療を頼んでみたい。

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寄居という町がどういういわれで発展したのか、私はいまいちよくわかりません。戦国初期の鉢形城というのは有名ですけど、城下町にも見えません。とにかく歩いていると、いくらでも古い家が発見できます。

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原口食堂も、もしやっていなら、入ってみたい。

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歩いているうちにメインストリートらしいにぎやかな街道筋に出ました。

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これを区切りに、いいかげん駅に戻ろうと思って、ふとふり返ると、「旅館  山崎屋」を発見。営業もしているようすです。これは私の趣味でいうとかなりハイレベルの優良旅館です。いつから営業しているのでしょうか。

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こんなのがあるとは寄居もあなどれません。よく見ると食堂も兼業しているようで煮鮎や麦とろが看板に出ています。テレビの取材も来ているそうな。もしかしたら有名物件なのかもしれません。

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本当なら泊まりたいところですが、さすがにSUICAですぐ帰れるようなところに泊まる酔狂はできません。後ろ髪を引かれながら「旅館  山崎屋」を後にしました。

この通りのすぐ先に今度は酒蔵発見。近代的な建物になっていますが、そういえばタクシーの運転手さんが「このへんはいい水が出るので、酒蔵が発達した」といっていました。そういうことなので、「白扇酒造」にも寄り、四号瓶を1本買いました。

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後でのんだらすごくすっきりしたおいしい酒でした。

ちょっと近所まで用事ででかけるつもりだったのですが、結局あちこち歩いて帰ったのは夕方になってしまいました。私としては、東京の近所でもなかなかおもしろいところがあるなあ、という発見がありました。

[寄居  山崎屋旅館](2011年6月見学)
■所在地  埼玉県大里郡寄居町寄居938
■楽天トラベルへのリンク→山崎屋旅館

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