先日、秋田の能代と宮城の気仙沼に行く用事ができました。どちらも比較的最近行ったばかり。中間点で一泊しようと思い場所を検討した結果、ちょうど雪まつり期間中の横手に注目。あこがれの横手かまくらを見にいくことにしました。

能代と気仙沼は同じ東北とはいえけっこう遠く、横手は必ずしも中間点とはいえません。早くいこうと思えば秋田新幹線で盛岡まで行って、さらに東北新幹線で一関まで行くべきだと思いますが、雪まつりの誘惑には抗しがたく、横手の「尾張屋旅館」を予約しました。

電話予約に出た少しなまったおばちゃんが「雪まつりは今週はじめから見れる体制になっておりまんす」というので安心しました。到着時間が読めず、出発も早くなりそうなので、素泊まりでお願いしました。

当日は朝早く東京駅を「こまち」に乗って出発し、昼頃秋田駅へ。今年は雪が多いと聞いていましたが、市内はそれほどでもありません。秋田駅からはクルマで能代に移動。去年の11月に来たばかりの町。あのときは狙っていたラーメンが食べられず残念な思いをしましたが、今回も諸事情によってダメでした。「十八番」のラーメンが食べられる日はいつかくるのでしょうか。

そうして夕方くらいに秋田駅に戻り、いよいよ奥羽線で横手に向かいます。もう日暮れ近くで、奥羽線は混雑中。横手についたら真っ暗でした。7時くらいだったと思います。駅のホームにもかなり雪が積もっています。

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懐かしいマンガのポスターも。「釣りキチ三平」が横手の話だったとは、初めて知りました。

駅前はいきなり雪の壁になっています。ライティングもされていました。かまくらもすでにあちこちに作ってあります。

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いや~、さすがに横手は雪が深い。同じ秋田でも、秋田市内とは全然違います。

宿に入る前に雪まつりを見物し、食事もすませる魂胆だったので、まずは会場をめざします。メインは横手地域局前と聞いていたのですが、どうもよくわかりません。駅前を歩いているおまわりさんに「横手地域局はどっちだべか」と聞くと、いったん来た方向に一緒に戻って、親切に教えてくれました。「近くにいってもわからなかったら、誰でも歩いている人に聞けばすぐわかる。今、町中まつりだから」ということでした。

そしてついに会場の大通りに到着。かまくらだけでなく雪像もありました。見物客もけっこう出ています。

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かまくらは、もう数えきれないくらいありました。中に人が入っていて火鉢を囲んでいるのもあれば、誰もいないのもあって、私も思わず中に入ってみました。

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ふらふら歩いているといきなり後ろから「これどうぞ!!」と知らない子供に大きな声をかけられました。ふりかえると焼いた小さい餅を持った子供が「もぢ、もぢ」といっています。「ああ、ありがとう」といってもらって食べましたが、炭火で焼きたてなので、信じられないくらいおいしかったです。ふだん餅なんか好んで食べませんが、これはおいしいなと思いました。

少し行くと屋台が集まっているエリアを発見。

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これをみて、今晩は横手焼きそばを食べてやろうと決心しました。さらに大通りの近くには魅惑の歓楽街らしき路地も見つけました。

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この入り口付近に食堂があったので、この店で横手焼きそばとビールを頼みました。店のおばちゃんが「ほかには?餃子か何かいりませんか?」と聞くので、「いやあ、そんなに食べられないから、何か軽いおつまみでもありますか」と聞いてみました。でも悩んでいて「漬物とかならありますけど」という感じだったので、まあ餃子でもいいかなと思って頼みました。結果的に餃子も横手焼きそばもおいしかった。焼きそばは味が濃くてビールに良くあいました。

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そんなことをしているうちに8時も過ぎたので、宿に向かいました。この雪まつり会場付近からは歩いてすぐ。路地裏の道路にも雪が積もり、なかなか風情がありました。不思議なことにあまり寒く感じません。

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宿の正面は期待に反して、かなり現代的で瀟洒な雰囲気。

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でもやはり、古い宿の感じも随所に残っています。

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声をかけると女将さんが出てきて部屋に案内してくれました。予約の電話に出たなまっていた女将さんですが、これも予想に反してけっこう若い美人女将。そのギャップにとまどいました。

こういう上品な感じの美人がなまっていると、逆にあたかかい感じがしてすごく好感が持てます。言葉使いもすごくていねいでした。

部屋に通されて、少し話を聞いたところ、横手のこの付近には由緒ある名旅館が3軒ほどあったそうですが、いずれも火事にあったり廃業したりして、今ではいずれも営業していないそうです。見事な古い建築だったそうで、それを聞くとすごく残念な気がします。

「尾張屋」さんはそれとは比較にならない、細々とやってきた商人宿だと謙遜しておりました。「今ではビジネス旅館ということでやっておりまんす」とか。女将さんはよそからお嫁に入った人だそうですが、この家は代々ここで宿をやってきたそうです。ちなみに「尾張屋」という屋号は、出身地ではなく「姓です」といってました。

「明日の朝、7時くらいに出たいので先に精算しといたほうがいいですか」と聞くと、「7時くらいなら私が起きておりますのんで、その時でけっこうです」ということでした。

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部屋はきれいな6畳間。私は素泊まりなので、部屋に通されると女将さんがすぐに布団をしいてくれました。お風呂にもすぐに入りましたが、正方形のかなり大きな湯船で快適でした。部屋も設備も清潔で、結局のところ、ボロ宿とはいえない宿でした。

雪は深いけれど、部屋もそんなに寒く感じませんでした。翌朝早く置きて階下の洗面所へ。すでにストーブが付けてありました。

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窓を開けてみると裏庭もすごい積雪。

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精算して宿の前に出ると新しく雪が積もっていて、人はあまり歩いていませんでした。

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駅までは歩いて15分くらいだと思います。歩道も雪だらけ。明るいところで見ると、雪まつり会場以外でもあちらこちらにかまくらが作ってあります。

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夜ついて朝出発するというあわただしい横手滞在でした。こんなことでは来たとはいえませんが、かまくらも一応見たし、何となく満たされた気分で駅へ。駅は改装中のようでした。地元高校生たちも通学の途中です。

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ここからは奥羽線を離れ、北上線で北上に向かいます。

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駅の中に積もった雪も1m以上ありそうな感じ。最近これだけの雪を目にするのは珍しいです。

この後北上で東北線に乗り換えて一関へ、さらに大船渡線に乗り換えて気仙沼に向かいました。気仙沼まで着くとほとんど雪はありませんでした。すべて普通電車なので時間はかかりますが、何となくのんびりした気分の移動。なかなか快適です。これで仕事さえなければなあ、などとつい思ってしまいます。

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乗り継ぎにけっこう時間があるので、駅の周辺を散歩してみたりしました。朝ごはんは北上駅の立ち食いそば。

最後、気仙沼からは気仙沼線経由の快速電車で仙台まで出て、新幹線で東京に戻りました。移動距離が長く、なかなか大変でしたが、横手の雪まつりをちらっと見物できたのが何よりでした。

晩ごはんは帰りの新幹線で、「むすび丸弁当」でした。

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[尾張屋旅館](2011年2月宿泊)
■所在地  横手市鍛冶町3-33
■楽天トラベルへのリンク→尾張屋旅館
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