日本ボロ宿紀行

ボロ宿にあこがれ、各地のボロ宿を訪ねています。

2014年09月

「ボロ宿」というのはけして悪口ではありません。
歴史的価値のある古い宿から単なる安い宿まで、ひっくるめて愛情を込めて
「ボロ宿」といっています。自分なりに気に入った、魅力ある宿ということなのです。
もともと、できるだけ安く旅行をしたいということから行きついた結果ではありますが、
なるべく昔の形を保って営業している個性的な宿を応援していきたいと思います。
湯治宿や商人宿、駅前旅館など、郷愁を誘う宿をできるだけ訪ねて、
記録に残していくこともいずれ何かの役にたたないかなと‥‥。

[気仙沼で夜の港を散策 気仙沼 サンマリン気仙沼ホテル観洋]

気仙沼にはこれまで何回も行く機会があり、震災直前にも震災直後にも行きました。震災直後に行った話は前にこのブログにも載せたのですが、今回は陸前高田で仕事があり、付近の宿を探した結果、陸前高田市内では適当な宿を見つけることができず、またしても気仙沼に泊まることにしました。

今回は「サンマリン気仙沼ホテル観洋」に宿泊。翌朝早く、バスで陸前高田に向かう計画を立てました。ここは大きな観光ホテルで残念ながらボロ宿ではありません。今回は諸般の事情でこちらのホテルにしました。ホテルは高台にあり、大きな被害を受けなかったのだと思いますが、周辺の様子はまだまだ復興が進んでいるようには見えませんでした。何といっても中心市街地が港に面していたので、被害も大きかったわけです。

実は気仙沼には長年お世話になっていた地場スーパーマーケットがあります。今回時間がなくてそこの店長には会いに行かなかったのですが、後からこの8月に閉店されたという情報を知って、この時ちょっとでも寄ってくればよかったと後悔しました。閉店の理由は詳しくはわかりませんが、やはり震災の影響も小さくはなかったと思います。このスーパーは津波の被害はぎりぎりで免れたので、震災直後は、電気がこないうちから店を再開したり、商品を避難所に配ったりと、努力されていました。店長自身は自宅が津波にあって、しばらくは気仙沼駅近くのかどや旅館に滞在していたと聞いています。

そんなこんなで気仙沼のその後にも関心があったわけです。

もはや慣れた道筋。まずは新幹線で一関駅へ。

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ここから大船渡線に乗って、気仙沼に向かいます。昔は「盛行き」の列車でしたが、今は気仙沼が終点になっています。

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気仙沼駅に着くとBRTが停車していました。復旧していない大船渡線の代替バスです。駅のようすはずいぶん変わっていました。ホームをひとつ取り去ったんでしょうね。

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駅舎も何となくきれいになった感じ。

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気仙沼駅からはけっこう遠いのでタクシーでホテル到着。もう夕方でした。

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部屋はこんな感じ。普通のホテルですが、ここの大浴場がすばらしい。塩分が強い温泉なので身体が浮遊するような感覚が楽しめます。

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今回は夕食を頼んでいなかったので、近くにあるはずの「復興屋台村」でラーメンでも食べようと出かけることにしました。

海岸線に沿って屋台村をめざします。魚市場と海鮮市場の「海の市」方面を眺める。「海の市」はちょうど私が行った日に完全に再開されたみたいです。「海の市」は気仙沼に来ると必ず寄ったものですが、今回は時間が遅いのでパスしました。

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歩いて10分くらいで「復興屋台村」に到着。すでに暗くなってきて、少し雨模様。

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プレハブの店が何軒か集まっていて、私は適当に手近な店に入ってみました。居酒屋かと思ったのですが、こぎれいな食堂でした。メニューには肉系の料理が多かったのですが、私はかつおの刺身をオーダー。

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気仙沼なので魚がうまいのは当たり前。かなりおいしかったです。

翌朝早いのであまり本格的に飲んでいるわけにもいかず、すぐに店を出てラーメン屋を探したら、割と近くにありました。

テレビでは高校野球宮城県予選がまだ続いていて、気仙沼高校が試合中でした。

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ラーメンはこんな感じ。シンプルでなかなかおいしいラーメンでした。

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その後、このままホテルに帰るのもつまらないので少し付近を歩いてみました。港のフェリー乗り場付近。前はエースポートという建物があったのですがその跡形もなく、もともとあった商店街などもほとんど更地になっていて、場所の感覚がつかみくかったです。

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津波で破壊された「港町ブルースの碑」がなぜか取り残されていて、これでだいたいの場所の見当がつきます。

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震災直前に泊まった「大鍋屋旅館」は、被害を受けたものの現在は営業再開。泣く子も黙る小野寺五典元防衛大臣の実家ですね。裏に回ってみると、真新しい別棟もできていました。着々と新しい歩みを進めている感じがうれしいですね。

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こちらは震災直後から営業していたという、階段脇の「旅館  金港館」。やはり元気に営業を続けているようです。

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震災後に来た時は、この一帯にもはっきり津波の後が残っていたのですが、ほぼきれいになっていました。

街灯も少なく真っ暗な中をまた歩いてホテルに戻ることにしました。行く先の向こうに「復興屋台村」の灯が見えます。ほかに明るい場所が少ないので、こうして見ると、あのプレハブの飲み屋街があるかないかの気分の差は大きい。

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ホテルに戻るとライトアップされていました。

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翌朝は早くから海の見える豪華な食堂でバイキングの朝食。

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フロントに頼んであったタクシーに乗って7時くらいにホテルを出て再び気仙沼駅へ。

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駅からはいよいよBRTに乗って、陸前高田をめざしました。バスの時間は調べてあったので余裕。ただ陸前高田行きの乗り場がわからずうろうろしていたところ、意外にも駅の外の観光案内所の前から発着することがわかり、あわててバスに乗り込みました。

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バスを降りた後、陸前高田では雨の中をけっこう歩きました。仕事が終わった後、また歩くのいやなのではタクシーを呼んでみました。しかし電話に出たにいちゃんが「今日はかなり混んでいるので30分くらいかかりますがいいですか」といいます。私は30分くらいなら待つことにしました。

それでやってきたタクシーに乗ってみると、運転者は電話に出ていたにいちゃんで、「すみません、電話応対を兼ねているもので」と。携帯電話で電話を受けながら、運転手もしているそうです。

しかも「領収証は必要ですよね」というので「必要」というと、「ちょうどいまレシートの紙が切れてしまったので、途中事務所に寄っていいですか。通り道ですので」というので、一緒に事務所まで行くことに。行ってみると小さな事務所ですが、タイヤの販売店や修理店など、クルマ関係の事業を兼業しているようでした。

私が「なかなかの多角経営ですね(笑)」というと、「いや~、好きで始めたというより、父親がやっていた会社なんですが、震災の時に亡くなったもので……」ということです。余計なことをいってすみませんでした。

よく聞いてみると兄弟2人が後を継いで商売をしているそうなので、「後を継ぐあなた方がいたのはよかったですね」というと、「本当にそのとおりです。後継者がいなくて商売をやめた人も多いので」といっていました。もう3年はたっていますが、大震災と津波の傷跡はそう簡単に消えるものではない、と実感しました。

再びBRTに乗るために到着した陸前高田市の仮庁舎。大雨になってしまいました。この道路の向かい側で大規模な工事が行われており、本格的な庁舎が再建されるようでした。

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傘が効かないくらいの大雨の中、観光案内所があったので寄ってみるとうわさに聞く「奇跡の一本松」が近くにあるそうな。

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BRTの駅も近くにあるので、この際寄ってみようかと思いましたが、いったんここで降りると、次のバスまでかなり時間があります。結局あきらめて、車窓から撮影したのがこの写真。

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遠すぎて何が何だかよくわかりませんが、肉眼では一応確認できました。こういうのは見たといえるのかどうか。天気さえよければ寄りたかったところです。

気仙沼駅に到着し、前にも寄った駅前の食堂で昼食の味噌ラーメン。

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地元紙によると気仙沼高校は勝ったようでした。

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あとは大船渡線で一関まで行き、新幹線で帰るだけ。気仙沼駅の待合室にいると、ばあちゃんに声をかけれらて、何でも「BRTの時刻表は、盛方面はたくさん置いてあるけど、柳津方面は置いてないことがある」とかなんとか。そういわれても…。よく見ると、柳津方面の時刻表もたくさん置いてあったので、「たくさんありますよ」と取ってあげると、どうもそれがほしかったわけではなく、私に教えてくれようとしたみたいです。ひまなので話相手がほしいだけだったのかもしれません。

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そんなわけで、久しぶりの気仙沼を後にしました。
[サンマリン気仙沼ホテル観洋](2014年7月宿泊)
■所在地   宮城
県気仙沼市港町4-19
■泉質   ‎ ナトリウム・塩化物泉 高張性中性低温泉
■楽天トラベルへのリンク→サンマリン気仙沼ホテル観洋

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「犬神家の一族」の“那須ホテル”を三たび訪ねる [佐久市 井出野屋旅館(再々訪]

前にも紹介した佐久市の井出野屋旅館にまた行ってきました。かの「犬神家の一族」でロケに使われた宿ということは前に紹介した通り。→「犬神家の一族」に那須ホテルとして登場する老舗旅館

この宿に最初に行ったのは、確か2012年だったと思いますが、この宿の話を人にすると、「行ってみたい」という人が多く、今回も宿泊希望の知り合いを連れて3人で出かけました。私は3回目の宿泊になります。

今回は週末で時間もあるので、まずはのんびり池袋発の高速バスで上田駅まで行くことにしました。新幹線よりだいぶ安くつきます。宿の最寄駅は佐久平駅なのですが、その前に上田市内で「犬神家の一族」のロケ地巡りをするのが狙い。この企画は、前に書籍版で紹介した時にやったのですが、改めて歩いてみることにしました。

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上田駅に昼頃ついたので、荷物をコインロッカーに預け、まず食事。かの有名な刀屋でそばを食べてもよかったのですが、今回の参加者はみんな行ったことがあったので、そこはやめて、普通のラーメン屋に入りました。ここは残念ながら失敗でした。

さて、駅から10分程度歩いたところに、柳町という北国街道の商人町の雰囲気が残された一角があります。ここでは「犬神家の一族」で、石坂浩二と“那須ホテル”の女中役の坂口良子様が初めて出会って、ホテルの場所を聞くシーンが撮影されています。

今回、上田のあちこちに真田十勇士のオブジェが設置されていて、スタンプラリーの目印になっていました。柳町の入口には、霧隠才蔵。

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柳町の町並み。左側奥に酒蔵がありますが、ここの「亀齢」というお酒を前に来た時に買って、おいしかったので今回も買いました。

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右側にふとんの打ち直し屋。「犬神家の一族」では、坂口良子様がふとんの打ち直しに行く場面があり、たぶんここで撮影されたのだと思われます。

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もっとも奥にある湧き水「保命水」。このあたりで映画の最初のシーンが撮影されていて、その雰囲気も残っていますが、そのへんは本のほうで書いたので省略。

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このあたりの古い味噌屋さんで味噌を買ったりして、だいぶ時間をつぶした後、再び駅方面に歩き始めました。

途中に池波正太郎真田記念館があります。だいぶ前に中を見学したことがあります。

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今回は中にあるカフェによって休憩しました。

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もう3時くらいになったので、佐久平駅に向かうことにします。新幹線で行けばすぐなのですが、今回も前回同様、時間があるのでしなの鉄道で小諸まで行き、小海線に乗り換えて向かうルートを採用。

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佐久平駅からバスで宿に向かいました。

井出野屋旅館は前にも紹介した通り、望月宿という旧中仙道の宿場町にあります。小規模な宿場ではありますが、街道筋らしい町並みが少し残っていて、立派な歴史民俗資料館などもあります。そのへんの詳しいところは前回記事で書いた通り。

すでに3回目なので、余裕で宿に到着。

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部屋に通してもらいました。過去2回と同じで「犬神家の一族」の撮影に使用された部屋です。

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続きにもうひと部屋あり、そちらに布団が敷いてありました。もう一人分のふとんは、さらに別室に敷いてもらいました。

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とにかく早速お風呂に入り、夕食まで待ちます。同じ2階の別室で。だいたいこれまで泊まった時と同じで、鯉の甘露煮や川魚などが中心。前にも書きましたが、ここの宿のご主人が手打ちした蕎麦が非常にうまいです。

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食後、ちょっと外を散策。街道筋らしい雰囲気。

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夜の井出野屋旅館。

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その後部屋に戻ってお酒を飲み、かなり酔っぱらって寝てしまいました。

翌朝はかなり爽快ないい天気。暑くなりそうでした。井出野屋旅館の前も、古そうな宿なのですが、前は営業していないような感じでした。今回見たところ営業をしているように見えます。「山しろ屋」という看板もちゃんと出ていました。

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この日は朝飯ができるのを待ちながらサッカーのワールドカップを見ていたのですが、どうも手違いで朝食はありませんでした。私が朝食なしプランで予約してしまったようです。残念。

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ご主人にクルマで佐久平の駅まで送ってもらい、駅の中で朝食を食べました。ご主人は別れ際に「また寒い時期に来てください」といっていました。朝食は焼きおにぎりのセット。なぜか、朝から地ビール付き。

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前に来た時はこのあと小諸に寄ったのですが、今回は最初に来た時に寄った中込周辺に行ってみることにします。

小海線で佐久平駅を出発。

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中込駅に到着しました。

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前に来た時は駅前の商店街の通りを工事していたのですが、今回はそれが完成し、七夕の飾りが出ていました。たぶん夏祭の時期だったらしく、屋台も出ていましたが、午前中なので、ほとんど営業はしていませんでした。たぶん夜が本番なのでしょう。

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今回も以前と同じくひまなので、野沢方面に歩き、ぴんころ地蔵を訪ねてみることにしました。途中の千曲川を渡る橋から見ると、大勢の人が釣りをしています。

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かなり歩いてぴんころ地蔵参拝。見た通り、古いいわれのある地蔵ではありませんが、最近の高齢化社会の中で、ぴんぴん長生きして、死ぬときはころっと死ぬという願いが込めれられているそうで、けっこうな人出がありました。私もこの旅の前に、病院の検査で問題が見つかるなど、大変な時期でもあったので、念入りに拝んできました。

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暑い日であった上に、私はこのとき病み上がりだったために体力がなく、ふらつきながら参道にある無料休憩所にたどりつきました。冷たいお茶と漬物を出してくれて、気力回復。あまりにおいしかったので、生姜の漬物をここで買ってきました。

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さらに歩いて富岡街道と佐久甲州街道の分岐点だったという交差点に行き、女男木を見学。前にも見たのですが。また「北木曽路」「東岩村田道」と掘られた道標も見学。

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そしてもはや体力の限界だったところにちょうどタクシー会社があったので、タクシーで中込駅に戻りました。今回中込にきた最大の目的は、前に食べておいしかったとんちんめんを食べること。「とんちんめん」というのは駅前の食堂「頓珍館」で出している名物ラーメンです。

こんな感じ。

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こちらは普通のラーメン。ちょっとスープを比べてみたところ、普通のラーメンのほうが全体的にあっさりしていて、チャーシューも脂が少ない感じがしました。今度来た時は普通のラーメンにしたほうがいいかな、と思いました。

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しかしわざわざラーメンを求めて中込まで来るという、自分でもひま人だなあと思います。今回はいろいろ手違いがありましたが、やはり宿は最高でした。井出野屋旅館さんは私が何回も訪ねたせいか、少し後になって畑でとれたという馬鈴薯を送ってくれました。みんなで分けていただきましたが、大変おいしゅうございました。その節はありがとうございました。

ちなみにこの間テレビを見ていたら、住みやすい町として佐久が紹介されていて、望月宿の井出野屋旅館も紹介されていました。ご主人も登場して「犬神家の一族」のロケの話を紹介するなど、なかなかおもしろかったです。

[井出野屋旅館](2014年7月宿泊)
■所在地 長野県佐久市望月254
■楽天トラベルへのリンク→井出野屋旅館
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金刀比羅宮参道を散策してコスプレイベントに遭遇

松山で一泊した後、この日は高松からサンライズ瀬戸に乗って東京に帰る予定でした。サンライズ瀬戸が高松駅を出発するのは9時半とかそのくらいの時間なので、この日ほぼ一日時間があります。

何にも計画は立てていなかったので、朝になってから考えた結果、とりあえず早めに高松に行き、周辺で時間をつぶそうということに決定。特急に乗って、高松方面に向かいました。

電車に乗ってから考えたのは、前に予讃線で高松に向かう途中寄った坂出とか丸亀あたりのこと。その時に、機会があったら琴平あたりに行ってみたいと思ったことを思い出し、今回はちらっと琴平周辺を歩いてみることにしました。いずれお遍路さんもやってみたいと思っていますが、今回は金刀比羅宮を参詣するのではなく、ちょっと様子を確認する程度。

そんなわけで多度津で土讃線に乗り換え、琴平駅に到着。

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急なことなので、何も計画は考えていませんし、情報も持っていませんでしたが、駅を出て、にぎやかなほうに歩いていくと琴電琴平駅も発見。

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さらにまっすぐ行くと、琴参閣というホテルで立ち寄り湯をやっているのをみて、ここのお風呂に入ってみることにしました。

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なかなかの豪華ホテルでお風呂も立派。ついでにお昼を食べようと思っていたのですが時間か少し遅かったせいか、レストランはやっていなくて、お風呂に入り、休憩室で休憩後、琴平宮の参道のほうを散策しつつ、昼食を食べる場所を探してみることにしました。

途中たこをディスプレイしている店を発見。これは食堂でありつつ、旅館も兼業しているのでしょうか。

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参道に入るとすぐにうどん屋があったので、ここに入ることに決定。

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ここで生ビールを頼み、ぶっかけうどんを食べました。観光客向けの店だと思いますが、けっこう混んでいました。

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この店の2階には映画「UDON」のミュージアムがあるそうで、看板が出ていたので寄ってみました。こっちもひまなので。

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あの映画は見たことは見たのですが、あまりよく覚えていません。2階にあったのは「松井うどん店」のセットと、タウン誌の編集部と思われる部屋でした。ひと通り見て帰ろうと階段に向かうと、階段の下のほうからねずみ男のようなやつがあがってきたので、ひっくり返りそうになりました。

これがその後姿。唖然して見ていたのでシャッターを切るのが遅れて、まったくブレています。ねずみ男は通りすがりに「すみません」といいながら頭を下げつつ、奥の部屋に消えていきました。

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いったいどういうことなのか。悩んでいると、やがて正体がわかりました。うどん屋の向かいに酒蔵があり、その広い敷地を利用してコスプレイベントをやっていたのでした。どうもうどん屋の2階はその控室みたいに使われていたようです。

けっこう本格的なコスプレイベントでした。酒蔵の入り口には大きな一升瓶と枡のオブジェ。

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ねずみ男の衝撃も薄れたので、もう少し奥まで歩いてみることにしました。金刀比羅宮といえば階段が有名ですが、階段を上がる気力がなかったので、平地の参道だけ散策しました。

こういうなかなか渋い建物もありました。現在はうどん屋のようですが、元々は古くから旅館をやっていた家のようです。こういう旅館があれば、ぜひとも泊まってみたいものです。

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そんなこんなで、この先階段が出てきそうだったので退散。まだ時間は早いですが、高松に向かうことにしました。

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今度はゆっくりこんぴらさんの参詣にくるつもりです。

せっかくなので、琴電に乗って高松築港駅をめざします。

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のんびりとしたことでんに乗って、やがて高松築港駅へ。

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ここから高松駅も歩いてすぐ。

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まだだいぶ時間があるので港に出てみたりしました。昔は船で高松に来たこともあるのですが。

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駅の近くの寿司屋で夕食。刺身と煮魚を頼みました。実はこの店も2回目。

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こうして時間をつぶしているうちにサンライズ瀬戸の発車時間が近づいてきました。

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今回は2人だったので、サンライズツイン。これまではB個室寝台しか乗ったことがなかったので、2人で乗っても非常に広く感じます。

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いつにも増して快適な寝台車の旅。東京に近くなると夜が明けてきますが、ずいぶん遅くまで起きていて、朝も早く起きて、通勤客などをながめながら東京に戻りました。

■金刀比羅宮表参道(2014年4月訪問)
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道後温泉再々訪。今回は伊佐爾波神社隣りの格安宿に一泊 [道後温泉 夏目旅館]

松山には仕事で訪問する機会が多く、すごく好きな街です。道後温泉にもこれまで2回行きましたが、今年4月にまたも行く用事ができました。今回の仕事は当日の午前中で終わるので、あとはひたすら道後温泉でゆっくりする予定。

今回は朝早い出発なので、羽田空港で弁当の朝ごはん。おにぎりと、おかずは賞味期限の迫っていたミートボール。松山空港へは9時過ぎくらいに到着しました。

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その後仕事が終わって、とりあえずバスで松山市駅へ。考えてみると特にやることもないので、市電で道後温泉方面に向かいましたが、まだ時間が早いので、松山城に寄ってみることにしました。

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大街道という駅で降りて、お城へ。坊ちゃん電車も発見しました。

今回はリフトで山にのぼります。

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松山城。今回は天守閣にはのぼりませんでした。

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天気が良い日だったのでここで周囲の景色を眺めたりして時間をつぶし、いよいよ道後温泉へ。松山の市電はどんどん来るので本当に便利です。

道後温泉駅。この日は駅前のからくり時計が動いているのを始めてみました。

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駅から歩いて今回の宿夏目旅館へ。道後温泉からはちょっと離れていますが、とはいっても歩いて5分くらいでした。宿は坂道を少し上った上にありますが、その隣に大きな神社がありました。伊佐爾波神社というそうな。階段がきつそうなので参詣はしませんでした。

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あとで調べるとかなり由緒ある神社で、社殿そのものが重要文化財になっているそうです。そうであれば、あの階段を何とか上って見学したら良かったかもしれません。

そして参道のすぐ隣に夏目旅館。

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もっとボロい外観を期待していたのですが、けっこうきれいです。

とりあえずチェックインして3階の部屋に案内してもらいました。お風呂が付いている部屋を頼んではいたのですが、やはり何はともあれ道後温泉に入ることにして出かけました。

玄関にはお風呂セットが用意されていて、宿泊客は自由に使うことができます。私は自分のお風呂セットを用意してきていたので、使用しませんでした。

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のんびり歩いて道後温泉へ。この道は前も歩いたことがあるのですが、並びに古い家が多いです。

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前に泊まった常磐荘も変わらずにありました。今回も常磐荘に泊まっても良かったのですが、人気宿らしく、この日は空室がありませんでした。

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道後温泉本館到着。これまでは季節外ればかりに来たせいなのか、今回は思った以上に人が多くてびっくりしました。適当にお湯に入ろうと思ったのですが、よく見たらみんな並んでいるようです。

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係の人に希望の部屋を聞かれたので、今回は一番安い大部屋を頼んだら-、そっちは割とすいているらしく、すぐに入ることができました。

風呂はいくつかありますが、基本的にどこも同じお湯です。この日はやはり混んでいて、常連客らしきじいちゃんが正しい風呂の入り方などを講釈しておりました。これは部屋の窓から外を見た風景。

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この窓から見える道後温泉麦酒館でビールを飲むのも、今回の目的。前に来た時と同じく鯛の刺身とじゃこ天を食べてみました。

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このあとしばらく散策して、さらにもうひとつの共同湯である椿の湯へ。ここは入ったことがないので今回が初めて。

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しかし道後温泉本館と似たつくりで、全体的に新しいというところが違うくらい。宿の女将さんの話によると、道後温泉本館より空いているので地元の人はこっちに来る人が多いそうです。

そんなことをしているうちに日が暮れてきました。

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この日はラーメンでも食べて帰ろうかと思ったのですが、前に行った古いラーメン屋は廃業してしまったようで、ほかに無理に食べることもないのでそのまま宿に帰って寝ました。

ただ宿の前にうどん屋があって、遅くまでやっているのを見て、行ってみたい衝動にかられましたが、結果的にはがまんしました。

宿の部屋はこんな感じ。

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お風呂付き。本当は道後温泉に行けばいいのでお風呂はいらないのですが、せっかくなので私は一回入ってみました。

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トイレは部屋のすぐ前。全体的にリニューアルしてあるらしく、設備が新しく快適でした。

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朝は早めに出発。女将さんに見送られて宿を出ました。温泉にも近く安いので、ちょっと道後温泉に泊まるなら非常に便利な宿です。もちろん宿はほかにもたくさんありますが、けっこう料金が高いところが多いので、夏目旅館はお得な感じがします。

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道後温泉駅に行く途中、またも道後温泉本館の前を通ってみました。こちらは皇族専用の出入り口だったはずです。

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そして市電でJR松山駅へ。

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朝ごはんは駅の立ち食いでうどんを食べました。ここの立ち食いを食べるのは3回目です。

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この日は、高松から出るサンライズ瀬戸で東京に帰る予定。それまで何をするかの計画がまったくなく、とりあえず高松方面に向かってみることにしました。

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長くなるので、その話は次回に。

[道後温泉 夏目旅館](2014年4月宿泊)
■所在地  愛媛県松山市道後湯月町1-19
■楽天トラベルへのリンク→夏目旅館(道後温泉)
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プロフィール

もんすけ

 古い湯治宿や駅前旅館など、日本が高度成長時代に入る前からあったような雰囲気の宿が大好きで、各地を回っています。
 どこにいってもそれなりに立派な宿が多く、個性的なボロ宿に出会うことは少なくなりました。
 10年、20年前ならもっといろんな宿が残っていたと思いますが、しかしいま現在でも、10年後、20年後に比べたら多くの貴重な宿が残っているはずです。そうした宿を記録に残していけたら、と思っています。

楽天トラベルで予約できる宿(書籍・ドラマ登場の宿を含む)
北海道
大和旅館(洞爺湖温泉)
花びしホテル(湯の川温泉)
プレミアホテル‐CABIN-旭川(旭川市)
札幌プリンスホテル(札幌市)
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洞爺サンパレス(洞爺湖温泉)
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えべおつ温泉(滝川市)
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若松屋村井六助(肘折温泉)
亀屋旅館(肘折温泉)
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三木屋(かみのやま温泉)

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江戸屋(板室温泉)

群馬県
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浜屋旅館(川古温泉)
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松坂屋旅館(草津温泉)
湯の花旅館(万座温泉)
山水荘もりや(沢渡温泉)

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山崎屋旅館(寄居町)
ゲストハウス錦(秩父市)

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駒鳥山荘(青梅市)
御岳山荘(青梅市)

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富士屋ホテル(箱根宮ノ下温泉)

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赤石温泉(山梨県増穂町)
元湯 蓬莱館(西山温泉)
民宿たちばな(丹波山村)
リーベン古奈家(富士吉田市)

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海老名旅館(佐渡市)
ほてる大橋館の湯(岩室温泉)

富山県
勝江旅館(富山市)

長野県
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湯元齋藤旅館(白骨温泉)
つるや旅館(白骨温泉)
泡の湯(白骨温泉)
金具屋(渋温泉)
野沢温泉ホテル(野沢温泉)
河鹿荘(鹿教湯温泉)
井出野屋旅館(佐久市)
金具屋(渋温泉)
国楽館 戸倉ホテル(戸倉上山田温泉)
河鹿荘(鹿教湯温泉)

静岡県
白壁荘(湯ヶ島温泉)
ケイズハウス伊東温泉(伊東温泉)
金谷旅館(伊豆下田河内温泉)

愛知県
尾張温泉 湯元別館(蟹江町)

岐阜県
お宿 吉野屋(高山市)
湯之島館(下呂温泉)

三重県
旅館 薫楽荘(伊賀市)
山田館(伊勢市)
星出館(伊勢市)

滋賀県
ホテル大津(大津市)
清瀧旅館(彦根市)
三谷旅館(長浜市)

京都府
富貴 若竹(京都太秦)

奈良県
旅館 白鳳(奈良市)

大阪府
南天苑(あまみ温泉)

兵庫県
やなぎ荘(城崎温泉)
いずみ旅館(朝来市)

和歌山県
金剛三昧院(高野山)
巴旅館(和歌山市)

岡山県
あけぼの旅館(津山市)
ホテルグランヴィア岡山(岡山市)

広島県
ふろや旅館(広島市)
佐藤旅館(尾道市)
ホテル清風館(きのえ温泉)

鳥取県
旅館常天(鳥取市)
まきた旅館(倉吉市)

島根県
持田屋旅館(出雲市)

香川県
小豆島グランドホテル水明(小豆島)

愛媛県
旅館 常磐荘(道後温泉)
ホテル椿館(道後温泉)
夏目旅館(道後温泉)

大分県
新ほり井(別府温泉)
陽光荘(鉄輪温泉)
伯亭 若の屋(日田市)

長崎県
長崎にっしょうかん(長崎市)

鹿児島県
旭屋旅館(白木川内温泉)
妙見ホテル(妙見温泉)

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