兵庫の旅を終わり東京に帰る途中、諸般の都合でもう一泊することになりました。大阪と岡山の中間くらいが都合が良かったので、何となく宝塚に行ってみました。特に理由はありませんが、あえていえば城崎温泉から便が良かったからなのか。

宝塚といえば歌劇団が有名ですが、ほかには何も情報がなかったので、とりあえず城崎温泉から現地に向かうまでにスマホでいろいろ調べてみました。

その結果、「小浜宿」という宿場町がある程度保存されているという情報を得て、駅からそれほど遠くもなさそうなので行ってみることにしました。

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JRで宝塚駅に到着したのがお昼頃。宿場町に行く前にどこかで昼食を食べようと思い、店を探しました。そうしているうちにけっこう雨が降ってきたので、とりあえず目についたお好み焼き屋に入ってしまいました。しかしさすが関西というか、ここで食べた焼きそばがけっこうおいしかったです。壁には宝塚のスターのポスターなどがたくさん貼ってありました。

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店を出てもまだ雨は降っていましたが小やみになってきました。小浜宿にはバスかタクシーで行く必要があるのですが、見ているとタクシーはすごく混んでいるらしく、タクシー乗り場にまったく来なくてかなりの行列ができています。そこでバスにしました。

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バス停で降りてうろうろしていると、小浜宿という看板が見えたので、ただの住宅地にしか見えない路地に入っていきました。するとすぐに発見したのが「首地蔵」。これは珍しい。

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このあたりは旧西宮街道らしく、いろんないわれがあるそうです。小雨の中をさらに奥へ。

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立派な看板も発見。やはりこの道でまちがいはなかったようですが、しかしあまり宿場町らしき雰囲気は感じません。

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少し行くと神社があって、その前に本格的に案内板などが出ていました。ここは京伏見街道だとか。小浜宿はいろんな街道が交差していた交通の要衝のようです。

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この付近に資料館があるらしいのですが、見当たらず、ふと見ると近くの家の2階の窓から顔を出しているおっちゃんがいたので「資料館はどっちですか」と聞いてみると、「あっちあっち」と指さしてくれました。

その方向に行くと10mくらいのところに資料館発見。すぐそばだったようです。

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しかもこの道は、わずかに宿場町の雰囲気が残っています。古い商家らしい建物もありました。

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とにかく雨も降っていることだし、資料館に入ってみると、おっちゃんが出迎えてくれました。あまり客も来なくてひまだったのか、えらく歓迎してくれて、頼みもしないのに小浜宿を解説するビデオを流してくれました。

このビデオが、なかなか良くできてはいるのですが、映像でレポートしているアナウンサーみたいな女性が、いかにもバブル期みたいな服装。だいぶ前に作ったやつみたいでした。このビデオをけっこう真剣に見てしまいました。

そのほか小浜宿のジオラマも。

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このへんで発掘されたらしい銅鐸も展示されていました。

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そのほか民具なども展示されていましたが、さらっと見て、おっちゃんにお礼を行って外に出ました。目の前はやはり商家。かなり歴史を感じる建物です。

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さらにバス停方向にもどる感じで裏道を行くと、「毫摂寺」というかなり立派な寺がありました。建物が大きすぎてうまく写真を撮れませんでした。

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こんな寺があるということは、やはりかなりの規模を持った宿場町だったのでしょう。全体として保存されている建物は少ないですが、宝塚のような歌劇団の町で、こんな宿場跡を発見したのは意外でした。

「大へん古い道標」も残っていました。

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だいたい気が済んだのでまたバス停へ。

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地図を見ると、ここからバスで宝塚駅に戻る途中に宝塚大劇場もあるようでしたが、あまり興味がないので、寄りませんでした。しかしそのわりと近くに「手塚治虫記念館」が。これは見てみたい。ということで途中でバスを下車。

バス停から歩いて5分くらいのところに「手塚治虫記念館」がありました。

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いきなりキャラクター全開(笑)
 
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こういうのを見ると、何となくウキウキしてしまいます。手塚治虫という方は、とにかくたくさんマンガを描いたんだな~と実感します。

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キャラクターの手形、足型コーナーも。「ブッタ」の手形とは???

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中に入ると「リボンの騎士」。天井にもいろいろ描いてあります。

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中はけっこう人が多くてにぎわっていました。ポイントカードなどもあったので、何度もくる人がいるみたいです。

キャラクター撮影スポットもいろいろありました。

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カフェはジャングル風。トイレに向かう廊下にも演出がほどこされていました。子供が来たら楽しいでしょう。短編マンガの上映もしていて、それも見てきました。

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手塚せんせい仕事部屋風景も。

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さて、ここを出て駅に向かう途中は、大劇場に裏手になっていて、今度は宝塚歌劇団キャラクターの像がありました。

こういうのや、

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これはオスカルでしょうか。

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駅に戻りました。

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コインロッカーに預けていた荷物をピックアップして駅のすぐ前にある宝塚ワシントンホテルへ。このホテルはボロでも何でもない立派なチェーンのホテルですが、今回は翌日が早いので駅前立地で便利であることと、温泉があるということでここを選びました。

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部屋は普通。

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温泉はこんな感じ。武庫川を望む眺望がなかなかよかったです。

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われわれはお金の節約のため素泊まりで、夕食は暗くなってから近くのラーメン屋に行きました。

餃子と唐揚げ。

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ちょっとつまみが足りないのでおつまみセットを頼むと、とんでもない大盛りがきました。キムチ、チャーシュー、メンマ。

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とても食べきれないのですが、最後にラーメンを食べる時にトッピングとして利用しました。

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それにしても今回はちらっと寄っただけですが、宝塚というところはなかなかおもしろい。手塚記念館に昔の宝塚の地図なども貼ってあったのですが、昔はこんな都会ではなく、明治、大正あたりは静かな別荘地のようなところだったようです。もっと昔は古墳がたくさんあったようで、宝塚の「塚」は古墳のことのだそうな。近畿地方はだいたいどこも昔から人が住んできたので、歴史に焦点を当てると宿場町以外にもいろいろおもしろい物件がありそうです。

翌日はわれわれ夫婦は大阪方面と岡山方面に別れます。特に私のほうが時間が早かったので、とりあえず一緒にホテルを出て、駅の地下でモーニングセット。

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ここで一人になり、駅に向かいました。新大阪にむかう「こうのとり」に再び乗車し、東京に戻ったというわけです。

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[宝塚温泉  宝塚ワシントンホテル](2013年10月宿泊)
■所在地  兵庫県宝塚市栄町2-2-2
■泉質  ナトリウム塩化物泉
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