いつも安い宿ばかり泊まり歩いている私ですが、先日泣く子も黙る高級名門ホテル「富士屋ホテル」に泊まってきました。当然というか何というか自費ではありません(笑)。ブログに来てくれるみなさまのおかげさまで、このブログのアフィリエイトも毎月少しずつポイントが貯まり、けっこうな額になっていたので、普通では泊まれない名門クラシックホテルに泊まってみようと決心したわけです。

クラシックホテルと呼ばれるホテルは各地にありますが、日本最古といわれる日光金谷ホテルなども泊まってみたい宿のひとつ。しかし今回は、ついでに伊豆の温泉にも寄って2泊することにして、箱根・宮ノ下温泉の富士谷ホテルを選びました。ヘレン・ケラーやチャップリンやジョン・レノンなど世界の名士も宿泊したという名門。

本当はこんなブログに載せるとまずい高級ホテルであるわけですが、たぶんあまりにも別格的なので問題にもならないだろうと思います。

東京からはすごく近くて便利なので、余計な旅費もかからないというのも魅力。しかし、夕食は豪華ダイニングでフレンチのコース料理なので、あまり薄汚い格好で行くわけにもいかないという、これまでにあまりなかったシチュエーション。わくわくしながらでかけました。

私のところからだと小田急のロマンスカーで、箱根湯本駅まで直行できるのでこれが便利。ロマンスカーは、車内もなかなか豪華です。

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新宿から1時間30分くらいで箱根湯本駅に到着しました。駅前はすっかり観光化されていて、平日なのになかなかにぎやかでした。

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ここでお昼を食べるつもりだったのですが、値段の高い店が多くかなり迷いました。結局駅に近い食堂でもりそば。まあ何というか、いまいちでした。

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しかしこの付近も見どころが多く、お土産屋さんや湯本富士屋ホテルなどを見物したほか、箱根町役場の近くにある郷土資料館などもいってみました。ここはなかなかおもしろかったです。干物を自分で焼いて試食できる店もあったので、アジの開きをちょっと食べてみました。

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箱根旧街道も近くを通っていますが、今回は歩くのが目的ではないのでパス。早くホテルにチェックインして、せっかくの名門ホテルにできるだけ長く滞在したい。

箱根湯本駅からは箱根登山鉄道で宮ノ下をめざします。途中スイッチバックを繰り返しながら山にのぼっていきます。それにしても乗客が多い。やはり箱根は人気があるんだな~とつくづく感じました。

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宮ノ下駅で降りて坂を下り国道に出ると、箱根駅伝でおなじみのコース。東洋大学の柏原くんもこのへんを走ったんだなあ、と思いながらホテルに向かいました。すでに道沿いからそれらしき建物が見えています。

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富士屋ホテルにはいくつか建物があって築造年代が違います。人気があるのは昭和11年建造の「花御殿」という建物だそうですが、私は現存する建物としてはもっとも古い明治24年建造の本館のダブルを予約していました。

入り口から係の人がフロントまで案内してくれて、チェックイン。ロビー自体がかなり歴史を感じさせる佇まいです。ボロ宿ではないけれど、こういう雰囲気も私はすごく好きです。しかし貧乏人がたまに高級ホテルに来ると緊張しますね。

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部屋は本館の一番奥というか、廊下のつきあたりにありました。窓からは「西洋館」や「フォレスト館」などが見えています。

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部屋そのものはそんなに古さを感じませんが、広いバスルームなどが特徴的。やはり外国人専用ホテルとして作られた歴史があるだけに、スペースにゆとりがあります。

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さっそく冷蔵庫からホテルオリジナルのミネラルウォーターを出して飲んでみました。

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到着したこの日、4時ぐらいから館内を案内してくれるツアーがあるので、それに参加するために再びロビーへ。中庭からの景色もなかなか良いです。

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本館の階段付近。風情があります。

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有名な尾長鶏の彫刻もありました。絵画や芸術作品があちこちに置いてあります。

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ホテルのキャラクターぬいぐるみも。

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館内の案内ツアーにはかなりの宿泊客が参加していました。創業以来の歴史などを解説しながら、いくつかの部屋を見せてくれます。昔ビリヤード室だったというバー「ヴィクトリア」や、今夜の食事場所である「ザ・フジヤ」など。うんちくを聞いて感心しながら見学してみて、やはり一回は来てみて良かったなと思いました。

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飾りや彫刻にも深い意味があるそうです。

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チェックインの時に夕食を8時からお願いしたので、それまでだいぶ時間があります。中庭もかなり広く、散策してみると温室や水車小屋などがありました。

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大浴場にもいってみましたが、大規模なホテルの割には小さい浴室です。そのかわり温水プールがでかい。

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資料館もあり、歴代の経営者と思われるおもしろいひげのおっちゃんの像。

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今回はせっかくなので貸し切りバスの「マーメイド」を予約して入ってみました。ここも掛け流しです。人魚像があったり、ちょっと普通の温泉とは雰囲気が違いますが、しかしなかなかゆったりした作りで快適でした。

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ロビーからテラスに出ると、右手に花御殿が見えます。なかなかゴージャスですね。和洋折中様式というのでしょうか。今の日本人の目から見ると違和感がありますが、外国人はこういうのをエキゾチックだと思うのでしょうか。

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そんなことをしているうちに食事の時間がきたのですでに見学したメインダイニングに向かいました。私はどこでもビールを飲んでしまうのでまずビールを頼みましたが、ハートランドの小瓶でした。これをあまりたくさん飲んでいるとお金もかかるので、ワインに変更。一番安いグラスワインを頼みましたが、これがかなりおいしいワインでした。当然のことながら、ふだんスーパーで買ってきて飲んでいるのとはだいぶ違います。

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メニューの中ではパンとコンソメスープが特においしかった。ステーキも何やらこったソースがかかっていましたが、高そうな肉を使っていました。しかし焼き加減について、私はかなり焼いたほうが好きなので「きっちり焼いてください」と頼みました。いい肉なのにもったいない。「ヴェリー・ウェルダンでよろしいですか」と聞かれたので、そんなのがあるとは知りませんでしたが、それでお願いしました。

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近くのテーブルにはシャンパンを2~3本開けているお金持ちの夫婦もいましたが、われわれはグラス1杯のワインで粘りながらゆっくり食事。無料のパンだけはおかわりしました(笑)

時間をずらしているせいか周辺のテーブルもあまり混み合ってはおらず、本当にゆったりくつろげるダイニングです。高い天井と独特のインテリア空間のせいか、すごく豪華な気分になります。

1時間半か2時間くらいかけて食事をしたので、部屋に戻ったのは10時頃です。翌日は12時くらいまで滞在できるゆったりしたプランだったので、朝食後にも温泉に入れます。朝食は別館で和食を頼んでいますが、その別館もまた由緒ある建物。その話は次回に回します。

[箱根  富士屋ホテル](2012年9月宿泊)
■所在地  神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下359
■泉質  塩化ナトリウム物泉
■楽天トラベルへのリンク→宮ノ下温泉 富士屋ホテル

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