松原湖高原を後にして、翌日の宿泊地は山荘あらふね・内山牧場キャンプ場にあるバンガロー。佐久市域内ですが、もう群馬県境に近い山中にあります。
佐久市内で食事をしたり、買い出しをしたり、初谷温泉に立ち寄り湯したりして、それでも午後2時くらいには「山荘あらふね」に到着。ここで手続き後、バンガロー付近までクルマを入れて荷物をおろしました。
このあたりの山は標高が1200mくらいもあって、「妙義荒船佐久高原国定公園」内に当たるそうな。
それにしても、天気が悪いというか激しい雨ではないけれど、ずっと小雨が降り続き、遠くの山は霧がかかったようになっていて眺望も何もありません。
山荘あらふねの前の「あらふね湖」もこんな感じ。
バンガローは、最近あまり使っていないのではないかと思われるほど、かなりボロくなっていました。畳敷きですが、かなりいたんでいます(笑)。前日の豪華コテージとは大違い。
しかし炊事場やトイレなどの設備は整っており、この日も雨にも関わらず何組かの家族客が来ていました。自然も豊かで、たぶん天気が良かったらけっこう快適なキャンプ場のような気がします。
この日の予定としては、夕方くらいに佐久に住んでいる友人が遅れて参加するのを待って、焚き火でもして盛り上がろうと思っていたのですが、それは無理。他の客もいるので炊事場を占拠することもできず、バンガローの中で焼肉をやることにしました。
どうせ設備の整ったバンガロー泊まりだ、となめきっていた私たちは、ガスストーブやランタンも持っていかなかったので、佐久の友人にガスコンロやフライパンを持ってきてくれるように頼みました。情けない。
それまでの間、近隣の山中を散策。
荒船山中の別荘村を訪ねてみましたが、別荘はあまり建っておらず、原生林のような雰囲気。
さらにクルマで近くの神津牧場にも行ってみました。明治20年にできた日本初の洋式牧場で、けっこう有名なところらしいです。
この牧場に行くと、県境を越えて群馬県に入るようです。途中妙義山の独特の山影もちらっと見えましたが、基本的にはずっと小雨という状況でした。
草をやると食べにくる人懐こいヤギ。
今年生まれたばかりの子牛もいました。
↓こっちはだいぶ前に生まれたらしい、でかい牛たち。
6時頃、佐久の友人がコンロやフライパン、それに自宅でとれたとうもろこしやきゅうり、トマトなんかを持って合流。ようやく全員そろったところで、酒盛りを始めました。
バンガローの中でしみじみ飲んでもしょうがないかな、と思っていましたが、意外に盛り上がり、友人が持ってきた野菜がおいしいので、かなり飲み、食べました。実際のところ、ガスコンロで焼肉をやるなら、家でホットプレートでやるのと大差ないのですが、ボロいバンガローのおかげで、何となくキャンプ気分は味わうことができました。
いくらボロくても、こんな天気の時、やはりバンガローは便利だなと思いました。
だいぶ泥酔したので、2つのバンガローに2人ずつに分かれて解散。
マットを敷いて寝袋で寝たわけですが、8月なのに寒いくらいでした。私が泊まった部屋は壁に穴があいていて、そこから風が吹き込んできます。
それでも酔っぱらっているので熟睡してしまいましたが、朝は4時くらいに眼が覚めました。夜中、かなり激しい雨の音もしていて、明け方もやはり雨でした。
明るくなりかけたバンガローでじっと横になっていると、こんな天気ならもう一泊して昼寝したいという欲求が起こってきます。一棟5000円なので、1か月滞在すると15万円。ちょっと高いな、などとあれこれ妄想しながら、5時過ぎくらいに隣のバンガローを携帯で呼んでみると、もう起きていました。
また集合して朝はロールパンに茹でたフランクフルトをはさんだやつを食べ、もう8時くらいには撤収しました。あとはクルマで群馬側に山を下り、下仁田インターから高速を飛ばしてまっすぐ東京に帰りました。
今回キャンプ場に2泊して、ずっと天気には恵まれませんでしたが、しかしだいたい後から考えると、こんな条件の悪かったキャンプのほうが、強く思い出に残っているような気がするのは不思議です。
[山荘あらふね 内山牧場キャンプ場](2011年8月宿泊)
■所在地 長野県佐久市内山352-1