日本ボロ宿紀行

ボロ宿にあこがれ、各地のボロ宿を訪ねています。

2010年09月

「ボロ宿」というのはけして悪口ではありません。
歴史的価値のある古い宿から単なる安い宿まで、ひっくるめて愛情を込めて
「ボロ宿」といっています。自分なりに気に入った、魅力ある宿ということなのです。
もともと、できるだけ安く旅行をしたいということから行きついた結果ではありますが、
なるべく昔の形を保って営業している個性的な宿を応援していきたいと思います。
湯治宿や商人宿、駅前旅館など、郷愁を誘う宿をできるだけ訪ねて、
記録に残していくこともいずれ何かの役にたたないかなと‥‥。

中山道の宿場風情を残す江戸時代の旅籠建築 [桶川 武村旅館]

先日埼玉の「羽貫」というところに用事があって、埼玉新都市交通・ニューシャトルに乗りました。休日だったので、「鉄道博物館」まではすごく混んでいました。

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その帰りに大宮から高崎線に乗って、「桶川」までいってみました。中山道の宿場風情がけっこう残っているというので、一度行ってみたいと思っていたのですが、ちょうどいい機会だと思ったのです。なんといっても国指定登録文化財の「武村旅館」の見学が最大の目的。泊まるわけではないのが残念ですが、東京からは近すぎるので、今後も泊まる機会を得るのは難しいかもしれません。

桶川駅に降りるのは初めて。中山道側の出口は狭い道路に面していて、渋いラーメン屋がありました。入ってみたいところでしたが、昼食後だったのであきらめました。こういう店のラーメンは、すごくうまい場合もなきにしもあらずなので、うしろ髪をひかれます。

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この右側の道を5分程度歩くと、旧中山道の街道筋である県道に出ます。

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旧中山道に続くこの道は、昔の街道そのものではありませんが、どことなく古色がうかがえるというか、素朴ないい感じの商店街になっています。江戸時代というより、昭和の雰囲気かも。

中山道に出ると案内看板があって、名所や旧跡の方向が書いてありました。旧中山道自体は今どきの普通の自動車道として整備されており、あまり宿場風情は感じません。昔の旅人は江戸を出て、一日でこのへんまで歩いたとか。40kmくらいの距離はともかく、今だとクルマが多くて、危ないかもしれません。

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とにかくまずは「武村旅館」をめざしました。歩いていると、やはり古い家が目につきます。まんじゅう屋も。

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この向かいにもかなりいい感じの古い家がありました。そこは魚屋さんでした。今時、こんな魚屋さんは全国探してもそんなに多くは残っていないのではないかと思います。

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ちゃんと商売が成り立っているようで、品数も豊富。近所の人がいまだに利用しているのでしょう。

そして、この魚屋さんのすぐ先に「武村旅館」はありました。

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期待以上にいい感じの外観です。江戸時代の建物をほとんどそのまま生かして使っているようで、これが現在も宿泊できる旅館として営業しているのはたいしたものです。

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実際に建物を見て、こんな家なら用がなくても泊まってみたいと思いました。建物の中は見ていませんが、由緒を紹介する看板が立っていて、間取りも紹介されていました。これで見ると、入ってすぐが土間になっていて、部屋数は6部屋。そんなに大きくない宿です。

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これだけでも来たかいがあったと満足したのですが、ついでに少し街道を北に向かって歩くと、皇女和宮様が泊まられたという本陣跡というのがあって、冠木門もありました。しかし、どうも公開はしていないようで、一般の民家みたいになっていたので中に入るのはやめておきました。

このほか土蔵のある家などがいくつか続きます。

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明治時代に作られたという大きな蔵造りの商家跡もありました。豪商の家らしくかなりの規模です。

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この家の向かいにもカフェみたいになっている古い建物がありましたが、これは元は旅籠だった家だそうです。

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仕事のついでだったのでスーツを着て、けっこう暑い中を汗をかきながら歩きました。とはいえ、これらすべてが比較的短い距離の中にコンパクトにまとまっていて、見学するには便利でした。ただ、佐原などと比べると、古い家以外の建物は秩序なく立て込んでいて、風情やロマンを感じることはできませんでした。これだけの遺産が残っているからには、もう少し街全体として宿場の歴史を意識した街づくりをすれば、もっと魅力が出てくると思うのですが。

帰りは来た道を戻るのも芸がないので、裏道に入ってみました。するとあちこちに「自転車預かります」という看板が。これは自転車で駅まで通う通勤客向けのサービスなのでしょうか。やたらとたくさんありました。

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昔の宿場町も、現在では東京に通うベッドタウンと化してしまい、通勤客が非常に多いのでしょう。中には「自転車預かり」の看板は出ているのものの、「本当にここに預けて大丈夫か?」と思うような家もありました。下の写真です。でも考えてみれば自転車を預かるのに必要なスペースさえあれば、建物の古さは関係ないといえばないのでしょう。

桶川のこの地区の開発がどのように行われてきたのかはわかりません。しかし、桶川駅近くの街道筋は、基本的には江戸時代の町割を残しているのだと思います。考えてみれば明治以降の鉄道や国道など交通機関の整備も、多くは江戸時代の街道を基本に進められてきたと思います。街道を整備した徳川幕府の事業は、今の日本にも大きな影響を与えていることを実感することができました。

[桶川・武村旅館](2010年4月見学)
■所在地 〒363-0015 埼玉県桶川市南1-8-8
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昭和を感じさせる団体向けホテルから、新感覚のレジャー温泉へ [古牧温泉 青森屋]

去年のゴールデンウィークに立ち寄った温泉です。東北本線と十和田観光電鉄の線路にはさまれた広大な敷地に展開する大規模温泉。昨年久しぶりにいってみて、まったく様がわりしているのにびっくりしました。

大浴場には、隣接する形で池に突き出した露天風呂があり、水に浮かぶ露天風呂「浮湯」と称しています。この宿はいったん破綻したはずなのですが、経営が替わり、再生をめざして大変豪華なお風呂に生まれ変わったようです。最近温泉一朗さんがリポートしていたとおり(笑)、米軍三沢基地関係のアメリカ人も慣れた感じでくつろいでいました。

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上の写真は宿のホームページからお借りしました。昔は私からするとあえて行きたいとは思わない、いかにも団体客向けの温泉宿でした。一部では、旅館の敷地内を十和田観光電鉄の線路が通っているため、敷地内に踏み切りがあることで有名でした。最近はパックツアーの宿泊先として、よく旅行広告などで見かけます。

団体向けのレジャー温泉という意味ではいまも同じかもしれませんが、温泉のあるフロアに配置された売店や休憩施設、食事処なども一新されており、けっこう青森らしい雰囲気を演出していました。この一帯を「じゃわめぐ広場」と名付けてレトロ感覚で統一しているほか、金魚ねぶたの提灯をぶら下げた屋台風の居酒屋や、リラクゼーション施設なんかもありました。「じゃわめぐ」というのは、方言で“ザワザワする”という感じの意味ですが、祭りで“心騒ぐ”というか、そんな意味合いを持たせているのだと思います。

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「ねぶた祭り」の山車も。本来「ねぶた祭り」はこのあたりの祭りではないのですが、八戸の三社祭りの山車なども展示してあって、なかなかこっています。このときはちょうどお昼時だったので、食堂で「八戸ラーメン」を食べました。煮干しベースのシンプルな懐かしい感じの味で、おいしかったです。

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そのほか昔のこの地方の雑穀中心の食事を再現して展示したり、おばあちゃんの居間をミニチュアで再現したり。お風呂あがりに休憩する時もけっこう楽しめる工夫がこらされていました。

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そういうわけで、団体旅行が隆盛だった昭和を感じさせる「古牧グランドホテル」の面影は、現在あまり残っていません。昔なら大規模ボロ宿として紹介できたのですが‥。ボウリング場もなくなったみたいですし。昔の内湯は残っているようでしたが、やはり閑散としていました。

いずれにしても東北の温泉らしい風情などはどこにもないのですが、それなりにおもしろい宿として生まれ変わり、集客にも成功しているようです。

余談ですが、実は十和田観光電鉄・三沢駅の立ち食いそばがかなりいい味出していることは、地元以外ではあまり知られていません。

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このときもラーメンを食べた上に、天ぷらそばも食べてしまいました‥。反省しています。

[古牧温泉 青森屋](2009年5月立ち寄り)
■所在地 〒033-8688 青森県三沢市古間木山56
■泉質 単純温泉
■楽天トラベルへのリンク→星野リゾート 青森屋
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海の幸と大自然に恵まれた街で、炉端焼きと勝手丼を味わう [釧路 旅館 八芳園]

以前は東京から北海道ツーリングに船で行く場合、有明から苫小牧や釧路をつなぐフェリーを利用していました。その後フェリーは大洗発着になり、釧路便はなくなっているようです。特に釧路便は、道東狙いの場合は便利でした。いつもシーズン前の5月を狙って行ったので船は空いていて、風呂も貸し切り。フェリーでお風呂貸し切りなんてすごくぜいたくです。

船内の展望風呂

客室もガラガラで、長距離トラックの運転手さんはいましたが彼らは別室にいるので、あまり遭遇しません。伸び伸びとすごすことができました。しかし、こんな状況だと航路が廃止になるのもしょうがないか、と思います。帰りは修学旅行に当たって、逆にすごく混んでいましたけど。

釧路の「八芳園」という旅館に泊まったのは、「さんふらわあ」だったか「へすていあ」だったか、よく覚えていませんが苫小牧着のフェリーを使った時。夜に苫小牧に着いて、翌日釧路まで一気に走破。当日釧路駅の観光案内所で紹介してもらった旅館です。


釧路駅

非常に素朴で家庭的な宿で、当時素泊まりで4000円前後だったと思います。風呂も一般家庭の風呂と同じ程度の広さでしたが、通された部屋は意外に広く、古い冷蔵庫なんかがあって、今から思えばかなりいい感じのボロ宿でした。たぶん工事関係者などの利用が多い宿なのではないかと思います。

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駅からもかなり近く、港にも近い便利な立地の宿ですが、格別の風情はなく窓からみた景色が下の写真。建物自体に、いかにも昔の旅館らしいいい雰囲気があったのですが、写真を撮っていませんでした。

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さて、宿につくやいなやおかみさんが、「食事に出かけるならいい店がある」といって教えてくれたのが「炉ばた」です。おかみさんによると、「今では炉端焼きの店は珍しくないけど、もともとの発祥の地は釧路で、それが炉ばたという店だべや。いってみたらいいんでないかい?」というのです(「だべや」は嘘)。

そういうおすすめがあるとすぐに乗ってしまう私は、夜になってその「炉ばた」をめざしました。宿からもそんなに遠くなく5分か10分歩いた程度だったと思います。店の近くにはこんな銅像も。

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途中繁華街に入り、「炉ばた」の場所がわからなくなったので、歩いている人に聞くとすぐに教えてくれました。有名らしいです。店は外観からして真っ黒なあばら家というか、見方によっては風情のある古い建物で、まだ時間が早いのにカウンターのみの店内はほとんど満員でした。

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写真も一応撮ったのですが、かなり暗い店内なのであまりちゃんと写っていません。店の中央に焼き場があり、90歳くらいではないかと思われるおばあさんが仕切っていました。結局ずっとこのおばあさんが焼物の注文を一人でこなしており、ほかのスタッフは手を出さないことになっているようでした。

ここで食べたのがにしん、ほっけ、帆立などのほか、いかの刺身やうにや、ミニ三色丼など。すべてすごくおいしかったです。こんなに魚のうまい店はちかごろ来てなかったな、と思って喜んで食べていましたが、隣の客がお勘定しているのを聞いてやばいと思いました。2人で来ていたその客は2万円くらい払っていました。北海道にきて早々、とんでもなく高い店にきてしまった‥‥、と思ってあせりました。メニューには値段が出ていないのです。

しかしすでに食べてしまったものはしょうがないので、開き直って勘定してみると、確か一人2500円くらいでむしろ安い店でした。よくよく考えてみると隣の客は「キンキ」とか高級魚を食べたりしていたので、高くなったのでしょう。こっちはほっけとかにしんですから。

やれやれと思って外に出ると席待ちの列ができていました。早く来ないと入れないような人気店だったわけです。とにかくすっかり安心したので、もう暗くなっていましたが「幣舞橋」方面に散策してみることにしました。

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河口沿いにも屋台の炉端焼きの店がたくさん出ていて、かなり安かったです。「こっちでもよかったかな」と思ったのですが、やはり由緒ある「炉ばた」に一度は行くことができて良かったと思います。橋の周辺はライトアップされ、花壇なども整備されてきれいになっていました。大昔にも来たことがあるのですが、ずいぶん様子が違っていました。

「八芳園」では、この先北海道を巡る場合に利用できる安い宿を何軒か紹介してくれて、割引のクーポンをくれました。そういう協定を結んでいる旅館が各地にあるようです。結果的にこれがずいぶん役にたちました。その節はありがとうございました。

翌朝、当然のごとく「和商市場」に行きました。朝食に「勝手丼」を食べるのが狙いです。今ではいろんな観光市場で、好きなネタを買って食べるというシステムがありますが、やはりこれも釧路が発祥ではないでしょうか。
和商市場
勝手丼

実際に食べたのが上の写真。ごはんを買って、市場を回り、いろんなネタを自分でのせていきます。予算を気にしているせいかどことなく貧乏くさいです。ほかの観光客は山盛りにいろんなネタを盛っていました。でもこれで十分。カニ汁を買って、すごく豪華な朝食になりました。

釧路は霧が多い街で、本当にしょっちゅう霧が出ています。この日も深い霧が出て、この後、根室方面に向かって走り厚岸湖や霧多布岬にも寄ってみましたが、まったく何も見えませんでした。

納沙布岬のバイクちゃん
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5月だと、このへんはまだ寒く、バイクで走る場合はほとんど真冬と変わらない装備で行きます。それでも寒かったです。しかし、釧路という街は大きな街でありながら雄大な自然に囲まれていて、すごくぜいたくな街だと思います。それに北海道全般にいえることですが、何を食べてもおいしい。いまさらながら感動的でした。

[釧路・旅館 八芳園](2005年5月宿泊)
■所在地 〒085-0014 釧路市末広町10-2
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薪でわかしたお風呂でくつろげる設備完璧のキャンプ場 [辰野町 しだれ栗森林公園キャンプ場]

だいぶ前の6月、とりあえず長野方面でキャンプをしようと、バイクででかけてみつけたのが「しだれ栗森林公園キャンプ場」です。まったく無計画にとにかく中央道に乗り、岡谷ジャンクションで迷いましたが、結局岡谷でおりてみました。それで周辺を走っているうちに見つけたキャンプ場です。

なかなか立派な施設の整ったいいキャンプ場でしたが、ほとんど人がいなくてすいていました。とにかくたまには自然の中でワイルドな一夜を過ごそうと思っていたので、どこでもよかったのです。設備が整っていて、あまりワイルドではありませんでした。

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上の写真は総合案内所前。本格的なキャンプをするためにとテントも持っていったのですが、結局へたれてしまい、せっかくあるのだから、とバンガローに泊まることにしました。年を取るにつれ、こういうケースが増えています。

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泊まったのは上の写真の左側の小さいやつです。隣にバルコニー付きのキャビンもありましたが、安いバンガローにしました。内部は下のような感じ。

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けっこう深い山奥にある感じのアクセスなのですが、少し走ると商店などもあります。一度荷物を入れて、そのあと買い物にバイクででかけて、カレーをやることにしました。結局キャンプに行くとカレーばかり作っています。

カレー制作中。

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カレー完成。見た目よりおいしい。

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ここのキャンプ場の特筆すべきはお風呂です。お風呂に入る人は受け付けで自己申告して薪代を払います。私たちがついた4時くらいには、バンガローの近くにあるお風呂をわかしているおっちゃんがいました。「もう入れるんですか?」と聞いたら、「まだ少しぬるいかもしれないけど、大丈夫だぁ。薪でわかしたお湯だから、やわらかくて気持いいぞ~っ」というので、早速入ることにしました。

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簾がかかったきれいな風呂です。誰もいなかったので混浴しました。キャンプ場でこんないいお風呂に入れるとは誰が期待するでしょう。なかなかいいお湯加減でした。

キャンプ場周辺にはパターゴルフみたいなところや、大人数でバーベキューができるような設備もあり、水道・トイレも完璧。人がいないのは、6月でまだ寒いせいでしょうか。

われわれは焚き火をしました。最近焚き火禁止のキャンプ場も多いですが、焚き火用のコンクリートの側溝があったので、そこで拾ってきた木を燃やしてみました。

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暗くなるとだんだん雰囲気が出てきます。食事はランタンのあかりで外で食べ、そのあとバンガローに入ったランタンを消して、ローソクの明かりで過ごしました。

最初に狙っていたようなワイルドなキャンプにはなりませんでしたが、自然は豊か。人がいなくて寂しい感じが、なかなかよかったです。しかしこのキャンプ場が東京の近くにあったら、ずいぶん混雑するだろうなと思いました。

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翌朝、早起きして周辺を散歩してみると、バンガロー地帯から少し離れたオートキャンプサイトに、2~3グループの家族がいました。ちょっと聞いてみると名古屋方面からの人が多く、「ここは穴場だ」といってました。

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この後、足を伸ばして馬籠や妻籠あたりの旧中山道をめぐって帰ってきました。なかなか思い出深いキャンプとなりました。ただ無計画にさまよいながら、結局妻籠にもう1泊してしまったため、翌日お金がすっかりなくなりました。ガソリン代と高速代はカードで払えるので、お金がなくても大丈夫ではないか、という計画だったのですが、結局お昼にしょうが焼き定食が食べたくなり、お金をおろしてしまいました。

妻籠で「松代屋」に泊まった話しは前に書きました。

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ちなみにこのキャンプ場付近で、やたらと「チロルの森」という看板が出ていて、何かと思ったのですが、結局行きませんでした。あとで調べてみると、遊びながら農業体験ができるテーマパークみたいなところで、いろいろおもしろそうなので寄ってみればよかったと思いました。ポニーにも乗れるし。

[しだれ栗森林公園キャンプ場](2005年6月宿泊)
■所在地 長野県上伊那郡辰野町大字小野5983-1
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ボロ宿の宝庫・気仙沼を再訪。古い商人宿を訪ねる [気仙沼 大鍋屋本館]

気仙沼に仕事の用事があったのをいいことに、2~3日、付近を周遊してきました。気仙沼に行くのは今回で多分4回目。市内のようすはだいたいわかっていますが、気になるボロ宿が多く、今度こそはそのどこかに泊まってみたいと思ってでかけました。

駅前近くの気仙沼街道には「宝屋旅館」「まるよし旅館」が隣接していて、さらにその先には「かどや旅館」「松屋旅館」の建物が向かいあっています。

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これらの宿の存在は見ていて知っていました。「松屋旅館」は前にもちょっと書きましたが、すでに営業していない感じでした。そのほかの旅館はウェブサイトで調べると一応旅館リストに出ているので、今回は「まるよし旅館」に電話してみました。電話にはおばあさんが出て、日程や人数に関わらず「ちょっと今部屋が用意できない」という返事だったので、実質的に休業状態かもしれません。

本当は今回の仕事の都合上、市街地から離れた駅前に泊まっても不便だったので、このへんの宿はあきらめて、港に近い「大鍋屋本館」という古そうな宿を予約しました。こちらはHPも開設しており、頼めばけっこう豪華な食事も出るみたいです。今回はビジネスプランの朝食付きにしました。5250円でした。

さてこの日は雨模様でした。一ノ関駅から大船渡線の盛駅行きワンマン電車に乗って気仙沼をめざします。一関駅では「今日もまた温泉一朗さんはどこかの温泉に出かけているのだろうか」などと想像しながら‥‥。


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気仙沼駅に到着すると駅の窓口に、りりしい感じの「むすび丸・武将タイプ」がいました。さらに市内で立ち寄ったスーパーには「ホヤぼうや」らしきディスプレイもぶらさがっていました。miaさんのお引き合わせでしょうか。

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この日、仕事は午後2時くらいに終了したので、まず大鍋屋本館に寄って、チェックインして荷物を預けることにしました。現地の人に「今日は大鍋屋に泊まる」といったら、多少は知っているみたいで、「あそこは古い宿だよ。確か衆議院議員の小野寺五典の実家だったはずだけど‥」ということでした。

確かに宿の入り口には小野寺五典先生のポスターなどが貼りだしてありました。

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上の写真は最初に通された部屋。少しうらぶれた感じでなかなかいいです。テレビ台はありますが、テレビがありません。「こういうところもボロ宿のおもしろいところか」などと思っていると内線電話があり、「テレビを修理に出していたのを忘れていたので部屋を替わってください」といわれました。次に通されたの部屋が下の写真。

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入り口に次の間がついたけっこういい部屋で、ボロ宿風情はなくなってしまいました。テレビもあります。それとどちらの部屋にも壁に謎の扉が付いていました。

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この扉を開けると下の写真のように三面鏡になります。スペース節約のためのなかなか便利な工夫です。(※モデル=こぐまのプーさん)

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そんなこんなで外に出て散策と夕食に出かけました。何度もきているので市内見学といってもそんなに目新しいところは思い浮かびません。とにかく魚市場に隣接する「海の市」という観光市場に行ってみました。港にはイカ釣り船なのか、照明がたくさん付いた漁船も停泊していました。「海の市」にいってみるとここにも「むすび丸」が。思った以上に人気キャラなのかもしれません。

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この市場でおみやげ用の買い物をして宅急便で送ってしまい、再び市内を歩きました。小雨が降ったりやんだりしているので、寒いくらいでした。でも逆に付近の低い山にもやがかかって、これまでにないような独特の風情がありました。

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教会の尖塔も、もやでやや霞んだ感じ。気仙沼の港は陸地に深く入り込んだ入り江にあって、しかも大島に守られているため波も静かで、牡蠣やホタテの養殖が盛んです。しかしこの前の津波でだいぶ被害を受けたと聞いていました。市場でみた限り、品物は十分出回っていたようですが‥。

この日の夜はどこか寿司屋さんで食べようと思い、観光案内所で寿司屋マップをもらっていました。その中から、比較的エースポートというフェリーターミナルに近いところに行ってみました。途中にわびしげな食堂をみつけ、こっちのふかひれラーメンにもそそられたのですが、今回は断念しました。

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行ってみたのは「一八」というきれいな寿司店で、このへんの寿司屋さんの中でもちょっと高そうな雰囲気でした。実際にはそうでもなかったです。5時半か6時くらいだったと思いますが、まだ外は明るいのに飲め始めてしまうのはいかがなものか。

寿司屋さんで食べたのはいつも必ず頼んでしまうイカとホタテ、ウニ。それとショーケースの赤身がすごくおいしそうだったので赤身も頼みました。さらに店の主人が「きょうのおすすめは鯛とほや。ほやは新鮮なのがたくさん揚がっているので、普通は酢で和えるけど刺身でいけるよ」というので、頼んでみました。いや~、実にうまかったです。

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この店でずいぶん粘って、ビールから熱燗のおかわりなんもしているうちにだいぶ時間が過ぎました。地元のおっちゃんたちでずいぶん賑わってきたので、8時頃には店を出て宿に向かいました。

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宿の帳場前のロビーにも小野寺先生のポスターが貼ってあったので、女将さんに聞いてみました。すると「息子です‥」と遠慮がちに教えくれました。国会議員の実家の宿に泊まるというのも初めての経験です。

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この宿はお風呂が男女別に別れていて、しかも12時くらいまでいつでも好きな時間に入れます。古い宿の中には入浴の順番が決められていて、ある程度決まった時間に一度しか入浴できないという場合も多いので、ここは便利でした。

部屋では「男山本店」の「福宿」という地酒を飲んでみました。なかなかおいしかったです。翌朝、朝食は小さな食堂でとりました。

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まあ普通の内容です。漬物とか味噌汁とか小鉢の料理が東北系というか、ちょっと田舎料理みたいな雰囲気がありました。こういうのもなかなかいいです。私たちの後ろ側のテーブルで食べていたおばあさんは、大きな声で「こんなおいしい料理は食べたことがない。おいしい、おいしい」といって大喜びしながら食べていました。「それは少しおおげさじゃないの?」と思いましたが、どうせ食べるなら、そうやって喜んで食べたほうが本人も周りの人も幸せかもしれません。

この日はすごくいい天気になりました。駅までの15分か20分くらい歩くのにちょっと暑いくらいでした。宿は港やフェリーターミナルに近い便利なところです。周辺にはちょっとしたみどころがありました。まず、宿の裏手の丘に要塞のようにそびえるのは気仙沼女子高。

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裏道にはかなりボロい家が続き、宿に隣接した建物も蔵のようなビルのような、古くて頑丈な造りの家でした。女将に聞いてみたところ「このへんは大火で何回も焼けているので、みんな蔵を作ったんです。隣の家は昔の船持ちの家ですが、今は仙台に越していて、たまに様子を見に来ます。頑丈な蔵を作っているのでなかなか移転もできないんですよ」ということでした。

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見るからに古さを感じる家が多いです。昨夜飲んだ「福宿」の「伏見男山」のビルもなかなか風格があります。

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「大鍋屋本館」のすぐ裏手には「金港館」という、なかなかいい感じの宿もありました。坂道につけられた石段の脇に寄り添うように建っており、地味ですがいじらしい風情を感じてしまいます。

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そんな感じで気仙沼での一夜を過ごしました。翌日からは三陸海岸を北上すべく、大船渡方面をめざしましたが、その話しはまた別の記事で紹介していきます。

[気仙沼・大鍋屋本館](2010年5月宿泊)
■所在地 〒988-0013 宮城県気仙沼市魚町1-3-14

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銚子で遭遇したボロ家の数々。駅前にはいい感じの駅前旅館が [銚子 旅館 銚子館]

先日鹿島から潮来にまわり、一泊した後、その帰りに銚子に寄ってみました。 用事がすんだら早く帰ればいいのについ寄り道してしまいます。悪いクセなのです。

銚子は前から行ってみたかった街。フィリピン発の暖流が、高知や紀伊半島付近を通って房総半島まで続くという条件を考えると、昔の土佐の漁師が遭難して銚子付近に流れ着いてしまい、そのまま土着。そんなケースもあったように思えます。

北からは親潮もやってきます。千島のアイヌ人も漂流してきたかもしれません。古代の銚子という土地は、そうして流れ着いた人々が協力して一緒に住むという、コスモポリタニズムの聖地だったのではないでしょうか。


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当日は香取で乗り換えて成田線で銚子駅へ。駅前ロータリーが広く、魚介類などを売っているおみやげ屋さんがならんでいました。

ちょっと歩くと駅前なのにけっこう廃墟があります。泣く子もだまる漁業で栄えた街ですが、この感じだとかなり過疎化が進んでいるのかもしれません。

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この日はちょっと寄るだけの日帰りですが、次の機会のために駅前旅館を探してみました。すぐに見つかったのが、駅に至近の「旅館 銚子館」。


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間口は広くありませんが、奥にけっこう広がりがありそうな建物でした。一見したところそんなに古い建物ではないようです。しかし駅前旅館的ないい雰囲気を感じました。事情が許せば泊まりたいところでした。

突然行くことにしたので何の予備知識もなかったのですが、とにかく銚子電鉄には乗らなければいけない、ということがわかっていました。駅前から観光バスが出ていたので、それに乗って犬吠埼方面に行き、帰りに銚子電鉄に乗ればいいな、などと思っていたのですが、観光バスがしばらく出ないことがわかったので、いきなり銚子電鉄に乗ってみることにしました。

銚子電鉄の「銚子駅」はJRの改札の奥にあります。JRの改札に一声かけて素通りして、銚子電鉄駅に行くと、発車寸前の電車が。駅員が「とにかく乗って、あとで車内で切符を買え」というので飛び乗りました。

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聞きしにまさるボロ電車です。よく動いているものと、整備の人の技術に感心します。「犬吠駅」に行くつもりでしたが、どうせなら終点の「外川駅」まで行って、いろいろ散策しようと思い、1日乗車券を買いました。

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路線は住宅地から海沿いに抜け、なかなかいい感じの風景を通りすぎていきます。

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銚子電鉄は経営危機でヤバいというのが話題になりましたが、実際乗ってみると、地域の生活の足としての価値はもちろん、文化財的な意義も少なくないと思いました。けしてつぶさないようにがんばってほしいと思います。

終点の外川駅に着きました。あらためてじっくり見るといい車両です。駅の外にも鉄道ファンらしき人がいて、「シャッターを押してくれ」と頼まれました。田舎くさい古い駅舎ですが、なかなか味があるので人気なのでしょうか。

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駅で入手した市内地図を見ると、ここから外川の漁港まではそんなに遠くないので行ってみることにしました。駅から海方向に歩くとすぐに急な下り坂になり、遠くに海が見えます。

しかしこのへんは思いもよらぬボロ家の宝庫でした。住宅の廃墟?もありますが漁業関係の倉庫か何か、とにかくすごくボロい建物がいくらでもあって、私にとっては夢のような光景が続きます。

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こういう家に見とれて歩いているうちに、港につきました。

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天気があまり良くないのでさみしい感じもありますが、漁師のおっちゃんたちは元気に仕事をしています。仕事にかこつけて、こんなところまでサボりに来ている自分と比べてえらいものだと反省しました。

民宿もありました。ここは海に向かった坂道の途中にあって、眺めが良さそうです。

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港でしばらく海を眺めたあと、今度は「地球の丸く見える丘」の展望台をめざすことにしました。ここからそんなに遠くないはずです。でも大雑把な地図しかなく、しかも坂のある街の道路はわかりにくいので、けっこう迷いながら、いずれにしても高台にあるはずだからと、20分くらい歩いてようやく到着しました。坂道がきつかったです。

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それでようやく展望台に到着。確かに丸く見えるような見えないような‥‥。写真の場合は、レンズのせいで丸く見えるかもしれません。しかしこういう丘から海を見て育てば、当然広い海の向こうに何があるのか、という好奇心がわき、外界に向かっていく気概が生まれるのかもしれません。それが今の漁師街としての銚子の気風に、何か影響しているのかどうか。ちなみに銚子電鉄の1日乗車券を持っていると、展望台の入場料が少し割引になります。

そのほか1日乗車券を持っていると、「犬吠駅」で「濡れせんべい」が1枚もらえます。そのためこの丘から「犬吠駅」をめざしました。今度は下りで、そんなに遠くないはずなのですが、どうも方向に自信が持てないので、通りがかりのおばちゃんに「犬吠駅まではこっちでいいんですか」と道をききました。

するとおばちゃんは「いや、あっちですよ」とまったく正反対の方向を示すのです。しかも「口で説明するのは難しいけど、これから私も電車に乗るから一緒にくればいい」というのですが、正反対方向とはどうしても信じられず、悩みました。地元民の意見を尊重するか、あくまでも自分のカンを信じるか。だいたい丘の上から犬吠埼灯台なども見えていたし、だいたいの方向は合ってっているはずなのです。それが正反対とは‥‥。

しかし結局わが道を行くことにしました。もう一度慎重に地図を見て、あたりをつけて歩いていくと、すぐに「犬吠埼」という看板が出てきました。やはり私は正しかった。あのおばちゃんは地元民のくせに駅の方角もわからないような、あんな体たらくで無事に暮らしていけるのかどうか、などと心配しました。

「犬吠駅」に着いてみると、南欧風というのか、よくわからない建築様式を模していました。何かいわれがあるのかもしれません。

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次の電車まで30分程度。駅舎内には「濡れせんべい」をその場で焼いて売っている売店があったので、さっそくチケットを出して1枚もらいました。通常私はやわらかいせんべいをあまり好まないのですが、けっこうおいしかったです。おみやげ用にせんべい2枚と醤油をひとびん買いました。少しでも銚子電鉄の売上に貢献できれば‥‥。店のおねえさんは「今焼きたてができるので、それをさしあげます」といって、店に置いてあるやつではなく、焼きたてを渡してくれました。売店のおねえさん、その節はありがとうございました。

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再び銚子電鉄に乗ると、乗客10人のうち、私を入れて5人は鉄道ファンでした(笑)。一般客らしき人は5人。鉄道ファンのうち2人は中国語を話しており、一番前に陣取って、カメラ3台、ビデオ1台を駆使して撮影に熱中していました。外国人にまで銚子電鉄は人気があるのでしょうか。

その一般客のうち一人が、途中で道を聞いたおばちゃんでした????? ちょっと会釈して、席について考えたのですが、どうもあのおばちゃんは「外川駅」の方角を教えてくれようとしたみたいです。そうしてみれば正反対の方角をいっていたのも理解できます。私が道を聞いた場所からだと、「犬吠駅」より「外川駅」のほうが近かったのでしょう。とんでもない「方向音痴おばちゃん」と決めつけてしまい、すみませんでした。

銚子駅に着いたらお昼に何か魚を食べようと思っていたのですが、ちょうど東京行きの特急電車が出る10分くらい前でした。これに乗れば、同じ寄り道の結果としても、だいぶ早く帰ることができます。それで魚はあきらめて「しおさい10号」に乗りました。

食事は車内で買った駅弁。千葉の名産品を集めた弁当で、これが意外にていねいに作ってあっておいしかったです。

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そんなわけで、仕事をサボって訪ねた銚子は想像以上におもしろい街でした。古い街並みや魚定食など、心残りがたくさんあるので、再び訪問することはまずまちがいありません。

[銚子・旅館 銚子館](2010年3月見学)
■所在地 〒288-0044 千葉県銚子市西芝町14-2
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珍しくも泊まってみた豪華旅館。抽選で当たったタダ旅行に参加 [河口湖温泉 秀峰閣 湖月]

2008年の1月、私の家に“朗報”が舞い込みました。

前にも少し書いたのですが、中野サンモール・中野ブロードウェイ商店街・両振興組合の協同企画による河口湖温泉バス旅行が当たったのです。

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何か買い物をした時に応募券をくれたので、名前などを書き込んで一応投函していたものですが、あまり当たることは期待していませんでしたし、忘れていました。突然、当選通知が郵送されてきたため、うちのかみさんはすぐさまクーポンをもらいに中野サンモール商店街振興組合の事務所にかけつけました。クーポン券をもらいにきたやつとしては一番のりだったそうです。誰に取られるというわけでもないのに、必死にかけつけるところがあさましいというか‥‥。

旅行は2組みに分かれていて、最初の組のほうが少しグレードの高い旅館が割り振られていたそうなので、早く行くことがまったく無意味だったわけでもないようです。

旅行当日は中野サンプラザ裏に集合。だいたい参加者は60歳前後の人々が多く、私たちは若いほうでした。ふだんから温泉はけっこう行っていますが、貧乏くさい旅が多く、豪華な旅館にしかもタダで行けるなんて夢のようです。せっかくの豪華バス旅行なので、朝ごはんはバスの中で食べようと、おにぎりを持ち込んで食べながら出発しました。

旅行自体はあくまでも団体のバス旅行なので、あまり期待はしていなかったのですが、実際に参加してみるとけっこう至れり尽くせりで充実した内容でした。初日は「河口湖猿まわし劇場」や、「オルゴール館」などに寄り、お昼はほうとうを食べました。すべて込み込みなのでタダです。タダのほうとうはひときわおいしかったです。

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そのほか「西湖いやしの里」という、藁葺き屋根の村を再現した観光スポットにも連れていってもらいました。ここでは唯一自腹で甘酒を飲みました。

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何か申し訳ないくらいあちこちをまわってくれて、夕方にいよいよ豪華旅館「秀峰館 湖月」に到着。後続のバスは別のホテルになるので、途中で別れました。この日、天気は曇りで富士山はあまり見えませんでしたが、ここの露天風呂からの富士山の眺めは素晴らしく、サザエさんのエンディングにも使われたそうで、そのセル画が展示されていました。サザエさんに使われたとなると、ただものではないとありがたく思ってしまうのは、日本人ならではでしょうか。

お風呂の写真は撮れなかったので宿のHPからお借りしました。富士山を朝日のもとで見る「赤富士」、月明かりのもとで見る「黒富士」なども、条件によっては露天風呂から見えるそうです。

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なかなか豪華なお風呂で露天風呂もついていました。

さらにお風呂を出ると、ビールのディスペンサーがあり、無料でいくらでも飲めるのです。最近の豪華温泉旅館ではこんなサービスが当たり前なのでしょうか。そうだとすると、うちなどはビール代で元がとれてしまいます(かみさんが私以上に飲むので)。

そういうことなら、「ここにさきいかか柿ピーを持ち込んでゆっくり宴会をすればいいな」と思いましたが、どうも見ていると誰もそういうことはしていないようのでやめておきました。いいアイデアだと思ったのですが。

そのあとは大広間で宴会です。大部屋での宴会は、会社勤めをしていた時の社員旅行以来でした。振興組合の人が挨拶しましたが、タダで参加した人々はこれに盛大な拍手で応えていました。ふだん食べつけないような豪華な食事が出て、デザートまで出ました。だいたいこういうところがボロ宿と決定的に違うのは食器ですね。

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朝食もバイキング形式ですが、なかなかこった料理も多く、ここぞとばかり、食べきれる限界まで持ってきて食べました。

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朝になると、天気が回復し、ちょっと雲が残っていましたが富士山がくっきり見えました。例によってバスガイドさんは「みなさんのこころがけがいいからですね」などといっていましたが。

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この日も予定がいろいろもりだくさんで、美術館みたいなところとか、ブルーベリーの栽培や販売をしている「ブリーベリーの里」などにも行きました。ここでは希望者がブルーベリージャムの手作り体験ができるのですが、これも無料だったのでもちろん参加しました。個人旅行だとこの手の観光施設にはまず寄ることはありません。なかなか新鮮でおもしろかったです。最後は再び中野サンプラザ裏まで送り届けてくれました。

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抽選によるタダ旅行は初めての経験でしたが、参加者がみんな「選ばれた人間」としての誇りを持っているせいか、なごやかで、なかなかいい雰囲気でした。振興組合のみなさま、その節は大変お世話になりありがとうございました。この企画は毎年あるので、その後も必死に応募をしていることはいうまでもありません。

なお手作りしたジャムは瓶に入れてラベルを貼り、持ち帰って食べましたがなかなかおいしかったです。しかも作るのは意外に簡単だったのでそれに味をしめて、ベランダでもブルーベリーの栽培を始めてみましたが、今年、はじめて大量に収穫できたので、いよいよジャムを作ってみようと思っています。

[河口湖温泉郷・秀峰閣 湖月](2008年2月宿泊)
■所在地 〒401-0304 山梨県南都留郡富士河口湖町河口2312
■泉質 カルシウム、ナトリウム、硫酸塩、塩化物温泉(低張性・アルカリ性・高温泉)
■楽天トラベルへのリンク→富士河口湖温泉 秀峰閣 湖月
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ついに終焉。中野の闇市ゾーン [中野光座]

私の住んでいる中野区にはすでに廃業している「中野光座」という古い映画館の建物が残っていました。

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場所は通称「中野五差路」と呼ばれている大久保通りと中野通りの交差点の角で、JR中野駅からも歩いて3分ほど。私が知っている時代にはポルノ映画ばかりやっている映画館でした。実際にここで映画を見たことはありませんが、内部は大正ロマンを感じさせる吹き抜けの独特の構造になっていたらしいです。

現在の自宅にはごく近いので、いつも付近を通っていました。映画館としては、廃業してもうだいぶたちますが建物はつい最近までそのまま残っていて、小劇団の公演などにも使われていたようです。1階には小さな飲食店が入れ代わり立ち代わり入っては消えていきました。立ち飲み屋とか、一度は場違いな佐世保バーガーの店なんかも入りましたけど、すぐにやめてしまったみたいです。

また隣接していた建物と連結する形で「ファミリー中野センター」というマーケットがあり、零細の肉屋、八百屋や乾物屋なんかが並んでいて、終戦直後の闇市を思わせる雰囲気があった一角でもあります。私はここの肉屋でよくメンチかつなんかを買っていました。また市場にはあまり大手スーパーなどでは売っていない、マイナーなカップ麺なども置いてあったりして、そんな意味でも、不思議な雰囲気を持つ周囲に取り残されたような空間でした。

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上は2008年頃の写真ですが、「ファミリー中野センター」の建物は昨年暮れにすでに取り壊されました。この2階には「中野ヘルスクラブ」という、よくわからないスポーツジムみたいなのが昔は入っていて、大きな古い映画看板みたいな男性と女性とマッチョ姿が描かれていました。デッサンの狂った色褪せた絵が、一種異様な雰囲気をかもしだしていたものです。


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上の写真は2009年の12月、取り壊し工事中に撮影したものです。

その後今年4月にこの前を通ると、ついに「中野光座」の建物が取り壊されるような雰囲気だったので、写真を撮ってきました。入居している飲食店などはすでに立ち退いているようでした。

市場があった通路も、すでに廃墟のようになっています。もっと中に入って確認したかったのですが、工事関係者らしき人が作業していて、逮捕されるとまずいのでやめておきました。

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建物は老朽化が進み、もはや限界だったと思われます。商売をする上でも難しい状況になっていたことは想像に難くありません。

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一般的には文化財的な価値も認められない建物だと思うので、建て替えは仕方ないと思います。しかし中野のような街中で、いまや貴重な戦後まもない頃の貧相な建物が消えていくのは残念な限りです。現在では完全に取り壊されています。

ますます街はきれいになっていくんでしょう。ちょっと寂しいですね。

[中野光座] (2010年4月見学)
■場所 〒164-0011 東京都中野区中央4-61
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季節はずれの水郷の街。夕暮れの川沿いに宿を探して歩く [潮来 水郷旅館]

先日茨城の鹿島に用事があって、東京駅から高速バスで出かけました。高速バスを使うとあのあたりもけっこう便利です。「鹿島セントラルホテル」というところで降りて用事をすませ、夕方再びそのホテル前の高速バス乗り場に戻ってきたのですが、せっかくここまできたのだからどこかに泊まっていこうかなと思いました。

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今年1月に千葉の佐原に1泊しているので、今度は利根川の茨城側に当たる、潮来に行ってみることにしました。どうみても「いたこ」とは読めない漢字を当てている不思議な地名や、「潮来の伊太郎」とは何者なのか、などなど、さまざまな謎を持つ水運の街・潮来には前から興味があって、しかし一度も行ったことがありませんでした。この機会に街を見物したいと思ったのです。古い歴史のある街なので、宿もけっこうおもしろいのがあるのではないかと期待もしていました。

潮来は鹿島セントラルホテルからごく近いのですが交通の便が悪く、タクシーに乗るしかありませんでした。だいたい4時過ぎくらいにとりあえず潮来駅前に到着。駅前はかなりの寂れようですが、コンビニもあり、駅前のビジネスホテルも3軒ほどあったので、たぶん宿泊するのに問題はないだろうと思いましたが、とにかくホテルよりは古い旅館を探そうと思って、観光協会に聞いてみました。

しかし「私、留守番なんです」という女性しかおらず、要領を得ませんでした。「ホテルじゃダメなんですか?」というので、「いや、旅館がいいんです。できれば古くて貧しげな旅館はありませんか」と食い下がったのですが、やはり留守番なのであまり知識がないようで、とにかく旅館のリストが載った観光パンフレットをくれました。

最初良さそうだと思って電話した旅館は、留守番の兄ちゃんが出て、担当者が電話中なのであとでかけてくれということでした。留守番の多い街、潮来‥‥。

潮来は霞ヶ浦から太平洋に注ぐ「常陸利根川」に沿った街なので、川沿いに旅館がたくさんありす。そのどこかに泊まろうと思い、宿が決まらないまま商店街や川沿いの道を散策しつつ、旅館がある方面に向かいました。飛込みでもどうせどこかに泊まれるだろうと思ったからです。

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市内を流れる「前川」という川には雰囲気のある橋がたくさんかかっていて、河原には大量のあやめの株が。たぶん6月くらいになると満開になって大変きれいなのだと思います。そのころが、潮来の本来の観光シーズンということなのでしょう。

しかし3月なので人通りも少なく、商店街は寂れきった感じです。路地などを巡り歩いて常陸利根川沿いに出ると、「十二橋めぐり」の遊覧船などがつないである乗り場もありました。いかにも水郷らしい雰囲気です。

そうしているうちにさっき電話した宿の前に到着。もう面倒なのでそのまま中に入って聞いてみると、どうもようすが変で、おかみさんらしき人が出てきて泊めるとも泊めないともあいまいなのです。聞いていると奥の壁の裏にいる「社長」と呼ばれるおっさんが泊めることに反対で、おかみさんとしては泊めたいみたいなのです。

当日の飛込みで宿を探して、断られるなんてことは珍しくもないので、ダメならダメではっきりしてくれればいいだけなのですが、宿の内部で意見の対立が生じているというパターンは初めてでした。

いずれにしてもそういうことなら、おもしろいのでしばらくやりとりしていると、奥の社長が「部屋のそうじができていないので、かえってお客様に失礼に当たる。だからお断りしなさい」といいます。最後まで社長は姿を現さず、不気味な天の声のように指示を与えていました。

おかみさんらしき人は「まあ、私どもも社長の指示には従わなければいけないのでね、残念ですが‥‥」とあきらめて最終結論を出しました。その宿が下の写真。いったいどんな状況だったのか、いまいちよくわかりません。

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ほかにも旅館や豪華ホテルなどがたくさんあったので、歩き回るよりまず電話をしてみようと思って、すでに散策中に見かけていた「水郷旅館」という宿に電話してみました。こちらはすぐさまおばあさんらしき人が出て、「どうぞ、いらっしゃい」といってくれて、ここに素泊まりをお願いしました。


宿が決まったので、まだ夕食には早いですが食事をすることにしました。すでに散策中に目を付けていた「いこい食堂」という古びた食堂があったので、ここでラーメンでも食べようと見当を付けていました。

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「いこい食堂」に行ってみるとのれんは出ているのに中が真っ暗なので、休業中かと思いましたが、入ってみると暗い中で主人夫婦らしき二人がテレビをみています。「やってますか」と聞くと「どうぞ、どうぞ」といって電気を点けてくれました。どうも省エネしていたみたいです。

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ラーメンがなかったので、鯉のあらいとわかさぎフライの定食にしました。水郷に来たので地場の淡水魚を食べるのも悪くないと思ったからです。しかしなんとういか、いまいち活きが悪いというか‥‥。厳しいものがありました。でもビールを頼んだら、定食の鯉を先に持ってきてくれたり、ごはんも「好きなだけおかわりしてください」と、なかなか親切な店でした。

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近くで工事をしているおっちゃんが一人、後から入ってきて「さんま定食」を食べていました。「実にこの、さんまというのは外で食べるとうまいんだよなあ」などといいながら。遠くから現場にきているみたいで「今日も残業だけど、帰るのは大変だからお金があったらここらの旅館にでも泊まりたいよ」といっていました。用もないのに酔狂で1泊してしまう私は、申し訳ないような気持になりました。

このあとさらに街をもう1周くらい散策しました。けっこう市街地は狭く、すぐに歩ききってしまいます。それで6時過ぎくらいになって「水郷旅館」に到着しました。ようやく暗くなりかけていました。

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屋根には「水郷旅館」のネオン付き。残念ながら1文字消えてしまっています。出迎えたおばあさんは、思ったより若い感じで、ちょっとかわいい感じのおばあさんです。ご主人らしき人はロビーでテレビをみていました。

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素泊まりの場合は前金だといわれたので「いくら」と聞いたら「4000円‥‥でいい?」とこっちをうかがうようにいいます。「いい?」といわれても「ダメ」といったらどうなるのでしょうか。あとで調べてみると、このへんの素泊まりの宿はだいたい3000円から3500円が相場のようなので、少し高かったようです。今度行く機会があれば、おかみさんと交渉して、3000円にしてもらうつもりです。

2階に部屋があり、3階に風呂があります。案内する時おかみさんは「もうお風呂に入れるから入ってください」というので、すぐに入ることにしました。途中の廊下はかなり散らかっており、壁なども染みだらけでしたが、部屋だけはきれいで広い部屋でした。おかみさんに「こんなに広い部屋でなくてもよかったのに」というと、「うちは全室和室10畳なんです」ということでした。

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風呂は日中なら常陸利根川や筑波山なども展望できるそうです。ここのお湯の出口に「源泉」と書いてあって、それを無理やりはがした跡がありました。昔は「温泉」を称していたが、その後いろいろまずいのでやめたのかもしれません。そのへんの事情は聞き忘れてしまいました。

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翌朝宿を出る時にはおかみが起きていて、「またぜひお寄りください」といいます。「3000円なら」と思いつつ外に出ると、宿の前の宿泊客名を書く看板に、私の名前がいまさら書かれていました。どういう意味が???

この日は、とにかく東京に帰るだけなのですが、ここまできたらついでにほかの知らない街にも寄っていこうと思い、とにかく電車で佐原方面に出ることしました。鹿島線から成田線に乗り換えることになります。

宿を出て、駅まで行く途中に再び前川沿いを歩きました。きのうは気づかなかったのですが、川の乗船場の近くに「潮来笠」の像と、「潮来花嫁さん」の像がありました。私は、こういう安易なものを新しく作り、観光スポットにしようという最近の風潮には賛成できません。見せしめのために写真を撮ってきました。

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このあと、少し早めに駅に行くと、やはり鹿島線は本数があまりないので、1本逃したら大変だという感じでした。

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鹿島方面に行く電車も佐原方面に行く電車も、通学客が多いらしくホームは高校生だらけで、けっこう混んでいました。やたらと女子高生が多いのは女子高でもあるのかどうか。

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みんな目的を持って電車を待つ中で、自分だけもの好きにも季節はずれの潮来に来てしまった身分。なるべく席も譲って遠慮して乗ろうと思っていましたが、それほどの混み具合ではなく、座ることができました。そして成田線乗り換えの「香取駅」には、川を渡ってすぐに到着してしまいました。

このあと、実は銚子まで足を伸ばして街を見学したのですが、その話はまた別の機会に書いてみたいと思います。

[潮来・水郷旅館] (2010年3月宿泊)
■場所 茨城県潮来市潮来104-3
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いちおう温泉付きのビジネスホテルで、旭川駅からも便利 [旭川 ホテルパコ旭川]

旭川は思い出のある土地のひとつです。最近も何回か行っていて、旭山動物園も2回行ったのですが、日帰りとか通過が多くて市内に宿泊する機会がなく、泊まったのはこの時が久しぶり。仕事のついででしたが、「ホテルパコ旭川」というビジネスホテルを予約して、1泊することにしました。

旭川も東京から飛行機で行くとあっという間についてしまいます。この日はわりと天気がよくて、苫小牧あたりの海岸や、美瑛あたりの畑もよく見えました。

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初めて旭川に行ったのは高校生の時。北海道を自転車でまわり、あちこちの主要駅で野宿をしました。そのころ北海道の大きな駅周辺では、テント村を設営したり団体待合室を解放するなどして野宿者の便宜を図っており、そこを利用する人がたくさんいました。当時“カニ族”などといわれたバックパッカーやツーリングライダーが集まり、シュラフひとつあれば無料で寝ることができるので、すごく助かりました。苫小牧駅で寝ていて寝返りをうったら、すぐ隣に同じクラスのやつが偶然寝ていた時は死ぬほどびっくりしましたが(笑)。

旭川では駅にそういう場所が見当たらなくて、どうしたものかと困りつつ市内を見学。駅前の商店街が散歩広場みたいになっており、夕方頃に広場のベンチで休んでいました。すると目の前の時計店のおっちゃんが出てきて、「どこからきたんだ」から始まって、「おれは自転車は乗らないけど、歩いて北海道のあちこちを回っているんだ。北海道は奥が深いよ」などと話し始めまたのです。

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「もしかしたらこのおっちゃんが泊めてくれないかな♪」と期待したのですが、2時間くらいも話し込んだあげく、泊めてやるとはいってくれませんでした。しかし駅でシュラフで寝ることができる場所を教えてくれました。それは交通安全週間に警察官などが詰めるテントの下でした‥‥。

まさに駅前なのですが、確かに夜は誰もいないので安眠できます。一応屋根があるので夜露も避けられます。おすすめにしたがってそこで寝ました。このときの旭川駅は素朴な駅だった記憶があります。そんな古い思い出があったため、この出張の機会に懐かしい時計店を探し、できたらその時のおっちゃんに、声でもかけてみようと思っていました。

駅舎も駅前もだいぶ変わっていましたが、駅は5年くらい前にもちらっと寄ったので驚きませんでした。駅では朝食として立ち食いのかしわそば。これも5年前に食べておいしかったので、再び寄ってみたのです。隣の喫茶店と厨房がつながっており同じものが食べられるのですが、立ち食いのほうが50円くらい安くなっています。

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仕事が終わったあと、駅前商店街を歩きました。昔のように広場風になってはいるものの、デパートや飲食店が入ったビルが並び、個人経営の時計屋などがあるような感じではありません。たぶんどっかに移ったのでしょうか。まったく見つけることができませんでした。

あのときは“おっちゃん”だと思いましたが、たぶん30代で、今の自分より若い人だったと思います。“おっちゃん”などと思ってすみませんでした。またその節は寝る場所を教えていただき、ありがとうございました。

夕方、「ホテルパコ旭川」にチェックインしました。ここを選んだのは駅から3分くらいで、すごく便利なことと、旭川の夜の街「三六街」にも近いこと。さらに天然温泉があるとうたっていることが理由でした。ビジネスホテルで温泉付きは魅力です。

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上の写真3点はホテルのHPからお借りしました。写真ではそれなりに写っていますが、実際に入ってみるとかなり古い建物で、けっこうボロかったです。温泉もどういう泉質なのかいまいちわかりませんでした。まあお風呂が広いというだけでも、普通のビジネスホテルよりましか、という程度。

朝食はバイキングでした。けっこう充実した内容だったと思います。

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夜は早速「三六街」に出かけました。一応はでなネオンはあるものの、どこかうらぶれた雰囲気。食事する店を探してけっこう歩きましたが、やはり寿司屋系がおいしいものが食べられると思って小さい寿司屋に入ってみました。

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ここで食べたのがみずだこと帆立の刺身。やっぱりたこは北の海のみずだこが一番だ、などと思いながら食べました。おいしかったです。

しかしここは寿司屋のはずなのに、各テーブルとカウンターに鉄板焼きの板が。不思議な寿司屋です。この店には、客としてはひとりおっちゃんがいるだけ。ご主人は60を越えたくらいの感じで、おかみさんみたいな人がビールなどを運んでいました。「お客さん、仕事できたの?」と聞いてくるので、いろいろ話しを聞きました。

その結果わかったのは、旭川の駅前商店街はだいぶ前に今のように変わって、いったんはにぎやかになったけど、その後、郊外に大型商業施設が出店するようになって、一気に寂れたということでした。「西武百貨店もなくなるんだ」といってましたが、裏は取っていません。去年行った時もまだ営業しているみたいでしたが‥‥。「三六街」も、実際のところ不景気のせいか、だいぶ人出が減っているそうです。

この日の夜はずいぶん冷え込んでいましたが「今日は本当に寒い。急にきた。店に出た時に暖房を入れたんだけど、あまり調子が良くなくて、あったかくならない。お客さんにはすまない」といってました。おかみさんは「だから早く修理に見せろといってたのに」とご主人を責めていました。

この店ではお酒だけにして、食事は旭川ラーメンの店をめざしました。しかし正直いって失敗でした。

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ちなみに次の日の昼もラーメンを食べましたが、こっちもけしてまずくはないのですが、私としてはいまいちでした。


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それで去年旭川に行った時に、さらに再チャレンジしてようやくおいしい店をみつけました。「天金」の四条店です。旭川ラーメンも有名なので、ほかにもおいしい店はあるはずですが、今のところここが私の一番です。

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だんだんラーメンブログみたいになってきました。

とにかくこの日は心の中で懐かしさを感じていた時計屋も見つからず、飛行機も夜の最終便を取っていたため、時間はいくらでもあります。どこに行こうか考えました。最初から行こうと思っていたのは「川村カ子トアイヌ記念館」。昔からアイヌの風俗に関心があったので、各地のアイヌ関係の博物館などは行きましたが、ここは行ったことがなかったのです。

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「川村記念館」は、素朴な丸太造りの建物で、アイヌ関係の本や民芸品などを売る売店もありました。すごくいい記念館だったのですが、しかし写真は上のようなものしか撮っていませんでした。面目ありません。とにかくここではけっこう珍しいアイヌ関係本が手に入ってうれしかったです。

そのあと旭川市博物館にも行ってみたのですが、展示物の入れ換えか何かで休館で、がっかりしながら駅までだいぶ歩きました。それでもまだ時間があるので、石北本線で層雲峡方面に行ってみることにしました。この日の朝、大雪山に初雪が降りたというニュースを見たので、近くに行ってみようと思ったのです。

しかし時間の制約で上川駅までしか行けませんでした。

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上川に行く途中の車窓から見えるのは石狩川に沿った、北海道らしい雄大な景色。天気はだいぶあやしくなっています。上川まで行っても、大雪山がそんなに近く見えるわけでもなく、ちょっと周辺を歩いてみてから旭川に戻りました。

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最後は旭川駅近くにある「大雪地ビール館」へ。ここでビールを少し買って、空港に向かうバスに乗りました。懐かしい旭川での1泊2日も、最後は雨に見送られて終わりました。

[ホテルパコ旭川](2008年9月宿泊)
■所在地 〒070-0031 北海道旭川市1条通7
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