今年三重県の伊賀市にいった時に、ついでに伊勢志摩方面にも行きたいと思いつつ時間がなくてあきらめたのですが、わりと早くその機会がやってきました。四日市と伊勢市に用事ができたので、2泊くらいして、お伊勢参りをしてくることにしたのです。

ルートは名古屋からJR関西本線で河原田駅まで行き、そこで用事を済ませて今度は伊勢鉄道に乗って伊勢市駅まで向かいます。伊勢鉄道の河原田駅は無人の渋い駅でした。やたらと天気がいいので、暑い中でも気持良かったのですが、この無人駅のホームで1時間近く待つのは疲れました。このへんの田んぼはすでに稲刈りを始めていました。

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伊勢鉄道は途中に鈴鹿も通るので、もしかしたらF1ファンには知られているローカル線かもしれません。これで津駅まで行き、またJRに乗り換えて、伊勢市駅に到着しました。伊勢市でも仕事があったのですが、夕方くらいまでに終了。再び伊勢市駅に戻りました。駅は伊勢神宮の「外宮」のすぐ近くにあるのですが、もう6時過ぎなので参拝は翌日にすることにして、宿に向かうことにしました。

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この日はネットで調べて「星出館」という旅館を予約していました。なかなか渋そうな宿。伊勢市駅はJRと近鉄の駅が隣接していますが、「星出館」は近鉄サイドから少し歩いたところにありました。途中河崎商店街という寂れたアーケードがあって、なかなかの雰囲気です。

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6時半頃に汗だくになって宿に到着。期待以上に渋い宿でした。木造2階建てです。入り口は唐破風屋根になっていて、古い看板なんかもなかなか風格がありました。

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宿の脇の道にも古い家が並んでいます。さすが伊勢。このへんも昔は栄えた町なのだそうです。

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宿は若い女性スタッフが中心で、部屋に案内する前にひととおりお風呂やトイレなんかを説明してくれました。ここは海外のガイドブックで紹介されているため、外国人のお客が多いそうです。だいたいこういう古い宿は日本人より外国人が価値を評価してくれる傾向がある気がします。

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あちこちの表示や説明書きもけっこう英語で書いてありました。日本のお風呂の入り方の説明書きもあったし、だいたいお風呂自体、普通のお風呂とは別に、シャワーだけの部屋があり、主に外国人が利用しているようです。

入り口には古い柱時計もあり、典型的な古い和風旅館の趣があります。もう、私の場合、もうこの入り口付近の雰囲気だけで、この宿にして良かったと思ってしまいます。

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2階にあがると渡り廊下があり、小さい中庭が見えます。そんなに広い敷地ではありませんが、凝った造りになっています。中庭には「水琴窟」という仕掛けがあって、竹筒に水を流すと音がします。ちょっとやってたら、確かに楽器のようなきれいな音がしました。

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2階には中庭を見下ろす渡り廊下。なかなかいい雰囲気です。

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私が泊まったのは下の写真のつきあたりの格子戸の部屋。

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部屋の中はこんな感じ。落ち付いた感じのなかなかいい部屋でした。

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部屋は宿の正面に面していて、窓を開けてみると、ちょうど唐破風屋根の上の部屋でした。部屋に案内してくれたスタッフの方の話しによると、このへんは「河崎町」という川に面した古い商業町に近く、昔は伊勢神宮に参詣する人を乗せた船や物資が集まってにぎわった町だそうです。「古い町並みが残っているので、散歩でもされたらどうですか?」というので、あとででかけることにしました。

「食事はどうされますか」と聞かれ、「とにかく先にお風呂に入りたい」というと、「確かにすごく汗をかいてらっしゃるので、そのほうがいいですね。お風呂は家族風呂で、今ちょうどあいていますからどうぞ」といわれました。食事はそのあと、7時くらいからにしてもらいました。

食事は1階の広間でとります。7時に行くとまだ誰もいませんでしたが、そのうち中年夫婦とその母親らしき家族連れ、若い女子2人組、白人の20代くらいのカップルなどが入ってきました。若い女子2人は大学生くらいの感じで、すでに廊下で会った時にちょっとあいさつしたのですが、なぜか浴衣をたくしあげて脚を出して着ているので興奮しました。最近はこういうのが流行っているのでしょうか???

白人外国人カップルのほうは、私とほぼ同時間にチェックイン。このカップルの女の子のほうがえらいもので、食堂に入る時に脱いだスリッパを、みんなの分も並べ直していました。今どきの日本人でもなかなできない行動。白人カップルとはいっても、かなり日本滞在の長い人なのかもしれません。

食事はこんな感じ。かつおのたたきと天ぷら中心で、あといわしの焼いたやつがありましたが、このいわしがなぜかすごくおいしかったです。少しタレをつけて照り焼き風になっていました。この宿は、ビールをアサヒ、エビス、キリンと一通りそろえているようで、なかなか気がきいています。

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食事のあと、いよいよ散歩に出動。古い商家町ならぜひ見たいと思ったのですが、もう町は真っ暗でした。

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古い家や蔵が並んでいます。蔵もカフェなんかに改造して営業しているみたいで、雑貨屋さんや菓子店などもありましたが、もう遅いのでしまっていました。開いていたのは古本屋さんくらい。すごく風情を感じる町並みでした。この付近に伊勢神宮参詣の客が川船で到着したということになると、昔はずいぶんにぎやかだったのでしょう。

この町の裏に昔は船が着いたという川があります。勢田川という川で、大きな橋もかかっていたのでちょっとのぞいてみましたが、暗くて何もわかりませんでした。

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この日は月がやたらと明るいなあ、という印象くらい。でも天気が良くて、月も星もよく見えたので、「星出館」に泊まったかいがあったと思いました。クレーターまでよく見える。

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1時間くらい歩いて宿に戻ると、宿の近くも真っ暗ですが、なかなか風情がありました。人通りはほとんどありませんでした。

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中庭の上を通る渡り廊下も、夜はいちおう閉められています。

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翌朝は男性スタッフも見かけたのですが、全体的に若い女性スタッフが多くて誰がご主人なのかわかりませんでした。でも、非常に応対がていねいで、行き届いた気配りのある宿。私は自分の家のようにすっかりくつろいで、早寝してしまいました。

翌日は朝食の後、いよいよ伊勢神宮参詣へ。

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見送りに出た男性に、「伊勢神宮から鳥羽に回る予定です」というと、パンフレットなんかをくれました。伊勢神宮というと、高校の時の修学旅行以来。あれからだいぶ汚れてしまった私の心も、今回の参詣で清められるのかどうか。とにかく朝9時くらいに宿を出発しました。

[伊勢市・星出館] (2010年8月宿泊)
■所在地 〒516-0009 三重県伊勢市河崎2-15-2
■楽天トラベルへのリンク→伊勢河崎の町宿 星出館
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