富良野や美瑛は北海道の観光地の中でも、どこかメルヘンチックなイメージがあって好きになれず、あまり行きませんでした。「やっぱりバイクは道東だろう」という気分もあって、「ラベンダーだの、パッチワークの路だの、しゃらくせ~」と思っていたのですが、実際に行ってみたらすごく良かったです。どうも申し訳ありません。

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美瑛で泊まった「民宿たきかわ」は“ボロ宿”ではなく、まだ新しいきれいな宿なのですが、ちょっと変わっているので印象に残っています。美瑛の駅前通りの並びにあり、1階は自転車屋とレンタサイクルをやっています。北海道ではいつも泊まりの予定を決めずに回っているので、この日も駅の観光案内所で紹介してもらい、当日予約。素泊まりで1泊しました。確か4000円くらいだったと思います。

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夕方到着したところ、おかみさんとおっちゃんが、まずバイクを屋根のあるテントのようなところに誘導してくれました。その節はありがとうございました。それで部屋で一息つくと、「まず風呂にいってこい」というのです。この宿にももちろん風呂があるのですが、近くに大きな銭湯があるので、そこのほうが広くていいということでした。

宿は自転車屋さんの2階住居をそのまま開放したような感じで、まさに民宿。建物自体が新しいせいか、全体的にすごくきれいでした。

いわれるままに銭湯にいき、さっぱりしたところで夕食を食べに再び駅方面にいってみました。しかし意外にあまり食事ができる店がありません。美瑛は駅を中心に街全体がきれいに整備され、おしゃれっぽく統一されているので、汚いラーメン屋とか定食屋とか、そんな店が見当たらないのです。しかたがないので、駅前の上品なレストランにいって高い夕食を食べました。まだ6月のせいか、夜の美瑛駅付近も人影も少なく、車もあまり通らない、静かな雰囲気。

宿に戻ると、特にすることもなかったのですが、おかみさんが「食堂にコーヒーとかがあるので勝手に飲んで」といわれていたので、2階の部屋のすぐ隣にある食堂にいってみました。ここは道路に面した広い居間風になっていて、ゆっくりくつろげるスペースになっていました。この日、ほかに泊まり客はいなかったので、この部屋を独占して、大きな窓から美瑛の広くて美しい通りを眺めていると、まるで「ここは本当に日本なのか」と思うくらい、人通りもなく静かでした。

朝は早い出発だったのですが、おかみさんが起きてきてバイクを出すのを手伝い、見送ってくれました。

この宿は、気分としては普通の自転車屋さんに泊めてもらったという雰囲気で、民宿という名の通り、家のつくりもほぼ普通の家。美瑛周辺を回るには立地も良く、気をつかわなくてすむいい宿でした。

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[民宿たきかわ](2006年6月宿泊)
■住所 〒071-0205 北海道上川郡美瑛町栄町1-7-14
■楽天トラベルへのリンク→民宿 たきかわ
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